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娼館『聖者の鞭』
Last Update:11/12(月) 23:36

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種別施設
所在地港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”
説明広い敷地と自由度に恵まれた、閑古鳥の鳴く娼館
利用者利用自由
設定共有歓迎/募集中
損壊・襲撃NG
相談用私書箱Adela


 ▼Comment
・概要

ハイブラゼールの一画に存在する娼館。
建築こそは百年単位前の古びた館。塀に囲まれた広い庭と、二階建て+地下室を有する。
正面の門の前には小さな小屋が建てられており、そこが受付。
受付の男からカタログを受け取り、娼婦を指名して、代金を支払い入場する。
入場後は地下室だろうが通常階だろうが、屋外だろうが好きに使う≠アとを許される。
時間制限や行為の制限が緩やかであり、サービス内容と金額だけを考えるならば優良店舗にも思えるのだが……。


・娼館の特色
いささか容姿に問題を抱えた者≠ホかり働いていると悪評高い店舗でもある。
この店の経営者である商人が、審美眼が少々奇妙に働いている人物である為、彼がスカウトしてくる娼婦達も、そのような者ばかりとなる為だ。
結果、設備などだけを考えるなら上等である筈の聖者の鞭≠ヘ、常に閑古鳥が鳴いている。
しかし経営者は、別な商売で十分に利益を出しているので、この娼館は彼の道楽――兼、多数囲った愛人との交愛の場所でもある。


・設備

【1階】
通常の部屋。百年以上前の最先端の流行に合わせて作られた、当時基準では上等の客室。
部屋は中々広く、防音性能は無いに等しい。ベッドだけは丁寧に整えられている。
床は柔らかな絨毯が敷かれており、大人数でことに及ぶ場合に適している。

【2階】
1階に比べて部屋は狭いが、調度品の質は1階に大きく勝る。
また、部屋には幾らかの性具も用意されている為、それを用いて愉しむことも出来る。
消耗品の薬物などに関しては、無論、使った分だけの実費負担は必要となるが。

【地下室】
牢獄。固い床、粗末なベッド。天井から垂れ下がる鎖や、部屋の片隅に無造作に投げ捨てられた鞭。
そして三角木馬や手枷脚枷、縄や焼きごて等、各種の過激な道具が、性具の他に用意されている。
最も、これらの使用には娼婦側の同意がいる――というより、地下室の行為へ同意する娼婦自体が珍しい。
為にあまり利用される事も無く、空しく存在するばかりの空間である。

【屋外】
芝生の上や、庭の木の陰。或いは館の壁に手をついて、でも良い。
寝台も道具も何も無いが、外の風と日の光だけは幾らでも手に入る。
もしくは、どこかの部屋から道具を持ち出して来ても良い。後で元の位置に戻すならおとがめは無しだ。


・受付の男
正門近くの受付小屋で、一日中、本を読んだり茶を飲んだりしながら過ごしている男。
彼に声を掛けて入館を求めれば、快くカタログを差し出してくれる。
そこに掲載されている娼婦が好みであるという奇特な者が居たならば、「時間は娼婦側の許しのある限り」「行為も同様に」と、緩い条件の提示をしてくれることだろう。
要求してくる金額は、近隣の娼館と同程度の相場だ。
加えて言うならば、カタログから娼婦を選んで指名した時、彼はなんとも言い難い哀れむような目を向けて来るに違いない。
言葉づかいは穏やかで、本を読み続けられる今の生活を気に入っている。

もし彼に「ここで働かせてくれ」などと申し出たならば、彼はそれも許可することだろう。
どうせ普段から来客は無いのだからと、小屋の前に用意した椅子に座らせ、客を取らせる事になる。
その場合の、娼館側との取り分は――これも相談次第ということになるだろうか。
いずれにせよ彼は、がっつかない。給料が歩合ではないからだ。

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Miniりすと v4.01