2015/11/26 のログ
エウレリア > 「――――ハ、好きに言ってなさいな……。」

もちろん、完全な出任せという訳でも無いのだろう。
が、相手の本質への問いかけを、表面的な答えではぐらかされた事は間違いない。
とは言え、これ以上問いただした所で性根の適当そうなこの女が本当の事を話すとも思わず、何より更に問いただすだけの余力も失せかけている女貴族は苦しげな呼気と共に吐き捨てた。

倒れこんだ女貴族の肢体が、たおやかな魔王の体躯にて抱きとめられる。
高熱を発して紅潮する肌は、今なお諾々と汗を滲ませドレスを濡らす。
ローブを脱ぎ去り、顕になった露出の高い褐色肌も、若い娘に特有の柑橘の香る汗に濡れる事となるだろう。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。」

彼女の肩に額を付けた娘は、苦しげに歪めた眉根を長い睫毛と共に震わせて、半開きの唇から熱い吐息を繰り返し吐き出しては、その華奢な背を上下させていた。
敗北の苦味を味あわせたその相手に抱きとめられて、自ら身体を起こすことさえ出来ぬ屈辱。
それでも、いくらか心静かに受け止められるのは、あまりに巨大な力の隔たり故なのか、彼女の美しい容姿を好ましく思うが故なのか、エウレリア自身にも分からなかった。


先刻の闘争は、時間にすれば僅かな代物。
それでも、桁違いの戦いを見せつけられた傭兵や水夫達は、未だにへたり込んで忘我の表情を浮かべたまま。
とはいえ、この静寂が永遠に続くはずもない。
エウレリアがまともに動けるようになるには今しばらくの時が必要であり、その間は憎き勝者に運命を委ねるより他にないという状況である。

魔王レヴィアタン > 「ではお言葉に甘えて?」

吐き捨てられた言葉にもこの言い草。
脱ぎ捨てたローブは瞬く間に掻き消える。能力にて作っていたから当然のことだが―――
滲む汗に肌を濡らしても、寧ろそれよりかは。彼女の容態が気になるところではある。

「―――さて。困ったねぇ。介護をしようにも……邪魔だな」

へたりこむ男達に苦い顔を隠さない。
どこか――と辺りを見回していれば、船内へ続く扉が目に入った。
荒くれ共の姿が無い、どこかの部屋を借りるとしよう。

拒まれなければ、未だ動くことの出来ない彼女の身体を抱き上げようと。

エウレリア > 無論、抱き上げる動きに抗う事も出来ない。
己と大差ない太さの双腕が、いとも軽々と長躯を持ち上げて見せたことにも、もう驚きさえ浮かんでこない。
人と同じ姿を取ってはいても、まるで異なる存在。
神の変化か、四天使、後は魔王か古の龍の類であるはずだ。
そんな相手に常識を期待するのはもはやバカバカしくさえ思える。

抜身の剣を硬直した手指で握りしめたまま、褐色娘の腕の中でくたりと弛緩するエウレリア。
その唇が、震える声音で言葉を紡ぐ。

「――――わ、わたくし、の……船室、………はぁ……はぁ……、船、長……室に………は、ぁ……はぁ……。」

高熱にうなされる病人の様な声音が、連れて行くなら先ほど己が姿を表した部屋、船尾楼の下に作られた船長室に連れて行くように言う。
上級水夫の部屋でさえ、恐らくは4人程で共用しているだろう他の船室と異なり、エウレリアの部屋は食堂と変わらぬ広さのプライベートスペースを有しているのだ。
当然、その清潔さも比べるだけバカバカしい。

魔王レヴィアタン > 人の常識は恐らく、知識としては有してはいるものの。
こんなところに潜り込んではいるがれっきとした魔王である。
彼女程の体躯を抱き上げることなど造作もない。

抜身の剣に注意をも払わず、船内へ。
唇が紡ぐ言葉に耳を澄ませ、その意味を聞き取った。

「―――船長室、だね。わかったよ」

其処に足を運べば――そも、部屋の広さに驚くだろう。
驚くというよりは感心。完璧なまでの清潔さといい、他の船室とは一線を画す。
恐らくは備え付けてあるベッドに彼女の身を横たえた。

「……やれやれ。手間をかけさせる。ま、楽しめたから良いけどね」

そう言えば彼女が身につけているライトプレートを外さんと手を伸ばした。

エウレリア > エウレリアとその従僕、ペットのために設えられたその居室は、船室というよりはこじんまりとしたホテルの一室といった様相を呈している。
海図が拡げられ、羅針盤をはじめとする様々な計測器の置かれているはずのテーブルには、安定の魔力の込められたテーブルクロスが敷かれ、その上には瑞々しさを残した果物とワインボトル、ガラス製の細身のグラスが並んでいる。
壁沿いに置かれているベッドは、どのように船室に運び込んだのかも分からぬ様な巨大な代物。

細身の女であれば、4,5人が寝転がってもまだ余裕のある様なそれが、ふかふかの敷布団と、毛足の長い毛布を乗せて、そこに寝転がっていたのだろう娘達の甘い体臭を匂わせている。

不幸にしてか、幸いにしてか、この部屋にて共に戦場へと赴く従僕達の姿は今は無い。
機能性など欠片も存在しない、船上とは思えぬ快適さだけが追求された居室にいるのは、エウレリアと名も知らぬ魔王のみ。

ベッドに降ろされた貴族娘は、未だにぐったりと弛緩して荒い呼吸を繰り返すばかり。
細腕を長手袋の様に覆う金色の薄板鎧がベルトを緩められ、金具を外されていこうとも、それに抗う動きを見せることは無かった。

「…………………………………。」

常人なれば、とっくに気を失っていてもおかしくない消耗状態にあろうとも、未だ意識を保ち続けるエウレリア。
手間を掛けさせるという言葉に対し、反射的に何かを言いかけるものの、結局は拗ねた様な表情をふいっと背けて黙りこむばかり。

魔王レヴィアタン > 部屋に広がる甘い香り。ワインと、果実と。娘達の体臭が混じり合う。
そんな室内を見回し、ますます興味をそそられたかのように頷いた。
今は二人のみ。しかしこんな大きな部屋を一人で使っているわけもなかろうと、そんな認識。

ベッドにぐったりと横たわった彼女の傍らに腰を下ろす。

「―――何?何かあるんなら言ってみなよ。気の強そうなお姫様」
「……ま。疲れてんなら無理することもないけどさ……」

拗ねた表情にそそられる。
口元に浮かべていた笑みを深く刻めば、すっと顔を寄せた。唇を重ねにいく。

エウレリア > 彼女に対して文句をいう筋合いが無いことは分かっている。
傍若無人なお嬢様なれど、物の道理くらいは理解しているつもりだ。

遠間からこちらを観察していただけの相手に有無を言わさず斬り掛かった上での敗北。
その上で動けなくなった身体を船室まで運んでもらって、介抱さえもしてもらっているのだ。
謝罪と礼の言葉こそ必要であれ、文句など言えるはずもない。
そんな道理すら、理不尽なまでの剣力にて捻じ曲げて、好き放題に文句を言うこともあるけれど、眼前の褐色娘はその剣力さえ通じない化物である。
むすっとした表情で唇を引き結ぶよりどうしようもなかった。

褐色肌の娘のさして重いとも思えぬお尻が、ベッドの端を微かに軋ませる。
囁く様な声音に、機嫌の悪そうな視線を向ければ、そこにはゆっくりと近付いてくる褐色の美貌。
驚きに目を見開くものの、相手を突き飛ばす力もなく、頭部を振って拒絶の意志を示すことは可能とは言え―――。

「―――――………ん。」

女剣士は、結局瞳を閉ざしてそれを受け入れてしまう。
ふっと緩んだ娘の手指から銀剣が落ち、床に当たって不満気な金属音を響かせる。

「―――な……何のつもり、ですの……?」

唇が離れれば、困惑と戸惑いに眉根を歪ませての問いかけが彼女に向けられる事となろうか。
その頬には、戦闘の余熱とは別種の紅潮が滲んでいる。

魔王レヴィアタン > むすっとした表情に、謝罪や礼を紡ぐ様子は見受けられない。
傍らに腰を下ろした体勢から少し身動ぎ、彼女を見下ろせるように覆い被さった。
離れた唇から発された問いに瞬く。響く無機質な金属音にも構わず彼女のドレスに手をかけた。

「―――アタシね、綺麗な女の子が好みなんだ。ふふ」
「そういや、名前言ってなかったね。アタシはレヴィア。ま、好きなように呼んでおくれよ」

その頬に滲む紅潮の意味を察すれば、身に纏う緋色のドレスを脱がせていかんとする。
最中、片手を扉へと向ければ――緩い音を立てて鍵が回った。

エウレリア > 生まれついての支配者であり征服者である女剣士は、数多くの性の交わりにおいても受け身に回った事がない。
例え異性のモノでその身を貫かれようとも、あくまでも主導権を握るのはこちらで、相手は肉食の獣にいいように貪り尽くされた様な感覚を覚えていたはずである。

しかし、今回は普段のそれとはまるで趣の異なる物となる気がする。
主導権を握るはずの己は四肢にまるで力の入らぬ肉人形の様相を呈し、更に相手はこちらの暴力の通じぬ絶対者。
今回好きなように喰われるのは己の身体なのだという実感が、エウレリアの子宮をぞくりと収縮させた。
ようやく聞く事の出来た相手の名前を反芻する間さえなく―――。

「―――――あ……っ。」

ドレスに手を掛けられ、エウレリアの唇が思わず声を上げた。
驚くほどに弱いその声に、貴族娘の頬がかぁぁ…っと赤みを増す。

波打つ金髪の裏側、娘の後背にて腰回りを締め付ける編み上げ紐が解かれる。
緩んだ布地が、たわわな双乳をふにゃりと拉げさせた。
足首まであるドレススカートは、パニエではなく魔法の力によって膨らみを維持する物であるため、脱衣も酷く容易に進む事だろう。
ほっそりとした白腕をランタンスリーブの袖から抜いて、ドレススカートをたくし上げていけば、後はもう、薄く汗濡れたしどけない下着姿。

その肢体において、最初に目を引くものは、やはり娘の下肢にて垂れ下がる巨根だろう。
ドレスと同じ緋色のショーツは娘の割目をかろうじて隠す程度の布地しか持ち合わせない扇情的なデザインの物。
その薄布の上端から、でろりと垂れるのは、本来、女の身体に付いているはずのない、そして、萎えていても並の男の物より遥かに巨大な逸物である。
常ならば堂々と、いっそ誇らしげなまでにそれをさらけ出す女貴族が、今回ばかりは羞恥の色で頬を染めつつ気恥ずかしげに視線を逸らした。

そのはしたないまでの巨根とのバランスを取るように膨らむ双乳は、下着に覆われる事も無くさらけ出され、胸のサイズの割には控えめな乳輪と、同様に可愛らしくさえ思える乳首の薄桃色を愛らしく震わせている。

魔王レヴィアタン > 彼女が生まれついての支配者であることなど、今日初めて出会った己にはわかる筈もない。
しかし相手が傲岸不遜、プライドの高い女ということは話していても察して取れた。
だからこそ、この状況に興奮を覚えるのも無理はないと。

絶対者は此方であり、相手は未だその力が戻る気配も見せない。
ドレスを脱がせていけば、たわわな双乳が露わになった。
己とは異なる白い肌。きわめつけは―――

「―――へぇ。奇遇だね。お仲間じゃないか」

羞恥の籠る眼差しと共に、目を引く巨根。
驚いたように瞬くも、その矛先は常人とは異なる。
存在することに驚くのではなく、同じ類ということに。

彼女に覆い被さったまま、自身が身につけていた衣服もゆっくり脱ぎ去っていく。
負けじと豊かな乳房を露出させ、革のパンツも取り去れば―――
其処には、存在感を主張するかの如く生え下がった陰茎があった。

エウレリア > (な、何ですの……これは……こ、こんな……こんな感覚………っ。)

同性相手の性行為など、エウレリアにとっては日常茶飯事。
現に今朝とて、従僕の身体を用いて男の生理現象を解消させているのだ。
にも関わらず、今の己が感じているのは、そうした際に覚える興奮とはまるで異なる、奇妙な感覚。

震えてしまう様な胸の鼓動は、馴染みの薄い恐怖や怯えにも似た代物なれど、それが奇妙に心地よくさえ感じられる。
きゅっと締め付けた膣が、じくりと甘く蜜を漏らす。
緋色の薄布に、じわじわと色濃いシミが広がっていく。

彫像じみた完璧な美を保つ女の肢体と、神と同じ両性の特質。
恥じ入る事など何一つ無いはずなのに、ドレスを剥かれた裸身に向けられる彼女の視線が気になって仕方がない。

「な………何、を……何を言っていますの………?」

己の肉蛇を見た彼女が漏らす、"お仲間"という言葉。
まさか……と思い、傍らにて脱衣を始めた褐色の肢体を見つめていれば、程なくそれがさらけ出された。
己同様、立派な肉蛇。

身長も、胸の大きさも、そして下肢にてぶら下がる逸物までが己と同じ彼女の裸体は、肌の色や顔立ちこそ違えど自身の分身の様にさえ思えてしまう。

そんな相手に、自由の効かぬ身体が好きにされてしまうのだ。
ゾゾゾッと背筋を走ったのは、倒錯的な状況に対する忌避感なのか、それとも未だ知らぬままの雌としての本能が生じさせた喜悦なのか。

それは程なく分かるはず。
重なりあう彼女の身体に、嫌というほど教えられる事のなるだろうから―――。

魔王レヴィアタン > 彼女の様子が奇妙なことに気づきつつも、既に昂り始めた心地では気に留めるに及ばない。
彼女の巨根を纏う下着も取り払ってしまえば、あとは互いに一糸纏わぬ姿。
分身のように思えてしまう二人の体躯は己が能力のせいでもあるのだが。

「―――…さ。こうして会えたのも縁だ。楽しもうじゃないか?……エウレリア」

そう囁けば彼女に覆い被さり、身体を重ねていく―――

ご案内:「オリアーブ海 王国側の船上」からエウレリアさんが去りました。<補足:胸元の大きく開いた緋色のドレス/両腕両脚を覆う金色のライトプレート/華美な装飾の施された細剣>
ご案内:「オリアーブ海 王国側の船上」から魔王レヴィアタンさんが去りました。<補足:チューブトップのトップス、革のパンツ。ローブに身を包む。>