2015/11/27 のログ
タマモ > 「ふむ、ではお仕置きを希望する方向で良いのじゃな?」

おやおや、読心術まで読まれてしもうたか…まぁ、それはすぐにばれる事だと理解していたからよし。
それよりも…あの様子から、術の一つ一つにいちいち血液が必要なのか。
それではすぐにガス欠になってしまう気がするのだが、と相手の心配をし始める。
勝敗を決した時に、相手の様子を想像するとちょっと可哀想な気がしてきた。

「先に言うておく…妾との一対一の勝負、避けるべきじゃったぞ?」

数少ない、だが強い負の感情に支配されていく少女の思考。
色んな意味で厄介じゃな…呟かずにはいられない。
言葉に発してくれる己の能力、それによってその内容は大体理解した。
ぽつりと呟くと、すっと身構えた。
そして攻撃を始める少女、どうやら獲物は今のところはあの剣か。

先を先をと無意識に思考する、腕があればあるほどそれは鮮明に現れる。
それがゆえに…自分にとっては相手のし易いタイプだ。
一振り一振りを正確に見切り、その刃先に扇子を流すように滑らせ受け流す。
さて、結構血液をまた使っているようだが、相手はどれくらいタフなのか…それだけが心配である。

魔王ネス > ......避けるべき、ね。できれば避けたかったけれど...、それは...今の理性じゃ無理だ...

(不本意ながら、身体が勝手に動いてしまうのだから仕方ないだろ?そんなふうに微笑みながら、剣は彼女の髪を掠める。彼女が剣を避ければ避けるほど、それに応じて剣を振るう体の動きは早くなっていく)

はぁ、はぁ......

(今手に持つ剣を作るだけでかなりの血液を消費している。だが、意思とは関係無く、闇に飲まれた体は更に自分の体を傷つけ、血液を垂れ流す。ほんとに一瞬だ。魔王は何かを唱えた。しかし、何も起こらず、彼女の血の気はどんどんと消えていく。人間なら死に至るほどの出血量。しかし、吸血鬼にとってはささいなもの。今度はどうやら血液を使った魔法ではないようで、透き通ったオッドアイには一瞬紅い月が浮かぶ。どうやら、目を合わせた者に幻覚を見せる魔法のようで、かなり巧妙に出来た幻術魔法。いつ、幻術に掛けたのか、それは最初目を合わせた時だった。しかし、彼女自身、厳格にかかったことに気づくとはないだろう。万に一つ、幻覚を解いたところでその時には終わっている)

......死にたくなければ逃げなさい。

(きっと、聞こえることのないその声は幻覚に惑わされている少女へ響く。彼女の見ている幻覚空間、それは、少女が十字架に拘束され、ただひたすら剣で刺されるという拷問のようなもの。このまま幻覚にかかった少女を殺してしまうのは簡単だが、しばらく苦痛の表情を見学するとするか。これにかけられた者は間違いなく精神崩壊を起こすだろう)

タマモ > 「この女子は、己の理性くらい己でしっかりと管理せいっ!」

それは自身にも言える台詞だが、今この時はそんなツッコミは無しにして貰いたい。
どうやら徐々に剣速は増してきているようか。
困ったものじゃな…本当に。
なるべく控えていたのだが、と、もう少しで危険な辺りで左手が動く。
片手でばさりと唐傘を閉じ、その先端で少女の腹をとんっ、と打つ。
ダメージとしての威力は無いが、その衝撃で小さな体を後方へと押し戻し距離を置けるか。

さて…仕掛けてきたか。
周りの風景がぐらりと揺らぎ始めるのを見れば、この場所とは違う場所へと意識を向けた。
気付こうとして気付いた訳ではない。
自然を扱う者として、感じていた自然が感じられなくなるのは明らかに何かの変化。
一番可能性が高いのは幻覚だ。
しかし、妾が幻覚にかけられるとは…いやはや、読心術に頼りすぎた結果がこれとは情けない。
ゆえに、あえて受けておこう、反省は後でする。

現実の場ではどうなっているのか、まだ向き合ったままの状態であるのか。
そんな中、風がゆらりと流れだす。
その風は次の瞬間には渦となり、渦となれば真空を生み出す。
その巻き起こった真空は…九尾の狐を襲う。

「………いったあぁっ!?」

すぱーんっと左手が切り裂かれ、叫び声と共にころんっと唐傘が地面に落ちた。
同時に、その痛みが現実に引き戻す。
痛い、非常に痛い、思ったよりも痛い。
自分に術なんて使った事がないからか、あんまり加減が利かなかったらしい。

魔王ネス > 痛みで幻覚を破るとはな...。私の負けだよ....ふぅ、もう限界.....

(この幻覚に掛けていたのだが、と溜息を一つ付き地面に尻をつく。潔癖症な彼女でさえ、地面に尻をつくぐらい披露したか息も絶え絶えだった。空に現れていた紅い月もいつの間にか消えており、彼女からはもう殺気すら感じることは出来ないだろう)

はぁ...流石に、奥義魔法二つは....遣り過ぎた....、血が......

(魔力の使い過ぎと、貧血のせいでこれ以上少女に攻撃することもままならないだろうか。少女へ向き僅かばかりの力で立ち上がれば口を開く)

ふっ.....、貴方とは、またやり合いたいわね...。今日は負けを認める...煮るなり焼くなり好きになさい。

(どうせ自分は死ぬことないのだから、彼女に何をされようと平気といった顔。今日は魔王としての力を存分に発揮できなかったことに少し、不甲斐なさを感じるも、楽しめた分には楽しめたのでよしとする)

タマモ > 「い、いたっ…いや、勝ちとか負けとかどうでも良いのじゃ!
いたたたたっ、お主っ、治癒じゃ、妾に治癒魔法じゃ!
ファンタジーならばなんでもあるじゃろうっ!?」

血まみれの左手を、こう、これ!これ!と見せるようにする。
深い傷はついているが動く程度には大丈夫らしい。
痛みに涙目になりながら、残った右手で尻餅をついた少女の肩をわしっと掴む。
この程度でこんな状態だ、もしあの幻覚がそのまま続いてたらどうなっていたのか…想像は容易い。
よっぽどテンパっているのか、己の世界の言葉まで飛び出す始末だ。

「そ、それは構わん、構わんがまずは腕をなのじゃ!
とりあえずはお主、家だか館だかあるんじゃろ?
そこへ案内して妾の傷を治すのじゃ!
煮るなり焼くなりはその後でよい!」

血液を使い過ぎたらしい、ならば動けないんだろう。
その体を右手で抱き寄せれば、そこまで捲くし立て、少女の返事を待つ。
その返事が聞けたのならば、少女を抱えたまま案内を受けその場所へと飛んで向かう事だろう。

途中、ふと気付いた事を問う。

「…で、お主の名前はなんじゃったっけか?」

その答えが聞ければ、自分の名前も名乗るだろう。

魔王ネス > はぁ.....、回復魔法...、うーん....、私得意じゃないからな。まあ、城へ向かえばなんとかなる。

(とはいったものの、立ち上がるのがやっとの体。普段なら専属のメイドに迎えに来えもらうのだが、今日は非番。どうしたものかと考えていれば抱き寄せられふぇ?と声を出す。案内するのは構わないがこの格好は恥ずかしいなんて言うまもなく案内した場所へと向かうだろうか)

私は、ネス...、貴方は?

ご案内:「オリアーブの主戦場」からタマモさんが去りました。<補足:名簿参照。>
ご案内:「オリアーブの主戦場」から魔王ネスさんが去りました。<補足:ワインレッドの髪/肩まで伸ばしたセミロング/赤と青のオッドアイ/赤と黒のフリルドレス/黒色のストッキング/プロフ参照>
ご案内:「オリアーブの主戦場」にカレリアさんが現れました。<補足:紫色のサイドテールにシンプルなドレス>
カレリア > 「あぁ…醜いですわ…」

上空から両軍勢を見下ろす
気迫や怒気は感じられずただただ群れる蟻の様な兵達を見つめ、ため息をつく

「ですが、特に気にくわないのは…」

そう呟きティルヒアの軍勢の方を見下ろす

カレリア > 国を挙げて凌辱を推奨するような国
そんな国の軍剤が通った後の村々はそれはそれは酷い有り様で…

「ふふふ…侵略は楽しいでしょうね。一方的に蹂躙する、私も大好きですわ♪」

腕を広げれば周囲に無数の杭が出現する
周囲の魔力を集約し形作ったそれは淡く白い光を放ちながら空中でふわりふわりとカレリアの周りを漂う

カレリア > ここに来る途中に出会った少女、名前は何だったか…
覚える気もないがただ一言、助けてと懇願された
だから殺した

「死とは時に救いになる…ですので、貴方達も救済して差し上げます♪」

狂気を含んだ笑みを浮かべ腕を下ろす
無慈悲な号令を受けた杭は重力に従いながら加速度的にスピードを上げティルヒア軍の兵士達の頭上に降り注ぐ

「天罰、ですわ♪」

カレリア > ティルヒア軍を襲ったそれは一切の容赦なく理不尽に死を撒き散らす
頭から串刺しになる者、体を貫かれ訳も分からず発狂する者、周囲の惨状に慌てふためく運のいい者

「あら、蟻の様だと思っていましたが…あれでは蜘蛛の子ですわね♪」

上空からの光景はまさに蜘蛛の子を散らすような光景だった
黒い点がワラワラと統率されることもなく動き回っている。少し可愛らしくもあり笑いが漏れる

カレリア > 「ふふ…怖いでしょうね、未知の恐怖は。可哀想ですので後は見るだけに致しましょう♪」

ちらりと見ればマグメールの軍勢が慌ただしく動いている
既に敵は半壊状態、放っておけばマグメールの軍がティルヒアの残兵を刈り取ってくれることだろう

「…少しスッキリはしましたが、今度は退屈ですわね」

後は見ているだけで終わる、もしもティルヒア側に隠し玉でもあるかマグメールが自分を敵と判断すれば別だが…はたして何か起こるのだろうか

ご案内:「オリアーブの主戦場」にクラリッサさんが現れました。<補足:白い修道服、分身>
クラリッサ > マグメール軍がかなりの優勢を保っている
ティルヒアは制海権を失いもう後はじり貧だろう
例の竜が暴れたところで覆せる限界は近づいている

「…それはちょっと困ってしまいます」

遠目で見ていたがどうやら空からの奇襲が原因のようだ
空を飛ぶ魔法はあまり得意ではないがそれでも人並みのことはできる。
空を飛び、一人浮かんでいる少女を発見して

「あの~あまりおいたはいけませんよ」
優しく、諭すように声をかけた。

カレリア > 特に両陣営動きは無し、このまま押し潰されて終わりかと思っていたが
こちらに近付いてくる人影を発見する

「シスター…?」

純白の修道服を纏う女性
こちらに飛行してくる時点でかなり警戒の色が強くなる

「おいた…私は彼らと同じ遊びをしているだけですわよ?
弱ければ死ぬ、運が悪ければ死ぬ…ここは戦場。誰も文句はない筈ですわ♪」

ニコリと微笑みそう答え

「ところで…私はカレリアと申しますが、シスターさん貴女は?」

いつでも攻撃はできるように身構えながら尋ねる

クラリッサ > どうも警戒されているようだ
それと、人のことを言えた義理ではないがかなり壊れている

「それは結構、ですが不用意な介入をされるのは困るんですよ
私としてはこの戦争、できるだけ長く続いてほしいのですから」

名前を聞かれればちょっと困ったような顔をして
「あらあら、どうも私はあまり表には出ない分いまいち名が知られていませんわ…私はクラリッサ、一応…魔王をしております」

にこりと微笑みぺこりと頭を下げる

カレリア > 「困る、ですか…シスターが戦争を長引かせたいとは、面白いですわね?」

小首をかしげながら不思議そうに

「魔王クラリッサ、ですか…では、戦争を長引かせたい理由を聞いても?
納得できるような理由ならこの遊びをやめさせていただきますわ♪」

半分うその言葉を漏らす
戦争を長引かせたいなど碌な理由であるはずもない、答えを聞く前にそう断定しながら思案する
これで出会った魔王は三人目…仮にも魔王と名乗るのならそれに伴った実力もあるはず
一見無害そうに見えるが警戒は必須、撤退も視野に入れながらクラリッサへ向き直る

クラリッサ > 「そうですねえ…どこまでお話ししてよろしいか」

どこの誰かもわからないのにどこまで自分の計画を話そうか
少し悩んだが。

「まあいいですわ、知ったところで問題ないし、私、少しづつ領土を広げてまして、ようやくマグメール本土にばれない様に広げる段階まで来ましたの」

光の魔法で地図を作り自分の領土を示す、自分の領土は魔族の国の国境線をほぼ覆っている状態と魔族の国の一部

「それで、この戦争に人間の目が向いている今が領土を広げるチャンスでして、長引いてほしいんですよ、個人的に」

ここまで話した内容は真実
これを信じるか否かはどうでもいいとして今だ警戒は解かれていないようで

「ですのでこんな中途半端なことするぐらいなら…両方消してください」

そう言うと地上から悲鳴が上がる
クラリッサと同じ姿をした分身千体が両軍を完全に包囲。
光の魔法による一斉射撃で両軍を殲滅に追い込んでいた

カレリア > 「なるほど…やはり下らないですわね」

戦争に乗じての領土拡大
地図まで出されて丁寧に解説されたおかげでよく分かった

「ふっ、おかしな事を仰いますわね?
私は貴女に協力する理由がないのに、どうして態々両陣営を潰す必要がありますの?」

眼下で繰り広げられる殺戮を無視して嗤う
これだけの力が有るならばばハイエナの様な真似をしなくてもいいのではないのかとも思いながら

「魔王と言えど色々ありますのね…そこまで多くの方を知っている訳ではありませんが、貴女はなんだか小物臭いですわ♪」

圧倒的な力で他者を蹂躙し思うままに滅ぼす
そんなおとぎ話のような魔王を信じていたからこそつい口からそんな言葉が漏れてしまう

クラリッサ > 「人間でも魔王でもやることってあまり変わりませんよ」

何を今更、と言わんばかりに笑う

「ですからどちらかに戦況が傾いたら困るのです、拮抗状態でグダグダしてもらうのが一番いいのですよ」

もっとも今の状態ではティルヒアの延命処置がせいぜい関の山
あまり目立つこともできず小競り合いのコントロールしかできないのだが
地上の殲滅も終わって分身もいつの間にか消える

「ええ、よく言われます…今回のことだってうまくいけば100年が90年ぐらいになればいいですし…それに私魔王としては弱い方ですから」

これも嘘ではない、魔王としてはかなり弱い方だという自覚はある。
軍隊相手なら強いが馬鹿強い個人には弱い