2015/12/12 のログ
ご案内:「オリアーブの主戦場」にレティシアさんが現れました。<補足:薄紫色のエンパイアドレス ボルドーのフード付きマント 銀色の靴 両耳にルビーのピアス 左手に蛇の腕輪>
レティシア > (新月のせいで、月明りもなく、闇に包まれた深夜――既に主な戦場は、ティルヒアの都へと移されているせいか、オリアーブは時折、それぞれの斥候がちらほらと見える程度。そんな夜空へと空間の裂け目が現れると、そこからマント姿の女が現れる。既にマグメールへと帰還した筈なのに、こうしてふらりと戦場へとやってくるのは、女特有の只の気まぐれ。静かな眼下の様子に、空中に佇みながら、菫色の瞳を細めつつ…赤い唇を開けば、未だ埋葬されていない遺体の為にか、レクイエムを口ずさむ…。静かすぎる戦場には、場違いな程の女の歌声が響いてゆく――)
ご案内:「オリアーブの主戦場」にミルトレスさんが現れました。<補足:白のワンピース 裸足>
ご案内:「オリアーブの主戦場」にヴィクトールさんが現れました。<補足:黒の短髪に金の瞳、黒色の戦装束に身の丈ほどあるクレイモア>
ご案内:「オリアーブの主戦場」からヴィクトールさんが去りました。<補足:黒の短髪に金の瞳、黒色の戦装束に身の丈ほどあるクレイモア>
ミルトレス > ふらりふらりと当てもなく彷徨う中、
たどり着いた先は争いの痕跡が見える戦場。
殺風景で変わりない時折風化した遺体が目に付く景色、
心にポッカリ穴が開いたようにゆっくりとただ歩く。
まっすぐ見つめていた視線の先に突如一人の人影が姿を現す。
ぴくりと私は反応を示して歩いていた足を止めた。
(なんだろう・・・。)
言葉にせず心で呟く、
その姿を遠くから見つめ観察すると、
遠くからでもわかる綺麗で透き通った歌声がきこえて来る・・・。
「綺麗な、声。」
ぽつり、と呟いた一言、
その歌声にさそわれるかのように再び歩き出し
其方の方へと向かって距離を近づけていく。
レティシア > (再び、こちらの国へとやってくれば、心配そうな顔をする人物の心当たりが、幾人かいるのだが、
身勝手、享楽的の魔族の女には、気にするつもりはないらしい。
両手を己の胸元へと添えて、切なげなメロディを口ずさむ。
一曲、唄い終わった所で、眼下にこちらの方へと近づいてくる人影が見えた。
女は銀の巻き毛を揺らしながら、首を傾げるも、
気紛れに、歩み寄ってくる少女の前へ、ふわりと舞い降りて)
ご機嫌よう、お嬢さん。こんな所にひとりでいたら、危なくってよ?
(歌声と同じ、艶やかな声で少女へと声をかける。
しかし、その声には心配した様子は感じられず、可笑しそうに揶揄うような声音。
少女ににっこりと笑いかけもして)
ミルトレス > 「あ・・・。」
ぴたりと足を再び止める。
歌声が止まり求めていた歌声の主が目の前に舞い降りたから。
ふわりとゆれる彼女の髪の毛をちらりと見て、
(私とおんなじ色だ。でも、ちょっと違う・・・?)
なんて思いつつ、髪の毛から視線を逸らして彼女の目を見つめる。
「こんばんは・・・。ここは・・・、危ないの?」
どうやらよくわかってない様子で首をかしげる。
きょろ、きょろと周囲を見回したと思えばもう一度彼女へと視線を向ける。
「今は、大丈夫だよ・・・。貴方の声、もっと聴きたい。」
彼女の瞳をじぃっと見つめながら思いのままの言葉を口にする。
落ち着いていてゆっくりとした少し弱弱しい声で。
レティシア > (少女の目の前へと舞い降りて、女はその姿を頭のてっぺんから、靴の爪先まで、しげしげと見つめる。
純白のワンピース姿の少女と視線が合えば、更に笑みを浮かべて見つめ返して)
…今は…都の方が主戦場になっているから、静かだけれど…つい最近まではここで戦争をやっていたのよ。まだ、それぞれの兵士さんもいるみたいだし…可愛いお嬢さんには、危ない場所だわ…。
(少女の問いに、クスリと笑いながら答える。
一瞬、スっと瞳を細めて、少女の気配を探る。己と同じよな魔の気配を感じるが、幾分にも気配は儚すぎる。掴もうとしても、スルリと逃げるような気配に、首を傾げるも、直ぐにそんな事はどうでもいいかと思う。
己は危ないと言ったのに、件の少女は大丈夫だと言う。人間ではないのは確かだと、とりあえず結論は出して)
……ん?良くってよ?
お嬢さんは何が聴きたくて?手遊び唄?…それとも子守唄がいいかしら?
(こちらを見つめてくる少女に、ふわりと微笑むと、手をつなごうと言うように、スっと右手を差し出してみせ)
ミルトレス > 「そう、なんだ。戦争は、私嫌い。あなたは戦争しないと思う。
・・・でも気をつける。」
彼女が戦争しない根拠はなく勝手な判断での言葉。
素直さはあるのか彼女の言葉を受け取りこくりと頷いた。
じっと彼女に見つめられれば何かついているかな?と、
探るべく自分の頭の上に手を置いたり、
ぱたぱたとワンピースを忙しそうに叩いたりして確かめる。
特に何もないのでなんだろう?といわないばかりに首をもう一度かしげた。
私の提案に彼女がこたえてくれた。
ちょっと嬉しかったのか眠たそうな眼は少し開かれ興味を持つ。
「えっと、子守唄。私は、子守唄が聞きたい。
あ・・・。」
彼女が差し出す右手、
その右手を見ては彼女の目を見て、
きょろきょろと何度か見返して恐る恐る、
その差し出された右手の上に私の手を重ねて見た。
レティシア > ……そう…お嬢さんだけじゃないわ。戦争は皆、嫌いよ、たぶん。……そうね、あたしはしないわね…しないと言うより、呆れてるのかしらね。
(少女が己が戦争はしないと言葉を口にすれば、菫色の瞳を瞬かせる。
彼女が気をつけると頷くと、女は、そうして頂戴と笑いながら頷き返し。
こちらが相手を見つめれば、何やら確かめるような仕草に、女は可笑しそうに、口元を抑えて、クスクスと笑いながら)
ごめんなさいね。お嬢さんが余りにも、可愛らしいから、つい見つめてしまったわ。
……ん…子守歌ね……畏まりました。
(どこか、覇気が薄い少女が、時折、返してくる反応が可愛らしくて、面白くて、つい口端に笑みが浮かぶ。
こちらが差し出した右手に少女の手が重なれば、女はキュっと軽く握りしめ、相手の手を引きながら、ゆっくりと歩き始める。
さて、どの子守歌を唄おうかと、少し、考え込むような表情を浮かべてから、隣にいる少女へとにっこりと笑いかけ。
そして、唇を開けば、紡ぐのは、母が幼子へと語りかけるような歌詞の子守歌。
愛しい我が子が、悪い夢を見ないようにと…可愛い子よと、暖かな歌詞のそれを口ずさみつつ、
少女と繋いだ手をユラユラと揺らして歩いてゆく)
ミルトレス > 「嫌いなのに、戦争頑張るの、変なの・・・。ね?
私の呆れちゃう。」
心のそこから不思議そうに思いつつ、
もう一度こくりと同意するかのように頷いた。
「私は、可愛いの・・・?お姉さんは、綺麗だよ。」
私の手が彼女の手に包まれる。
とくん・・・、と心臓がなれば、
嬉しかったのか頬を薄っすら朱色に染めて
すぐにきえてしまいそうな弱々しい笑顔を見せた。
「私は嬉しい、のだと思うよ、たぶん。
この辺りが、なんだかくすぐったい。」
とん、とん、と自分の心臓付近を手をつないでない方の手でかるく叩く。
彼女の歩くペースにあわせてゆっくりと歩きながら、
歌声を聴いて、心地よさそうに柔和な笑顔を浮べて見せた。
「お姉さんの声、やっぱり、好き。安心する・・・。
あ・・・、私、ミルトレス。名前だよ?」
ちょっと足をとめて彼女の方へと見つめる。
名前をおしえてほしいな、といわないばかりにじーっとその瞳を見つめて。
レティシア > ……そう、変よねぇ…あら、貴女も呆れちゃう?
(己の言葉に同意するように頷く少女に女は、可笑しそうにクスクスと笑う。
しかし、己の感想に同意してくれる事には嬉しそう)
あら、嫌だ、自分で気づいていなかったの?貴女、すごく可愛くてよ?……ん、ありがとう。
(少女の手を取れば、彼女の頬が染まるのが判る。
女はその様子を、瞳を細めて横目で見やる。
初めて少女が笑顔を見せれば、女も嬉しそうに笑みを向けて)
お嬢さんが嬉しいのなら、あたしも嬉しいわ…。
(少女の手を繋ぎつつ、静かな戦場を歩いてゆく。
魔族の瞳に、遠目に死者の姿を見つければ、女は少女に見せまいと、くるっと方向を変えてゆく。
…少女の気のすむまで子守歌を唄い終われば、女はほっと息を吐き出した。
こちらを見つめてくる少女に、「ん?」と首を傾げつつ)
そう言って貰えると、もっと唄って差し上げたくなるわね。
…ミルトレス……ミルト?……あたしは、レティと言うわ…。
(少女が足を止めれば、女も立ち止まる。
こちらを相変わらず見つめてくる少女に笑いかけながら、己の名も告げる。
そのまま、軽く身を屈めると、片手は繋いだまま、少女の頭のてっぺんにキスを落として)
レティシア > ……ミルト?
(少女の頭のてっぺんへと口付けを落とし、その表情を覗き込んでみれば、コクリコクリと舟をこいでいて。
無防備なその表情に女は呆れたように笑う。
ふと考えこむような表情を浮かべると、繋いだ手はそのままにその小さな身体を引き寄せる。
少女を腕の中へと閉じ込めたまま、空いている方の手で空間を裂けば、少女と一緒にその中へと消えてゆく。
向かう先は、マグメール国内にある女が棲家としている屋敷。
少女が目を覚ませば、彼女が望む場所へと送り届ける事となり――)
ご案内:「オリアーブの主戦場」からレティシアさんが去りました。<補足:薄紫色のエンパイアドレス ボルドーのフード付きマント 銀色の靴 両耳にルビーのピアス 左手に蛇の腕輪>