2015/12/22 のログ
アシュトン > ふむ?
何か居そうな気配を、感じたのだがな。
(きょろきょろと周囲を見回してみるものの、探り損なったのだろうか
もしくは、先に此方に気づいて逃げたのか、理由ははっきりとしないのだが)
少しの間休んでいたからなぁ。
勘が微妙に鈍ってる、のか?
(神妙な顔で顎を撫でれば、もう一度と辺りを眺め)
ま、いいか。
(再び走り出せば、その場を去っていった)
ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖」からアシュトンさんが去りました。<補足:フード付ロングコート、フル装備>
ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > 【緊急を要する事態に陥り、落とす余裕も無く離れておりました。
以降は続きという形にて】
タマモ > …あぁ、それにあんな大っぴらに名乗りをあげてしまってもいたか。
そうなると、ティルヒアの地に留まるのは…あんまり好ましくないか。
そう考えると、王国の者にだってここで言葉を聞いた者が居るはずだ。
例の将軍の下で世話になるのは良いが…王都、特に王城の側は寄れない。
それを知っている相手に会うなんて、正直したくないから。
痛みに動かぬ体を樹木に凭れかけさせたまま、重々しい溜息をついた。
この姿に対する好奇の視線は気にならない。
だが、例の件を知った上での注目は…あれだ、穴があったら入りたくなる。
ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖」にアシュトンさんが現れました。<補足:フード付ロングコート、フル装備>
アシュトン > わわわ~忘れもの~
(妙な歌を口ずさみながら、戻ってくる男一名。
装備は相変わらずのせいもあって、シュールというか、余計に怪しいというか)
何処かほつれてたんだろうかな。
装備も全体的に、修繕してやらないといけない時期になってきたか。
(ため息混ざりに腰を屈めると、地面から一本、黒塗りの投げナイフを持ち上げて。
コートの袖にある収納場所へと突っ込み)
さて、ここは特に用事もないからさっさと移動。
と言いたいんだが、やっぱ、何かいるような気がするんだよな。
(またと視線をきょろきょろと、ゴーグルの下で周囲に巡らせた)
タマモ > 致命傷に到ってないから意識を失うまではいかない。
かといって耐えれるような痛みを与える傷でもない。
こういう時、一体どうしたら良いのだろうか?
言葉にしても仕方ない。
転がっても余計に痛むだけ。
かといって手当てとかそんな知識なんてものは無い。
回復手段…そんなものがあったらとっくに使ってる。
案を頭に浮かべては、考えるまでもなくこれ、といったものがない。
やっぱりこのままのんびりしているか…そんな状態だった。
タマモ > 普段なら気にかけるまでもなく、簡単に誰かいるなんてものは感付ける。
が、今はそんな余裕がある訳もない。
それゆえにか、相手が目に見える付近に姿を現さないと気付けない。
…というか、その目に見える付近に以前に目を閉じている。
そして、それなりに大きな声を上げねば音にも気付かないだろう。
何にしても、今自分が相手より先にその存在を気付ける手段は失っていた。
アシュトン > お?
(木の影の辺り。
何で今まで見逃していたのか、と言うほどに派手な姿が目に付いて。
スカーフの下で、小さくと声を上げる)
人間、ではないか。
(まず、人間に耳と尻尾はない)
ミレー、とも少し違うような。
(尻尾の辺りが、何か妙に量が多い気がする)
となると、魔族の類か?
服装も、此方では見かけぬようなモノであるし。
(思案気に首をかしげると、顎を緩くと撫でた。
どうも遠目にも、負傷しているのが見て取れる。
もっとも、魔族相手に助けてやるギリは特にと無く。
むしろ襲われたり面倒事になる可能性が、高いとさえいえるのだが)
まぁ、いいか。
(緩くと息を吐き出して、顔を横に振って。
自衛様に一本、袖からナイフを引き抜けば握り。
とりあえず、様子を見ながら歩み近づいていく)
タマモ > 湖の畔だ、大きな足音が立つような場所は無い。
体中に複数の傷跡を付けた少女、歩み近付いてくる相手に気付く様子はなかった。
まだ殺気や敵意や害意を纏うならば、第六感的なもので気付いたかもしれない。
それも無い、様子見と寄って来れば、すぐ側まで寄ることが出来るかもしれない。
そんな状態とは知らぬ少女は、ただその体をゆっくりと休めているだけだった。
アシュトン > …………
(随分と近づいてはみたものの、全く動く様子が無い。
怪我の状態を見るに、狸根入りで――狐だが、隙を伺って襲い掛かる、というのも少々危険な選択だろう。
となれば、本当に此方に気づいていない可能性が高い)
おーい。
戦が終わったとはいえ、人間じゃぁないヤツがこんなところでぼけーっとしているのは、不用心だぞ。
ま、人間でも危ないんだけど。
(いい加減気付かせるために両手をパンパンと打ち鳴らすと、声を掛ける。
残党やら何やらがうろついている可能性も十分あるし。
野盗がおこぼれ狙いで動いている可能性もある。
人間相手でなければ問題になる事も無いであろうし、負傷したままというのは、実に都合のいい獲物だ)
大人しくしてるってんなら、条件次第で手当てをしてやってもいい。
治療師よろしくすぐに治るって訳じゃないが、放っておくより、よっぽどマシだと思うんだが。
(よっこらせっとしゃがみ込むと、包帯やら薬瓶やらを、コートの内側から取り出し始めた)
タマモ > 静かに休んでいるその耳に、近くからの声がかかる。
ぴくん、と耳が揺れ…ゆっくりと目が開かれる。
開いた目の前に見えるのは…人間だろうか?
聞き取れる言葉の内容から、どうやら例の件は知らない人間らしい。
あれを聞いていたのならば、もっと違う言葉が出ているだろう。
「………そんなものは、十分に承知しておる…だから、この場所を選んだんじゃがのぅ…
そうそう、誰も寄らぬ場所に居る…お主こそ…何者じゃ…?」
ここは何がある訳でもない、ただの湖だ。
だから逃げ場に選択したというのに人が居る。
体は動かさぬまま、痛まぬようにゆっくりと言葉を紡ぐ。
「………見て分かるじゃろうに、金品の類なんぞ…そうはないじゃろ…いや、あったっけか…?」
暴れたくても暴れられない、条件とか…どうせ金か、体とか、そんなところだろう。
そんな風に考えながら、言葉を続けているも…
ふと頭に浮かんだのは、まだ残っている魔術鉱石だった。
いや、まぁ、それが手当てして貰うだけという条件で見合うのかは謎だが。
とりあえず、手当てはする気らしい。
それは並べられた道具の類を見れば分かるだろう。
アシュトン > (残念ながら、終わりの直前に来た身なれば、何があったかとはさっぱり知らないご様子)
やっと起きたか。
つってもここは水場、湖だからな。
補給やら、馬に水を飲ませに来るヤツも居るって訳さ。
俺はどっちでもないがな。
ティルヒア軍の残党を探しに来た、しがない傭兵さ。
(肩を竦めてから、顔を横へと振り。
とりあえず、怪我の状況を確認しておく)
異国の小物なら、貴族にでも売りつければそれなりの値段がつく。
(空の瓶に少量の麻痺毒と、アルコールを注ぎよく混ぜて、簡易の痛みどめ兼消毒薬を準備して)
それも無いって言うのなら、体で構わんさ。
別に身ぐるみ剥ぐって訳でもないし、ここでじっとしているよりかは、悪くないとは思うんだけどな。
(傷に宛がう布と包帯に、汚れが無いか確かめる。
綺麗な新品の様な色、特に問題も無いだろう)
とりあえず、その気になったら服を脱いでくれ。
その恰好の扱いが良く分からんし、傷の範囲が広いからどちらにせよ着たままじゃ処置し辛いんでな。
それさえも無理だってんなら、コッチでやるが、服が余計に傷んでも文句は言うなよ。
(ゴーグルを額にまで持ち上げると、相手の姿を確認し、どうするかとばかりに首をかしげた)
タマモ > 残党狩りの傭兵…つまりは、例の件は知らない者か。
それを知れば、内心少しばかりほっと胸を撫で下ろす。
「なるほど、のぅ…?」
相手の言葉に相槌代わりの返答をしておいた。
自分の事も名乗るべきなんだろうが…いつもの長ったらしい前口上をする余裕は無かった。
「む………背に腹は…か………これじゃ」
まだ数はあるのだ、この傷が治るのはまだ長くなってしまう。
その前に、少しでも動けるようになるならば…
そう思うならば、手を少し動かし袖の中からころん、と魔術鉱石を一つ地面へと転がした。
「仕方ない…」
ぽつりと呟けば、再び目を閉じる。
この程度ならば可能か…しゅるしゅると音を立て、身に着けていた着物がゆっくりと見えない力によって細かく解け始める。
それは少女の身を離れ、側へと再び集まり、再び形を戻し畳まれた形になる。
そこに残ったのは傷だらけの肢体を晒す少女だけとなった。
アシュトン > 名前は、まぁどちらでもいいか。
喋るのも億劫そうだしな、落ち着いてからでも良いいか。
(取りあえず、治療に使う道具の確認は済んだ。
後は相手次第、といった所だが)
そう言う事だな。
むしろ、遭遇したのが俺であることを感謝してほしい位だ。
ふむ……なるほど、悪く無さそうだ。
(コロッと出てきた石を手で拾い上げると、片目を閉じてじっと眺める。
自分で使い道は無さそうだが、クソ魔術士に売りつけるなり、気まぐれで保存しておいてもいいだろう。
それを懐へと仕舞い込むと、対価を払う事とする)
動かなくも脱げるってのは、便利だな。
そう裸を見ると体の方も欲しくなるが……流石に無理させるのも厳しいか。
(治療したのに、また傷が開いてなんて本末転倒にも程がある)
それじゃ、始めるぞ。
(傷口へと、先に作った液体を、汚れを落とすようにややと勢いをつけかけてゆく。
アルコールが染みて最初は随分と痛いだろうが。
麻痺毒を混ぜた関係で、落ち着けば先よりも痛みは引いてくるし、治療の痛みも最小限となる筈だ)
次に、これと。
小さい頃から使ってるが、随分と効き目が良くてな。
まぁ、代わりにちょいと高いのが難点だが。
(次に金属製の容器から蓋を取ると、中身を指ですくい取る。
白い軟膏、有体に言えば傷薬だ。
薬草やら何やらを煮込んで錬金術師がこさえた物で、傷の治りも良い。
体温で柔らかくしてから掌に伸ばすと、ゆっくりと傷の辺りから。
細かい傷もあるようならば、全身へと塗り伸ばしていく
効いてくれば、少し身体が温まるような、ポカポカとした感覚が湧いてくるようになる)
タマモ > とりあえずは無言のまま、相手がそれで納得するかを確認する。
…どうやら納得はいったようだ、やっぱり結構価値があるものなんだろうか?
その価値を少女はいまだにはっきり知らない。
と、体の方が欲しくなる、の言葉にあからさまなじと目を向けた。
何が言いたいのかは…言うまでもなく、男性は理解していたようだが。
「と、とりあえず、じゃな………そ、そーっと…そーっとじゃぞ…?」
傷口へと何かを近付ける男性に、きっとこういう時につけられるのは痛みが走る薬だと、変なところで直感が走る。
…そんな言葉を聞いてくれる訳もなく、傷口へとつけられていく液体。
「………っ………ち、ちょ…ま、これっ…あ、あっ…にゃああああああああああぁあぁぁっ!?」
つけられた液体がじわりと広がれば、じくじくとした痛みが次第にやってきて…それは激痛となる。
それを気付いてしまい、涙目になっていやいやと首を振って痛みがこない事を祈るが…
それで痛みがこなくなる訳がない、染みる痛みと、つい体を動かしてしまう痛みが重なり、少女の絶叫が湖を木霊した。
その痛みが落ち着いた頃には、ひく、ひくっと少女は地面に突っ伏して痙攣していた。
耳と尻尾も見事に垂れている。
だから痛いのは苦手なのだ、とことん駄目なのだ。
男性がそれを理解している訳がなかった。
そうなれば、後の処理は楽だろう。
動かない少女に薬を塗りたくっていくだけなのだから。
その薬が効き、体が温まる感覚を感じれるのは…それから少し経ってからである。