2015/12/12 のログ
ご案内:「“千年の女王の都”ティルヒア郊外・難民キャンプ」にヴィクトールさんが現れました。<補足:黒の短髪に金の瞳、黒色の戦装束に身の丈ほどあるクレイモア>
ヴィクトール > (もう戦いの火は収まる手前だった。逃げ惑う人々が集まったとある場所、そこは焼き払われた村の跡地だ。焼け残ったレンガの屋敷に逃げ込んだ人々。無数の焚き火の明かりが溢れ、寒さをしのいでいた。それを発見したチェーンブレイカーの傭兵達は主の命により、彼らの警備に当たる。迎えが出せるようになれば、新たな地に迎え入れられるように…そんな思惑もあるわけで。そんな守りに当たる男達の中に、主の弟たる彼の姿もあった)

さみぃな……こりゃ女達には応えるだろうな。

(吹きさらしの荒野といえようここは、冷たい風がぶつかる。時折身震いしそうな寒さが体を襲う時がある。建物の門の前で仁王立ちで守りに当たる彼も、冷気の強さに表情は険しい。周りの仲間達はランタンを片手に巡回を続け、厳重な警備を敷く。こんな戦場でも、弱者から搾り取れるだけ絞ろうと暴力を振るう輩はいるのだ。守りも厳重になる)

ヴィクトール > (ここに来て起きたことはいろいろとある。この戦争が終われば昔話となるだろう、けれど彼の中で片付けなければならない事は二つある。一つは…黒い雷を操った女、よくわからないがのまま死なせるのは嫌だと思えた。もう一つは銀髪の女、無事でいるだろうか? そんな心配も過る。寒さから逃れるように意識を記憶に巡らせていると、巡回の入れ替わりに来た仲間が、彼に暖かな飲み物が入ったカップを持って近付く)

お、助かるぜぇ…冷えるからな、お前も気をつけろよ。

(薄いコーヒーだが、ただのお湯よりましだ。香りを少しは楽しめるのが幸い、体に熱を取り込みながら誰も現れないであろう荒野を眺める。荒れ地ばかりの何もない世界、ここも昔は緑のある良い光景だったはずだろう。戦争とはむごいもんだと、他人事のように思いながら気持ち程度の香りがするコーヒーを啜る)

ヴィクトール > (こうして男の深夜の仕事も寒さと共に過ぎていく…)
ご案内:「“千年の女王の都”ティルヒア郊外・難民キャンプ」からヴィクトールさんが去りました。<補足:黒の短髪に金の瞳、黒色の戦装束に身の丈ほどあるクレイモア>