■ 概要
先史文明のものと思われる、喜びヶ原地下に広がる図書館の遺跡。 膨大な量の古代の書物が収蔵されているが、 現在ではすっかり荒れ果てた危険なダンジョンと化している。 生息するモンスターは、警備用のゴーレム、そのほか魔法生物が主。 書物自体が魔物化していることも多い。 モンスターに特筆すべき点はないが、古代人による陰険なトラップが曲者。 それなりに知れ渡ったダンジョンであるが、未だ完全な踏破には至らない。
浅層にはあまり価値のある書物は存在していないが、深く潜るほどに 貴重な魔法書や古文書、アーティファクトなどを見つけることが出来る。 ナルラート・カルネテル朝以前の『闇の歴史』について知ることのできる 文書を見つけることもできるかもしれない。
■ 余談
書物の量は非常に多い上、一冊一冊がトラップあるいは魔物化されている 可能性があるため、探索済みのエリアの書架でも手付かずになっていることが多い。
ゴーレムやトラップの類はいくら破壊しても無尽蔵に出現する。 何か不可思議な力が働いているか、 誰かが修繕しているのではないかと囁かれている。
スイッチを押して邪魔な本棚を動かしたり、 本を所定の棚に収めたりすると扉が開いたりといったとても独創的なギミックもある。
『暗闇文庫』と呼ばれる、近づくだけでも非常に危険な禁書がまとめて収められた 書庫が点在しており、そこに迷い込めば最後無事には戻れないと言われている。 浅層に限れば初級冒険者でも立ち入れる危険度の低いダンジョンなだけに、 注意が勧告されている。
ここで命を落としてしまった冒険者は、書物化してしまう。 いくら持ちだされても書架が一向に空になる気配がないのは、そのせいである…… ……という怪談がある。
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