1章 ネコを信じなさい
王都マグメールに古くからある猫が多くいる地域の信仰。
猫様は可愛い
猫様を可愛がる
猫様を無理矢理撫でない
猫様の前で急に動かない
猫様に勝手な給餌は控える
富裕地区の一角で、支道から路地に入った奥まった場所。
裏路地と言うほどの場所ではないですが、主幹路からは外れており古くからの建造物も多い地区。歴史を感じさせる静寂閑雅な趣の場所で、ガッレリアとの間にある大き目な公園が猫様の議会(集会場)になっています。
今は高品質な物や品がいい瀟洒な物を売っているガッレリア(イタリアにある様な屋根付きの美しいアーケード街)である『ドゥーカ・デッロッキオ・ディ・ディーオ』の赤レンガの建物群がある場所は、半千年紀ほど昔までは国営の倉庫街だった場所です。
猫たちはその倉庫の中でも食糧倉庫を守る為に飼われ始めたもので、大事にされてきたものが、そのまま地域信仰になっているものです。
旱魃が続いていた時期だと、倉庫への侵入者に対して猫様は警邏・警報的な役割もしていました。また、中興のナルラート王朝時代だと迫害され始めたミレー族を匿い逃がしたり、男が苦役に取られ貧困に瀕した家庭を助けたり、弾圧された人々を匿ったりなどをしていた時代がありますが、その時代にはアニマルセラピー的にささくれた人々の心を猫様が癒していたのです。
地域の人たちにとっては、猫様は親しい隣人なのです。