2015/11/23 のログ
ご案内:「◇「ティルヒア動乱」ング=ラネク山」にアルヴァニアさんが現れました。
アルヴァニア > 普段は疑似亜空へとしまい込んでいる大剣を担いだ儘に霊峰を眺める姿が一つ。
自身が率いる隊はこの度目出度く王国で言う逆賊につく事にした。まあ、王国の民でなければ人間ですらないのだ、心が痛むと言う事は無いが。
「んんー…良い感じの鉱石があればいいんだけれど。」
ともあれ、女は一人呟いて山の方へと歩き出す。
女が『ティルヒア』についた第一の理由はこの山だった。
魔力を多量に含んだ魔術鉱石。それが欲しい。力の足しになるかと言われれば微量だ。然し、質の良い鉱石を加工すれば、己の力を留め置くこの傷を掻き消す切っ掛けになるかもしれない。そう思ってだった。
アルヴァニア > 正味な所、この傷を消すのは行くところに行けば簡単に消えてしまうだろうと言う事も分かっている。
が、人間に付けられた傷は人間の技術や力量で消してやりたいと言う感覚もある。
――長い時を楽しく過ごす為の知恵だ。
一直線に山を登っていく女。目の前に通せんぼをするような大木があれば容赦なく大剣で切り倒す。切り倒す、と言うには剣を奮う腕に力は入っていないが。
切り株となったそれを踏み越え、時折進路を変える。辺り一面、吹き飛ばしてしまえば楽なのに、なんて物騒な事を考えながら。
アルヴァニア > 女はただひたすらに進む。
あるかどうかも分からぬ、質の良い魔術鉱石を求めて――。
ご案内:「◇「ティルヒア動乱」ング=ラネク山」からアルヴァニアさんが去りました。