2015/12/03 のログ
ハスタ > 何を言っているのか、何も言っていないのか。
兎も角遠慮なしに座れた彼女は水音と一緒にちゅうちゅう吸いついている。
必死ささえあろうその口淫は、おっさんにとってはまぁまぁ良かった。
ただ、クリトリスを弄り始めたその手は、お預けとばかりにまた妨害して、
自身の男根を触らせるように引っ張って持っていこうか。

「おっとぉ…出る…あああー…ふぅ。んー、とね。おじさんの特濃精液。飲み干さないとお仕置きしちゃうぞ。」

して、これは彼女の心を読んだが故の意地悪な発言だったのだろうか。
そういうわけで、その大きな男根からピュウウと、色濃い雄の香りが吹っかけられる。
喉奥に、直接食道に注ぎ込むように、或いは、少しずつ引いて、彼女の口の中を、
白く汚しきるようにと、おっさんの精液の量は、その大きな男根と似つかわしく、とても多く。
飲んでも飲んでもと言った具合、彼女の口の中を白く描きながら、射精する。
彼女の髪の毛と頭を引っ掴んで、おっさんの巨根と接吻し続ける事を強要しながら、
逃げられない様にと飲み干すまでがしりとつかむ。
当然だが、男の精の味だ。初めて味わう人間の彼女にとっては、臭くて苦くて絡み付いて、
普通の飲み物でもない上に喉に違和感を覚えさせる代物となるだろうか。
その量もさることながら、おっさんの精液はとても濃かった。

「んじゃあ、今度は舌も使ってくれるかね。ディープキスと同じだ。
ペロペロ舐め回して。後はこう、胸で挟んでくれてもいいよ。これを俗にパイズリという。」

彼女の口の中に、いちもつの先っぽから向こうを残したままに、人差し指を立てて解説した。

レウラ > 自慰をする手を止められお預けされて切なそうな瞳を上げて懇願したが却下された。
愛液で濡れた手で口に収まらない竿の部分をぬるぬる不満気にしごく。

「ふぶっぅ!…んっ…ごくごく…ずず…じゅる……んぅうっ……うぶっ!!!!!」
(なんだこれ凄い勢いで…うぅ…でも飲まないと……ダメだ!限界ッ!!!!)

なんとか飲み干す努力はしてみるものの、その異常な射精量の粘液を飲み干すことはできず。
口とペニスの隙間から飲み干せなかった精液が決壊して勢いよく飛ぶ。
それでも口の中を犯す白濁液は減るどころか増え続け喉を鳴らして飲み続ける作業を休めることはできなかった。
特濃のオススメルが喉から鼻に突き抜けて思考をさらにとかした。
溢れた精液が胸を濡らし、精液の香りにメスの本能が反応して瞳がトロンと垂れ下がる。

「…っあが!かはっ……ゲハっ……ゴホゴホ……はぁハァハァ……」

大量射精を終え口からいったん離れるペニス、栓を失った口が精液混じりのセキをしながら空気を求めだらしなく開きっぱなしになる。
だらしなく突き出された舌の先から唾液と精液の混じった物が垂れ落ち胸の少し上のぶぶんとの間に橋を作った。

「…舌?ぱいずり?…もう顎が疲れて……少し休ませてくれよ……大きすぎて咥えるだけでも疲れるんだよこれ…」

言葉と一緒に精液の臭いを口から発しながら言ったが無駄で、
諦めて言われるまままた巨大なマラを咥えて、今度は舌でも動かす。
言われたとおりディープキスの時のことを思い出してねぶるように亀頭を舐める。
興味、というよりは穴があったら入れたくなる人間の本能で時折鈴口に舌の先を入れたりもする。
たぶん先ほどの吸引のみのイマラチオよりは刺激こそ弱いが味わいのある快感を伝えるであろう。

(…胸で挟めって嫌味かよ!挟むほどないよくそっ!!…とりあえずやるだけ押さえつければいいのか?)

精液ローションでぬめり気をおびた胸を両手で持ち上げ寄せてかなり控えめな谷間っぽい物を作って竿に押さえつけてみる。
なんとなく上下に動かしてみるが、パイズリというよりは胸板ずりのような行為に乾いた笑いだ出た。

ご案内:「主戦場近く 王国軍駐留基地跡地」からレウラさんが去りました。<補足:全裸・網タイツ・ウサ耳>
ご案内:「主戦場近く 王国軍駐留基地跡地」にレウラさんが現れました。<補足:全裸・網タイツ・ウサ耳>
レウラ > 【名簿No間違ってましたすみません】
ハスタ > 手を取ったおっさんがニヤける。そこを弄るのは自分だとでも言いたげだ。
ぬるんと愛液が男根の一部に塗りたくられたが、やるべきことはちゃんとわかっている様で、
慣れぬ手つきでソレをしごき始めた。顔は結構不満そう。
で、残念ながらというべきか、彼女の小さな体に、おっさんの特濃で大量の精液を全て抱え込むことはかなわなかった。
咳と同時に吐き出される白濁液は、おっさんの衣服も彼女の身体も汚す。

「あー…飲めなかったんだぁ。へえ。じゃあこりゃもうお仕置き罰ゲームっすね。
つってもあれよ。気持ち良いヤツだから大丈夫大丈夫。ほれ、ここにモンスターのスライムがおるじゃろ?」

あからさまにたった今召喚した水色の粘液質の御なじみなモンスターを指差す。
おっさんは魔法使いタイプである。故に、召喚術もお手の物だ。

「これをこうして、…こうじゃ!」

じゅるん、と彼女の尻穴や秘所周りなど、股の間へとスライムが這い回って、
冷たいぬめっとした身体を押し付ければ、そのまま彼女の尿道目指して、流れ込んで栓をするだろうか。
排泄の話は未だに出てはいなかったけれども、尿道責めをやってみた。効果のほどは、しらないが、
一先ず異質な尿が逆流するという感覚が伝わろうか。これがお仕置きだそうだ。

「んー、レウラたんの話は聞いてない!レウラたんはおじさんのチンコのペットなんだからね。
休む暇なんて与えませんよ。でかいチンコこそ女の子の幸福ですって。不平不満を言う前に!
んん、あー…良いですねえ。分かってるじゃないか。」

なんとなく、早くも口でするのに慣れてきたのか、良い感じになってきた気がする。
舌も口も、その使い方が分かってきたのだろうかと。
ぬっとりと精液に濡れた後の舌がその巨根を舐め回したり、亀頭やその鈴口を突いたりと、
程々良い感じに刺激がくる。

胸板にこすりつけている様な、何となく虚しいパイズリには、おっさんも困ったようにニヤけて、

「ああー…うん。やっぱりパイズリは良いわ。」

豊満な胸に付いた暖かな脂肪の感覚が味わえるでもなく、
非常に微妙な気分になった。これなら普通に胸板にこすりつけてた方が良いかもしれない。
そんなわけで、微妙にパイズリを遠慮しつつ、再び彼女の頭を抑え込んで、
次なる射精に向けての準備。男根が脈打って、より熱さを増して、これでもかと大きいソレは、
未だはちきれんばかりにと少しだけ撥ねて、膨れる。

レウラ > 「お仕置きってなんだよこれ…スライム……どこからって…って愚問かそれは……
で、そんなん召喚して何をしようって…きゃあ!」

スライムにまとわりつかれ冷たい感触が体を支配した。

「うぁあぁぁ…なんだこれ……ぬるぬるして……ってバカ!そこは入る穴じゃないだろ……
やめっ…っあぁぁぁ……やだ……これお腹苦し……おしっこの穴壊れちゃうぅっ!!」

尿道をスライムが逆流してくる感覚に腰がガクガク震え笑う、あまりの異物感に排尿をしたくなるのにできない。
恥も外聞もなくおしっこを出そうとどんなにいきんでもスライムの栓がそれを許さず、逆に膀胱がどんどん膨れていく。
刺激の強さに息が荒くなり、腰の震えが体全体にまで広がった。
そんな状況なのにパイズリをしろと言われ…これ異常の罰ゲームが怖くなり素直に従うしか無かった

「困ったような顔でみるなよ!やれって言ったのはハスタだろ!!…ちくしょうっ意地でも続ける、絶対パイズリでイカセてやる!」

酷い異物感と排尿感に耐えて行ったパイズリをそんな顔で見られたのが酷く女のプライドを傷つけ(普段意識したこともないのに)やけとばかりに小さな谷間を竿に押し当る。
それだけでは刺激が足りないだとろうと舌の攻めに熱をいれ、鈴口の先端を舌で舐りながらバキュームをするなんて高度なことまでやってのけた。
兵士の負けず嫌いの精神にひを付けた結果であった、しかしそんな攻めをしながらも、

(…あぁおしっこしたい!おしっこしたい!おしっこしたい!おしっこしたい!
お腹苦しいのにおしっこしたいのに!おしっこしてる時みたいな感触がしてるのに全然おしっこでなくて苦しい!)

スライムの尿道と膀胱攻めは続いておりいつまでもつのか疑問であった…

ご案内:「主戦場近く 王国軍駐留基地跡地」からレウラさんが去りました。<補足:全裸・網タイツ・ウサ耳>
ご案内:「主戦場近く 王国軍駐留基地跡地」からハスタさんが去りました。<補足:イカしてない服装の貴族風ながたいの良いおっさん。>
ご案内:「テルヒア軍傭兵部隊魔術工房」にスピリットさんが現れました。
スピリット > (ング=ラネク山近郊の村に存在する仮設テント郡にその少女はいた。名前の色は間違えたがもういい。ともかく、ナナシ部隊所属技術開発班隊長スピリット。ナナシ部隊内あって最年少女性隊長である。)

「魔導鉱石内部に含有されている成分は以下の通り。この中から魔力に感応性が高い比率は――」

(銃器の改造。それ自体は魔導工学に精通している彼女にとって難しい話ではなかった。)

「銃身の強度を魔導鉱石の中でもニッケル、銅、鉄の割合が以下の物を使用し、銃弾には――」

(主な改良点は「材質の分類」である。一概に『魔力の通りやすい鉱石』といってもその中の比率は一定ではない。自然物である以上、不純物が多い。そこを利用して魔力が少しだけ通る鉱物を銃身に変え、放熱ならぬ放魔力の部品に扱う。そして銃弾には魔力が通りやすい物を使う。

「銃弾には術紋章を扱う。基本魔術骨子はルーンと変わらないが、紋章の数だけバリエーションは増える。術式の威力をあげても放熱性を考慮したデザインと材質で創ったものを行えば銃器自体の損耗を抑えられ暴発の可能性はさがる。ただ製造コストと重さは大きくなるので銃身に脚立を立て固定式にするバリエーションも考えたほうがいいかと。現状あげられる改良点は以上」

(そうして船中で図面上で改良点を上げ、実機を組み立てテルヒア軍の人間に見せた。
これ以上の改良、強化は可能か? という点には少女は色の薄い髪を振った。)

「製造コストが爆発的にあがる。銃身及び機構部品の一部に魔術鉱石を使っているのが原因。先日頂いた資料による駐屯中における魔術鉱石の産出量とその中で製造に扱える鉱石の比率を考えると現実的じゃない。時間制限的にも」

スピリット > (誰でも扱える魔道銃。という注文は実のところ多い。表向き工房を構えそこの店主をしているスピリットにとっていつもと変わらない仕事の延長線上でしかない。他に案は無いか? という話しにスピリットは以下のプランをあげた)

「魔道鉱石の一部に高い魔力を内蔵している鉱石が在るから、それをコアにして石自体に紋章を刻む。それを中心に先ほど言った銃身を組み立て、グリップを装着する。銃弾は必要なく魔力の塊を発射するような形になる。これの欠点は有効射程距離の短さとコアとなる石の産出量の低さにある。先日のデータから察するに150個中1個の割合なので全部隊に配備するには数が足りないし、コアとなる鉱石自体に紋章を刻むので一種類の魔道術式しか扱えない」

「他の案としては術者の腕自体に紋章を刻み、そこを媒介にして術者の魔力で銃弾を放つ場合。これに必要なのは術者と銃本体をつなげる魔道ケーブルが必要。ただ、これの場合紋章が自動で行ってくれる魔力制御を術者本人に任せるため安定した出力が得られないこと。さらには同時に扱えるのは2種までという欠点がある」

(今、彼女が即席で思いつくバリエーションはこれぐらいだろう)

「話にしか聞いてないけどリーゼロッテちゃんの専用銃はこれらの改良したものの上をいく。ライフルにしたことで有効射程距離を伸ばしているし、魔力の操作は本人の才覚。それはもう蕎麦職人が『一掴み~gの蕎麦』と手の感覚と重さでズレなく当てられる感覚よりさらに上行くレベル。それはもう見たらどれだけ、とわかるレベル。本人の才覚によるところが多いけど、カタにハマれば相当使い勝手が良いんだと思う」

(少女はそれらを説明した後、他のバリエーションを含めた図面もさらにテルヒア軍の者に渡した)

「一度リーゼロッテちゃんに会ってみたかったけどそれはまた別の機会だねー。おじさんも今別の仕事で離れてるし。ま、よろしく言っといてください」

(そう言ってテルヒア軍の人間が図面を手に駐屯地に戻っていくのを見届けた後、スピリットは近くの椅子にどかっと腰掛けて盛大な溜息を吐いた。)

スピリット > 「はい、撤収準備。アノーおじさんが戻ってくるまでに6割工程終えて置くように」

(了解、という小気味いい返事が返ってきて満足そうにスピリットは懐から棒つきの飴を取り出すと口の中に放り込んだ。
リラックスモードに入ったのを知って近づいてきた副官にスピリットはひらひらと手を振った。)

「報酬の魔道鉱石から魔力放出量が高いものと低いものを選別。楯を作る」

(その口から出た言葉は――先ほどの改良した銃器を含めた。『魔力系武器に対抗する装備の製作指示』だった)

スピリット > 「同じタイプの銃を使ってもいいし、あれらより飛距離が高い銃を作ってもいい。けど、たぶんこのング=ラネク山の戦いには使われないよ。使ってこないと断言はしないけど、主戦力においてくるかは微妙」

(少女はチェアに腰掛ぎこぎこ椅子を揺らしながらぼんやりと遠くに備える山脈を眺めていた)

「そこらへんはおじさんのほうが詳しいし、『だからこそ前もって坑道の地図を作っていた』わけだけど。高所にいるなら直線距離を飛ぶ武器は遠くの敵を狙うのはいいけど高所から真下を狙うのに向いてない。だから、弓とか放物線を描くものを使ってくる可能性が高い。ま、どっちにしても飛び道具だから『タワーシールド』を掲げて屋根のようにして突進するのが定石になると思うしー。ま、そこは『ナナシの仕事じゃない』から採用するかどうかはわからないけど。お土産は多いほうが越したこと無いじゃん?」

(にへら、と副官に笑いかけた少女は)

「フォンロークは怖いからねー。おじいちゃんに斬りかかったって言うじゃん。おじいちゃんだよおじいちゃんジョンおじいちゃん。年甲斐も無くナンパしたり鍛えたりしてるけど老人だよ? お堅いアノーおじさんとは違うタイプだけど戦場と女大好き系じゃん。そこはフォンロークと変わらないけどさー。 アノーおじさんもおじいちゃんぐらい気楽に生きればいいのにねー」

(部隊の全部隊長を「おじいちゃん」と呼び、部隊の顔ともいえる特殊作戦群の隊長を「おじさん」と呼ぶのはこの子ぐらいなんだろうな、と副官は苦笑いを浮かべる)

「娘としてはおじいちゃんとおじさんの行く末は心配なわけよ」

(うんうん、と少女は腕組みし神妙に頷いた。)

スピリット > 「さ! 撤収準備! フラ=ニスに戻ったらメバルフライ食べたいなー。大盛りのマッシュポテトとオニオントーストと一緒に!」

(さ、働こう! と少女は飴を噛み砕いて棒を放り捨ててから立ち上がった。)

「夕方までには撤収準備! 明日の今頃にはおじさんが手に入れた海図を使ってフラ=ニスに戻るよ!」

(了解しました! という声が各所から飛んでくる。本来、傭兵や兵士の集まりにあってこの少女の指揮に不満を抱くものは少ない。なぜなら、あの魔術部隊と同じくナナシ部隊も孤児や家族の無い者がほとんどだからだ。では、一家のご意見番であるジョン、大黒柱のアノー、娘のスピリット。というならばきっと他の隊員はお兄さんとかお姉さんなんだろうか。だが、そういった家族意識だけではない。副官から見える背の小さい少女の首筋に見える魔術紋章と深い傷跡。その昔魔術道具の実験にて先ほどの改良銃の話をするならば『人間コア』として使われていた生物兵器だった少女だ。そして今でも、大きな局面ではそういった役回りをこなすことに不満が無い。誰よりも安全地帯で誰よりも身を削ることを厭わない。だからこそ、後方の安全地帯で部隊を支える技術班の中にあって少女は指揮官として認められている。)

ご案内:「テルヒア軍傭兵部隊魔術工房」からスピリットさんが去りました。
ご案内:「オリアーブ島・昼の森林地帯」にリーゼロッテさんが現れました。<補足:毛先の辺りに緩やかなウェーブが入った薄茶色のロングヘア、青い丸い瞳の童顔。幼児体型に、可愛らしい軍服。>
リーゼロッテ > もうすぐ、この国を離れることになる。
その前にと参謀に無理を言って一日時間を作ってもらい、どうしてもしたい事があった。
それは、本当にしたかったことを、この国で済ませておく事。
朝には拠点を出て、小さな背負カバンといつもの銃を持って、少女は森へと繰り出した。
森の中にある植物、生態の調査。
新たな領域や洞窟などを探したりと、森の中を調べ回る森林調査員としての仕事。
魔術学校で資格は入手済みだったので、森に入る前の閑所もあっさりとおることができた。
今は身軽な動きで森の中を歩きまわり、草木の香りに微笑みをこぼしながら枯れゆく紅葉を見て回る。

「もう少し早く来たかったですね」

そうすればもっと茜色に染まった森を見ることが出来ただろう。
大分散ってしまって、寂しい光景となった森に苦笑いをこぼしつつも、心は満たされていた。
やりたかったことが出来たのだから、それに冬の森も雪が積もると美しくて、それもいい景色。
とん、とん、と跳ねるように動き回りながら、少女は森の中を散策する。

リーゼロッテ > スキップでもするような軽い足取りで進み続けると、不意に道が途切れた。
谷というほどではないが、深さにして5mはあろう溝が口を開けており、幅は3mほどはあろうだろう。
飛び越すことも出来なくはないが、足を踏み外せば大怪我ではすまない。

「こういう時は…っと」

シャキンとライフルを構えると、緑色の魔法弾を放つ。
5つの弾丸が横一列に向かい側の崖に着弾すると、一斉に伸びる蔦がこちらへ向かって伸びていく。
直ぐ側の大きな岩に蔦が絡みあうと、薔薇蔦の鎖ならぬ、縄橋が生まれた。
敵を捕縛する目的ではないためか、棘はなく、生命の力強さを感じる緑一色の蔦である。

「あっちは何があるかな…?」

もっと見て回りたい。
好奇心に胸踊らせながら端に飛び乗ると、器用にバランスを取りながら進む。
戦う時とは打って変わって、イキイキとした動きである。

ご案内:「オリアーブ島・昼の森林地帯」にドルクスさんが現れました。<補足:白に近い灰色の髪、黒のレザーコート>
ドルクス > 「んー…そろそろここら辺も不味いかもねぇ…」

森の中で赤い花を摘み袋に入れながら男はポツリと漏らす
この島原産の花レッドプリシア、その鮮やかな色から主に女性に人気が高いとあってわざわざこうして摘みに来たが…
何やら島全体、もっと言えばティルヒアの都から妙な気配がする
できれば一生出会いたくないモノの気配、それと同じく何故か力が抜けるような感覚

「うん、やっぱ本格的に不味いね、これ」

積んだ花を纏め、立ち上がる
あまり長居していては不味い…さっさと帰ろうと歩き出せば何やら少女がランランと楽しそうに歩いているのが見える

「軍服…あんな子供まで使うんだ」

リーゼロッテ > 向かい側に辿り着くと、この先の状態を確かめようと辺りを見渡す。
一番背の高そうな木を見つければ、そちらへと近づいていき…頂上を見上げた。
周りに折り重なるように生い茂った木々、枝。
それを視線で追いかけて、何かを確かめればほほ笑みを浮かべ、とんとんとつま先で地面を小突いた。

「久しぶりに…っと!」

ぐっと身を低くして走りだすと、木に向かって飛び込む。
そして幹を蹴って飛び上がり、向かいの幹を蹴って飛び上がる。
更に太い枝なんかも踏み台にしながら、連続の壁蹴りならぬ木蹴りを繰り返せば、あっという間に天辺へ到着する。
その合間、宙返りするように回ったり、スピンして方向を変えたりしているので、スカートは大暴れしているわけだが、誰も見てないだろうと油断しきっている。

「つーいたっ!」

そこから周りを見渡すと、まだまだ森は広いようだ。
今日一日じゃ回りきれないかなと、少し残念に思えるが一日満足できる散策ができそうと胸が踊る心地。
ふと、すぐ傍にある赤い花畑をみつければ、そこに人影。
灰色の髪をした大柄の男性の姿に、柔らかな微笑みを見せた。

「こんにちわ、お花を摘みに来たんですか?」

紅い花、口紅などの化粧品や染料としてよく使われるそれを、少女もよく知っている。
こんなところまで摘みに来るなんて、お仕事とはいえご苦労な事と思いつつ、木を飛び降りた。
同じように木々を蹴って減速し、白いパニエ状の裏地を晒しながら彼の傍へ降り立とうとするだろう。

ドルクス > 「…うん、まぁね。」

何が起こったのか…子供だと思っていた少女が木を踏み台に一気に登ってきた
スカートを気にしていないのかその大胆な動きを見れば彼女が普通ではないというのはすぐにわかる

「お嬢さんは軍属っぽいけどこんな所で一人で何してるのかな?」

自身の側に降り立った少女に尋ねる
背負った鞄に銃…やはり兵かと少し警戒するがとくにティルヒア軍と敵対している訳でもないのでまぁ大丈夫かと勝手に判断する

リーゼロッテ > 「お疲れ様です、こんなところだと来るのも帰るのも大変じゃないですか?」

山道にあるきなれても、ここまで来るのは少々骨が折れる。
仕事とはいえ、こんなところを毎度往復するのなら大変かもしれない。
そう思うと、自然と笑みのまま労いの言葉をかけた。

「私ですか? ぁ、一応軍属ですけど…急に徴収されちゃっただけですよ、今日はお休みで、山歩きしたくてお散歩です」

とはいえ、山歩きという言葉に収まらない動きを指定たが、少女は気にも止めず、楽しげに微笑む。
彼の姿を見ても、慌てる様子はない。
特に敵とも悪とも思わないようで、先ほどの言葉通り、仕事で来た…としか思っていないのだろう。

「もうちょっとしたら紅葉も終わっちゃいますね……もう少し早く来れたら、真っ赤な森が見れて、綺麗だったのになって…ちょっとだけ残念です」

そうおもうでしょう?と言いたげに微笑みながら首を傾けていた。

ドルクス > 「うーん…まぁちょっと遠いけどこれあると受けが良くてさ?」

まぐメールでこの花は貴重品の為、女性にとても人気が高い
これで花束でも作れば喜ばない女性は居ないとまで言われるほど

「ふぅん、なる程ねぇ…」

急に徴兵されて、そう聞けば納得する
流石に子供を使った軍隊までは使わないのかと安心し

「そんなの来年も見れるし気にしなくていいんじゃない?
それに終わりかけっていうのも結構きれいだしさ♪」

終わりかけ…この紅葉と同じようにティルヒアも終わる
そう考えれば何かと感慨深い
目の前の少女も街に戻れば決戦に向けて駆り出されるのだろうなぁと物思いにふける

リーゼロッテ > 「レッドプリシア…ですね、綺麗ですよね」

ウケがいいというあたり、花束にでも使うのだろうか?
それも人気がある贈り方であることは知っていて、微笑みのまま頷いた。

「……多分、来年は見に来れません。今日も無理言って1日お時間をもらって、ずっと森の中を歩きまわってたんです」

憂いを秘めた笑顔、困ったように微笑みながら彼を見上げた。
紅葉が散るころには、この国は壊れてしまう。
そして自分はそこには居ない、ここにも…多分戻れない。
森歩きの楽しさに忘れていた事実がよみがえると、胸が苦しくなるが…頭を振って頭の中を切り替えようとする。

「他にも集めないといけないものってありますか? 私、森林調査員がしたかったんです、森歩きと森の中の散策なら得意ですから」

力になると申し出たのも、そうやって森の中を動けば忘れられるだろうと思ってのこと。
相変わらず笑みには曇りがかかっていた。

ドルクス > 「まぁ鮮やかだとは思うけど…俺自身はそこまでかな。
女の人に受けがいいのはありがたいけどさ♪」

うんうんと頷く、やはりこれは女性受けがいい
態々集めに来たのは無駄足ではなかったと確信する

「そっか。君思ってたより賢いんだね?」

表情を見れば察する、この少女はこれから自分や自分の国がどうなるのか理解している
森を走り回るのはせめてもの慰めなんだと

「いや、俺はこの花が欲しかっただけだよ。
街が焼かれたりこわーい兵隊が来ない内にさっさと逃げようと思ってたとこさ♪」

そう答える、彼女の申し出はありがたいがこれ以上欲しい物もない
それに…早めにこの島を出なければ不味い予感がする