2015/12/04 のログ
リーゼロッテ > 「強い赤色って目が疲れちゃうものなんですけど…こうやって自然に作られた色合いだと、強さをやわらげながら、いつまでも見ていられる綺麗さがありますから…あと、情熱的、とかでしょうか?」

なんて、授業で習ったことをそのまま口にしてしまう。
実際、淡い色合いが好きな少女も、この赤は好きだった。
改めて見てみても、寒さにも耐えて咲き誇る花は、どうだと胸を張るような魅力を感じる。

「いえ…参謀さんが最初から無理って思ってたみたいで、私はよくわからなかったんです。最近は…わかってきましたけど」

どんどん押し込まれていく。
軍を知れば知るほど、どこもかしこも無茶が祟っている。
自分達の兵士ただってあっというまに500になり、下回っていく。
思い起こしてけば、やはり悲しげな笑みは消えなかった。

「そうでしたか…ふふっ、ここには軍はこないと思いますよ、王国軍も攻めこまないって参謀さんも言ってましたから。よろしければ…森の出口までお送りしましょうか?」

確かにここは戦争地域の直ぐ側だ、不安なのもよく分かれば笑顔でそんな申し出をしてみた。

ドルクス > 「情熱的な人もいいけど柔らかい人もいいよねぇ…♪」

ニヤケながら少女が考える物とは全く違うものを考える
呆けた顔は実にだらしないがすぐに表情を戻す
たとえ少女と言えど女性の前でいつまでもだらしない顔はしていられない

「参謀さんねぇ…馬鹿だねその人。」

そして他の者も…負けると分かっててなんで最初から逃げないのか
誇りや矜持が命を守ってくれるものかと哀れみにも似た感情が湧き上がる

「…森の出口に行って、そのまま一緒に逃げない?
その参謀さんとか中いい人連れてさ♪」

軽い調子でそんな事を尋ねる
この後お茶しない?位の調子で、国を捨てないか?と

リーゼロッテ > 「柔らかい…人、ですか?」

どんな人だろうかと浮かべるも、おっとりとした品のいい女性で、体つきはとても女性らしい淑女が想像として浮かんでいく。
一瞬呆けた顔が見えるも、少女はキョトンとするだけで彼の思惑には気づかないようだ。

「むっ、さ、参謀さんはすごい人ですよっ! 私だけだったら、皆死んじゃって…私だって死んじゃってたかもしれないのに…死なないように、生き残れるようにって、守ってくれたんですから…!」

決して彼は戦いを求めたわけじゃない、やめろと言われてこんな辺鄙な場所に送られた、哀れな正直者だ。
そんな参謀を憐れむ言葉は、穏やかな少女でもほんの少しばかりイラッとしてしまうものがあり、迫力こそないが起こっているのは分かるだろう。

「いやですっ、参謀さんが既に色々してくれていますから…!」

ぷいっとそっぽを向いて言葉を断る。
この娘にしては珍しく、あからさまに嫌がる態度をとっていた。

ドルクス > 「そうそう、こうムチムチふわふわしてる人!」

こう…と手で何かを形作ろうとするが途中で思いとどまった
表情を見るに彼女にそういった事はまだ早い

「守ってくれて最後には死ねって、残酷だと思わない?」

その参謀さんとやらはよほど有能で優しく…可哀想な男だったんだろう
そうあっても居ない男の事を思い浮かべ

「へ~色々?それってどんなの?」

参謀が手を回している、そう聞けば興味が湧いてしまう
この絶望的な状況から自分達を守る手段
自身にない知識に興味が湧いたのかワクワク!といった表情で尋ねる

リーゼロッテ > 「……」

多分、これが何気ない会話の中からならば、彼女も恥じらって返答に困る程度だっただろう。
怒りを煽られ、挙句にこの始末と。
浮かべる表情がとても冷ややかにできるなんて、ほんとうにあるんだと少女は初めて静かな怒りを覚えた。

「なんで……貴方は参謀さんのことを何も知らないで、そんな酷いことがいえるんですかっ!!」

不愉快、その一言が胸中を支配する。
これほど言葉を交わして、交わしたくなくなるなんて初めてのことで、自分でもおどろくほど声を荒げてしまう。
微笑んでばかりの少女に、珍しく怒りが浮かび上がっていく。

「教えません、帰るならお一人でどうぞですっ!」

とんっ と地面を蹴って大きく後ろに下がる。
その上で勝手に期待をふくらませる彼の無神経さが、少女の気持ちを逆なでする。
一刻も彼から離れたかった。
こんなにいい気持ちで森を歩いていたのに、全てが台無し。
そのまま踵を返すと、再び森の中を進もうと走りだす。

ドルクス > 「酷い事…じゃぁ、負けると分かってる戦いに誰かの命を賭けるのは酷い事じゃないわけ?」

それなら最初から戦わずに済む道を選べばいい
亡命もいい、もしくは王国軍に交渉を持ち掛けるのも
話を聞く限りその参謀ならどちらも見事にやってのけると確信しながら

「帰るには帰るけど…もう君の帰る場所なんてとっくにないかもよ?」

離れていく彼女にそう告げながら千年の女王の都の方を見やる
悪意、憎しみ、恐怖、狂気…それとこれでもかというほどの血の気配を感じながら

リーゼロッテ > 「そういうことじゃないですっ、貴方はただ、上から見下ろして、その言葉がどんな気持ちにさせるかなんて…考えもないみたいな…そんなことをいうから嫌なんです!」

戦うとか、戦わないではない。
少女にとって、参謀は大切な人の一人。
誰のために戦って死ぬとか、誰かの犠牲になるとか、そんなことは、今の言葉には関係ない。
大切な人を馬鹿といい、残酷と言い捨てる。
少女の純真が、それを笑って受け流せるほど汚れてはいない。

「ありますよ、私が帰るって決めた場所が、帰る場所なんですから」

ティルヒアに嫌な気配が立ち込めているのも知っている、そのうちここを立って、新しい場所に行くことになる。
それまでの間、その後も、少女にとっては大切な場所がいるところこそ、帰る場所なのだ。
物理的に語られる事実に、少女は何一つ共鳴しない。
背中を向けたまま走りだすと、その姿はあっという間に見えなくなるだろう。

ご案内:「オリアーブ島・昼の森林地帯」からリーゼロッテさんが去りました。<補足:毛先の辺りに緩やかなウェーブが入った薄茶色のロングヘア、青い丸い瞳の童顔。幼児体型に、可愛らしい軍服。>
ドルクス > 「見下ろす…か…」

見下ろす、そう言われて考えるが…そうなの?という疑問しか湧いてこない
無意識化で人間を見下しているつもりもない、最初から別の種族なんだから見下しようもないのにと疑問を抱え

「うーん、デリカシーがなかったかな?」

なぜあんなに少女は激怒したのか考える
考えて考えて…よく分からないという結論に達した

「今度会った時に聞いてみよっかな♪」

それが良いと頷き自身も歩き出す
さっさと逃げなければ自分だって危うい、今日はこの花を使って美女にデートを申し込もう
そんな事を思い浮かべながら男は笑顔で飛翔した

ご案内:「オリアーブ島・昼の森林地帯」からドルクスさんが去りました。<補足:白に近い灰色の髪、黒のレザーコート>
ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖周辺」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > 名前は忘れてしまったが、山にある採掘場で思いの他時間をくってしまった。
見付けたお宝?も気付いたら無くなっていたし、まったく困ったものだ。
成果は懐に何個か突っ込んでおいた魔術鉱石とやらくらいか。

それから更にある少女を送ったり、色々と忙しかった。

そうして色々と終えた後、都へと戻ろうと湖を浮上して抜けていたのだが…
湖から感じる感じ…言葉では説明が難しいが、一変していた。
自分の知らぬ間に何かあったらしいか?そして湖を抜け、都を目の前にしたら、都は都で感じるものがこちらも変わっていた。
上から見た感じはよく分からない、周辺はどうだろうか?
それを調べるのに抜けたところで着地をし、周辺を調べていた。

タマモ > なんと言えばよいのか、この感じる感覚というのは第六感的なものだ。
それを目で見て分かるものなのか、少々疑問ではある。
ゆっくりと周辺を歩き見渡すも、やはり分からなかった。
ならば、湖の中なのか?
…うん、この時期にそんな冷たいところに入る気はない。

この世界の者ならば、魔力?とやらが感じ取れるみたいだし、誰かしら連れて来るのが良かったか、そう思っている。
もしかしたら、その魔力とやらが変化しているのかもしれないから。
なんにしても、ざっと周辺を歩き回った程度では分からない変化なのだろう。

それがただの感覚の違和感ならばそこまで気にはしないのだが…
物凄く嫌な予感がする、気になったのはそれがあったから。

はてさて、どうしたものか…湖へと視線を向けたまま、少女は考え込んだ。

ご案内:「オリアーブ島 ヤス湖周辺」にアルフレートさんが現れました。<補足:身長171cm 銀髪翠眼 切れ長のややツリ目気味 神経質そうな表情 小振りの眼鏡 黒地に銀糸のインバネス 全身マジックアイテム>
タマモ > 「よし、少しだけ見てみるかのぅ」

そういえば、とふと思い出した事を実行してみようと思った。
ごそごそと懐から取り出したのは一枚の色紙。
ちまちまと折り始める。折って折って畳んで折って、そんな事を繰り返していれば、その手には魚の形をした折り紙が出来上がった。

指先を当て、力を込める…ぽぅっと薄く輝くと、ぽいっと湖に投げ入れた。
湖に入ったその折り紙は、まるで生きているかのような動きをして湖の奥へと泳いでいった。
少女はというと…その折り紙を通して湖の中を見詰めている。

アルフレート > む……
(風の結界に身を包んだ飛翔術で違和感の元を探索中
 魔力の反応などではなくもっと漠然とした感覚に触れてくる事に気付き数時間
 胸の奥がざわめくような感覚を頼りに湖の周辺を飛び…人影を見つけた
 一瞬気配を消す事も考えたが、その服装から軍属の人間では無いと判断し、そのまま降下していく
 最も、今の自分なら多少の事なら対処できるだろうという慢心の虫に取り付かれての判断だとは本人も気付いていないが)

そこで何をしている?
この国の人間か?
(本人的には社交的に、客観的にはぶしつけな口調で声をかける
 見れば何かの術を使っているようだが…魔力の動きを感じられず、ほんの僅かだが警戒の色が混じる)

タマモ > すんっ…鼻を鳴らす少女。
風に紛れて人間の匂いがする…濃くなる感じから、どうやらこちらへ近付いてきているか。
面倒事にならなければ良いが…そう思いながら、力を切った。
今頃は折り紙はただの折り紙となり、いずれは溶けてなくなるだろう。

相手から見えたのは、遠目には人影のように見えるが…近くで見れば人間でないのは一目瞭然だ。
狐の耳と、九本の尻尾を持っているのだから。
普段は隠せば良いものを、少女はプライドやらなにやらのたまって隠す気がない。

ゆっくりと相手へと振り返る。
視線の先に見えるのは人間の男子。感じから、どうやら自分を警戒しているようか?
いや、まぁ、この姿を見れば普通は警戒するか。
のんびりとそんな風に考えていた。
「おやおや、こんな場所に人間とはのぅ…
何をしておるのかとは、いきなり不躾な質問じゃな?
妾がこの国の者のように見えるのならば、そうなのかもしれぬ…違うやもしれぬ、さてどちらじゃろう?」
くすくすと笑う、楽しげに。

アルフレート > ……いや…
(遠目には派手な装身具か魔道具の類に見えていたが、声をかけられる距離まで気付けばわかってしまう
 あの尻尾は本物だと
 どういう事だろうか?あのような種族は聞いた事もない、魔物だと仮定してもやはり心当たりは無い
 余裕のある物腰と、何が楽しいのか笑う様は魔族を連想させるが、それは違うと自分の中の何かが訴えている)

すまない、遠目には見た目どおりの娘に見えていた
謝罪をしよう
この国で最近起きた異変を探っていると…ここに行き着いたわけだ
貴女もその口か?
(警戒は解かないでおくが、少なくとも大上段に振り下ろすような態度で通じる相手では無いと察すれば、口調と態度を改めなおす
 長い年月を生きた彼女からすればどこか子供っぽいような未熟さが窺えるだろうが)

タマモ > 「おや、そうじゃったか。
見た目で考える事が人間は多いのじゃろう?ならば仕方ない事なのじゃ。
異変…この国でか?変化は感じたが、ついさっき知ったばかりでよく分からん。
じゃからな、お主の考える通り妾も気になってみていたのじゃ…何も分からんかったがのぅ?」

やれやれ、といった感じに肩を竦めた。
手にした唐傘を肩にかけ、くるりと回す。
なるほど、言葉の内容から都の方の悪い予感はその異変とやらだろう。
何が起こったかはまだ分かってないが、早々戻らねばならないだろうか?
男子の態度がどうも自分にそっくりなところがある、笑っては悪いだろうと思うのだが、ころころとおかしそうに笑ったままだ。

アルフレート > そうか…
(どうにも掴みどころの無い相手だ
 見た目こそはコロコロと表情の変わる少女のそれだが所作がどうにも小娘らしくない
 楽しげに語る口調はどうにも信用していいのか、とぼけているのかも判別が付かない
 そしてその事を苦々しげな表情として相手に悟らせてしまう形で出してしまう)

俺も違和感を感じていたが…魔力の増大というか、全体的な能力が上がってる事に気付いてな
どうにも尋常な現象じゃないと調べているうちに、自分と同じ目的だろう貴女を見つけて声をかけたわけだ
っと、名乗るのが遅れたな。アルフレート・グレイホーク…見ての通り魔術師だ
(ともすれば、普段のぞんざいな口調が覗きそうになり
 どうにもペースを引き込まれそうなところのある女だ…と内心ため息を吐きながらも名乗りをあげ、胸の前に左手を添える礼を送る)

タマモ > 「うむ…して、お主はあの国の異変とやらを見てきたのじゃろう?
出来れば、まだ見ておらぬ都の変わりようを教えてくれると妾としては助かるのじゃが?」

相手が自分をどう思おうが気にする少女ではない。
だから、そんな表情も気にする事なく見ていられるのだ。
相手の言葉から、まさに今聞かされて気付いたと言わんばかりに都の事を聞いてみる。
答えてくれるならばよし、無くてもそれはそれで別にいいといった感じである。

「ほほぅ…やはり魔力とやらでは何か感じるのかのぅ?
妾にはどうも魔法とやらはよく分からぬのじゃ。
………おっと、名乗られては名乗らねばならんじゃろう、妾はタマモじゃ。
覚えて得も損も無い、覚えておくも忘れるもお主次第じゃろう」

思っていた通りか、と思えば…ふむふむとその言葉に何度か頷く。
そして名乗られれば名乗り返す、いつもの物言いだ。
どこかやり難そうな相手の態度にひらりと手を振れば、普段通りで良い、変に畏まったりなんなりされる方が面倒じゃ、と伝えておいた。