
王都マグメール・平民地区の下町寄り、表通りから少し外れた石畳の路地に静かに佇む木造と石造りの混合建築 ミレイ(1326)が引退後に建てた冒険者たちのための宿屋兼酒場
表向きは庶民的で親しみやすい雰囲気だが、内装や食事の質は中級貴族も顔を出すほどの水準 旅人、冒険者、騎士、放浪の者──「まれびと」と呼ばれる者たちが、ふと立ち寄る場所として知られている
【一階:酒場スペース】 中心に据えられた暖炉と、木製の長テーブル、小さな個室ブースも数席 ミレイ自ら厨房に立ち、夜になると常連の若手冒険者たちが集い、語らい、食べ、踊り、飲み、時に喧嘩する 暖かいスープと焼きたての黒パンが名物 壁の一角には冒険者たちの手記や剣の破片、古びたマントなどが飾られており、冒険者たちの記憶の場でもある
【二階:宿泊スペース】 簡素ながら清潔な個室が数室あり、木目の家具とふかふかの羽毛布団が冒険の疲れを癒す 希望すれば鍵を借りることも出来、男女の営みに使用することも認めている 一室だけ広めの部屋…元・ミレイの私室があり、常連の古参や、怪我人・訳ありの者たちを泊める際に使われる
【裏庭と倉庫】 小さなハーブ園と洗濯干し場がある 倉庫には保存食や酒樽、昔使っていた装備品などが眠る 隠し扉も存在し、有事の際の脱出路となっている
【料理】 ●エスキース風黒パン煮込みスープ ミレイの夫が愛した看板料理 塩漬け肉、根菜、豆をことこと煮込み、焼きたての黒パンを沈めて食す 疲労回復と体温上昇に効果大
●白身魚のハーブ焼き 王都近くの清流で獲れた淡水魚を香草とともに焼き上げる 皮はパリッと、身はふんわり レモンのような酸味のある香草が決め手
●野兎とキノコのパイ包み焼き 軽く煮込んだ野兎肉と香り高いキノコをサクサクのパイで包んで焼く ボリュームがありながら胃にもたれない一品
●羊乳のホットポタージュ 羊の乳と麦を使った優しい甘みのスープ 風邪気味や、戦で消耗した者に好評 上には乾燥リンゴ片と香草を散らして
●粗挽き麦の焼き団子 粗く挽いた麦と刻んだ干し肉・チーズを練り込み、炭火で炙った団子 携帯食にもなり、塩とハーブの香りが後を引く
●闇塩の焼き肉串 深山で採れる黒い岩塩を使い、串焼きにした猪肉 若い冒険者たちに受けが良く、量り売りされることもある
【酒・飲み物】 ●エスキース酒(自家製薬草酒) 薬草・果実を漬け込んだ琥珀色の酒 身体を温め、解毒や疲労回復にも効くとされる 夜には薄めてホットで提供
●ピュアゴールド(蜂蜜酒) 甘く香る、低アルコールの蜂蜜酒 若い女性に人気。室温でも、冷やしても良し
●オーラルレッド(濃厚葡萄酒) 強めの深紅の葡萄酒 苦みと酸味が絶妙で、ミレイは「女が酔いたい夜に飲むやつ」と語る 非常に酔いやすい
●スモーキーアッシュ(煙草と樹皮の燻製酒) 山林で採れる樹皮と乾燥草を燻して香りを移した荒々しい酒 喉にガツンとくる、筋金入りの酒飲みが好む
●焼き林檎入りホットサイダー 旅の途中で冷えた身体にオススメ 香辛料と焼き林檎の甘みはまるでデザート 酔いたくない者にも人気の品
●濃縮羊乳とハチミツの白蜜 眠れぬ夜や子ども、病人向けの温かい飲み物 甘く、安眠作用もある。ノンアルコール
●若手冒険者たち 悩みを相談したり、情報交換の場、色宿としても利用する ミレイに叱られたり慰められたり、色々である
●踊り手・歌い手 投げ銭の他、店からも正式に賃金が払われる 駆け出しでも自由に歌い、舞うことを許してもらえる気楽な店
●かつてを知る熟練の冒険者や仲間、老練の者たち 思い出話に花を咲かせ、酒を呷る ミレイ自身もゆったりとそんな話に懐かしげに耳を傾ける
●王国騎士の末席にいる息子、その仲間たち 休暇時にこっそり来ては母の料理を食べていく様子が見られる
●隠居した冒険者や旅の魔術師達 静かに杯を傾けながら、若者の話に耳を向ける場として
・身なりや種族で差別されず、盗賊の更生者ですら静かに泊まれる。 ・「亡くなった者の武具はこの宿に捧げよ」と吹聴する者がいる 不思議な加護が宿るなどという眉唾物の噂があるため、古びた剣や指輪が店内に飾られている ・この宿に泊まった者は失った誰かと再会できる、などといった噂も独り歩きしている
自由に利用していただいて構いません 損壊については店主が悲しんだり怒ったりしますが、そもそも喧嘩なども起こるため冒険者達が協力して修繕してくれます |
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