2015/12/18 のログ
タマモ > どうしてそうなったのか、それを思いつくような知識は少女にはなかった。
手を離すと、その体は下へ…ではなく、上へと戻っていった。
上へ上へ、そして本来水面であった場所を更に越えて上に行く。
それを合図に、広がっていた水が戻っていき…普段通りの湖の水面を取り戻す。

懐へと手を差し入れ、そこから一枚の色紙を取り出す。
ゆっくりと折り畳み、広げたり、折っていき…それは魚のような形へと変わる。
指先を触れさせ、力を込める。
その手から折り紙が零れ落ちると、水の中へ…それはまるで生き物のような動きを見せた。
ゆらりゆらりと辺りを巡ると、すっと深くへと沈んでいった。

「………ふむ、これで良しとしておこうかのぅ?」

底へ底へと向かっていく折り紙、ぽつりと呟くと、その姿がその場から揺らぎ…消えていった。

ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖」からタマモさんが去りました。<補足:名簿参照。>
ご案内:「オリアーブ島 湾港基地跡」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > なんだか動きの無いままに過ぎていく時間、仕方ないと気になる場所には監視役を置いてきた。
そして、少しの間離れていた湾港へと戻ってくる。
記憶を辿って覚えのあるテントを探すのだが…中に入っても誰も居ない。
はて?と首を傾げ、手当たり次第に当たってみるも…やはり覚えのある顔ぶれが居ない。

撤退直後、まるで狙ったかのように戻ってきた少女。
探そうがすでに誰ぞ居る訳もなく、ふむ、と口元に手を添えて考える仕草。

タマモ > 考えられる可能性。
都への進軍…は、今の状況は無い気がする。
なんとか山へのお宝探し…全員で行く意味があんまり無いと思う。
かくれんぼの真っ最中…うん、冗談は止めておこう。
神隠し…お、これは可能性があるか!?…いやいや、本当にそうなってたら困るのは自分もだ。
なんらかの理由で撤退…理由がいまいち浮かばない。実は正解なのに。

そんな事をぐるぐると頭の中で考え続ける。
どうともちゃんとした答えが出てこない。
悩んで、悩んで………疲れた、テントでころんっと寝転がった。

タマモ > 「むむむ…?…ん…?」

ふと、見渡した光景を思い出してみた。
そういえば、何か違和感があったような…
それに気付けばがばっと起き上がり、とててっとテントの外へ。
その違和感の正体を探るべく、ぐるぐると見渡してみる。

戦場への道、うん、変わりない。
基地の状況、これも一部を除いて変わってないと思う。
他のテント等、も、変わってる感じは見受けられない。

さて、そうなると後はなんだろうか…?
その視線が海の方へと向けられる。
船着場にいくつか泊められている船…船…船?
なんだか見覚えのある船が無い気がする。