2015/11/23 のログ
ご案内:「南海(オリアーブ海)」にウスジャリル・ディナームさんが現れました。<補足:軍服・タイトスカート・黒タイツ。>
ウスジャリル・ディナーム > 子供が荒らした砂場だってもう少し綺麗だぞ。
(到着しての第一声がそれだった。 無数の船が打ち砕かれ、様々な兵器、武器、
人種を問わぬ人の残骸が打ち上げられている。
ここは王国側の沿岸…海を望む高台だ。
竜の出現を聞いた第九軍は、即座に自分に赴くように命令を発した。
竜のことなら竜が詳しかろうということである。)
当時の状況をまとめたやつをくれないか。
現場検証というわけじゃないが、さすがにこれはマトモな事態じゃない。
海岸へ寄せろ。 近くで確認する。
(分厚いレポートを受け取り、ぺらぺらと読みながら馬車に戻る。
軍用の丈夫な馬車がゆっくりと動き出す。10分ほどで、高台から海岸へ移動するが、
その間に資料に目を通す。 人間の紙資料は面倒だ。直接頭に知識を注げばいいのに。)
ウスジャリル・ディナーム > 竜のようなものを見たという報告だったな。 とはいえ、だ……
彼我の大艦隊がいたのだろう。 それらを軒並み吹き飛ばして、
さらに地上建造物にまで壊滅的な打撃を与えるなんてのは聞いたことがない。
竜は分別無くものを破壊したりしない。 もちろん人間と価値観は異なるがね。
あるとすれば……”力”が竜の姿を取ったということだ。
(海岸を歩きながら船の破片をつまんだり、どざえもんをつついたりする。
副官と話をしながら海岸を歩きまわるも、あまり成果は挙げられそうにない。
ため息をつき、王国の船だったであろう残骸…船首部分に手をかける。
軽く叩くと、フィギュアヘッドが根本からぼきゃりと折れた。)
これだよ。 まるで万物が滅ぶ事を押し付けられたかのようだ。
人も、船も。鎧も兜も。 どうにもくさいが、まあダメージは向こうの方が上なんだろう。
今のところはいいじゃないか。 検分は終わりだ。 君は先に帰れ。
(副官に指示を出す。 自分はもう少し海岸を見て回るつもりだ。)
ウスジャリル・ディナーム > (適当な岩に腰を下ろし、ティルヒアがあるであろう方角を睨む。
なんでも、その竜らしきなにかはあの方角に逃げたそうだ。)
まあ、連発できるとしても限界はあるだろうし、兵の損耗から考えて、
立て直すのはこちらの方が早かろう。 気になるのは王国外の奴らの動きだな…
(木の棒を拾って、砂浜に絵を描く。 大きな丸は王国軍、波打つ縦線は海、
そして波線の向こうには四角。 ティルヒアだ。
恐ろしい威力をもたらした”なにか”だが、敵味方の識別ができないようだし、
まさかティルヒア国内で使うわけにもいかないだろうし。
王国側に三角をいくつも加える。 これは王国外…魔族だ。 人間よりも機動力が高い。
彼らの魔術であれば、体一つでティルヒアに向かうこともできよう。)
問題は今向かうか、というところだよな…。
(例の”なにか”がいるのだから、迂闊に飛び込むやつもいないのではなかろうか。
賢い魔族であればなおさらだ。 砂浜を見つめ、ううむと唸る。)
ウスジャリル・ディナーム > まあこうなってしまえばあとは蹂躙だけだろうからな。我々の出番もあるだろう。
(第九軍は交渉事が仕事だ。 ギリギリまで追い詰めるのは武力の仕事だが、
戦争のあとのコントロールはこちらの仕事というわけである。
幾つもの犠牲を払って終わった戦争で被害を被るのは国だけではない。
それに繋がる商人や、相手国の関係国などもそうだ。
そういったことの折衝は、面倒ではあるが成功すれば莫大な利益を生み出す。)
足で砂に書いた図を消しながら、これから必ず起こるであろう仕事にぺろりと舌を舐めた。)
ウスジャリル・ディナーム > なんだ、待っていてくれたのか。
(立ち上がって海岸から戻ろうとすると、さっきまで乗っていた馬車が待機していたのが見える。
帰れといったのに命令を聞かないとは、ずいぶんと不遜な馬車だ。)
あそこはもう一ヶ月ももたんぞ。 早急に第九軍をあの国に送り込め。
終わってから動いたのでは遅すぎる。 細かいことはお前がやれ。
(副官にそれだけ伝えると、動き出す馬車の中で目を閉じる。
偵察はこれで十分だろう。少なくとも、第九軍が動く時期のめぼしはついたはずだ。)
ご案内:「南海(オリアーブ海)」からウスジャリル・ディナームさんが去りました。<補足:軍服・タイトスカート・黒タイツ。>