2015/11/19 のログ
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」にグスタフさんが現れました。<補足:ティルヒア軍を率いる老将。老齢にも関わらず指揮能力は衰えない>
グスタフ > 「やれやれ、敵さんもマメじゃな。
きっとモテる連中に違いないわい」
アフリーク内の渓谷、小山など各所に軍を展開させながらグスタフは呟く。
何度撃退しても、王国軍は突撃を繰り返し、こちらに出血を強いる。
ここが王都にそれなりに近い場所だから当然だが、その出血はティルヒア軍を確実に不利な状況へ追い込んでいく。
「かと言って、ここ以上の戦場も無いのは事実じゃしなぁ」
複雑に入り組んだアフリークの地形は、老人のホームグラウンドだ。
縦横に軍を走らせながら、王国軍を孤立させ、包囲し、殲滅していく。
上空から見れば、まるで芸術のように見えるかもしれない。
グスタフ > グスタフは機を待っていた。
少数の部隊で物陰、小高い丘、渓谷の上から矢を浴びせ、奇襲をしかけ、王国軍をかき回す。
各所に伏せた「シノビ」と呼ばれる東国のスパイを利用しながら、敵が慌てて動くのを、深海魚のように静かに見守っていた。
「敵さんも大分焦っているようじゃな」
満足そうに頷く。
あと少しだ。仕掛ける時は、一気に戦いを決める。
それまでは待ちの一手。
老人は気が長いのだ。
グスタフ > 「――さて、行くとするかの」
王国軍は奇襲に焦り、軍を分散させはじめた。
広く展開し、こちらを見つければ一気に集結させ打ち崩すつもりだろう。
――機は熟した。
「これより王国軍を包囲、殲滅する。
ワシに続け!」
それまで岩の如く動かなかったのとは対照的に。
老将とそれに続く騎兵は、雷光の如く狭い渓谷を駆け抜ける。
その眼光は、これからの戦いの勝利を確信していた。
――予定通り。本隊から離れた王国軍の遊撃騎士団をグスタフは包囲する。
大量の投槍が投げつけられ、完全包囲下の中、じりじりと兵力を削られる騎士団。
全滅は時間の問題だろう。
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」にオルヴァ・フォンロークさんが現れました。<補足:狂人貴族。軽装騎士。輝く金髪の偉丈夫>
グスタフ > 友軍の危機を聞きつけてか、次々とやってくる王国軍の援軍。
だが、グスタフが合図すると同時に、複雑な地形のどこからか騎馬隊が現れ王国軍に横撃をくわえ、包囲していく。
まるで網にかかった魚を手繰り寄せるかのように。
グスタフは次々と、小規模の王国軍を包囲、殲滅していく。
「まだまだワシの用兵も捨てたものではないのぅ。
どうせ捕まえるなら女子の方が良いんじゃが」
軽口を叩くと周りの兵が笑う。
それでいい。戦争など、マジメくさってするものではない。
オルヴァ・フォンローク > 王国軍本隊で貴族騎士は馬上でぼうっと推移を見守っていた。
「遊撃騎士団を見捨てるつもりですか」と怒鳴れてようやく口を開いた。
「ふむ。ああ一応、旗手にウチの旗を上げさせてください。
……分散した軍団には無理に集結せず好きにやってくださいと。
そうですね略奪許可をだします。
あと、本隊を家名にまかせて指揮権を奪いじりじり北上するように。」
ぽかんとした顔を見せると部下は直ちに伝令を飛ばしにいった。
――私、ただの一部隊長なんですがね。貴族の名声が味方や敵に効けばよいが
「我が歩兵隊は遊撃騎士団の退路を開く、本隊に置き去りにされぬよう一当てしたら
じりじり下がるぞ。それ、続け!、得意な事はマス掻きだけじゃない所を見せてみろ!」
金の獅子が率いる歩兵隊が包囲の一角にさっそうと襲い掛かる。
オルヴァは馬ともに暴れているだろう。
グスタフ > ふと視線を感じ、あたりを見回す。
――居た。金獅子旗。それまでの王国軍とは動きの違う、歴戦の部隊。
なるほど、フォンロークか。ならば頷ける。
「カカ、グレン殿のところの洟垂れ坊主か。
随分とやるようになったのう」
老将は目を細め、かつての上官の息子の成長を見つめる。
だが、ここは戦場だ。まさか負けてやるわけにもいかない。
「あれは手錬だ。右翼の退路を空けろ――そうじゃ、敗残兵をあの部隊にぶつけよ」
わざと包囲の一角を崩し、敗残する遊撃騎士団の退路をあの部隊に向けさせる。
統率の崩れた味方で敵の動きを封じれれば良し。
「第十大隊に準備させておけ、あれとまともにやりあう事もないからのう」
オルヴァ・フォンローク > 「――。敵の騎馬を狙い消耗させる。
悪路に誘えば騎馬に追い回されることもないし……。
それ、下がるぞ。遊撃騎士団はもういいでしょう」
慎重に活路となる地を選びながら、とある山路を必死に北上後退し敵をまった。
その地は森と山峡によって狭められ、その前には開けた草原が広がり反乱軍が見える。
狭窄な地形は王国軍を側面や背後からの襲撃から守るだろう。
その街道で2000にも満たない王国軍本隊が数的優位の反乱軍と対陣している。
指揮官の金髪半裸の騎士は溜め息を吐く
「これで数的優位は削り取られる、か。半撤退中ですからね。
……老雷神は元気なようで。ここまで下がるのにだいぶ消耗したな」
――遠まわしに死ねよって言われている様だなと空を眺める。
こちらを助けるはずの部隊は略奪という名の放火祭り中だろう。
兵士に密集隊形を指示し口調を強め、激しく鼓舞する
「見ろ!あの暴少女の尻に敷かれた情け無い連中の貧弱な装備を。
我らの武器と気概で軟弱短小野郎を押し返してやろう。
団結しろ。槍を放ち、前に進め。盾で敵を撃ち、剣で止めを刺せ。
略奪は忘れろ。勝って、もっと大量の戦利品を得ようじゃないか!」
はて、ティルヒア殿は圧政や軽々しく軍を動かす御仁だったか……
戦場で考えるべきではないと首を振り、草原を突っ切って狭い地形へ襲来する敵兵をおもてなすだろう、戦いは始まったばかりだ。
グスタフ > 「ほう、少女の尻に敷かれた軍隊のう……」
ふっと隣の副官を見る。
「あの尻なら一度敷かれて見たいと思わんか?」
「小官は太ももを希望するであります」
「自分は胸を!」
「自分も胸、ただしふくらみが無いモノに限るであります!」
「おい、こいつロリコンだぞ!」
ゲラゲラと笑いながらオルヴァの言葉に応えるグスタフ一同。
ここら辺は司令官の薫陶であろう。
しかし攻めにくい地形だ。時間をかけるべきだが、そうもいかない。
「仕方がないのう――たまには正面からいくとするかの」
適度に当たった後は引くぞと言いながら。
雷神は先陣を切り疾駆する。
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」にオルヴァ・フォンロークさんが現れました。<補足:狂人貴族。軽装騎士。輝く金髪の偉丈夫>
オルヴァ・フォンローク > ロリコン否ティルヒアコンどもが来る。
慎重に距離を測り号令する。
「ほうら、お出迎えの時間だ、槍構え…………はなてェー!。」
正面へ殺到する敵兵に王国軍はピルムと呼ばれる槍の投擲を始める。
ピルムの穂は曲がりやすく、盾に刺さると容易には抜けなくなってしまう。
敵は重い槍が突き刺さり邪魔者になった盾を携え続けて機動力を失うか
それとも捨て去って防御力を失うかを選ばざるを得ないだろう。
盾の無い者らは抜けぬ槍で大打撃を被り、やすやすと死ねない苦しみに絶叫するだろう。
「第二射構え……はなてェー!。」
そこに、追い討ちをかける投槍の第2波が襲った。
オルヴァの率いた王国軍の兵士は通常2本のピルムを携えており、第2波でティルヒア軍は瞬く間に数百人が倒る。
その優位は一気に消し飛んだ。
「これで、ようやくとんとんですかね?。
さて、老雷神に恩返しといきましょう。隊列V!ぼやぼやするなよ。」
投射に乗じ、オルヴァは兵士や予備役に王国軍軍伝統の密集陣形をV字編隊に
改組させ、鋸の刃型状とした前線を前進させた。
グスタフ > 「――やれやれ、やはり正面からは無理かのう」
数こそ優位だが、こちらはまだまだ錬度が足りない。
正面からの攻勢には無理がある。が、時間は稼げた。
部隊に後退を指示しつつ、合図を出す。
「将軍、お迎えにあがりましたぁ!」
各所の王国軍の掃討が終わった味方騎馬隊が合流する。
そしてちらりとオルヴァの部隊を見ると、即座に撤収を号令する。
「じゃあの、フォンロークの坊主。
グレン殿によろしくなぁ!」
かかかと笑いながら騎馬隊の援護により、悠々と退却をはじめる。
オルヴァ・フォンローク > 「老雷神もご健勝で、とっとと農家へもどってくださいよ。
親父殿のように、万年春めかなくとも良いですからね」
馬上からおりて陽気に答え、剣を抜き掲げ指示を出す。
修練を積んだ王国軍は、ピルムを手にせずとも勇敢さを失いはしなかった。
武器や鎧は明らかに勝り、グスタフの指揮下にない敵は身動きさえ満足に取れず
ただひしめき合っている。
さらに、ようやく再編した遊撃騎士団が側面から戦闘に加わり、ティルヒア軍の状況はさらに悪化した。
「はははっ!一兵たりとも南海に帰すな、そらっ食い放題だ!
――くはっあははははっっ!」
獅子の食事の時間が始まった様だ
グスタフ > 「やれやれ、痛みわけかの」
指揮下に無い兵は傭兵、冒険者、ゴロつきなどが主だ。
気の毒だが、被害は彼らに受けてもらおう。
グスタフは指揮下の兵たちを速やかに纏め撤収する。
問題は錬度だ。これをどうするか……
頭の痛い問題を抱えながら、老将は戦場を去った。
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からグスタフさんが去りました。<補足:ティルヒア軍を率いる老将。老齢にも関わらず指揮能力は衰えない>
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からオルヴァ・フォンロークさんが去りました。<補足:狂人貴族。軽装騎士。輝く金髪の偉丈夫>