2015/11/24 のログ
ご案内:「◇「ティルヒア動乱」設定自由部屋」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > 先日オリアーブ島へと到着した王国側の兵士達、拠点を築いているだろうその光景を遠巻きに眺める少女の姿がある。
今日は1人ではない、その背後には200人程度のティルヒアの兵士達が集まっていた。
とはいえ、見ただけで分かるかもしれないが歴戦の兵とは言い難い者達の集まりである。
そして揃いも揃い、その瞳には意思というものはほとんど感じられなかった。

「おぉ、やっておるのぅ…あれが例の王国とやらの連中じゃ」

くるりと兵士達へと振り返る少女、いつものように唐傘を肩にかけ、扇子を仰いでいる。

「お主達のやる事は簡単じゃ、あそこに突っ込んで少しばかり拠点を築く手間を増やしてやるのじゃ。
そして同時にお主達との戦に少しばかりの恐怖を刻んでやるが良い。
………さぁ、行け」

言葉と共に、その見える拠点へと向けて扇子を持つ手を振り下ろす。
それを合図に、無謀とも言える突撃が始まった。

タマモ > 当然、隠れて近付くような都合の良い場所は無い。
拠点を築く作業中とはいえ、王国軍の兵士達に突撃するティルヒア兵達の姿は見えるだろう。
張りあげられる声と共に、その程度の人数ならあしらえる程の数の兵士達が集まってくる。

「そうそう、それで良いのじゃ。
どうせ…お主達の道は一本じゃからのぅ」

少女はただ1人だけ、元居た場所から動いていない。
その光景をただただ眺める腹積もりだ。

それからそうも経たないうちに、双方の兵士達が激突する。

タマモ > それはもう、誰が見ても結果が明らかな光景だった。
ティルヒア側の兵、王国側の兵、その熟練度の違いは明らかに王国側が優勢だ。
1度、2度、斬り付け合えば簡単に致命傷を与えられる。
…が、それだけでは終わらなかった。
どう見ても致命傷、そんな傷を受けながらもティルヒア兵の動きに全く鈍りが無いのだ。
いくら熟練度の違いがあろうと、無傷で済むというほどでもない。
なのに相手は倒れない。
その内に何人かは耐え切れなくなり、斬り倒されてしまうようになる。

更にそれでも終わらない、さすがに致命傷を受けて動けるとはいえ、絶命してまで動ける訳ではない。
ティルヒア兵の中にも倒れる者達が出始める。
その瞬間、そのティルヒア兵へのとどめの一撃を与えた王国兵の動きが止まると、ばたりと倒れてしまう。
そのまま動かない…調べれば分かるだろうが、その王国兵も命を落としていた。

タマモ > その光景がよく見える位置に佇み、少女は目を細める。
思い描いた通りの流れ。
攻撃しても怯まず、殺せば己の命を奪う。
しかし攻撃せねば己の身が危うくなる。
そんな理不尽な相手が居る事を記憶に刻むだろう。
それは自然とティルヒアへの進軍の遅延に繋がる。
まぁ、要するに時間稼ぎだ。

別に自分が出ればもっと楽に事は進むのだろうが…そこまでしてやる義理もない。
それ以上は自分達でどうにかしろ、そんな感じである。

ご案内:「◇「ティルヒア動乱」設定自由部屋」にウスジャリル・ディナームさんが現れました。<補足:名簿参照。>
ウスジャリル・ディナーム > なんだ、島に渡ってみれば妙な奴がいるもんだな。
その格好を見るに、どうも島の連中でもないようだが…
(戦場に似つかわしくない、兵士がやりあってるところを眺めている少女…
 見た目は自分より年上だが、実際のところはわからない。
 相手を見るに、魔族でもなければ人間でもない。魔獣の類だろうか。
 少なくても、このやけにタフな兵士共を動かしているのは間違いないだろう。
 彼女の近くに現れると、試すような視線を向ける。)

タマモ > やれやれ、思ったよりも時間がかかっておる。
相手が予想以下だったか、対処法に気付かれてしまったか…
そんな事を考えているところにかけられた声、ゆらりとそちらへと振り向いた。

「おや、どうかしたかの?妾はあれを眺めていただけじゃが…
しかし、妙な、とはいきなりじゃな…いや、確かにミレー族とやらと間違われても困るがのぅ?」

くすりと笑みを浮かべ、言葉を返す。
その姿を見詰める瞳がうっすらと鈍く輝き始める。
さも無関係と言わんばかりに言ってはみたが…なるほど、さすがに疑われてしまっているか。
さて、どうしたものかと考えながら、ぱたりぱたりと扇子を軽く揺るがせた。

ウスジャリル・ディナーム > ミレーにしてはどうにもこう、匂いが違うんだよな。
それに魔族くさくもない。 神獣の類でも……ないだろう。
(異常な兵士のやり合いをのんびり見ていただけでもあるまい。
 ううむと唸りながら、彼女を見やる。 服装からしても、
 ティルヒアにいる連中とも違う。 貿易をしている異国の連中なら、
 先ほどの騒ぎで真っ先に逃げ出しており、
 ここでのんびり戦闘を見ているわけもないはずだ。)

この前の海戦の時に、どうにも巨大な竜のようなものが現れて、
両軍の船を片っ端から沈めていったそうだ。 それの調査をしていてな。
なにか知ってそうだから、声をかけてみただけだ。
(謎の”竜”についての調査命令は継続中だ。 人でも無く、魔族でもない。
 ましてやミレーでもない。 どうにも怪しい彼女を犯人と決めるには尚早過ぎるが、
 話を聞いてみれば何か情報の欠片でも得られるかもしれない。
 自分の目的を素直に吐く。 彼女の瞳を見て、ぴkりと眉を動かした。)

タマモ > 「ふむ…まぁ、それは正解じゃ。
とりあえず、異国の者とでも思うてくれれば良いのではないかのぅ?」

さすがに自分の素性を素直に言ったところで理解は出来まい。
ならば、と表面心理から読み取る異国、を拝借させてもらう。
…自分でもそう言われて納得は出来ないので、多分、相手も納得はしてくれないだろうと思いながら。

「ほほぅ…そういえば、そんな事があったみたいじゃの?
すまぬが、妾がそれを知ったのは事後じゃ」

そう、自分が召喚されたのはその後日。
それは間違いないので正しく答えておく。
もっとも、その破壊行為を誰がやったのかは予想はしているが…それは言わない。
目の前の少女の反応を見れば、表面心理を読んでいたのがばれたかと思い、とりあえずそれは切っておいた。

ウスジャリル・ディナーム > 異国のもの…異国のものねえ。 まあいい。
わたしはお前をどうこうするために来てるわけじゃないからな。
(まあぼちぼちの答えが帰ってくる。 相手も全てを晒すわけでもないし、
 予想していたくらいだ。 それはそれでよし。
 返答をもらうと、きゅっと額にシワが寄る。)

そうか……。 それが聞きたかっただけだ。
とくにそれに関係してないというなら、わたしがどうこうする相手ではない。
わたしはウスジャリル・ディナームだ。 これが名前だ。
もうすぐここも落ちるだろうから、あまりうろついていないほうがいいぞ。
マグ・メールの連中は完全にキレてる。 マンカインドの沸点の低さは、
なんとかスべきだと思うのだが…まあいい。 どうも最近愚痴っぽくてな。
(返答にちょっぴり肩を落とす。 名前を名乗ってから、とりあえず諭した。
 近々この辺に王国軍が来る。 面倒を起こされては困る。)

タマモ > 「そうか、ならば良いのじゃがの?
いやはや、それが聞けて安心じゃ。何もしておらぬのに、何かされたら堪ったものではないしのぅ?」

やはり納得はしておらなんだか。
だが深くは追求しないらしい、それはそれで助かった。
うっかりぼろを出してしまっては困るから。

「うむ、う…うす、じゃるり…りる?………すまぬがもう1度頼む。
そうかそうか、そうなってしまっては確かに困ってしまうのぅ。
しかし、そんな雲をつかむような話の調査とは大変なものじゃ」

名前を聞くも、どうも覚え難い名前だったのか、かくん?と首を傾げた。
数回復唱をしようとするも…諦めてもう1度聞いてみた。
せめて愛称とか簡単なもので頼む、とか付け加えて。
そして、大して困ってないような感じで困ったとか言う、信憑性が薄い。
自分は予想出来るものだが、確かに普通では予想し難いものか…
それの調査をしているという少女、労うように、頑張るんじゃぞ?と。

はてさて、王国の連中といえば…と改めて戦場へと視線を移していた。
…どうやらティルヒア兵は全滅したらしいか、その動きはほぼ鎮まっていた。
もっとも…王国側にもかなりの被害があっただろう。
突撃した人数に加え、ティルヒア側が王国側を倒せば倒す程にその人数は自分達以上に膨れ上がっていたのだから。

やっと終わったか、という感じに小さく笑みを浮かべる。
ここでの役割はこれで終わりだ。

ウスジャリル・ディナーム > わたしだって適当になにかを殺して回るほどヒマでもないし、
そうしたくなるほど腹が立っているわけではないんだ。安心しろ。
(偉そうな物言いをするけれど、流石に彼女より背が低い分、
 背伸びして偉そうにしているという印象ぐらいしか出せない。)

もう一度言うぞ。 ウスジャリル・ディナーム。 これで一つの名前だ。
どうもマンカインドにはこの言葉は覚えにくいらしいな。
好きに呼んだらいい。 ひどい呼び方をしたら怒る。
(名前を覚えて貰えないとか、ちょっとさびしい。拗ねる。
 なんだかとってもねぎらってもらっている印象なので、
 嬉しいやらなんとなく腹が立つやらだ。)

まだそちらの名前を聞いていないな。
(名前を問いながら、彼女が視線をやった方に目をやる。
 ただ観戦が目当てなのではなく、何か目的があるのだろう。
 そこまではわかるが、といったところだ。 小さく唸る。)

タマモ > 「そのなりで殺すとか言うのは感心せんのぅ…ほれ、もうちょっと言い方があるじゃろ?
でないと相手が相手なら面白…もとい、危険な目にあってしまうぞ?」

自分より身丈が低い相手にそうそう出会えないのか、自分より低いこの少女の言葉にはふん、とわざとらしく溜息。
手にしていた扇子はいつの間にかしまわれており、ぽむぽむと宥めるように肩を優しく叩いてみた、馴れ馴れしい。

「………う、うすじゃりら…うすじゃるり、うすじゃらりら…
のぅ…うっちゃんでは駄目か?」

何度も何度も呟くが一つも合いやしない。
そんな事を少しの間続けているが…肩に手を置いたまま、じっと真っ直ぐにその瞳を見詰める。
小さな唇が開き紡がれた言葉は…それだった。

「おっと、そうじゃった、妾の名はタマモじゃ。
覚えておいて得も損もないじゃろう、覚えるか忘れるかは自由じゃぞ?
ほれほれ、そんな難しい顔をしても仕方ないぞ?
そもそも妾がもしあれと関係しておったとしても…ほれ、全滅しておる、1人では何も出来まい?」

ふふんっ、とどこか偉そうに胸を張って名乗る。
そして唐傘を肩だけで支え、唸る少女の頬を両手でぽむぽむ挟むように、笑いながら言葉をかけた。
実際にはここから戦場へと向かう辺りに残りの800人を待機させているのだが…それはこの場所からはさすがに分からないだろう。

ウスジャリル・ディナーム > なりでもなんでも構わないだろう。そんなこと言ったらだな、
お前だってもうちょっと色のある言葉が似合うんじゃないのか。
あと、肩叩くな。 フレンドリー過ぎるだろ。
(お姉さんめいた感じに説教?してくるし、なんかものすごく気安く肩を叩かれている。
 唇を尖らせる。 しかも名前全然言えてないし。)

じゃあそれでいい。 タマモか、タマモ……タマモ…?
(頭のなか絵に微かに覚えがあるようなないような。
 必死に記憶の糸をたぐるも、やはり長生きしているだけあって、
 そう簡単に記憶を引っ張り出せなかった。)

あの連中が500死のうが1000死のうが構わん。わたしの目的は”竜”の調査だ。
武力は別の軍が振るうし、それにほっぺたを揉むな。
(両手でほっぺたを挟んで遊ぶ彼女に抗議するように、
 思い切りほっぺたを膨らませてみせる。)

タマモ > 「そうかのぅ?こんな可愛い女子が殺すだの何だのは、やはりちょーっと妾としては気になるところじゃな。
うっちゃんは甘いのぅ、これはこれで需要はあるのじゃぞ?
親密な関係はスキンシップからと言うではないか、硬い事は言いっこ無しじゃ」

妾がもし敵で、そんな風に言われたら…のぅ?とか意味深な呟きを加えた。
そして何の需要なのかは分からないが需要はあるらしい。
更に気安さは止まらない、むしろその態度は余計に可愛らしさを感じさせているかもしれないが、それは秘密だ。

「うむ、あんまり気にするだけ気疲れするだけじゃぞ?
お主はうっちゃん、妾はタマモ、それで良いではないか」

思い出そうとする少女、唐傘もどこかへやって頭を撫でてみようか。
もう完璧に年下扱いである。いやまぁ、実際に年下かもしれないが。

「怖いのぅ、この世界の異種族というのはそんな感じなのかぇ?
そうかそうか、まぁ、任務とやらは大事じゃろうな。
ほれ、こんなに柔らかいものをただ見ているだけなのは…やはり勿体無いじゃろう。
あれやこれやされる訳ではないのじゃ、これくらいは遠慮なくやらせておくれ?」

そんな事を言ってはいるも、ついさっき自軍も含めて400人以上殺した者である、それは知る由もないが。
頬を弄っていたら頬が膨らんだ、にんまりとした笑顔、ぎゅーっと抱き締めてみよう。
いい加減相手が怒り出すんじゃないか?とか、そんな考えはその様子から微塵も感じられない。