2015/11/21 のログ
ご案内:「アフリーク主戦場近くの村」にメルツさんが現れました。
メルツ > (アフリークの主戦場と堅実なる街フラ=ニスのちょうど中間あたりに位置するごく小さな村。
 そこはきっと小規模ながら平和な生活を築いていたであろう痕跡があちこちに見え隠れしていた。
 しかし今、煌々と月の光が照らし出す光景は未だ細く白い煙を立ち昇らせる、瓦礫と化した住居。家具。そして焼け焦げた遺体と、文字通り無残としか言いようがない。
 肉の焼ける臭いに眉を顰め、鼻と口元を手の甲で抑えながら慎重に歩を進める。
 周囲の気配を探り、視線を彷徨わせて――)

メルツ > (村の中心部であったのだろう広場跡まで来たところで足を止める。
 シンと静まり返った其処には今時折吹く風の音が微かに響くのみ。
 それでも一縷の望みをかけて双眸を閉じた。
 ――全神経を聴覚に集中させる。
 叶うことならば生存者の息の音を捉えられたら…と。)

――ハァ…。マジかよ…。

(暫くの後。溜息と共にその場にしゃがみ込み、片手で目元を覆いながら項垂れた。
 いくら耳を澄ませても聞こえてくるのは風と風が木々を撫でる音と、己の心音のみ。)

メルツ > (突如、遠くの地に響いた爆音が鼓膜を揺さぶった。
 ハッと顔を上げ、立ち上がる間にもまた爆発が巻き起こる音。
 闇に染まった空が赤く照らし出され、濛々と立ち昇る煙に息を飲む。
 ――あの方角にあるのは。
 何かを考えるよりも早く、足が動いた。
 嫌な予感に冷えた汗が背筋に伝う。
 どうか取り越し苦労であってくれと願いながら、爆音が響く地へと駆けていくのだった)

ご案内:「アフリーク主戦場近くの村」からメルツさんが去りました。