2015/12/15 のログ
ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > 王都からティルヒアへと戻ってきた少女の姿、それは拠点である湾港ではなく、この島の中央に広がる巨大な湖の側にあった。
…結局、鉱石がどうなったかというと…そのまま懐の中であるのだが、それはこの際置いておく。
「ふむ…変わらぬのぅ…変わらぬが故に、何とも不安を煽ってくれるものじゃ」
湖の畔に立ち、広がる湖を眺める。
前に来た時は、結局ちゃんと調べる事が出来なかった。
今度は何か分かると良いのだが…そう考えながら、ふわりとその身が浮上する。
ゆっくりと…だが、人の移動速度よりも速い速度で水面を移動し、水中に何か見えるか、感じないかを調べていく。
タマモ > 時に低空を、時に周りまでよく見える程に高い高度を、行ったり来たりしながら調べていく。
やはり目で見て何か分かるものでもないが、この肌に纏わり付くような感覚は…どこを漂っていても感じらえる。
1度高々と上がっていき、湖をほぼ見渡せる高さまでいくと…湖の大体中央辺りへと降りていく。
「………まぁ、魔力とやらを感じる者ならば何か分かるやもしれんが…
ううむ…妾にはやはり、そこまではっきりとは分からんのぅ…?」
ふわり、と水面に降り立つ。まるで地面の上であるかのように、その足は水面に着いた。
感じるとかどうとか、分からんのだから…妾はこうするしかないじゃろうな?
ぽつりと呟くと、すっと屈み込み…水面に手を添える。
触れる水を中心にして、ゆらりと円を描くように波が立つ。
「さて、過去は妾に何を見せてくれる?」
じっと水面を見詰める瞳が鈍い輝きを放つ。
その瞳の奥に、じわりと別の映像が浮かび上がる。
今現在のこの湖でない、最近、そして、ゆっくりと…過去を遡る映像が浮かび始める。
タマモ > 直接流れ込むような映像を、集中しながら見詰め続ける。
…数分前…数時間…昨日…先々日…一週間…
そこには静寂を湛える水面が広がり続けている。
…十日…と、そこを過ぎ、どれ程だろう…大体感覚的には二週間程前だろうか?…正確には分からないが、その付近だ。
一瞬、それ以外の何かがちらっと見えた。
巻き戻しをしているような映像、水面から飛び出して上空へと飛んでいく何か。
…つまりは、その逆、何かがこの中に飛び込んでいった映像。
その映像を再び戻し、その何かがあった辺りへと戻す。
改めて、その映像を正しい時間の流れの感覚で流し始める。
ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖」にカレリアさんが現れました。<補足:紫色のサイドテールにメイド服>
タマモ > 「はて…これは…ティルヒアか?」
小首を傾げ、呟く。
そういえば、居て当然なのだから気配を読むまでもないと気にしていなかった。
そうしている間に、何かが起こったのだろうか?
それにしても、なんでこんな場所に飛び込んだのだろう?
あのティルヒアに纏わり付いていた何かは何だろう?
なんだか疑問ばかりが浮かんでくる。
何にしても…ティルヒアが何かをする為にここに飛び込んだ、それは間違いない。
となると…集中を解き、ちらりと水面を見下ろす。
「………こっから下に何かあるのかのぅ…?」
カレリア > オリアーブ島の中心に存在する巨大な湖
本来はこんな場所に用などは無かったがここ数日島全域で妙な魔力の流れを感じ
原因を確かめわざわざやってきた、どうやらここが以上の中心になっている様だが…
「あれは…人間ではないですわね。」
水面に立つ異形、それを見つめる
この異変の原因…それが彼女なのかどうか、判断しかねている
タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れた。
静寂の中に聞こえる微かな音、集中していたりする時の少女はそれを聞き逃さない。
「女子の声か…ティルヒアではないのぅ…はて?」
大陸のどこかの地であるならば、そこまで不思議ではないだろう。
だが、今ここは一面に水が広がる巨大な湖の真上だ、普通に誰かが居る訳がない。
すっと屈めていた体を起こすと、かくん、と首を傾けその相手の方向を正確に見遣る。
カレリア > 魔力制御による飛行、空中から少女を見下ろす
いくつも生えた尻尾に獣の耳、ミレー族の変異種にも見えるが…
「正体不明の魔物ですわね…さて、どうしましょうか…」
今回はあくまで調査のつもりで北が目の前には異変の現況かもしれない存在
できる事ならここで排除しておいた方が良いのかもしれないと思案していれば少女がこちらを見た
「そこの貴女…何をしていますの?」
相手に攻撃の意思があるのかないのかはわからないが一先ずそう尋ねる
タマモ > …ぴしっ、次に聞こえる言葉に少女の額に何かが浮いた。
「そこのお主!聞こえておるぞ!正体不明はともかく、誰が魔物じゃ、誰が!?」
びしぃっ!と上空に浮いている相手へと指を突き付け、声を張り上げた。
その表情は怒りの形相である、見た目はあまり怖くないが。
と、一喝すれば怒っているのも疲れると表情を戻す。
改めて相手を見てみる…あれか?魔法使いというやつか?あれが?
そんな事を考えながら見上げる形だ。
「むしろそれは妾の台詞じゃが?この様な場所、ほいほいと遊びに来る場所でもなかろう?」
とりあえず、問いに問いで返す。
答えても良いが、先に問われ先に答えるのがちょっと癪に思えたから。
これで相手から納得のいく答えが返ってこれば良いが…さて?
カレリア > 「っ…だって、どう見たって魔物ではありませんの?」
怒鳴られた、少し驚きながらも言葉を返す
人にはない耳に尻尾、所見で見ればだれがどう見ても魔物の筈
それに水の上に平気で立っているのに今更何を言っているのかと首を傾げ
「尋ねているのは私ですが…まぁいいですわ。
この島の異変について気になりましたので少し調べていただけです、その過程でここに何かあると思い来たのですが…」
そこに貴女が居たのですわ、と答える
嘘偽りなく真実だが相手の出方によってはこのまま戦闘になるかもしれないと考えながら相手の返答を待つ
タマモ > 「ほほぅ…?…どの部分を指して妾を魔物と言うたか、参考程度に聞いておきたいがのぅ?」
この女子、まだ魔物扱いしておるか…!?そう思えば、こう、笑顔を浮かべ相手に問うてみる。
その笑顔は引きつっている上、目はかなりマジだ。
まぁ、普通の存在ではないのは間違いないが…魔物、と言われた事にかなりお冠な様子である。
「ふむ………目的自体はお主と似たようなものじゃ。
もっとも…妾はここであった事をちと確認していただけじゃがのぅ」
見上げる視線、その瞳は鈍い輝きを灯している。
なるほど、言っている事は真実のようだ。
それが分かれば、仕方ない、といった感じに言葉を返した。
細かくは言わないが。
カレリア > 「まずはその耳と尻尾、特に尻尾の方は見た事も聞いた事もありませんわ?
それに…水の上に立ちながらそんな事を聞くのは少し滑稽ですわよ?」
モフモフしてそうな尻尾がいくつも生えているのを指さす
そして次に足元を、普通の人間は水の上に立ったりしない
「なるほど…では、貴女が異変の元凶というわけではありませんのね?」
まだ完全に信じたわけではないが言葉をそのまま信用する
確認というのが少し気になるが…それを確認するのはもう少し期限が良くなってからでいいだろうと考えながら
タマモ > 「見た目判断とは愚かじゃな?それだけならば、ほれ…この国にはミレー族とやらが居るんじゃろう?
それに、水の上を立つと言うておるが、それを言うならばお主は空を飛んでおる、それはどうなのじゃ?」
まぁ、ミレー族とやら、と言っている時点でそれとは違うと言っているが、そういう種族が居るのだという指摘。
水面に立つ事を言われれば、それは空を飛んでいる女子も同義である、と返しておいた。
空を飛んでいるのは十中八九魔法だろう。それを知っているが故だ。
もっとも…この少女の水面に立つ力に、魔力なんてものは感じないのだが。
「異変とはこの国を覆う物凄く嫌な感じの事かのぅ?
まぁ、少なくとも妾は直接に関わっては居らぬのじゃ」
間接的にはどうなのか?そう言われると、何とも言えない。
つい今し方見たあの映像が確かなら、もしかしたら、手伝っていた相手が関わっているのだから。
カレリア > 「確かにミレー族の突然変異という可能性もありますが…尻尾がそんなに多く生えたという話はどこでも聞いた事がありませんわ?
あと、魔力も使わずに水面に立っているのはどう説明しますの?」
九尾という存在を知らない自分にとってはまさに未知
そのうえカレリア自身は魔力を纏っているのに対し九尾の彼女にはそれがない
魔力を使わずに水の上に立つなど人間にもミレー族にもできる芸当ではなく、魔力そのものが見えるからこそカレリアは初対面で彼女を魔物と断定した
「まぁそうですわね、魔族から力を奪い人間に力を与え…そんな感じが致しましたわ。」
直接かかわっていないと聞けば少しだけ警戒する
態々そんな言い回しをすると言う事は何かしら関係しているのかもしれない…そんな疑念を抱く
タマモ > 「そうか?遥か東の国には存在するのだという話、ついこの間聞いたばかりじゃぞ?
魔力というものを詳しく知らぬ妾にとって、魔力を使うという行為は未知なるものぞ?その逆も然り、ではないかのぅ?
…お主は知らぬ力を使うておる、それで良いではないか?ん?」
それに、そもそも魔物が使う力も魔力ではないのか?そう付け足してみる。
ともあれ、魔物という表現をしなければ文句はない、それだけの話である。
「うん…?魔族から力を奪うじゃと?…ふむ、なるほどのぅ…
人間に力を与えておる…それで、おーちゃ…もとい、将軍から妙に力を感じたのか…」
それは初めて聞く事だ。この力、妙なものは感じるが自分には影響がほぼ無いように思えた事に納得いった。
ふと先日衝突した事を思い出しながら…ぽむ、と手を叩く。
…まったく、疑い深い女子じゃのぅ…
そんな事を考えながら、はふ、と溜息をついた。
こちらは大体思っている内容も分かるからか、警戒はしない。
しかし、思ってる事をある程度理解しているような事をつい出してしまう自分が警戒されるのは当然な気がしてきた。
まぁ、気にしないが。
カレリア > 「東の国…?…では、未知の力を使う貴女を何と呼べば?」
首をかしげる、遥か彼方の東の国の話など知らないがそう言った物語が存在するのかもしれない
知らないのだから断言もできず、彼女の言葉を肯定し何と呼べばいいのか彼女自身に尋ねる。素直に化け物と呼べばまた不興を買いかねない
「おー茶…?将軍というのも気になりますが、面倒ですね…
今すぐはっきりしていただけないのなら、貴女の身体に直接尋ねますわ♪」
なんだか腹の探り合いをしている様で面倒になってきた
彼女は妙に怪しすぎる、何か噛んでいるとしても本質には関係のない立ち位置
そんなところかと想像しながら手元に魔力を集めていく
よく見ればかなり美しい外見に子供のような一面…そしてあのモフモフ
文字通り身体に聞くのも悪くない
タマモ > 「ふむ、妾の地では妖狐やら九尾狐やら呼ばれておる、それで良い」
そうやって最初から素直に聞いてくれれば無駄に怒らずに済んだのだ。
やれやれ、といった感じに腕を組んで大きく頷いてみせる。
「なんじゃ、偉そうな立場に居る割りに知名度に欠けておるんじゃのぅ…
何じゃったか…第七師団?とやらの、団長?とやらだったか?
その者の事じゃ、前に一度やりあった事があってのぅ…」
名を知られてない事のなんと哀しき事よ、そんな事を考える。
その時の事を思い出せば…こう、いまだ納得いってないのか不機嫌そうな表情を浮かべた。
…と、どうやら相手の女子はやる気になってきているらしいか?
まったく、これだから人間という奴は…そんな事を考えながら、ぽんっと手を叩く。
その手には既に扇子と唐傘が持たれていた。
「世の中には、伝える事が難しい事も大量にあるものじゃ。
あんまりせっかちでは嫌われてしまうぞ?
妾が元凶ではない、それで十分だと思うんじゃがのぅ…
………後悔しても知らぬぞ?止めるならば今の内じゃぞ?」
広げた扇子で口元を隠し、くすりと笑う。
少女へと向ける細められた瞳は、いまだに鈍い輝きを放たれていた。
カレリア > 「狐…できれば名前を聞きたいですわね?
それと私の事はカレリアと呼んでくださいませ♪」
妖狐や九尾狐だと呼びづらいのでそう付け足し自己紹介
一応名乗らずに名前を聞いたりはしない
「第七師団団長…それはオーギュスト様ですわね?おーちゃんって…」
そんな呼ばれ方をする御仁には見えなかったのですが…と苦笑を浮かべる
意外とあれで女性に弱いのだろうかと彼の御仁の事を思い出しながら
「嫌われるのは結構ですわ、私には関係ありませんので♪
貴女も私も、後悔はしないと思いますわよ?」
傘に扇子を見れば得物のリーチではこちらに分があるかと想定し、どうしたものか悩む
だが全てはあの柔らかそうな尻尾に包まれて眠る為
「私が勝った時は、分かっていますわね♪」
ニコリと微笑み手元に集めた魔力を凝縮する
純粋な魔力のみを圧縮した武器、自分に一番合った形でそれを生成し構える
魔力槍、青白い光を放つそれは騎馬兵の持つランスに似ていて、それをタマモに向ける
タマモ > 「ふむ…妾はタマモじゃ、覚える忘れるもお主次第じゃ。
カレリアか………うむ、今回は大丈夫のようじゃな」
まぁ、魔物やら化け物やらよりは十分マシであるか。
その呼び方に関しては文句は無かった。
「おぉ、そうそう、それじゃ。お主、知っておったんじゃのぅ?」
ならば説明も不要だったか、と面倒事が一つ消えて安心したようだ。
言うまでもなく、その名前は自分にとっては呼び難い部類の名前だった。
なので愛称なのは仕方ない、という事にしておこう。本人は嫌がっていたが。
「………お主、妾が勝った時の事も少しは考えてはどうじゃ?」
さて、と…最近少し覚えた事を試そうか。
懐から取り出した鉱石…例の山で手に入れた魔術鉱石とやらだ。
それをぽんっと4個放れば、それが己の上下左右の四方に移動をし、固定されたようにぴたりと止まった。
目の前の女子がどうくるか…のんびりとした構えをみせる。
カレリア > 「タマモですわね……ふふ、可愛らしい名前ですわね♪」
何だか思っていたよりも可愛らしい名前に小さく笑みを零す
話し方などからもっと仰々しい名前を想像していた様だ
「負ける事を考えて生きていても楽しくありませんわよ?」
首を傾げれば少女から何かが離れる、見れば魔鉱石の様だがそれがタマモを囲う様に空中に制止した
魔術結界と似たような物を簡易的に構築…情報が足りないが一先ずはそう結論付け…
「では、こちらから始めさせてもらいますわ♪」
魔力槍の先端をタマモに向け、周りに漂う魔力を先端に収束、そのまま圧縮された魔力をレーザーの様にタマモに向けて放つ
速度重視で威力はそこそこ、相手がどう返すか…
タマモ > 「不本意…いや、そうでもないが、よく言われる事じゃのぅ…」
己の名前を可愛らしいという少女に、ぽつりと呟いた。
「もちろん、妾とて負ける事は考えておらぬぞ?
むしろ…勝ってしまった後にどうしたものか、悩む事もあるものじゃ」
視線は変わらず少女へと向けたまま。
先手は相手、放つのは…光線状の攻撃魔法らしい。
その瞳に映すのは…己のどこにそれが打ち込まれるか、だ。
先攻の宣言と共に放たれる魔力によるレーザー。
しかし…とても目で追えぬその攻撃は空を切った。
面ではなく、点の攻撃…その様な攻撃を避けるのは造作も無い。
その姿は、見た目は動いているようには見えない。
実際には…そのレーザーの影響があるぎりぎり紙一重の位置に前もって動いていた。
それを相手が知る事が出来るかどうかは別であるが。
カレリア > 「なら良いではないですか♪」
可愛いと言われるなら何も不都合はないと言ってのける
その一方で綺麗と言った方がうれしいのだろうかなどと考えながら
「ふむ、面攻撃に変更ですわね…」
相手を通り過ぎたような光線の軌道、考えられるのはあの姿がそもそも幻影かもしくは見えない程の速さで躱したか
だが反撃がないのであれば答えは後者と判断
槍の先にまた魔力を集め今度は自身の魔力も込める
小弾でだめなら大弾、人一人は包みそうな大きさのソレを再びタマモに向けて撃ちだす
タマモ > 「悪くは無いぞ?悪くはないのじゃ…まぁ、気にしても意味はないがのぅ?」
気にしてもしなくても、どうせ初見の者に会う度に言われる。
ならば深く考えない方が良い、これが結論だった。
それでも、つい呟いてしまうのは…仕方ない。
「…少しは加減とか、そういうものはないのか?」
反撃をしないで居れば、相手は再び攻撃をするようだ。
今度は光線状ではなく、球体状のもののようだ。
「相性というものは、はっきりとしてしまうと辛いものじゃな…そう思うぞ?」
広げたままの唐傘を、すっと前に突き出す。
四方に散った鉱石の中央辺りの位置だ。
ゆっくりと、その唐傘が時計回りに回される…
その魔力の塊がそこに触れた瞬間…しゅるんっと吸い込まれるように一瞬で縮こまっていき、消え去ってしまう。
その瞬間、唐傘を包むように魔力が込められている感じを受ける。
「ふむ…よく分からぬが、これが魔力というものか…
では…お返ししておこうかのぅ?」
その唐傘が、今度は逆時計回りに回される。
消え去ったと思われた魔力がその場所に収束され…打ち出される。
魔力を感じるものなら分かるだろう、込めた魔力がそのままで返ってきている。