2015/11/26 のログ
リーゼロッテ > 「確かに…魔法弾ぐらいだったら、ちょっと練習を続ければ出来るようになりますし」
穴埋めの魔法として覚えるのであれば、うってつけだと納得したように頷いた。
「ぁ、えっと…お兄さんが魔法銃を使ったら、凄く大きのになりそうかなって浮かんじゃって」
大砲みたいのと、言葉を付け加えればくすっと微笑む。
気にかけてくれる彼の優しさに、先程注意された警戒心なんて既になくなっていて、ありがとうございます と、お礼の言葉と共に見せる微笑みは歳相応の顔をしていた。
「そのままの方が都合がいいっていうんですけど…何ででしょうね」
いいように利用されていることには気づいていないらしく、不思議そうに首を傾ける。
信じた相手に疑いを向けないからこそ、参謀も彼女が使い勝手のいい存在となるのだろう。
「そ、それは……でも、こうしてお名前も知らないのに優しくしてくれる人が、悪い人とは思えないですから」
だから警戒しないのだと、真っ赤になりながらぼそっと呟く。
額に手を当てられると、びくっとするも逃げること無くスカートの端をぎゅっと掴みながら目を閉じる。
「ぅ、ぁ、あの…私なんて、中身も見た目も子供っぽいから…楽しくない、ですよ…?」
彼に見せたのは泣いて甘えていた弱いところばかりで、女らしい一面なんて何一つ見せた記憶が無い。
からかったのだろうと思いながらも、自分では力不足だと慌てふためきながら答えてしまう。
クライブ > 「本当か?なら時間がありゃぜひご講義願いたいもんだ」
ちょっとした練習で、そう聞けば助かったとばかりに頼み。
「……流石にそんなにデカいのは持たねぇって。携帯性重視に決まってんだろ」
ただでさえ剣がデカいのにな、と愛用品であるバスタードソードを叩きそれはないと笑みを見せる。
礼を言われ、年相応の微笑みを見せられれば年甲斐もなく慌てそうになるの押さえて。
「あー…気にしねぇ方がいいな。お前はそのまま参謀の意見に耳を貸しながら部隊を纏めていけばいいってよ」
流石に良いように使われているなど言えるはずもなく。お茶を濁すように今のままで居ろとしか言えずに。
「もしかして雇い主のとこの上官だからってだけかもしれねぇぞ?
ったく、信じられるのは悪くはねぇんだが……」
ここまで警戒されない事はいつぶりだと思い返し。
目を閉じる少女の額に手を当てれば熱もない様子だと納得して手を放し。
「あー…なんだ、聞こえてたのかよ。中身も見た目もこれから磨いてけばいいんだよ。楽しいかどうかはヤってみないとだろ?」
こんな戦場でむしろここまで素直に気持ちを出せた少女の慌てふためく姿を面白そうに見ていれば視線を合わせるように身を屈める。
リーゼロッテ > 「じゃあ、皆さんと訓練するときにでもご一緒に」
魔法弾の発射なら、訓練前のウォーミングアップも兼ねて練習するのもあるので、そこで一緒に学べば簡易的な飛び道具ぐらいにはなるだろうと思い、笑顔で頷いた。
携帯性重視といわれれば、ですよねと苦笑いを零す。
「やっぱり難しいことは参謀さんじゃないとわからないですからね。…それにしてはちょっとサービスが過剰だと思いますよ?」
上司の機嫌とりなら、それらしい言葉で丸めて終わってしまいそう。
これだけ踏み込んできてくれたのだからと、笑みのまま頭を振る。
視線を合わせ、重ねられ…距離が近くなると先程の言葉がよぎって余計心音が高鳴る。
頬の赤は抜けず、視線が右に左にと動くとギュッと目をつぶった。
「し、したことがないから…わかりません…」
青ざめて犯されることを恐れたのも、身の清さがあったからかもしれない。
素直に白状したものの、だけど と言葉をつなげて。
「無理矢理壊されるかもしれないから…せめて、嫌な思い出にはしたくないです」
遠回しながらの言葉は、彼の言葉に乗ったということ。
それでも自らそんなことを口走ったのを認識すれば、更に朱が深まっていく。
クライブ > 「あぁ、そん時は顔出させてもらう」
この隊はよく訓練をやっていることを思い出し、それならその時に顔を出してついでに友好を深めておくのもいいかと考える。
それで魔法弾も扱えれるようになれば一石二鳥と。
「参謀には参謀の。兵士には兵士の仕事があるって事で納得しとけ。戦いと殺しが仕事の傭兵の俺でもな。昔にはお前とおんなじ悩みを持ったこともあるんだぜ。だからサービスだよ」
いやな上官であれば適当に放っておくのだが、どう見ても悩み苦しんでいた少女は放ってはおけずについお節介で踏み込み過ぎたかと頭を掻き。
視線を合わせて見据えれば頬が赤いまま目を閉じる姿に苦笑を浮かべ。
「なるほどな、殺しもそっちも初心だったわけかよ」
素直に口にした言葉に少女には最前線はよほど堪えるだろうと考え
時間がある時に参謀にもう少し気を遣うように言ってやるかと。
「戦場で嫌な思い出にならねぇのはよほど運がいい奴だけだ。
いい思い出になるかはわからねぇが少なくとも嫌じゃない思い出にするか。隊長なら専用の天幕を持ってるよな?」
言葉に乗った事にやや驚きを見せるが、乗ったならと肩を叩きそこでするかと囁く
リーゼロッテ > 「ふふっ、じゃあお兄さん用に小さな魔法銃、準備しておきますね」
一緒に訓練すれば、既に魔法が使える彼なら直ぐに会得できるだろう。
自分の中に魔力を銃に送り、押し出された魔力をタイミングよく絞る。
弓矢の速射よりは早く撃ち続けられるはずだ。
「じゃ、じゃあ、私は隊長らしく頑張らないとですね! お兄さんも、ですか…? じゃあお言葉に甘えます」
歴戦の戦士といった彼の心が弱かった頃のこと、生まれてから強いわけではないのだからあって当たり前なのだろうけれど、今の彼からは想像がつかない。
驚きに満ちた顔も、彼の優しさに微笑む。
「だ、だだだって! 魔術学校…女子校、でしたし…魔術と野外授業で…忙しかったですし」
ずっぱり言われてしまえば真っ赤な顔を上げて、言い訳を並べて取り繕うも現実は変わらず、余計恥ずかしくなり、煙でも出そうなほど恥じらいながら俯いていく。
「じゃあ、私は運がいいんですね」
思い出すだけで苦しい思い出にはならない、前向きにそれを良しとして微笑む。
天幕については少女ということもあってか、陣営の中でも少し離れたところに天幕が一つあり、あそこと指差す。
「えっと……お兄さんのお名前、教えて下さい。遅くなりましたが、私はリーゼロッテです」
初夜を捧げる彼の名前を問う娘は、少しだけ赤の引いた頬ではにかんで笑っていた
クライブ > 「片手で持てるので頼むぜ?こう、隠し持てるぐらいなのが理想だな」
一応は魔法は仕えるが今まで知らなかった魔法を覚えるとなればその感覚をすぐに覚えられるかと心配になるが少女の様子を見ればその心配もなさそうだと。
「そうだな、お前は隊長だ。だからな敵を自分の手で倒すより部下を効率よく使ってしなせない様にしていくのが本業だぞ。俺だって最初から殺し慣れてたわけじゃねぇって。ま、いいけどな。ほどほどにしとけよ」
甘えるのは良いが限度は弁えろ、というように微笑んだ少女に釘をさしておく。
「女子校ねぇ。それなら男の巣窟のこういう場は居心地が悪かったよな」
言葉が的中したのか真っ赤になって言葉を並べる姿に落ち着けというように軽く何度も肩を叩き。
「少なくとも初めてを輪姦で迎えた奴らに比べりゃだけどな」
前向きにほほ笑んだ少女に確かに運はいい方だと頷いて見せ。
指差された少し離れた場所にある天幕を見れば他の兵士などが来る事は少なそうと見る。
「そういえば名乗ってなかったな。俺はクライブだ。今更だがよろしく頼んでおくぜ、リーゼロッテ隊長」
問われれば今更に名乗っていなかったことを思い出し名乗り返し。
はにかんで笑う少女にエスコートするように手を差し伸べれば周囲の兵士の目を縫い天幕へと共に向かっていく事に
ご案内:「オリアーブの主戦場」からクライブさんが去りました。<補足:短く刈った黒髪/細く鋭い目つき/筋肉質な身体/薄汚れたブレストアーマー>
ご案内:「オリアーブの主戦場」からリーゼロッテさんが去りました。<補足:毛先の辺りに緩やかなウェーブが入った薄茶色のロングヘア、青い丸い瞳の童顔。幼児体型に、可愛らしい軍服。>
ご案内:「オリアーブの主戦場」にアルヴァニアさんが現れました。
アルヴァニア > 今、この小高い丘の上で繰り広げられる戦闘はそう大きな規模ではない。
最前線から外れ、内側へと潜り込もうとする小部隊を追い払うのが現在の己の仕事だ。
開戦直後に敵兵へと弓矢の雨を降らせた弓兵達は程好い所で武器を切り替え、近接戦闘に合った得物を手に、戦場を駆け回っている。
「―――うんうん、上々ねぇ。」
機嫌良さそうに、この場にそぐわぬ気安さで傍らに佇む男へと嘯けば、何人か捕まえます?だなんて質問を返される。
ううん。小さく唸り、
「いらないわあ。全員切っちゃいましょ。」
躊躇いもなしにあっさりと返す。
本来なら、何人か生け捕りにして人質にしたり情報を引き出す為に拷問にかけたり、とする事はあるのだろうが、如何せん、この戦いにそこまでの労力をかけるつもりはないし、ましてや、他の『ティルヒア軍』と繋がりを持ちたいとも思わない。
アルヴァニア > 「面倒よねぇ…。」
思わず、と言った調子で女の口から呟きが零れた。
簡単にこの場所に入り込む理由は出来たものの、個人ではなく、部隊として入り込んでいるからにはそれなりの仕事はしなくてはならない。
然し、己の目的と釣り合いが取れているかと言われれば、である。