2015/11/30 のログ
魔王アスタルテ > 『一人バンドだからな。
ギターもキーボードもドラムも、全ての楽器を我一人でやるつもりだ。
そうしないと、芸がなかろう。
その内、一人オーケストラなんかにも挑戦したいところか……。
が、楽器を色々試してみるのもよかろう。
音楽というのも、時代で変わるものだ』
(ロータスの触手はたくさんあっても、かなり器用である。
それぞれバラバラに動かすなど動作もない。
だからこそ、一人バンドや一人オーケストラなんて発想も出てくる)
『今、マグメールは戦時中だ。
マグメールでもティルヒアでも、吟遊詩人が戦争をテーマにした悲しき歌詞をつくり、歌っている事だろう。
このオリアーブでも、戦争に巻き込まれて悲惨な光景になった村が多いからな。
吟遊詩人は、そんな光景を世に広めていく事だろう』
(詩人なノアの言葉を聞いて、ロータスは頷く)
『スノードラゴンの生息地でスケートをやるのもちょっとした余興だ。
結構頻繁に、スノードラゴンが出現する山ではあるがな』
(あんな山でスケートをやる奴なんて、普通はいないだろう……。
だが、そんな環境だからこそ楽しめるものがある。
魔王級のお遊びなので、良い子の魔族は真似をしてはいけない)
(ブルート含む四天王のまたアスタルテの下で多くの魔族を従えているわけだから、
実力も相まって実際、魔王とも言えなくもない。
強大な魔王の下に集う四柱の魔王、そうとも捉えられる。
ドルフが元気を出しているようでよかった。)
『そうこなくっちゃなぁ!!
どっちが負けても恨みっこなし、楽しんでいこうやぁ。
その意気込みだっ! 俺だって負けねぇぜ!
っつっても、ティルヒア陣営に大して力を貸すわけでもねぇけどな』
(笑う彼に対して、ブルートも豪快に笑う。
ブルートは、この場に酒が欲しいと思ったぐらいだ。
どっちが勝とうが、ドルフとブルートはもちろん、大罪のみんなも気分良く終われる事だろう)
『おうよ! ありがとなっ!!
よしっ! じゃあ、俺を誇ってくれる獣人の期待に応えるとするぜ。
っつーか、天寿なんて抗ってやるよ!』
(死後の保険。確かにブルートはそんなものを望んでいない。
生は一度限り。普通は、それで終わりなのだ。
ブルートには、無駄死にする気こそない。
だが、その男気や忠義により、死を選ぶ事は十分に考えられる)
『おう! お酒を飲みつつ、語り明かそうぜっ!
せっかくだから、時間が長くとれる時に行きたいからなぁ。
長く泊まっちまうかもなぁ。
冥界の観光地巡りも楽しもうじゃねぇか。四方死季の庭にでも行ってみるかぁ。
案内、頼むぜ。
冥界の露天風呂も期待してるぜっ!』
(ブルートはあれこれ、冥界への旅行計画を立てていくのだった)
(しばらくすると、魔導機械のカラオケセットが運ばれてくる。
ちょっとファンタジー気味なデザインのカラオケセットである。
点数の付け方がとにかく鬼畜との事。
あろうことか、悪魔像の傍に置かれた)
「ベルちゃんは、“千年の女王の都”でも“堅実なる街”でも食べ歩く姿が容易に想像できるよ。
そうだねー、聞いてみるといいよー」
(あと、ベルゼブルは戦場の魂なんかも食べてるね)
「ティルヒアちゃんをペットにしちゃうのも悪くないね~。
首輪をつけられて全裸で四つん這いになって、ペットにされちゃうティルヒアちゃんを想像すると……すっごくゾクゾクしてきたぁ♪
あはっ♪ あははー♪
その幼い身体を隅々まで、愛でちゃいたい……」
(冗談でありながらも、
ティルヒアを可愛がりたいというのは、アスタルテにとってはかなりマジな話だった。
無垢な幼女の一面、カリスマ溢れる魔王の一面、それに加えてもう一つあるのは、可愛い女の子がどうしようもなく大好きなガチレズな一面である。
魔王としての使命に忠実だ。故に、苦労なんていくらでも喜んで受け入れる。
アスタルテはお爺さんに甘える。
だがそれは、無論ながら魔王の使命を崩すものであってはならない。
甘える時は甘える。だが、魔王として律する時は律する。
お爺さんは、アスタルテに厳しくしない。あらゆる面で信じてくれているのだ。
だからこそ、ハスターお爺さんに安心して甘えられる)
(ロータスの一言で場が氷りついてしまっていた。
ちなみに、アスタルテは大笑いはしてないながらも、いつも通り無邪気に愉快。
そしてエレノアもまた、紅茶を吹きかけていた。
肩を揺らされたブルートだが、しばらくは氷りついたままだろう。
当のロータスは、場が冷え切った事に気づいていない様子)
『氷の魔法……? はて……』
(首を傾げるロータス。
ちなみに、周囲の高位魔族一同も、氷りついている。
これも偶然かな、ロータスがよく使う魔術は水や氷属性である)
『人に化ける程度の術なら、魔族次第ではあるが習得は容易だからな。
完全に隠しきるとなれば、話はまた別だが……。
確かに、基本的に人間は人型魔族の劣化だ。
だがその“基本”に当てはまらぬ人間も多くてな……。
人間側にも化け物はいるものだ』
(無論、平均で言えば魔族の方が上である事には間違いない。
だが、人間側にも突出した存在というのがいる)
『南海でのお遊びか。悪くないな。
むしろ、楽しそうではないか。
海魔の軍勢と、ボス級ともなる強力な海の魔物を用意しておくとしよう。
故にノアも、それなりの艦隊を編成しておくといい』
(後日、司令官ごっこが始まる事だろう。
こんな事をやっているが、普通の友達だ)
「『強欲』や『愚癡』とは最近、あたしも会ってなかったね。
元気にしてるといいね~」
(ハスターお爺さんに撫でられると、アスタルテは嬉しそうに微笑むのだった。
その様子は、甘えたがりな孫の如き。
どこにするか、ハスターお爺さんは考え始める。
誰かしらのお城か屋敷かな、とか想像してみたりはする。
そして、灼熱火山でバーベキューと聞けば、アスタルテは再び瞳を輝かしてはしゃぐ)
「灼熱火山いいね~♪
やったぁ~♪
ベルちゃんの持ってくる食べ物は、美味しい事が約束されているからね!
あははー。ごめんねー、あたしはお酒無理なの」
(幼女な外見通り、お酒は飲めません。
まあ娘ならともかく、お爺さんは孫相手に一緒にお酒を飲めないのである)
(魔王同士、見つめ合う瞳は真剣なもので。
考えるまでもなく、鬼将ロトはハスターに大切にされてきた。
そんなロトを預かる責任は当然重く、アスタルテもそれを理解している)
「分かってるよ。
ロトちゃんは、とっても良い子だよね」
(アスタルテは、優しく微笑んでみせる。
その微笑みは幼女のそれではなく、遥か太古より生きてきた同胞思いの魔族のものである)
「任されたよ、ハスターお爺さん」
(少ない言葉だけでも、ハスターの思いは十分に伝わる。
そしてアスタルテの思いもきっと、ハスターに伝わる事だろう。
ハスターがアスタルテを信じて、ロトを送りだしている。
当然、アスタルテもハスターの信頼に応えるし、
ロトが承諾してくれるなら、手厚く魔王軍に迎え入れる。
アスタルテは、真剣に発した言葉は曲げない)
(ハスターとアスタルテで、魔王の誓いを立てた。
それから少し落ち着いたところで、
アスタルテは、悪魔像の前に置かれたカラオケセットに近寄る)
「それじゃあ歌おうよ、ハスターお爺さん」
(そして二つあるマイクの内、一つを自分の手にとり、もう一つをハスターに投げ渡す。
デュエットのお誘いのようだ。
それから皆でカラオケや雑談をしながら、さらに盛り上がっていく事だろう。
今日は、楽しい夜となる。
みんなで賑やかに、幸せに、楽しく。
そんな時間を過ごしていく事になるだろう)
ご案内:「煉獄の宮殿」から魔王ハスターさんが去りました。<補足:イカした紺色の袴を着たおっさん。>
ご案内:「煉獄の宮殿」から魔王アスタルテさんが去りました。<補足:外見10歳、身長130cm。黒いワンピースを着て、悪魔の翼を生やす魔王。四天王を引き連れている。>
ご案内:「オリアーブ島南部 煉獄の宮殿」に魔王アスタルテさんが現れました。<補足:外見10歳、身長130cm。黒いワンピースを着て、悪魔の翼を生やす魔王。四天王を引き連れている。>
ご案内:「オリアーブ島南部 煉獄の宮殿」にロトさんが現れました。<補足:外見16歳/165cm/黒の双角/白銀ロング/黄金瞳/白肌/黒カチューシャ、黒ドレス、黒アームカバー、黒ストッキング、革製ブーツ>
ロト > (渡された金額の大量さは確認…は後程するとして、
重量申し分のない大金は即 収納能力の保管庫にINする。
ただ最近思うのだ、大金=大量はいかんせん大問題だと。大物類を購入する際は、
四方や大金をリヤカー等に積んで現金支払いしかないのだろうか?
あまりに問題過ぎる。故にダメもとで要望を伝えてみたりした。
背丈今更だが、触手のロータス 大きいので見上げる事に。)
(巻物リストは正確に読み取られていく。間違っても兵器は出ていない。
樽が大量にその場に積み上げられて山の様になる。一部は注文品なので瓶があるが
読み上げられた端から何処からともなく現れた魔族によって運ばれていったのを
能力解放で一寸動こうにも動けない発動中の少女は黙ってみてる。)
「戦闘メイド兼…姪でしょうか。可愛いモノから綺麗処まで、
美人局もし放題、正し、私に美人局はお役に立ちそうにありません。
どんな小説かは 問いませんが…領土…島ですが酒造と田畑位しかありません。」
(後序にあるのは城を改造した為、要塞を作る技能はある領民が居る位)
「末期ですね、お先がもう見えすぎてお気の毒という状態。
断末魔の叫びもこの分だと近い将来見られますし聞けますね。
…詰んでませんか?叛乱を起こしただろうティルヒアは。先が明るくありません」
(心配はしていない口振り、淡々と先の事を口にし)
「大どんでん返しがないと思いますと、王国陣営が有利でしょうか。
然し戦況の様子や、手を出し放題の魔族やどこぞの加勢によっては、
血で血を贖う争い跋扈の魔族にとっては美味しい展開に為りましょう。
魔族の国が増えるのですか…私としましては、塩田を造りたいですね、
ここら辺の塩は、中々いい味を出しますよ?」
(あくまで職人みたいな要望と言うか希望的観測だった。
結界を張られると正直 困るが、何 大差困りはしない)
(横腹や一般的に擽るとこそばゆい部分は弱かった。
嬌声みたいな声が漏れたが、艶やかではない単に甘い声。
おしい 足りない 色気)
「………え、ちょ その手つきは…! あっ
こ、これ以上は これ以上のお手つきはど、どうかご遠慮ぉ…んん。」
(撫でられるだけでも若干感じる様に はぁ、とか色気が滲み出るような声が漏れ、
その手つきが胸の方へと近づけられると 息も淫魔だったね 君、的な物へと変貌する)
「あの露出度の高いほぼ紐なメイド服は好みません。
私には私のメイド道がありますので、このメイド服以外は
長い丈のスカートが全円スカートだったら 着こなしますね!全円スカートはロマンです!
爵位の内 真っ当だともうのは、伯爵位ですね、其れ以上は単に名誉職です。
爵位がなくても別に困りませんし、最近酒造の方が楽しく。」
(元々 爵位自体も魔族としての功績を積み重ねたらいつの間にかついた位だった)
「まともな良識人は1人…位では。然しその方は愛人だった筈」
(然も名前は分る程度 面識はほぼないに等しい。)
「はい、私は基本 職人ですので内乱に対しての権限はおろか
指示が全くない遊軍状態ですね、なので酒造り以外ですと暇です。」
(そう、おじさまからは全く命令がない、寧ろ自由状態。
艦隊など作っているとは露…いやつい最近知った。潜水艦とか無いのですの?
とか艦船編隊を見て 奇襲とかの要は何処に?と一人で突っ込んだ事は記憶に新しい)
「…はぁ」
(振れるか振れないかの手が引っ込んだ、そして先程まで座っていただろう髑髏の上に座ったのを見)
(真剣な視線、名高き名君と謂われるその振る舞い、先程とは対極的なお姿に
今は無位だが、かつては公爵だった頃を思い出し その場に跪座をすべく片膝を付こう。
跪座はしたが頭までは下げずに―すぐに笑顔に戻った魔王アスタルテの様子に首を傾げ)
「は。然し 我が身は魔王ハスターの預かり身にしております。
…冥軍から我が身を放す場合、魔王ハスター様とお話されてみては如何でしょうか。
我が身は どこに居ても酒が造れれば良いだけですので…。」
(そう、職人気質だったのが変わっていない。今は叔父の元から離れられない身。
律儀にそれがあるので離れないだけだが、もしハスターが自由にしてくれたり巣立てもいいとか
言ってくれれば改めて動けるので、それをするにはまず アスタルテがハスターに
この娘を寄越せとか言ってくれないとどうしようもない。雰囲気に飲まれて
最大限 丁寧な従者みたいな口振りと振る舞いになってしまった)
魔王アスタルテ > (高位魔族の一体により次々に巻物リストが読み上げられる。
出てきた樽や瓶は、次々に別に場所へと運ばれていく)
「ロトちゃんは、ハスターお爺さんの姪だったね。
メイドちゃんが美人局なんてしちゃうのかぁ。
あははー♪ それはそれで、やってる所見てみたくはあるね。
その領土から、魔族が気に入るお酒を造っているんだから、魔族の国の宝だよね」
(お酒は、魔族の士気もあげちゃうからね。
堕落させちゃう事も、あるっていえばあるけど……)
「そうだよねー。もう、ティルヒア陣営の敗北もかなり近づいてきてる。
王国陣営が強力だという事もあるけど、ティルヒアちゃんは弱りすぎたよ。
詰み……と確定したわけではないけど、どっちにしてもこの分だとティルヒア陣営は詰んじゃうかなぁ」
(先を語るトロに、アスタルテも一度頷いてから同意する。
一応、大罪ではティルヒア陣営に賭けているわけだが、
実際は大罪の皆で楽しめればいいわけなので、ティルヒアが負けても気にはしない)
「これからますます、王国陣営に傾いていくと予想できるね。
小競り合いの多くも、王国側が勝利しているわけだからね。
あたしも早速、美味しい思いをしていてね。このオリアーブを今からでも少しずつ浸食しているわけだよ。
オリアーブ地方に、魔族が潜むダンジョンをちょっとずつ増やしていっているんだよね。
塩田かぁ。この地域、塩田にも向くんだね。
わかったよー。ロトちゃんの所のお酒が美味しくなると、皆喜ぶもんね!
だけど、確約までは無理かな……ごめんね」
(アスタルテは、ロトの要望を承諾する。
ただし、確約まではしないのは、無理をしてまで領土を確保しようとしていないからだ)
(ロトの色気を感じさせる声をアスタルテは堪能する)
「とってもステキだね……ロトちゃん♥
ロトちゃんは、淫魔の血も混じってるもんね。
すっごく……えっちぃ声♥」
「そっかぁ。着たくないなら、しょーがないね。
紐な服は、好みも別れちゃうもんね。
女の子だもんね、やっぱり着たい服を着たいよね!」
(そういうアスタルテも、やはり女の子だった)
「自分なりの道を極めようとするのは、とっても素敵だね。
そうだね! 全円スカートにはロマンが詰まってるよ!
わぁ~、爵位に関してはけっこー冷めた考え方してるね。
まあその気持ちは分からなくもないけどね」
(爵位に拘らないという者も、やはりいるものだ)
「あははー♪
冥軍に良識人が混ざるっているのは、けっこー苦労しそうだよ。
ハスターお爺さんが『ひゃっは~♪』しちゃってるもんね」
(まあ、そんな享楽主義な不死軍団が、すっごく素敵なものなんだけどね)
「逆に言えば比較的自由に、お酒を売れちゃえるわけだから、
やり方次第では、この内乱で美味しい思いとか出来ちゃいそうだね。
両軍にお酒を大量に売っちゃう的な感じでね」
(もし自分が商売人だったらどうするか。
それを考えれば、この内乱を利用して儲けるだろうという結論が出る)
(やはり、ロトは義理高い。
アスタルテのあの一言で、次に出る言葉を察して、先んじてハスターお爺さんとの話し合いを提案してみせたのだ。
笑顔を崩さずに、アスタルテは話を進める)
「別に、ロトちゃんの叔父が率いる冥軍を貶しているわけではないんだよ。
むしろね、冥軍はかつて頑張ってくれた魔族達が死後に安らかに過ごせる場所なんだ。
だから何も代わり映えはしない。みんなが、享楽に興じて楽しく過ごしていける。
あたしはそんな死後の魔族に安らぎと享楽を与えてくれる冥軍が大好きだよ。
だけど逆に言えば、現役で生き生きと活動しているわけではないんだよね。
だからあたしは、まだ生き生きとしているロトちゃんが冥軍にいるのはもったいないと思ったの」
(そこまで説明して、アスタルテは一度頷く)
「既に、ハスターお爺さんとは話たよ。
ハスターお爺さんは、君の事をあたしにお願いしてくれたね。
あたしとハスターお爺さんでの話は既に済んでいる。
だから後は、君次第かな。
あたしはロトちゃんに、もう一度この魔王アスタルテの下で働いてほしい」
(アスタルテは、魔王のカリスマを消さぬまま、ロトにそう訊ねるのだった。
ハスターからロトの事は頼まれている。
だが、ロトの意思は無視してはいけないものだ)
ロト > (運ばれていく大量の酒類。と、その空間に居る事だし
多少移動しても問題がない事に気付いた女は、ひょこひょこと移動し始めた、主にアスタルテの方へ。)
「正確に言えば ですが。
あちらは魔族…私は鬼と淫魔ですので 正しく言うと姪でもないですね…が、育てられた立場上は 叔父と姪で。
極めて東の端にあります島々ですので、此処からですと遠いですよ?
帆船か船でさえ3か月かかかります。」
(テレポ―トで一発で移動する手段があれば 別に距離は問題ない。少女はそれで領土と人族の王国を行き来している)
「つまらないですね、双方の戦乱に乗じて酒を売り飛ばし
主に特需で儲けを頂いているだけに、もうすぐ終わりとなりますと、そろそろこの稼ぎも終わってしまう事に為ります。
…王都に支店を置いておりますが、戦乱が終わりますと
稼ぎが細くなりますし、そろそろ支店は店じまいでしょうか」
(思考が基本 職人だ、戦局がどちらに傾こうが存ぜぬ興味なし。火の粉が降りかかって来ない限り手も出さない)
「王国陣営は天狗になりましょう。さてさて。
アスタルテ様がその様に為さっておられるとは。つきましては
…一応 お耳に挟んだ位で結構ですので。
…ダンジョン…どのようなものを?」
(酒のリスト読み上げ そろそろ終わりそうだ、読み上げている悪魔から 締めの酒の名が出た。
推定数トンの樽が放出されたはず。暫くは大量発注は受付できそうにない。ただ魔王クラスの発注はそう多くはないのが今の所 希望が持てる。)
「淫魔の血は確かに持ってますが それは、そのう。」
(穴があったら入りたい。自身の色気と艶は自信はない。)
「キモノとかこうドレスとか…派手好みが私ある様で、
どちらにしろドレスであれば 全円スカートは外せないのです。
やはり 爵位はいらないので…使える爵位は精々伯爵クラスです。実行力ある軍事力と領土も広めの伯爵は素晴らしい。
侯爵や公爵は…公爵は領土ない事が多いので御座います。
私はかつては持っていましたが 邪魔ですし、族長兼杜氏で良くなってしまいましたし」
(やはりいらん、爵位。なくても困らない。鬼の頭領でいいや、な思考)
「……おじさまがアレですから、誰か1人位…。
ええ、既に特需で暫くは笑いが止まりません。特に王国の貴族様が
片っ端から高い酒を購入していくので…。多少吹っ掛けても問題はないようです。
ですので 双方に中立という意味で売って儲けておりますが、
上納金はどちらに納めましょうか? 魔王ハスタおじさま か 魔王アスタルテさまか。」
(今までは領土持ちとはいえ おじさま庇護下だったので売り上げの上納金はおじさまに献上していた。
此度 庇護下から独り立ちした為 浮いた上納金はどこに出すの?が生じている。
なまじ真面目なのでそれを懐にしまう邪なことは出来ない。魔族というかロトだけが義理堅いのか。)
「……死後。死んだ後の隠居の地。勿体無い。」
(言葉数が少なくなってきた、喋り好きでもないので考え出すと言葉数が少なくなり黙り込んだり 静かになって気配も薄くなってくる。…薄くなってたもう)
「…あ、え、お早い。
…分りました。嘗ての魔王軍から離れましたが、
もう一度仕えても宜しければ 夜叉鬼神のロト 魔王アスタルテ様の下に仕えさせて頂きます。」
(すごく間が空いた、すごく考えた。肉親はほぼいない上に
かつては両親がいたので 自由に出来たが今は立場が全く違う。
両親は居ない、爵位は無くても杜氏兼任の領土持ち。色々とあるが、考え抜いた上で その場で腰を落とし)
「…御身の前に」
(胸元に手を添えた状態で 片膝を立てた跪座をすると 頭を垂れたわけだ)
魔王アスタルテ > (大方、酒類を運び終えて、この部屋もスッキリしてくる。
ロトの、ハスターの姪としての正確な立場をアスタルテは聞いて、最後に頷きながら『そっかぁ』と答える)
「あははー♪ ここから東の端だから、そりゃ普通に行くならすっごく長旅になっちゃうねー。
というかね、ここからだと魔族の国もけっこー遠いよ。
遥々、魔族の国からこのオリアーブ島に来ている魔族は多くいるけどね」
(高位な魔族ならば、テレポートを使える者もわりといるだろう。
そういった魔族は、テレポートで魔族の国とマグメール王国を行き来する者も多い)
「戦乱に付け込んで商売している側は、困るよね。
この戦乱で、いわゆる死の商人が暗躍している噂もよく耳にするよ。
まあ、このままティルヒア陣営が敗北すれば、大きな戦乱こそは終わるけど、
マグメールはまだまだ、他国や魔族達と戦い続ける事にはなるよ。
王都の支店、閉めちゃうの?」
(戦乱で売れていたというわりには、支店を広げるという方向じゃないんだね)
「この前は、王国軍に襲われて廃墟と化した小さな村をダンジョン化したかな。
廃墟の村だけじゃ物足りないから、地下をメインにしたんだけどね。
ちなみに最深部にいるボスは、骨の龍だよー」
(アスタルテがつくるダンジョンは、必ず高難易度であり、
さらに、ボス級が配置されている。
「あははー♪
自分の血筋には、誇りをもってもいいと思うよ?
なにせ、両親から受け継いだものだからね。
淫魔の血が流れているロトちゃんだから、あたしでも君から色気が感じられるよ」
(四天王の一角ブルートに『そうだよね?』と質問すると、彼からも『俺もロトは、美人だと思うぜ』とロトに述べていた)
「わぁ~♪ 色んな服を着てるロトちゃん見てみたいなぁ♪
あたしも、けっこー派手な服って好きなんだよね。
キモノといえば、東の服だよね。
マグメールでは、ほとんど見かけないもんね、キモノ。
ロトちゃん、伯爵だけには随分と高評価だね。
まあ、爵位がなくても困らないって生き方の者はいるものかな。
そんなものよりももっと大切なものがある、というのはあたしも同意できるよ」
(魔王という立場で爵位を否定するような事を言うのもあれだが……)
「おぉ~。当然のように、既に商売繁盛なわけだね!
中立というのは、うまくやっちゃえばけっこー美味しい思いをするものだからねー」
(ロトは、すっごく上手い事商売をやっているわけだね!)
「今は、自分の懐にしまえばいいんじゃないかな。
フリーの時に、ロトちゃんが儲けていたお金だからね。
もしそれが後ろめたいと思うならば、お世話になったハスターお爺さんに納めればいいよ」
(相変わらず、ロトの義理高さに感心してしまうアスタルテ。
だけど、独り立ちした直後の今だから、素直に自分の懐に収めればいいと思うので、
アスタルテはそのように提案してみる)
(言葉数が少なくなってきたロトをアスタルテは、真剣な表情になって見つめる。
ロトの気配が薄くなったと感じながらも、アスタルテは彼女をじっと見据えていた)
「鬼将ロト。この魔王アスタルテは、君が再び魔王軍に舞い戻る事を歓迎するよ。
これからまた、魔王軍として従事してほしい」
(アスタルテは真剣な表情で、そう述べる。
ロトとアスタルテ、忠誠の儀を交わしたのだ。
ちなみに爵がないからといって、魔王軍で立ち場が悪くなるわけではない。
四天王ロータスは一歩前に出る)
『我々も、ロトが再び我が魔王軍に戻ってきてくれた事を歓迎する。
よくぞ、帰ってきてくれた。
これから、よろしく頼むぞ!』
(ロータスがロトにそう告げると、魔王軍の新メンバーに周囲の高位魔族も盛り上がり始めた)
ロト > (酒の他に 正直言えば 違うものも造りたい。
暫くはそれらにも手を出したく 材料探しから開始をするわけだ。
酒は無論 頼まれれば 放出し売買はするが。)
「魔族の国の端ですから、島丸ごと酒造地ですし、
そうそう 侵略は受けにくいかと思います、テレポートなさっても直には上陸できぬ様になってます。
…正直 私も含めて。近くの島から改めて領地に入っている始末です」
(本末転倒、結界が思いのほか強すぎた件。
説明が長くなる気がしているので 別の機会に説明するとしても簡易的に言えば、
魔王クラスでも酒造地周辺にテレポートしても阻まれると言う妙な結界が敷かれている。
未だに 正しい手順をしないと領主でさえ入れない。
凄まじく 領主なのに首を傾げている問題。)
「死の商人もそろそろ商売が詰んできたと気づいておられるのでは?
大きな戦乱が終わると、様々な処理を経て 再び魔族と王国、他国等の小競り合いが始まるのですね。
それはそれで 全くの暇にならないのですね?
王都に支店を開いているメリットがほぼないです。
…支店より直に注文を受ける方が多くて、支店に家賃を払う金があれば
別にその金は回します。商売をするのでしたら経費はやりくりしなければ。」
(だから 商売人というか職人の頭だった、欲は出さない 堅実に売れる方を選ぶ。
今回はちょと儲けは出来たが 戦乱は詰んでいる 先がない そう判断をした。)
「ボーンドラゴンですか…ドラゴンゾンビともいいますか。
物理攻撃に耐性を持ち 魔法攻撃もある程度の耐性を持つ
一種の魔法使いにとっては悪夢と言う、ものを最終ボスに。
それに挑む方々はさぞかし 苦労なされるのでは?」
(ダンジョンただでさえ難しそう、挑む挑戦者が哀れな気がする)
「いやいやいやいや… 前なら喜べました、
今は 夜叉になってしまい、淫魔の血も薄くなってしまって。
そ、そうですか?い、色気が…あるのですか。」
(その後 絶句。 四天王のプルートに言われて照れたり)
「キモノは領民の服ですから 持って来る事自体問題ないのと着付けも出来ます。
此方はどちらかというと洋服でしょうから、私も毎回違和感があるのです。
服のレパートリーとセンスが足りないだけに…。
伯爵は その立場上 貴族の中でも真っ当な領土の広さと軍勢が持てます。負担も多いですが、
貴族と言えば伯爵 が割と目指しやすいですし…。
ま、私は なくても割と問題ないですが 現に 爵位返上しましたし」
(現在 無位。身分で言えば 貴族ではなく族長。毛の生えた騎士爵が該当するだろう。
爵位的に言えば相当下だ。爵位だけで言えばだが)
「暫くは 酒造に切り替えて引き籠っても問題が無い位に稼げました。がんがん売ったので 金が相当あります。
然し乍ら 王都で睨まれておりますので そろそろ王都は引こうかなと思う次第です。」
(王都の支店付近で 魔族を睨む存在に見つかってしまった。
それもあって 支店は閉める方向で進んでいる事は伝えておこう)
「そうですか、分りました。 少しだけ納めてきます。
一応 寄付位はしておいたのですが…。あとは領民に撒くとします。」
(魔王アステル手の助言を聞いた上で考えた。
共に苦労を重ねている部下と領民に少しでも楽をさせてやらねば。
不眠不休で酒を造っては売っていた身としては。給金の他に此度の上納金を撒こうと思ったわけだ。
自身にはほぼ残らない様に。自身は均等に捌いて一定の金と酒があれば、という。)
「正しくは 鬼戦姫が正しいですが… 呼び名と称号はどうとでも。
先日 種族変化をした際に 称号も変わってしまいましたので。
鬼からラセツ、ラセツからヤシャ、夜叉鬼神というのが今の私です。
従事…では私の任務は何でしょうか?」
(職人兼族長兼 今追加されたのは魔王軍陣営、ではその仕事内容は何に。)
『畏まりました、若輩者ですが一所懸命に参ります。』
(そうロータスを見上げてゆっくりとだが立ち上がれば、
あ、と声を上げ 立ち上がりかけた腰を落とし)
「私の 真名をお伝えしておきますね。 です。」
(その名は 特殊な言霊により 魔王アスタルテと四天王のみが聞けたと言うー)