2015/11/24 のログ
サロメ > 「………」

アイスブランドを手放す
甲板に転がった長剣はまるで触れるなと言わんばかりにその姿を氷塊へと閉ざしてしまった


「……どういうつもりだ」

抵抗できるわけもなく、そのまま拘束される
……とりあえずの目的は果たしたのだ
マストの凍結が溶けるまで船は此処を動けない
その間に上陸した第七師団は十分な支度を終えるだろう

「内容次第では首を縦にふるわけにはいかない」
小さく、そう呟く

アーヴァイン > (拘束を施せば、とりあえず反撃を受ける心配もなく安堵の息を零す。マストが凍ってしまっている以上、こちらの船もろく動かせない。信号弾で迎えを出すように部下に伝えれば、彼女の問いに答える)

説明してもいいが、この場で詳しく語るには少々難しい。大人しく指示に従ってくれるなら、元の師団に返す。どっちにしろ、俺の手を離れたら君は殺される。

(この場で説明できる範囲を伝えると、兵士達に静かにと叫ぶ。指揮をとっていた男の声に一同が静まり返った)

今回指揮を任されたのは俺達だ、戦利品をどうするかも話は付いている。だから殺さない、わかったな?

(伏せた言葉の意味を察してか、活気づく兵士達だが、こちらから意識がそれた瞬間、呆れたようにため息を零す)

尋問するわけでもないのにするわけ無いだろう、まったく…。

(どうやら、乱暴するつもりは毛頭ないようだ。欺くための一言として告げたようだが、それから再度視線を落とし、彼女の様子を見やる)

どうかな、君みたいな副官をなくしたらオーギュスト氏も困るだろう?

サロメ > 「……あの方は私などいなくなっても困りはしない、が……」

この男の思惑がいまいち読めない
そもそもなぜティルヒア側にいるのかも不明だ
……話を聞かせてもらう価値はあるのだろうか

この場で首を刎ねない以上は何かしら考えがあるのだ
それが良いものか悪いものかは、また別として

「………話を聞いてからだ。くだらないことならば潔く自害する」

小さな声でそう返す
とりあえず運ばれるまではおとなしくするようだ

アーヴァイン > まさか…君みたいな優秀で美しい部下をなくして、眉一つ動かさない人ではないだろうさ。少なからず…自分が彼の立場なら、かなり辛い思いをする。

(彼女の言葉に楽しげに囁くと、帰ってきたのは様子見という言葉だ。表情にこそ出さないが、一安心した心地になり、迎えに来た高速船を見やる)

剣は部下に厳重に運ばせる、暫く我慢してくれ。

(そういうと牽引作業と撤収命令を下す。彼女を連れ、迎えに来た船に移ると、一室を借り、そこへと案内する。ドアに鍵をかけ、彼女の力を恐れてか、念の為と手錠もしっかりと施していた。ナイフを下ろすと、どうぞと椅子へと座るように促す)

目的から先に伝えておく。ここの戦争が終わった後、俺は王国軍と取引をする。九頭龍山脈の麓の土地を貰うのと、そこで人種の差別をしない区域を作るためだ。見返りとして、王国軍とは契約関係として軍務を引き受ける。

(彼が語った未来図は、ティルヒアに付いている人間とは思いづらい言葉だろう。椅子に座り、自身の目的を語ると、今度は彼女の言葉を待つ。わかっているが、唐突で妙な話だからだ)

サロメ > 通された室内で言われるがままに椅子に座らされる

ここまで不審な言動ばかりだったわけだが、
その口から飛び出す言葉は更に驚きを隠せないもので

「…どういうことだ…?
 ティルヒア軍についていながら王国軍と取引だと?」

まるで理解が及ばない、といった風情だ

アーヴァイン > (予想通りという結果が変えると、楽しげに微笑む)

まず一つ、正確に言うと俺たちはティルヒア軍ではない。雇われただけの傭兵だ、思念も思想も、向こうと合わせるつもりは一切ない。利害で軍を決め、利害で戦う。

(正規軍と違い、報酬を求めてやっているだけのことだと語ると、理解が出来ないであろうカラクリへと話をすすめる)

さて……君の司令官を手負いにした化け物じみた俺の弟、君を捕らえた俺。それらが率いる軍隊を…金で雇える、更に条件をのめば、今後他の国と仕事はしない。直接戦闘だけでも十分だが、まだ話はある。

(丁度いいタイミングでドアをノックする音が響く。部下がもってきた数日前の仕事の報告書を受け取ると、それを彼女に見えるように机に広げた)

タナール砦の警備も数日前に請け負った。合わせて新兵の訓練を引き受けたが…昨晩、砦で戦いがあったらしいが、死んだ兵士の中に俺達が訓練した兵士は居ない。全員存命だ、人員とは育てるのは難しいが失うのは一瞬だ。それに…育てることと、実際の強さはイコールにもならない。

(兵の訓練についての実力がある。警備も砦の修繕から給仕、治療など…多岐にわたる内容を請け負ってこなしている報告内容が見れるだろう)

だから君を殺さない、君が生きることで、俺達の実力の保証人となってもらうためだ。

サロメ > 「……何事かといえば、傭兵のビジネスの話だとはな」

手錠で拘束されるままに肩を竦めて
金で動く連中は、下手な組織よりも信用できるものだ
しかしここではいわかりましたというわけにもいかない

「お前達を雇う雇わないは私では決定しかねる、が…将軍に話を持ち帰ることはできる。
 より詳細な話を聞かせてくれ、呑ませたい条件も含めてだ」

こういった者と話をするのは初めてではない
さすがに拘束されてというのは人生における初経験だが

アーヴァイン > …王国が、ミレー族をあんな扱いをしなければ、こんな面倒なことをしなくていいんだがな。

(ぽつりとこぼれたのは、そこまでして場所を得ようとする理由。過去の記憶がよみがえると胸が締め付けられるように痛む。今は忘れていたい、あの日に顔向け出来るようになったら、もう一度向きあえばいいと、己に言い聞かせる)

君から話してくれるとはありがたい…。こちらが提供するのは軍務に携わる業務だ、直接戦闘は今日のような指揮を取るぐらいだが…今後、変わるかもしれない。偵察、工兵作業、給仕、訓練、輸送業務に護衛。直接戦闘以外を多く手がけるが、その分、君らは直接戦闘に兵士を集中できる。

(戦争とは数の戦いというのもある。兵員が多ければ有利になるが、使える兵員は意外と減ってしまう。彼が言った間接的な業務も兵士が行わなければならないからだ、その負担が減るということは、戦力を十分に発揮できる。つまり、間接的に戦力を強化することになる)

要求は九頭龍山脈の麓にある平地を我々の拠点として貰いたい、あとその地域だけ例外の法を貰いたい。種族関係なく、そこの地域だけは人型は平等な存在として扱うことだ。理由は…種族で差別し、隷属させていては本来の優秀な人材を潰す事になる。戦闘、商売、技術、様々な才能を発掘するための場所として、その法も欲しい。

(経済特区としての力を合わせて求める。ミレー族を守るためのものだが、それだけでは頷かせるに難しいのはわかっている。人材を育てるという、王国にとってのメリットも提示しつつ、例外を求めた。)

サロメ > 「(……そういうことか)」

王族ひいては貴族たちがミレー族を奴隷扱いしているということは周知の事実だ
無論それを快く思うことはないが、王国に仕える立場である騎士にはそれを批判することなどはできない

「…第七師団でどこまで話が通るかはわからないぞ。
 私達は"嫌われ者"だからな」

対魔族の切り札であると共に、その団長の気性や団員の無作法鰤など、
王族ならびに貴族達から鋭い視線を向けられている
ただし、使われていない土地ならば…師団の管轄ということで手を打てる可能性もあった

「…話は理解した。
 ただしこの話をオーギュスト将軍が受けるかどうかは保証できない。
 同時に、我々の進言を王都の上役達が受け入れるかどうかもだ。
 虫の良い話だが、それでもよければ…ということになるぞ」

アーヴァイン > 知っている。だが、とても優秀だ。

(力の権化というような師団であることは昔から聞かされている、それに間近で見たこともある。嫌われ者と揶揄した言葉に楽しげに微笑む)

なるほど……付け加えておくなら、放置されると仕事を依頼された弟が、王国軍の兵士をなぎ倒しながら将兵を探して暴れまわることになってしまうとオーギュスト氏に伝えておいてくれ。上役達については…君が耳にしない方がいい話を持っている、頷きそうに無ければ教えてくれ。こちらで対処する。

(元々は直に交渉に行くつもりで準備をしていただけ有り、堅い上役達を頷かせるカードは準備していたようだ。苦笑いを浮かべつつ頷き)

いや、おかげで話が進めやすくなったと思う。こちらこそ無茶な話に付き合ってくれて、ありがとう。

(未来へ一歩近づいたことにお礼を笑みで伝えると、彼女へと近付き)

首輪を開放するのは難しいが…それ以外はどうにかする。

(取引をする間柄になったのだからと、こちらから手枷を解こうとするだろう。彼女に対する信頼という証として)

サロメ > 「…伝えておこう、貴殿の弟が賞金首になるのも困るだろうからな」
やれやれと小さく息をついた

上役についての切り札あるというニュアンスに対しても、そう伝えることを約束し、
続く、無茶な話という言葉については苦笑を零す

「まったくだ。戦乱故捕らえられることは覚悟の上だったが、
 そこからビジネスの話になろうだなんてな…さすがの私も頭がまわらないぞ。
 ……それはそうとして、連絡手段は何か宛があるのか?
 そもそもまだ貴殿の名前も伺っていない」

手錠を外され、自由になった手を確かめるように動かす

アーヴァイン > 頼む、賞金稼ぎだったくせに賞金首じゃ困るだろうからな。

(苦笑いで頷き、切り札もいざとなればつきつけられる場を手に入れれば、ある程度段取りは出来たというところだ。後は要素を全てつないで形にする。高鳴った心音がゆっくりと落ち着いていく)

すまない、だが殺してしまうと反感が強いだろう? 乱暴もしたくはない。

(手錠を外すと、同意せざるを得ない言葉に苦笑いのまま頷いた、連絡先といわれれば懐から地図を取り出す。王都の地図だが、貧民地区の一角に印がついたそれを差し出した)

そこの印が付いている宿は、俺が経営している Collar less という娼婦宿兼酒場だ。男が門番しているから目立つと思う。そこに手紙を送るか、直接来てくれれば連絡がつく。

(連絡先を伝え、自由になった手首を見やる。すっと手を伸ばし、触れられれば後になっていないか確かめようとするだろう)

俺はアーヴァイン・ルグゼンブルグ、君の名前も教えてくれるかな? お嬢さん。

(名を答え、名を問い返す。知ってはいるが、確かめるのもあるし、何より彼女の口から聞きたかった。戦っていた時とは違い、柔らかに笑みを浮かべて問う)

サロメ > 「結果として今こう在るのだから文句はいわないさ」

手錠は、縛り上げたりしたわけではないため跡にはのこっていないようで
手渡された地図を確認して、内容ともに把握し頷く
おそらくは将軍本人かサロメが出向く形になるのだろう

「…ひとまずオアリーブの件が終わってからになる。
 そのまま島内の主戦場に流れないとも言えないが…流れ次第だな」

作戦がある以上、すぐには赴けないだろう
ほぼ強行突破で島へと上陸させたのだ、本番はここからである

「サロメ=ディレイン=アクアリア。
 今日のところは私の胸の内で、一先ずの信頼をおこう、アーヴァイン殿」

アーヴァイン > そう言ってもらえると助かる。

(跡になっていなければうっすらと笑みをこぼす。島の戦いが片付いてからだと言われれば、彼女も現地で戦うことになるのだろう、今更ながら認識するのだが…じぃっと彼女を見つめ、思ったのは弟の動向)

…真っ黒い格好で金の目をした、馬鹿なぐらい血に飢えた奴とあったら気をつけてくれ。俺の弟だが…多分、意気揚々と君に襲いかかる。

(連絡がつけばやめておけといえるのだが、つかなかったら間違いなく襲うと思えた。今も暴れているだろうし、ぶつかる可能性も想定して、苦笑いでそんな注意を伝える。)

ご信頼いただき、ありがとう。サロメさん。

(少し砕けた呼び方をしつつ、信頼の言葉に微笑む。それから書類を片付けると、立ち上がり)

島に着くまではここでゆっくりしていってくれ、何か用事があればドアの向こうにいる部下に声を掛けてくれ。

(戦い、難しい話もしたことで疲れただろうと思えば気遣って一人にさせるつもりのようだ)

サロメ > 「なるほど、なかなかのバーサーカーらしい」
兄とは随分違う気性なのか、と変に納得しつつ

「あぁ、それはありがたいが…」

くいくい、と首輪を引っ張って見せて

「コレはどうにかならないものかな。
 できれば私の剣も返してもらいたい、あれは寂しがり屋でな」

アーヴァイン > あぁ、腹違いの弟なんだが…どうも向こうは父親似で猪突猛進なんだ。

(納得するように楽しげに笑いつつ、部屋をさろうとすると…首輪の解除を求められる。渋い表情を浮かべ、返答に困りつつ、立ち止まって振り返る)

…君がそれを外して、剣を渡しても…暴れないと俺は信じることが出来るんだが、他の兵士達はそういかないからな。

(多分、彼女のことだから今から暴れるとかはないだろうとしても、首輪も剣も返してはティルヒアの兵に怪しまれる可能性があったからだ。だから返答に困っているのだろう)

だからといって、篭絡された女を演じるのも嫌だろう?

(戦果と部屋に連れ込んでいるので、何かあったとは思われることだろう。手懐けたふりをさせるのは…彼女のプライドが許しそうにないとも思えて、確かめるように告げた)

サロメ > 「こうやって捕らえられた時点で命を落としてもおかしくないことだ。
 プライドに拘るよりは多少の自由があったほうがいいな。
 それにまるでそういった経験がないわけでもない」

僅かに自嘲気味に笑う
薄氷の騎士とうたわれる第七師団の副官も、裏では色々あるらしかった

アーヴァイン > …そうか、君みたいな娘にそんな顔をさせたくなかったんだが…すまない。

(自嘲気味な言葉は、ぐさりと男の心にも刺さった。悲しげに苦笑いをみせて、謝罪を紡ぐ)

分かった、取ってくる。少し…待っててくれ。

(そういうと一旦部屋を出て剣を取りに向かう。氷漬けが解除されていれば幸いだが…と思いつつ、部下から保管場所を確かめ、それを運んで戻ってくるはずなのだが、妙に廊下が騒がしくなる。何故か活気づく男たちの声、そして非常に気まずい表情を浮かべたこの男が戻ってくると、鍵を外し、剣を返すだろう)

…証拠を聞かせろといわれている。剣を渡せるだけ口説いたなら、その証拠を見せろと言わないが…その、声だけでもきかせろと。

(戦場というフラストレーションは人の意識を歪ませる。きっと彼がいなかったら兵士達は彼女に貪りついていたことだろう、外では彼の部下が兵士達を制する声も響いているほどだ。せっかくの戦果を独り占めさせまいとする兵士達と事を構えれば、船の上で孤立する。ぐるぐると色んな可能性を考えた挙句、振るえる唇が開いた)

傷口を広げるようなことをお願いして申し訳ないんだが…いいか?

サロメ > 「………」
ティルヒア軍の船だ、敵方の副官とあれば"そういう"期待値が膨らむのだろう

「ありがとう」

剣を受け取ると、剣を包んでいた薄い氷あパリンと砕け落ちる

「声を聞かせたところで、声だけではやはり信に足りないと言い出すだろう」

扉の向こうから感じる気配は、少なくともそういったものだ
剣を部屋の隅に立てかけ、マントを脱いで被せる

「彼らが望む通りにさせるといい。
 そうすれば彼らも、嫌でも信じるだろうさ」

その眼には迷いは見えない
敵に捕まることへの覚悟をして、戦場に出ている
そこで命を拾ったのであればそれ以上はないと考えていた

「たかだか一時の汚れなどで薄氷の騎士の名は地には堕ちない。気を使ってもらわなくても結構だ」

アーヴァイン > (氷漬けとなっていた剣は、彼女の手に戻るとその殻を脱ぎ捨てた。魔剣とはやはり、主を選ぶものなのだろうかと、そんな光景に弟の剣を思い出す)

それは……だからといって。

(晒し者にしていいことではない。将としては妙に清い言葉が出てしまう。迷いのない瞳を見つめると、余計に胸が苦しくなった。どこかで判断を誤ったのだろうか、何処かで言葉を間違えてしまったのだろうか、苦しくなる痛みはそろそろ我慢できなくなっていた。男の表情は、申し訳なさと悲しみに歪む)

……そうじゃない、俺はサロメの心を踏みにじりたくないといったんだ。二つ名なんてどうでもいい、欲望で人を潰すのはもう沢山だ。

(そういうと、ドアの方へと歩いて行く。外にいる部下や兵士達と何か話をするのが聞こえるだろう。数分もせず、部屋に戻ってくると、足早に近づいてはその体を抱き寄せようと両手を伸ばす)

魔法で壁が透過されて見えるようになっている…だが、一つだけ俺も奴らに抵抗する。

(静かに囁く声、その体を抱きしめられれば、灰色の髪を優しく撫でようとするだろう)

奴らが望まない、俺がしたいやり方をする。

サロメ > 「………」
アーヴァインの言葉をただただ、聞いている
成程、この男はもしかせずとも本当に、取引などなくとも信頼に足る人物なのだろうと

「……一本筋を通していては、不器用に立ち回ることになるぞ」

こんな時代では、おそらく生きづらいだけであろうと、
抱き寄せられ、そんな言葉を小さく呟く

アーヴァイン > わかっている…だからこんな回りくどくなっているんだ。これでも馬鹿な弟の影響で、嫌なことも顧みなくなったぐらいだ。

(これでもマシになったほうだと苦笑いを零すも、気遣った彼女の言葉が染み渡る。それだけでも十分だった、あとはこの痛み止めが消える前に、淫事に理性を沈めてしまいたい。小さな体を引き締まった双腕が横抱きにすると、仮眠用と拵えられた質素なベッドへその体を横たえ、覆いかぶさる。ベッドは壁の間近、その向こうには透過して覗きこむ男達がいる)

……。

(何も言わず、そのまま顔を近づければ唇を奪おうとする。どう籠絡するか、どう楽しむかは自分次第なのだから。せめて傷口を広げぬようにと、重ねるだけの口吻を繰り返すだろう)

サロメ > 内心、困惑していた
しかしなんとか顔には出さず
こういう状況で、乱暴に扱われるような覚悟はできていても大切に扱われる覚悟はまるでできていなかったからだ

「っん……」

唇を奪われれば、アーヴァインの肩に両手をあてて、わずかに抵抗していように見えるような素振りをする
…実際は演技ではなくつい反射的に手をおいてしまったのだが

アーヴァイン > (弟だったらバカ真面目だなと笑うのだろうと思う。それぐらい、こんな時でも自分らしく真面目だった。彼女の心中に気づくこと無く、唇を重ねていくと…肩に手が当たる。それを咎めることはないが、優しく片手で包み込むと、ゆっくりと下ろさせようとする)

すまない、唇は避ける…。

(唇へのキスが嫌だったのだろうかと思えば、苦笑いでささやきつつも今度は頬へ、首筋へとキスを浴びせていくだろう。服の上から胸元へと掌を宛てがえば、ゆっくりと緩やかな丘を可愛がる。食い込ませて痛くならないようにと、その柔らかさに指を沈める程度の動き。その間にも掌が服越しに先端を探れば、動きに合わせて転がすように弄ぶ)

…綺麗だな

(ベッドに広がる銀を思わせる髪、意志の強さを感じる金の双眼。戦用とはいえ、手の込んだ衣装に細い体つきに、すこしアンバランスな腰元と、なぞるように視線が全身を確かめると、率直な感想が溢れる。悪戯に耳朶へ甘噛みし、その合間にも指先が衣装の胸元に掛かり、ずらすようにしてその下を露出させようとする)

サロメ > 「………」

すまない、という言葉に返答は返さず
その後に続く愛撫に、ふるん、ぴくん、と震えるような反応を返す
表情は変えずとも、じわりとその頬には紅が差しはじめて

「…っ…あッ」

耳を食まれて思わず上ずった声が漏れてしまう

衣装を脱がされてゆけば小さいながらも形の良い膨らみと、
それなりに鍛えられ引き締まったウェスト、そのきめ細やかな肌が顕になる

最前線に何度も赴いているだろうに傷一つない肢体は、それだけの実力の持ち主であることを示している

アーヴァイン > (表情を抑えながら愛撫に耐える姿は、なんだか女の口を割らせるときの情事に似ていて、苦笑いが溢れてしまう。しかし彼女にとっては望まぬ交わり、こうなるのも仕方ないだろう)

…いい声だ、それに…表情も。

(朱の掛かる頬の変化、それにじっくりと欲望が熱を貯めこんでいく。服を脱がせていくと、陶器を思わせるような綺麗な肌と、引き締まった腹部のラインに息を呑む。服を脱がせた男のほうが、暫し固まってしまうほどその光景に見とれている)

……もっと、自分を大事にした方がいい。どんな男でも、これなら惚れるよ。

(傷でもついたら勿体無いと思いつつ、小ぶりの乳房の先端へ唇をあてがう。吸い付くような口淫と、舌先がぐりぐりとこねくり回し、右に左に回す。丁度神経が一番甘美に反応する角度、それを探り当てれば、執拗にそこを責めて立てて、彼女の我慢を崩そうとしていく。片手は下肢へ滑り込み、内股を擦りながらスカートを捕まえて、めくり上げていく。ちらりと視線をそちらへ向けて、下着を確かめようとする)

サロメ > 「そんな、ことは…」

騎士として生きる道を歩んでいる時に考えるのをやめたことだ
可愛くありたい、綺麗でありたいと思っていた時期がないわけではない
むしろそれがあるからこそ、今の彼女があるのだが…

「っひ、…ふぁっ」

胸の先端を啄まれてぴくんっと震えると同時に再び声が漏れる
こぶりながらも敏感に、愛撫に反応して先端を硬くする

スカートから覗くショーツは、貴族の出の騎士らしくそれなりに上等な布地のもの
秘部を覆い隠すその勇往に僅かな染みが出来てしまっているのは、致し方のないことか

アーヴァイン > 現に…俺が夢中になってる。軍に居た頃、遠目に君を見たことがあるが…今にして思うと、口説けばよかったと思うぐらいだ。それぐらい、綺麗で可愛いよ。

(薄氷の騎士と名を持っていたが、透き通る氷のように美しく、冷たさのように厳しい雰囲気を感じていたが…こうして抱いてしまうと、そこに愛らしさが加わる。細くて小さい体は、庇護欲とちょっとした嗜虐心を煽られてしまう。その証拠に、服の下で彼の分身が膨らみ、存在を主張している)

もっと聞かせてくれるか…?その声を。

(愛撫の最中に囁く強請り言葉、小さいながらも敏感に反応する様子を、楽しむ…というのもあるが、何処か嬉しそうにかわいがっていた。上品なショーツが見えれば、布地の上を指が這いずり、膀胱の少し上、子宮の真上へ。指先で小突くような刺激を真下へ、とんとんと落とす。熱がこもり、体が欲情すればするほど、奥底の子宮が僅かな振動で快楽を齎すからだ。確かめるような愛撫から、今度はその体を抱き起こす)

少し、サービスしないと…終わらないかもしれないからな。

(壁に彼女の体を向けるようにして、後ろから抱きしめるように体位を変える。晒された小さな乳房も、赤くなった表情も、開かれた足の間からみえるショーツのシミも、壁の向こうに見られてしまうだろう。掌を股座へ押し当て、布地ごしに秘芯を探り当てると、右に左に恥骨との間からはじき出すように押しつぶし、より鋭い快楽を与えていく。これほど綺麗な少女のような体つきだと、下の茂みも殆ど無いのだろうなんておもっているわけだが、掌に当たる布地越しの感触はどうだろうか)

サロメ > 「……随分と口が、まわるな…」
照れくさくなったのだろう、視線を外してしまう

「っふ…!」

その愛撫に下半身がぶるり、と大きく震える
快楽を感じている、素直な反応を見せてしまう

「あっ…… ひぅあっ…!ぅあんっ…!」

秘部への愛撫が始まれば、声を殺すこともできなくなる
指の動きに合わせるように、上ずった声をその口から発してしまう

薄い布地の向こうには確かな茂みが感じられるだろうか
小柄で童顔、一見して少女のようではあるものの、そこだけは23歳の女性であった

アーヴァイン > そうか…? 思ったことをそのまま伝えただけなんだが。

(そっぽを向かれるも、恥じらい故にと思えが微笑みと共に欲望が滾っていく。声の甘ったるさも強まり、壁の向こうにいる男達の盛ったような気配が感じられるかもしれない。これならと思いながら、掌に感じた感触は予想外のものだった。すいっと視線を下へ落とすと、指先が右に左にと、ショーツを下へおろそうとしていく。大きな臀部から抜き取られれば、ぐいっと、それを引き下ろしていき、陰裂を晒させていく片足だけショーツから抜かせて、敢えて全ては脱がせない。あらためて足を広げさせていくと、男もその部分を覗き込み、濡れ具合と茂みの具合を確かめるだろう)

サロメ > 「(…そういうコトを言うな…)」
素直な言葉だと聞けば余計気恥ずかしいだろうという非難の視線を向けるが、
既に僅かに熱にとろんとしてしまっている故、伝わらないだろう

「っ………ぅー……」

壁越しに感じつ気配と、
足を開かされ秘部を露出しているという羞恥心に襲われる

多少濃い目ともいえる茂みの中央は色素の薄い薄紅いろにてらてらとぬめり光って、
つうっ、と液体が伝い尻n窄みをも濡らしている

大勢に、そして目の前の男に覗き込まれ見られている、という相乗効果だろうか

アーヴァイン > …? 気持ちいいみたいでよかったよ。

(非難の視線も、性欲の蕩けた瞳で向けられて気づかないらしい。寧ろ、快楽にある程度馴染んできてくれたようにも見えて、笑みと共に気遣うような言葉を返す真面目具合である)

……っ。

(ショーツを脱がせると、予想外な光景に目を奪われる。スリットの周りを覆う茂み、そこから覗く色づいた秘肉。先程までの綺麗な姿とは異なるものだ。蜜を滴らせる姿に、壁の向こうからは色んな声が聞こえるだろう。「意外と毛深い」だの「あんなに生えてる」だの、言いたい放題に。幾つか遠ざかった足音は、もしかしたらその卑猥さに冷めた輩もいたんかもしれない。一方でこの男は…一層熱を固くさせ、彼女の背中に押し付けていた)

いいね……ゾクッときたよ。

(痺れるような興奮、ぞわりと鳥肌が浮かびそうなほどだ。脈動するそれを背中に押し付けたまま、片手は秘芯の包皮をといて、直接こねくり回す。中に指を入れたいところだが、そうしては手で隠してしまうので、少し我慢。ぎゅっと腰を抱き寄せると、耳元に囁きかけた)

…唇にしてもいいかな?

(厭らしい汁が滴るほどに興奮した彼女へ、唇の許しを乞う。綺麗さと厭らしさのアンバランスに、もっともっとと火を付けて、柔らかなエスコートが、男らしくグイグイと踏み込んでいくものへと変わりつつあった)

サロメ > 「……ッ」

自身の容姿に不釣合いな、年齢相応の下半身はコンプレックスの一つだ
それを衆目にさらけ出すことで、羞恥心は一層刺激される

そのアンバランスさに惹かれる者もいるのだろう

「……はやく、終わらせてくれ…」
小さな小さな声でそう言って顔を伏せる
僅かに頬に紅が差すだけだった顔は既に蒸気してしまって耳までが赤い

アーヴァイン > (羞恥に真っ赤になる彼女はそれどころではないらしい。もう十分に兵士達の劣情も煽れたことだろう。あとはお望み通りに終りへ導こう。再びベッドへその体を横たえると、ズボンを下ろす。大きくそそり立つ肉棒は、欲望に脈打ち、びくりびくりと揺れる)

後は…見えないようにやる。

(覆いかぶさり、股座の間に膝をつくと、体を近づけていく。胸板と胸元を重ねるように距離を詰め、抱きしめたまま陰茎をあてがう。亀頭が蜜を救い上げるように跳ね、小さな体の入口を先端が探る)

これで見えない…。

(反応を確かめながらゆっくりと押し込まれる熱、抵抗がなければそのまま奥底を貫くだろう。体を密着させたことで、コンプレックスだろう下半身を隠していく。大丈夫と諭すように掌が灰色を撫でて、焼ききれそうな羞恥の熱を冷まそうとする)

サロメ > 「っく……っ」

しっかりと濡れているにも関わらず小柄な体のそこは狭い
じんわり押し開かれていくような感覚にぞくぞくとした震えを肩に覚えながら

「っはぁっ…っ…!」

奥にコツンっと到達する、悩ましげな声をあげる
しっとりとすいつくような柔肉がアーヴァインの陰茎を包みこみ、びくびくと震えている

アーヴァイン > (狭い膣を押し広げていく分身からは、襞が密着するような締まり具合を感じさせられる。奥底を突き上げると、甘い嬌声が欲を煽る。頬に、額に…嫌がらなければ唇にも重ねるだけの、淡いキスを繰り返しながら、腰が動き始めた。かなり強い締め付けだが、苦しくはないようだ。ならばと速いペースでピストンを繰り返し、ごつ、ごつと先端が子袋の唇を突き上げる。抜けていく杭の雁首が襞をかきむしり、亀頭がそれを巻き込むようにして押し込まれる。角度や速度を僅かに変えながら、繰り返し、一番弱いところを探っていく)

何時もと違う刺激で…いいよ、とっても。

(鼓膜を擽るように囁く感想は、先端に掛かる何時もと違う刺激だ。スリットの周りに生えそろう陰毛が、茎を挿し直す度に先端をざりっと刺激する。痛くはなのだが、快楽のアクセントとなり、そこを楽しむように、悪戯に茂みへ先端をこすりつけたりもするだろう)

サロメ > 「っう、はっ、はぁっ…!」

抽送が始まると荒い息に胸を上下させ、声にも明らかな"色"がつきはじめる
額は僅かに汗ばんで、唇を落とせばしっとりとしているだろうか

「っ……」

陰毛へこすりつけられる感覚になんだか背徳的なものを感じて、
いつもとは違うぞわぞわとしてものが背中を伝って登って来る
それが余計に、快感を押し上げ、理解させる
この男に抱かれているのだという事実を

秘部はすっかり濡れて嫌らしくヒクつき、サロメ自身も昂ぶりを隠せない
熱にその双眼がとろんと蕩けて、絶頂が近いことを報せるだろう

アーヴァイン > (唇の感触も、肉棒に感じる女陰の感触も、全てが心地いい。悪戯に茂みを刺激してみたものだが、反応は思っていたより濃いような気がした。交わりにとろけたのか、それとも意地悪にとろけたのかは分からないが、嫌がらないのであればと、敢えてそこを感じさせようとしていく。片手で抱き寄せて包んだまま、腰をグラインドさせる中、手の甲でスリットの上にある茂みを弄ぶ。そこを分かりやすいほどに撫で、茂みの境界線を指先でなぞったりと、羞恥を煽り立てながらも泥濘んだ膣内に、陰茎の脈動は早まる)

そろそろ…っ

(限界が見えてきた、短いストロークで奥底の熱溜まりに亀頭をしゃぶらせ、執拗にこすりつける。早くなり、緩やかになり、それは彼も彼女の中に熱をぶちまけようと自身の波に合わせて快楽を貪る動きだ。脈動の加速に合わせ、小刻みなピストンが始まると…限界はすぐに訪れる)

……っ!

(どくんと、勢い良く脈を打てばドロドロの熱液が溢れかえり、子宮口に鈴口を押し当てるように腰を引き寄せる。溶岩のように熱く粘る白濁は、かなりの量だろう。細く引き締まった体の感触を堪能しながらも、快楽の余韻を味わうように浅いピストンを繰り返して、最後にぐっと押し込んでいく)

サロメ > 自分の肉体を愉しむような愛撫
普段と違ってそれもまた、体を昂ぶらせてゆく
少しずつ、すこしずつ、頭の中が熱に支配されて…

「っア…!」

どくっ

下腹の奥に熱を感じて、思わず背筋を反らせる

「ッ、───────ッ♡」

ビクビクッ、と大きく体痙攣させ、投げ出していた脚をぴんと張らせてしまう
弾けるような快楽の並に貫かれる

何度も何度も体をヒクつかせ、膣内の柔肉も同様に細かい痙攣を繰り返す

…それが収まる頃には、潤んだ瞳で横たわり、荒く呼吸を刻みながら余韻に体を震わせていた

アーヴァイン > (悪戯にここにふれると、やはり興奮しているかのように熱が深まっていった。少々被虐的な性癖でもあるのかもと、実感を得つつも、それも凛とした彼女とのギャップを感じ、欲望と共に可愛らしく感じる)

っ…はぁ……はぁ

(荒くなった呼吸が酸素を求めて浅く早く繰り返される。体を震わせ、潤んだ瞳で横たわる彼女を抱きしめたまま、悪戯に茂みに触れて、臀部のラインをなぞっていく)

いい女だよ、本当に……。それと、ここを意地悪されるの弱いみたいだね。

(今度は灰色の長い髪を指で梳くように撫でていく。繋がったままの陰茎は熱が僅かに退いたものの、まだ硬さが衰えきっていない。それこそ、少しすればまた膨れ上がりそうな…そんな余熱を残している)

もう少し、いいかな…。

(甘くも意地悪な交わり合いを鑑賞していた兵士達は未だいるのだろうか? いないのかもしれないが…彼にも欲が灯った。もう少しこの娘を抱きしめていたい、苛めてみたいと、まだそこにいると言いたげに視線が一瞬壁の方へと向かい、目で指し示す)

サロメ > 「はっ…はぁっ、そ、んな…ことは……っ」

ただ、慣れていないだけだ
そう口にするのも既に少女と言える年齢を卒業した身で言うのは憚られる
そのまま続きは口にせずに…

「んっ……んぅ」

尻を撫でられれば、絶頂直後だからか妙に敏感な反応を示す
安産型というにも大きめである尻は熱を帯びてかほんのりと桜色に色づいて厭らしさを煽る

「っ…? も、もう、十分じゃないのか…?」

少しだけ驚いた表情を見せる
兵士達に見せる分には十分ではないかと、戸惑い瞳が揺れる

アーヴァイン > そう否定するものじゃない、俺も…抱けたことが正直なところ、凄く嬉しい…というのがあってね。とても役得したと思っている。

(これだけ可愛らしい彼女を好きに抱くことが出来たのだからと、無遠慮にストレートな気持ちをぶつけていく。熱に色づいた厭らしい臀部を撫でると、甘ったるい声が掛かる。悪戯に尻の谷間をつぅっとなぞっていく。陰裂に近いそこも、過敏な神経が通っているのを知っている。その周辺が弱いなら尚の事、痺れは強いだろう)

俺は女性の恥じらう顔に興奮する、サドだなと自分でも知っているが…サロメは自分の性癖を認めるのが怖いかな?

(彼女の奥底にある性の趣向、興奮のツボ。気づいていても反らしていそうだと思うと、意地悪に問いかけてしまう。笑みを浮かべながらも、今度は頬に掌を添えて、あやすように撫でていく)

知って、受け入れれば…それに呑み込まれなくなる。遠ざければ遠ざけるほど、わからなくなって潰される。女の子だって興奮するときぐらいあって、当たり前なんだから。

(諭すような言葉を紡ぐと、少し説教臭くなったと呟いては苦笑いを見せた)

どうだろうか…いいなら部下が何か言ってくれるはずだが。それに、意地悪を言ってしまうなら覚悟はしたんだろう?

(何かあったら声をかけろと部下には伝えてあるが、もういいという報告はどうなのやら。少し嗜虐的な笑みを浮かべると、言い出した言葉を逆手に取ってしまう。それからどうする?と首を傾けた)

サロメ > 「………ふぅ……っ…」

ようやく呼吸も整ってきたか、小ぶりな胸を上下させていたが、次第に落ち着いてゆく

「っ、う、うるさい…経験が、少ないだけだ…っ」

ごまかすようにふいっとそっぽをむいてしまう
きっとそれも予測された反応なのだろう

「そ、それは……覚悟は、と、当然できている、が……」

おろおろと、迷うように視線を泳がせて…

アーヴァイン > …ふふっ、そうか。 なら…是非、手ほどきしたいところだ。

(誤魔化すような台詞に微笑みつつも、氷の下にある乙女な部分が垣間見えた気がして、もっと見てみたいと唆るものを感じていた。)

じゃあ続けようか…ゆっくりと、な?

(戸惑う彼女を抱き寄せながら、再び幕は上がるのだろう。乱暴ではない、意地悪なのか甘ったるいのか。どちらかと分からなくなるような、一夜が過ぎ去っていく)

ご案内:「南海(オリアーブ海)」からサロメさんが去りました。<補足:氷の魔剣を携えた、灰髪金眼の女魔法剣士。第七師団副官>
ご案内:「南海(オリアーブ海)」からアーヴァインさんが去りました。<補足:黒髪の短髪に茶色の瞳、細く引き締まった体に身軽そうな冒険者らしい格好。>
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」にドルクスさんが現れました。<補足:白に近い灰色の髪、黒のレザーコート>
ドルクス > 「いやぁーみんな頑張ってるねぇ。
特にティルヒア軍の皆、あれが死に物狂いって奴なんだろうなぁ」

押して押し返されの兵達を眺める
入り組んだ地形のおかげか少し高い丘の上へ態々椅子を設置し快適空間の出来上がり
ドカリと椅子に腰掛け足を組む

ドルクス > 「さぁティルヒア軍の皆さん!押されてきてますよ~頑張れ頑張れぇ!」

声援を飛ばすが聞こえてくるのは遠くの怒号や爆裂音
押されている戦況がこんな男の一声で変わるはずもなくティルヒア軍は窮地に立たされている

「なんだよ~ワンサイドゲームだと観客は楽しくないぞぉ!
身体から光がほとばしって誰か覚醒しろぉ!」

無茶な注文を叫びながら収納空間ボトルを取り出す
血を滾らせるウイスキー、魔族にも人気の超アルコールの一品をあおる

ドルクス > 「ゴックゴック…マァッズ!!」

喉を焼くような感覚と深い酒の香り
それを味わえば数秒もしない内にブハァ!と吐き出す
吐き出されたウイスキーによって小さいながらも虹が現れる…かつてこれほどまでに汚い虹を見た事はない

「うぇぇ…やっぱ慣れない酒はだめだぁ…」

ウイスキーのボトルを眺める
普段飲んでいる者とは違った味も慣れれば悪くないのだろう…そう、慣れればだ

ドルクス > 「はぁ…何だか萎えちゃったなぁ。人間同士の戦い…戦争よりそこら辺の喧嘩の方が燃えるよ」

ここ数日、自分の血を熱くするような戦いは特になかった
殺し殺され行ったり来たり。全てそれの繰り返しだ

「もういいや、街とかに向かった方が楽しい気がする」

てい、と椅子を丘の上から蹴落とし残ったウイスキーの瓶を放り投げる
どちらも運んだはいいがまたどこかへ運び直すのは面倒極まる

ドルクス > 「ドルクス隊長は名誉の全力後退!
後ろだけ見つめながら全力疾走で戦場をエスケープいたします!」

ビシッ、とまだ戦場で戦っている兵達に敬礼する
それに答える声など無いがそんな事は分かり切っていることで

「そうときまれば……王都かどっかにれっつらご~」

気の抜けた掛け声とともに小走りで戦場を突っ切っていく
なぜか兵隊たちの衝突に出くわすことなく運よく無傷で戦場から離脱していった

ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からドルクスさんが去りました。<補足:白に近い灰色の髪、黒のレザーコート>