2015/11/17 のログ
オルヴァ・フォンローク > 敵も必死である。半裸の騎士にかき乱された前列隊は退却。
2列を続くライブル旅団精鋭隊(セリア)に突破されつつある。
「アーララララーイっ。馬鹿なァっ
ええい、近衛は中を固め、最終列と共に奴等の侵入を阻めよ!
4列は槍を構え出血させるのだ!。敵は少数なんだぞ!!」
精霊族っぽい指揮官が伝令に怒鳴り散らし喚く。
「奇襲部隊は何処へいった!?さっさと突撃させよ!。
右翼と左翼で拠点を落とせよ、伝令は後方の予備隊を呼び戻して来い!」
くそがァ。予備隊が戻れば魔法部隊と共に押し返してやる
拠点が落ちれば包囲殲滅なんだよ!。
と敵指揮官シオ・スム・タイクンはそう考えていた。
セリア > 「列を崩さない。散ればあっという間に押し潰されるぞ」
傍らの部下にそう声をかけ、剣を振るう。
軽々と振り回される長剣は敵兵を薙ぎ払い、2列目を敢え無く崩していく。
4列の兵達は槍を構えるのが見えた。
考える間もなく手は動く。指輪の嵌めた手を押し出し――
「……これなら!」
更に大きく土壌が波打つ。
敵兵達は立っていられず、列を乱し倒れこむ。
オルヴァ・フォンローク > 「アーララララーイっ、土魔法かァ。それは知っているのだよ!。
魔砲隊、直射構え。はなーてェェィ!」
敵が自軍の2列を巻きぞえにし、セリア達に魔法の矛を一斉射する、生半可な防御は食い破れるだろう。
オルヴァは切り抜けられるだろうが、阻害範囲が極小である。
「いまだァ、敵が怯んだうちに槍兵は突撃しろよ!。進めェい
見よ、貴様らの拠点を、小勢が大波を越えられるかよ!!
3列は奴等を囲むのだ!」
防衛拠点では、左側からの奇襲と両翼による波状攻撃がはじまった様だ。
どちらも激戦である
セリア > 「知っているときたか。―――…なら」
2列を巻き添えにしながら迫り来る矛。
押し出すように翳した手を、勢いよく横薙ぎに振るった。
急速にせり上がる地面が敵兵を振り落とし、巨大な防御を形作る。
何層にも渡って構成された土の壁は、矛の刃など通さない。
「……私の部下を甘く見てもらっちゃ困る。小勢ながら頑強だ」
「――無事か、オルヴァ殿!」
猛々しく剣を振るう偉丈夫にそう声をかけながら、更に進む。
続けて腕を振るう。
突撃してきた槍兵を迎え撃つ土壁が前進した。
勢い敵兵を押し潰しながら徐々に、前へ。
オルヴァ・フォンローク > 「その魔法の矛は風よ。それになァ
――レジスト、風よ叩け!」
タイクンと近衛隊の合体風魔法で土の壁を削り取り、魔矛弾を貫通させる。
腐っても精霊族、ティルヒア軍なのだ。魔法は得意。
「くそがァ。魔砲隊は撃ち続けよ!
なにをしているか!、3列、4列は何としても奴等を止めろよ。
予備隊はまだかっっ」
数的優位を生かし切れぬ。これも緒戦の前指揮官のサビ家のせいだ。
だいたい己は海兵指揮官なるぞ、くそがァァ。
ああ、海に戻りたい。
幾つか魔矛弾を切り払ってオルヴァは前に、前に走りながら言う。
――セリア、足を止めるな。思い切って進め、魔は私が殺す
セリア > 貫通した魔矛弾が肩口を掠った。
ちっ、と舌打ちし、注意するよう部下に呼びかける。
前へ、前へと。
「………数的優位など、兵の素質による。……さて」
オルヴァの言葉に、口元へ笑みを携え―――
魔を殺す彼と共に付き、ティルヒアの魔法兵を蹴散らして進む。
「拠点はまだ大丈夫だろうが―――一気に、落とす!」
長剣を縦に、横に薙いで隊列を崩す。
将が見えた。それを目指し、駆ける速度を上げる。
オルヴァ・フォンローク > オルヴァとセリアは3、4列を切り抜ける。
極小の範囲を半裸が守り、女が殺す。
まるで殺戮のワルツを踊っている様と後に部下から言われるだろう
「ばかなァァァ、たった二人に突破されただと!?。
アーララララーイっ!!!」
驚愕の形相、そしてまだ落ちそうもない拠点を睨む。
――くそ、くそ、くそがァ。もうやることなど一つしかないではないか
……野戦はこれだから嫌なのだ。
「…………魔砲隊を下げよ、後方の予備隊と合流し退け。
近衛と私で時間を償おう。…悪いなお前達。」
ふっと笑うと指揮官殿もご一緒にという言葉を却下する。
魔砲隊が安全に退き終われば、退き鐘を鳴らさせる準備をさせる
「魔砲隊はこんなところで失わせる訳にはいかぬ。
進もう、進もう!、進もう!!。我らの血で海が染まるまで!。
勝利をォティルヒアにィー!!!」
セリア達は異様な雰囲気な近衛魔法兵に囲まれた指揮官にであう。
死兵が逝く
セリア > オルヴァの傍らだと魔法は使えない。
故に剣一本、振るう度に血が舞う。騎士団長の腕前は伊達ではなかった。
撤退するかと思いきや、近衛兵と彼は残るらしい。
「―――ふむ。潔い」
短く感心するような声。しかし見逃す等言語道断、血を掃った剣を構えた。
しかし――敵の異様な雰囲気に怪訝な表情を浮かべて。
「……こういう敵が、中々手強いのよね」
そう呟けば一息、斬りかかる。
無論独り相撲ではない、傍らのオルヴァとの連携の下。
オルヴァ・フォンローク > 近衛隊の風の魔法剣や連携魔法がことごとく半裸に防がれ
同じ潮騒を聴き育てた、近衛が討たれていく。
それを地に剣を突き刺し、声なく泣きながら立ち続ける。
ただ泣いていた訳ではなく、単独で広域魔法による軍の後退速度を早めていた。
――ガオン、ガオンと鐘が鳴る。
指揮官らしい甲冑をきた初老の男が前に出てセリアにいう。
「……あっぱれ見事にそうろう。
我が名はシオ・スム・タイクン。南海の流れ星とは我らのことよ。
こたびの決着は一騎打ちにてつかまりたい。
のちの事は寛大な処置を希望する」
生き残った近衛や周りの兵士に手をだすなと指示をだし剣を構える。
半裸はやる気は無いように見えるし、タイクンは半裸は嫌だと思った。
「押して参れ!。アーララララーイっ」
セリア > 半裸の偉丈夫が並居る近衛兵を討ち取っていく様、頼もしさと同時に恐れすら覚える。
鐘が鳴り、同時に前に出てくる初老の男へと向き直った。
「……貴方が指揮官か。……なるほど、経験を積んでいるらしい」
「――ええ。約束しましょう。私とて、不要な血を流すことは避けたい」
オルヴァや部下達に手で合図し、一騎討ちへ。
長剣を構え、暫し睨み合う間。
地を蹴り、勢いを乗せて一息に斬りかかった。
狙うは腹部、真っ二つにせんと横薙ぎに振るう刃。
オルヴァ・フォンローク > 「――ッラァー……ィ。」
一瞬だった、剣を構えお互いが通り抜ける。タイクンは血を流し膝をつく
兜の中は満足そうな顔だろう。生き残った兵士の嗚咽が聞こえる。
男泣きだ、多少苛烈だったがカリスマがあったのだ。
「ばかなァ…とは言うかよ。単独で広域魔法なんかつかうもんじゃねえな。
わりいな、嬢ちゃん…、もうへとへとなんだ。首はァー…やるからさァ」
そういうと静かに流れ星は散った。
兵士達は泣きながら退いていく。
近衛はタイクンの剣を回収すると一礼し退却していった。
拠点周辺は静かになっている
セリア > 一閃。彼を振り返った時には、既に膝から崩れ落ちていた。
剣を一振りし、鞘に収める。
「―――安らかに」
退いていく兵達を見送り、部下の顔ぶれを確認した。
幸い、数は然程減っていない。
「………制圧完了」
「オルヴァ殿。有難うございました。貴方の助けがあったこそです」
協力者達に向き直れば一礼する。笑顔と共に。
オルヴァ・フォンローク > 「ふむ。いえ、実は南海の流星タイクン家は姉の嫁ぎ先でして…。
まあ、そうゆうことです。知っていたんです、敵をね」
魔法の使い方で解ったんですがねと笑い
にこにこ微笑みながら血を振り払い、死体を指差す。
フォンローク家の人間はあらゆる感情が混在しており、またどれもが突出している。
なので仮面をかぶり、ソレらしく生きるのだ。発狂していると言われもしょうがない。
自分でどう感じるかを決める、あまりにも不毛な作業だ。
敵を撫で斬りにする事と家族を慈しむ事は、彼の中では矛盾しない
「では一足先に帰還し、拠点の方をまとめておきますよ。
はいドウドウ。」
何処へいっていたのか騎馬がかけより跨ると颯爽と駆けていった。
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からオルヴァ・フォンロークさんが去りました。<補足:金髪の偉丈夫。狂人貴族騎士。正規装備>
セリア > 「ほう。……なる程。それならますます、幸運だったわけだ。私達は…」
指差された死体を見遣る。最早何も語らずに、地に伏す。
改めてフォンローク家の恐ろしさ、ないし得体の知れなさを思い知った気分だった。
「ええ、お疲れ様です。――――…」
その背を見送った後は、部下を呼ぶ。余分に連れてきていた馬を呼び寄せた。
「………運んでやろう。まぁ、あの辺りに埋めておけば良いか」
戦場の端。土の柔らかそうな箇所を見抜き、其処へと指示。
そして自分も拠点へと一旦帰還する―――
ご案内:「荒野アフリークの主戦場」からセリアさんが去りました。<補足:プレートアーマー。長剣・短剣装備。>
ご案内:「オリアーブの主戦場」にミトラ=ソピアさんが現れました。<補足:頭から金鳳花が生えてる素朴な魔族の少女の姿>
ミトラ=ソピア > 「ふっはっはー。そーれ、いけいけー。
帝国再建の第一歩じゃー、ふゥーっはっはー」
陽気な声でティルヒア軍を支援する、魔物使い。
彼女の軍勢は身体に植物を寄生させ強化されている。
ラプトルの様な魔物の軍勢が、少数で揚陸する王国軍を襲う。
御腹を空かせた自分を救ってくれた恩がえしとばかりに権能を活性させる
「ふんす、ふんす。オリアーブ島には恩もある。
王国軍には借りもある、これはせつ、雪……リベンジだ!。
お前達、ティラのんの分も残すんだぞ~。
いけいけー」
ラプトルにちょこんと乗りながらビシっと王城方面を指差す。
背後には大きい影が1体追従している
ミトラ=ソピア > 制海権はまだティルヒア軍が優勢な様だ。
大規模な揚陸はなく偵察者や斥候を狩り出していく。
ラプトルは賢く素早い、常に5~6匹で行動し連携しながら襲撃する。
しかも指示なしで200匹が集団戦を行う生粋のハンターだ。
強化されいるので硬いし治癒能力まで保持している。
「情報封鎖じゃ、生きてオリアーブ島から出られると思うなよ。
ふゥーっはっはー、ふわーはァァっはっはーーー」
頭の上の花が踊り狂う。ご機嫌の様だ。
彼女自身は笑っているだけで戦果をあげる。
そうラプトルは賢いのだ……彼女よりも。
ミトラ=ソピア > 浜を抜け辛くもラプトルたちの襲撃を交わしきった斥候が一人、森に向かって走る。
とにかく姿を隠せる場所に行かなくてはと魔法を使い全力で逃げる。
――ドスン。……大きな影が斥候を飛び越える
「Gaaaaaaaaaa!」
巨大な羽なしの竜だ。拘束性の咆哮なのか動けないのだろう。
バックンと斥候を捕らえ捕食する、一飲みすると叱る様に
ラプトルを睨み、頭に花を咲かせ笑う少女を見守る。
保護者か。…知能的にも精神的にも大人なのだ彼女よりも
「ご機嫌なのだー。ふゥーっはっはー、ブわーはァァっはっはー。
グヮーはっはッッ!?ごほごほ、ゲホゲホ……。」
笑い声がオリアーブ主戦場に響き渡る。
陽気な魔物使いの珍騒団はあらかた食い散らすと森へ向かって去って行った
ご案内:「オリアーブの主戦場」からミトラ=ソピアさんが去りました。<補足:頭から金鳳花が生えてる素朴な魔族の少女の姿>