2015/11/26 のログ
ご案内:「オリアーブの主戦場」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > この場所も何度目になるのやら。
そんな事を考えながらも、戦場となるならばこの場所が一番多そうなのだから仕方ない。
戦場地の全体が見渡し易い場所に今日はやってきていた、1人で。
部隊は前回でほぼ全滅というほどの被害を被っていた。
正確には、全滅させてしまう予定だったのだが少々狂った。
残ってしまった兵達はティルヒアへと戻し、改めて人員補充中という状況だ。
もっとも、思うほどの人数が集まるかは少々疑問である。
次は何をするのか、実はまだ決まっていない。
それを考える意味もと思い、こうしてやってきてみた。
ぐるりと戦場を見渡し、次に港湾にあるだろう拠点の方へと視線を向ける。
「面白そうな連中が居るには居るのじゃが、なかなか出てこんものじゃのぅ?
………今築いているあの拠点でも潰してしまえば、出てくるじゃろうか?」
ぽつりと、誰かに聞かれたらどう思われるか、そんな台詞を呟いた。
タマモ > 今のところ、目星を付けているのは数人ほどだ。
前に南海で争っていた連中数名。
先日会った黒い連中…否、あの雰囲気は多分皆同じ存在だろう。
ざっと気配を辿った感じでは、それなりに強い気配というのはちらほらとある。
あくまでも、人間で考えての、ではあるが。
「………まぁ、気配の強さがイコール強者という訳でもあるまいか。
力はあろうと、引っ込んでばかりでは居ないと同じじゃろう」
実際は互いに準備を進めている段階であるだけだ。
だが少女はそんな細かい事は考えていない。
ちらりと空を見上げる、少し雲が広がっているようか?
ご案内:「オリアーブの主戦場」に魔王ネスさんが現れました。<補足:ワインレッドの髪/肩まで伸ばしたセミロング/赤と青のオッドアイ/赤と黒のフリルドレス/黒色のストッキング/プロフ参照>
タマモ > ゆっくりと視線を改めて辺りへと向ける。
王国軍は現在港湾付近に拠点を築き、攻める算段でもしているところだろうか。
ティルヒア軍はまだこの戦場で堪えてはいるが…この調子では押されていくのも時間の問題か。
ふむ、となにやら考え込むように視線を地面に落とす。
「………そうじゃな。お主等には天を敵として貰うとするかのぅ」
これはちと疲れるが、この前のお返しじゃ。
くすりと小さく笑みを浮かべれば、くるりと唐傘を一回し、ぽんっと消し去る。
その手には二つ目の扇が代わりに現れた。
両の手にした扇を流れるように揺らし、誰も居ない戦場で舞い始める。
次第にただ曇りであった空が雷雲を含む真っ黒なものへと変わり始める。
それも、少女の立つ戦場から南海付近を覆うように…その背後、ティルヒアの地には変化が無い。
魔王ネス > (今日の仕事を終え、暇潰しのための外出。人間同士の醜い争い事など興味もなかったのだが、専属のメイドに戦境地の視察も大事な仕事ですわよ、なんて言われてしまったため、渋々主戦場へと訪れる。生きた人間がいるならば、ティルヒア側マグメール側、構わず血液を貪ることだろう)
相変わらず、戦争なんてものは醜いわ。汚くて、見てて飽き飽きする
(吸血鬼であり、魔王である彼女後からもってすれば、一瞬で戦争を終わらせることもできるだろうが、それは仕事外。普通に、饒舌垂れ、独り言を呟いてはいるが、先程からティルヒア側の人間、マグメール側の人間、両サイドから狙われている。もちろん、邪魔するものは刹那の如く瞬殺するつもりだが、彼女が攻撃を受け、負傷していないのは強力な結界魔法のおかげ)
はぁ、こうも空が曇っていては魔力も充分に扱うことが出来ないな。まぁ、人間如きにでかい魔法を使う必要も無いか。
(曇り空を見つめ、そろそろ自分に攻撃してくる人間達が鬱陶しくなったのか、妖しく微笑む幼き魔王は行動を起こす。日傘を宙へ放り、右手の人差し指を咥える。ガリッ...、鈍く響く音と共に、人差し指から溢れるのは血。ニヤリと刃を見せ微笑めば血液は槍へと姿を変えていく。槍の形状は、ドリルのように渦巻いた、禍々しいもので、彼女の魔力が一点に集中する)
朱月ノ槍...、奥義魔法、グングニル...
(戦地を覆うような透き通る声。人の耳では聞き取ることの出来ないくらいの速さで唱えられる呪文は、魔王が持つ槍に忌々しい魔力を集めていく。刹那、魔王が放った槍はティルヒア軍の方向ではなく、マグメール側の領地へと飛ぶ。轟音と共に地形は変わり、地に残されたのは周りを囲むようにしていたマグメール側の兵士達の残骸)
...つまらない。
(日傘で汚れや返り血などを防ぎ、ポツンと呟く魔王は、戦地に一人立つ少女へと目を向けた)
タマモ > さて、このままあの近辺一体を激しい雷雨の続く地に…
と、舞い続けていたものの、離れた場所から聞こえる轟音にぴたりとその動きが止まった。
天候は雷雲に覆われた状態までには到るも、そこで止まってしまう。
「はて…妾はまだ落雷なんぞ落としてはおらんが…?」
…というか、そもそも落とそうとした方向と違う。
かくん?と小首を傾げ、その轟音の響いた方向へと顔を向けた。
どうやら集中していた為に響いた声は聞き逃したらしい。
視線を向けたところでやっとその存在に気付いた。
はて?あれは何かのぅ…なにやらあちらはあちらで楽しそうになっておるが。
そんな事を考えながら、その方向をじーっと見詰めている。
相手もこちらを見ているならば、視線が合うのかもしれない。
魔王ネス > (相手もこちらへ気付いたか動きを止めこちらを見ている。ピタリと視線が合うのに時間はそう掛からず、魔王は日傘を下ろした。この遠さでは彼女が人間かどうか感じ取るのは難しい。しかし、無闇に近づくのも危険か)
試してみるか...
(先程まで冷たく冷酷な表情をしていた吸血鬼の表情は狂気に染まる。少女の術で黒い雲に覆われていた戦場、その雲は魔王から発される魔力によって晴れ、空に姿を現したのは真っ赤な満月だった。赤い光に照らされた魔王の表情は遠目でもわかるくらい危険なものだ。もし、遠目に見える少女が人間ならば好都合。あの年頃の女の血液は美しく汚れがない。そして、もし人間じゃなくても、暇潰しにはなる。先程髪切った指から溢れる血液は再び形状を変化させる。今度は弓状の武器)
朱月ノ弓...、奥義魔法....ブラッドアーチャー.....
(またしても唱える呪文は聞き取れるようなものではない。矢を引き絞り、彼女へ狙いを定める。もし人間だった時のために致命傷を避けるように、足や腕を狙う。これをかわされれば、激しい戦闘へとなるだろうか)
.....✕ね
(つぶやく様に発した言葉は無論彼女に聞こえるわけもない。そして、離された矢は、轟音と共に少女へと。爆発音と共に砕け飛ぶ地盤。業風が巻き起こり、煙が立ち込め、少女の生存を確認することができない)
タマモ > 視線の先には見た目は自分よりもほんの少し小さな少女の姿が見えた。
目を細めれば、こちらはその姿をはっきりと見る事が出来る。
和を主体とする自分とは対照的な、洋を主体とするドレス姿のようだ。
気が付けばその近くの地形が歪なものになっている…あの少女がやったのかの?とか考え始めるも…その答えはすぐ出る事になる。
なにやら術を使ったらしい、せっかく曇らせた空が晴々としたものになってしまった。
妾の苦労をして作り上げた雷雲が…!いや、そんなに苦労をしてた訳でもないが、それを消され、ちょっとショック。
というか、そんな事を考えている余裕は与えてくれそうもない。
その瞳が鈍く輝き…なるほど、と一つ小さく頷いた。
「やれやれ、物騒な女子じゃのぅ?
初見でそれはないじゃろう?」
のんびりとした口調でかけられる声は、その少女の背後から。
その声と共に、ふわりと地に足をつく音が聞こえるだろう。
簡単な話だ。
狙い自体は分かっていたのだ、その背後に移動すれば避ける必要性なんてものはない。
魔王ネス > やっぱり、人間じゃなかった....
(背後から掛けられる声にそっと、返す。振り返れば先程の狂気に満ちた表情はなく、瞬間移動した彼女に対しては殆ど無感情。闇と闇の間を移動できる魔王からすればこの手の瞬間移動など驚くほどのことでもない。そして、大したアクションを起こすこともなく、少女へ向けた表情は笑顔だった)
いきなりで、ごめんなさいね。貴方が人間かどうかを確かめたかった、それだけよ。
(未だに収まらない殺気は説得力の皆無を表す。朱月に照らされた戦地に立つ二人の影は妖しく、殺気立たせている。さて、この目の前の少女をどうするか。今の攻撃で魔力を殆ど使い切ってしまった。今日は人間の血液を摂取していないため、これ以上の大魔法を使うのは危険か。しかし、このまま戦闘を回避することも不可能だろう。悟った小柄な魔王は一つ息を付き、闇の中へと姿を消す)
ふふっ、こんなに楽しそうな獲物は久しぶり...。もっと楽しませて?
(その声は、月明かりに照らされ出来た物の影の中から、しかも一つではない。木霊するように様々なものの闇から響く。そして、次に魔王が現れたのは少女の立つ影から。攻撃することもなく、出てきた魔王の持っているものは、マグメール軍の兵士の死体。それをどうするのかと言えば、死体の首元に噛み付き、兵士の血液を貪り始める)
タマモ > 「お主、まずそこは確認するところじゃろ?
人間でも死なないように攻撃とかよりも、まずやる事があるじゃろ?ん?」
はふん、わざとらしく深い溜息をついてみせる。
まぁ、そんな事を考えているのだから間違いなくこの少女は人間ではないだろう。
しかも、この殺気だ。
目の前から闇の中へと姿を消す少女、もちろん、この時点でやろうとしている事は分かっていた。
だが、あえて自分は動かない。
「初対面で、しかも妾を獲物呼ばわりとはの?
いくら温厚な妾であろうと、おいたの過ぎる女子にはお仕置きが必要になってしまうぞ?」
温厚だったかどうかは疑問である。
ともあれ、使い切った魔力を人間の血液から補充。
なるほど…吸血鬼か。相手の正体をやっとそこで認識した。
「して、まだ吸い終わらんのか?」
左手の扇子を唐傘へと持ち直し、扇子を仰ぐように揺らしながらその姿をじっと見詰め、言葉を紡ぐ。
それが終わったのならば、そこからは油断無くいくだろう。
魔王ネス > お仕置き、ね。では、そのお仕置きとやらを楽しませてちょうだい...
(血液を吸い終われば用済みになった死体を闇の中へと引きずり込む。ハンカチで血濡れた口元を拭う。魔力は、満月のおかげか満ち溢れる。目の前の少女の正体などは興味が無い。しかし、先程の攻撃をかわした身のこなしからして、こちらの攻撃は読まれていると見て間違いないだろう。ふぅ、と息をつき、羽を羽ばたかせる。鋭く尖った歯に自らの指を突き立て、傷をつける。呪文を唱えれば血液は空飛ぶ魔王を囲うように四角い結界へと姿を変える)
貴方、どうやら対象の相手の心理を読めるようね?なら、私の心の中、覗く?
(紅い月明かりに照らされた童顔な魔王。その幼き表情は再び狂気へと染まる。今の彼女の心の中には、殺意や狂気といった禍々しい感情しかない。久々に出会った強敵手との闘いに、興奮や快楽に似た甘美なる感覚。それに期待を膨らませ、呟いた)
血壊-狂気-....
(呟く言葉とともに、彼女を飲み込むように、周りに大きな闇が。多々の闇ではなく、彼女の楽しいという感情に呼応して溢れ出した狂気の魔力。次第に彼女の精神を飲み込み、背中に生えていた翼は禍々しいものへと変化する)
......
(何を発することなく少女を見つめ、指から垂れる血液は剣状の物へと形状を変える。刹那、少女の身体を容赦なく切り裂こうと、剣をふるい、それをかわされるのならさらに彼女の興奮を煽るだろう)