2015/11/17 のログ
ご案内:「南部街道」にダンテさんが現れました。<補足:黒の短髪、黒の瞳。ぱっちり眼に長い睫毛。童顔気味。>
ダンテ > 野垂れ死んでいた冒険者の形見であろうロングソードを振るう。
「こいつで、ラスト……ッ!」
一般にはインプなどと呼ばれる小型のデーモン。
翼持つそれを上下二つのパーツへと両断し、ひとまずその場は収束した。
時間としては、夕暮れ時だ。
平原部を走る街道には、大量の魔物の屍が転がっている。
少年は頬についた返り血を手首で拭って、一息をついた。
「―――はぁ。これで何回目の遭遇戦だっての。」
魔物駆除の依頼の為にやって来た南部。
村と村とをつなぐ街道を歩くだけで、今日はもう4度も魔物の群れと遭遇戦をやらかしている。
ダンテ > 魔物の数が増加傾向にあるというのは、この1日だけでも十分によくわかった。
王都から南部に向かう道程にあっても、それは実感する事ができた訳で、今日で確信に変わった形。
ティルヒア軍は魔族や魔物を使役しているなどという話であるが、今日相手どったのはどれも明らかに野良である。
「きな臭いったらありゃしない、って感じだな……。」
こうして魔物退治こそやっちゃいるが、戦場の方とは関わり合いになりたくないな、と。
苦笑しながら嘯き。
ひとまず、倒した魔物の屍から駆除の証を剥ぎ取って行く。それがなければ、報酬ももらえない。
ダンテ > 回収した証を腰のバッグに突っ込む。
本当に、この一日だけで随分な量を狩った。
正直、今すぐ王都に戻ってもけっこうな収入になるだろう。ソロで活動している故に、報酬を独占できるというのも大きい。
「さて、あとは……。」
先ほど片づけた魔物の群れにやられたのであろう、冒険者の亡骸。
己が今振るっていた剣の主の屍を弔ってやる作業だ。
身の証になりそうなものを探し、形見になりそうな小物をいくつかリュックに放り込む。あとは遺髪をとって、街道沿いに穴を掘って埋める。
最後に墓標替わりに、剣を突き立てた。
こうやって弔ったのも、既に二人目である。
手を合わせ、眼を閉じる。
三秒ほどの後に眼を開けて、さて、と嘯いた。
「急がんと、もう日が暮れるな。……村はそろそろの筈だし、今夜こそ屋根のあるトコで寝たいなぁ。」
歩き出す。