約200年の歴史がある王立銀行。 マグメール、ヤルダバオート、ダイラスといった大都市をはじめ、地方領主が治める都市にも支店があることが多い。
1.業務 主な業務は以下の3つ。 (1)預金業務 口座開設には2,000万ゴルド(平民の生活費約274年分)が必要であり、実質的に王侯貴族や商家、ギルドのような組織しか開設ができない。更に個人が開設する際には人間に限るなど制限があり、10年ごとの書類審査や魔導審問などで人間外を徹底的に排除している。「長命種は時間感覚があまりに人間と違うため、記録を保管しきれない」との理由。 そのため、平民は雇用主や所属するギルド、共同体の教会などに金を預けたり、換金性の高い貴金属や宝石、後述の小切手に変えて持ち歩くことが一般的。貧民や奴隷は通常、預けておくほどの資産を持たない。
(2)為替業務 預金者の依頼に応じて行内・他行の口座へと送金を行う。 また、魔石を特定の形に成形加工し、小切手として規定手数料をとって販売する。小切手に関しては身分を問わず販売・換金を行っている。 通常小切手:数字が書かれている。銀行に持ち込んだ者に数字と同額のゴルドを渡す。 横線小切手:数字の下に線が引かれている。銀行に持ち込んだ者の銀行口座に入金される。不正取得による利用を一定程度防げる。 万が一口座を持たない者が横線小切手を受け取った場合、所属するギルドなど口座を所有している組織に換金を依頼するのが一般的。怪しげな両替商で換金することも可能だが、相当のピンハネをされることになる。
(3)融資業務 個人への融資は行わず、商家、貴族家といった組織への融資を行う。 融資の可否を判断する計画書の提出を求められるので、それを嫌う者は他の貴族や金貸しから借りることが多い。
2.歴史 王国成立当時は地域ごとに独自通貨が流通しており、ゴルドが利用できない地域もあった。そのため両替商という職業が生まれ、王国内部の流通を支えていた。やがて王国通貨がゴルドに統一されていく過程で各地の両替商と王侯貴族が結びつき、広域金融ギルドとでもいうべきものが王国内に形成された。その一つがこの王立銀行の前身である。 設立においてはナルラート王が主導し、ノーシス主教、大小様々な王侯貴族が預金者となったが、行名決定の際に大いに揉めたという。当時、「マグメール銀行」というものが既に存在していたため、「カルネテル銀行」「ヤルダバオート銀行」「メグメール銀行」等々論議は紛糾し、一時は成立も危ぶまれたという。ある辺境伯が「これより偉大な名はあるか」と現在の名をあげ、ナルラート王も賛同して決まったとされる。この銀行の設立はナルラート王の数々の偉業の中でも大きな一つであるといえる。(プロパトール王立銀行『プロパトール王立銀行 ガイダンスブック』より抜粋)
3.預金者一覧 カルネテル宗家、ノーシス主教、
アルカヌム家 ダンタリオ家 シルバーブレイド家 王国軍第十師団 トゥルネソル商会
作成者より ・ロールの雰囲気づくりとしてどうぞ。中近世の両替商をモチーフとしています。 ・預金者となる組織、個人など募集中。ご一報いただければ此方に記載させていただきます。 11/26 預金者を追記いたしました。 11/25 預金者を追記いたしました。 |
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