2015/12/03 のログ
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」にカレリアさんが現れました。<補足:紫色のサイドテールにシンプルなドレス>
カレリア > 上空から一部始終狩りを眺めていたカレリアは小さく息を漏らす
狩人と逃げ惑う得物、絵に描いたような鮮やかな手並みで全ての得物を仕留めた狩人にパチパチと拍手を送る
「素晴らしい動きでしたわ♪」
本心での称賛と共にゆったりとした動きで地上へ降りていく
イーゴリ > 一番最後まで泳がせていた兵士は、己の読み通り徒党の長だったらしい。
軽鎧と衣服の間に挟まる書簡を抜き取り、中身を読めば王国軍のどこぞの隊が張っている陣形の規模やら大まかな人数、装備やらがメモされている。
其れに興味の無い己は直ぐにその場へと放り捨て――
「さっきから覗き見しとったンはお前さんかね。」
覆い茂る木々の隙間から、既に姿を現したのか未だ向うなのかは未だ視線を遣らぬ身であれば分からない。
が、広域に渡って音を拾う狼の聴覚は少女の言葉を確りと捉えた。
カレリア > 「えぇ、悲鳴が聞こえたので来てみれば面白そうな事が始まっていましたので…鑑賞させていただきました♪」
その場で小さく頭を下げる
優雅にそれでいて簡素に礼をすれば閉じた目を開き周りを見やる
「地の利があるとは言え単独で複数人を難なく狩った手際には感服いたしますが…
一つ言わせていただけば覗き見ではなく観察ですわよ♪」
そこだけは訂正する
未だ視界では捉えられぬ彼女…だが魔力を感じればその位置もおおよそ見当はつく
イーゴリ > 「はっは、目敏いもんだの。」
呼気の様な笑い声を逃がしてやりながら、今度は兵士の腰に差さる剣へと手が伸びる。
スラ、と金属の擦れ合う音を響かせながら其れを抜き取り。
「観察。――観察なァ。」
褒め言葉、と取っても良いのだろうか、少女の言葉は。
そうであっても、なくとも、獣の情を揺するには足りず、然して反応はない。
続けられた単語を吟味するように繰り返し嘯きながら、剣の重さを確かめる。片手で十二分に扱える重さだ。
刹那、片足を視軸に身を捻り、上空――少女のいる方向へと向け、殺意も無く、害意も無く、その剣を投げつける。
少女の体躯から30cm程空けた位置ではあるが。
「まあ、なんだ。――あんまり俺の上で遊ばンといとくれな。狩人ゆえ、鳥と間違えて射殺しちまうかもしれん。」
カレリア > 「えぇ、とても楽しそうでしたので♪」
クスリと笑う
剣がこちらへ飛来する、速度はまるで矢の様で…けれども元々こちらに当てる気がないのが感じられる
「…知っていますか?
鴉に悪戯をした子供はその耳を食い千切られるんですわよ♪」
ニタリ、笑みを浮かべる
攻撃であれば笑って許したがこちらを牽制した少女に対し暗い感情が少し渦巻く
現れるは魔力を圧縮したシンプルな槍
次いで魔力感知の精度を上げ位置を特定…ゆらりと腕を振るえば少女へ向けて一直線に槍が飛ぶ
彼女なら躱せる、そう信じての無遠慮な一撃
イーゴリ > 何処か楽し気な声色にやれやれ、とでも言わんばかりに肩を竦めた。
そうして漸く視線を上空へ。
木々の覆いを隔てた向う側、少女とは別の個体として生成される魔力の塊。見えずとも、今までに培われた経験で凡その大きさや形を推測は出来る。
ややあって、空気を裂く音と一直線に此方へと落とされる其れ。
「いやあ、知らなんだ。」
軽い調子で答え、迫り来る魔力で造られた槍を半身を捻るだけの、一切の無駄を削いだ挙動で躱す。
軌道が変則的でも、追尾がある訳でもない動きならオーバーに避ける必要はない。
ドッ、と鈍い音を立てて地へと突き刺さる槍を横目に身体の横へと垂らしていた得物を持つ腕を緩々と持ち上げ、
「――さぁてはて、子供に害為す獣なら、狩人の仕事なんだがのー。」
カレリア > 「では、一つ新たな発見ですわね♪」
予想通り、華麗に躱された
悔しさは無くあるのは納得や喜びといった感情のみ
「まぁ怖いですわ、ですが害獣と違い安易に悪戯をしなければ良い友となれますわよ♪」
ふわりふわりと地上に降りていく、距離を開けたまま話すのは面倒だった
イーゴリ > 「いやなに、職業病よな。職業病。」
弓筒から矢を一本取り出し、弓へと番える。
鏃は地面へと向けた儘ではあるが、その気になれば何時でも弓矢を放つ事は可能だ。
そうして降りてくる気配へと晒される片目がじ、と見据え。
カレリア > 「病ならきっと治せますわ♪」
警戒されているのは分かる、近過ぎず遠すぎず。
適当な距離から話しかける
「そんなに警戒しないでくださいませ
貴女に危害を加えるならとっくにやっていますわ♪」
ニコリと笑顔を浮かべる、敵意のないただの笑顔を
イーゴリ > 「残念だのー。俺は生まれてから死ぬまで一生狩人なんだなァ。」
からからと笑い声を上げながら改めて姿を現した少女へと視線を向け、上から下へと其れを滑らせる。
見た目通りとは限らぬ器を確認して、其れから続けられる言葉へと緩く肩を竦めて見せた。
「だろうねェ。まあ、これも職業病だ。嫌なら放って置くのが吉、ってモンだよお嬢さん。」
兵士を追い立てる最中に覚えていた視線だ、攻撃を仕掛けるのはいつだって可能だっただろう。
が、其れとこれとは別問題だ。
とは言え、敵意を向けられぬ内は己からも敵意を返す事は無いが。
カレリア > 「狩人だって鷹と共に、ですわ♪」
こちらを見つめる視線を嫌がる素振りは特にない
自分の方が先に観察していたのだから文句もあるはずもない
「嫌ではありませんが、寂しく思いましたので♪
ですが、楽しく話をするのはまた別の機会ですわね?」
敵か味方か判別もつかずお互い一触即発の空気を纏うこの状態では話もあまり進まない
そう判断すれば再びゆらりと浮き上がる
「私はカレリア、メイド冒険者です。また機会があればその時は、仲良くお話をしたいですわ♪」
目を瞑り一礼し再び空へ、今度会う時はむやみに攻撃しないよう反省しつつカレリアは去っていく
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からカレリアさんが去りました。<補足:紫色のサイドテールにシンプルなドレス>
イーゴリ > 「――ふむ、確かにそれは一理あるのう。」
要は、害獣でなければ別段問題は無いらしい。素直に納得した様子で頷いた。
次ぐ言には再び洩らす笑う音。
口振りや挙動から、もっと傍若無人な、我を強く持つタイプかと思っていたがそうでもないらしい。
「そう言うこったね。話が早くて助かるよ。
俺はイーゴリ。――次は、もっと気楽な場所だと嬉しいねェ。」
何せ、今この地は争いの最中だ。
どちらに与していると言う訳では無いが、自身は先の兵士を弄んだように、どちらにも無差別にちょっかいをかけている。
名乗りを上げる少女へと、礼節に則って己も名乗り返す。
少女の姿が見えなくなるまで構えは解かず、姿も気配も完全に消えた頃、漸く其れが解ける。
そうして再び木の上へと戻る狩人も音もなくその場から立ち去った。
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からイーゴリさんが去りました。<補足:狼姿>