2015/12/07 のログ
ご案内:「◇“堅実なる街”フラ=ニス」にヴェルムさんが現れました。<補足:175cm/黒髪/灰色のコートと冒険者風の装い>
ヴェルム > 都ティルヒアを目指してここまでたどり着いたはいいものの、足止めを喰らうこととなった。
海が大時化で船が出せないというのだ。
明日には天候も回復するだろうと港の猟師たちが話していたため、ここで一泊する予定だ。
ティルヒアとの戦争も、主戦はオリアーブに移り都でも戦闘が起こっているとか…。
そのためかつては戦場となり、王国軍兵士や船がひっきりなしに活動していたはずのここフラ=ニスはすっかり閑散としてしまっている。
今はここの住人や常駐兵、そして王国軍の躍進撃に乗り遅れた傭兵がいるくらいだ。
酒場の店主もすっかり儲からなくなったと苦笑いする。
「…都のことが気になるはずなんだけどな…」
ティルヒアの一騎士としては、都の現状が心配で落ち着かない。といった感情を示すのが普通かもしれない。
しかし当の自分は妙に落ち着いている。
そんな自分にほんのり嫌悪しつつ、人気の少ない酒場で酒と軽食を取り、眠くなるまでの時間を潰そう。
ヴェルム > 「もしかしたら終戦まで戦争に関わらずに生き残っちゃったりして…」
なんて、冗談とも言えないかもしれないことを呟きながら、グラスに入った酒を眺めて苦笑いする。
王国軍の領土の酒場で、こんな不用意な事を口走ってしまうのは酒が回って饒舌になっているからか。
それとも自軍の危機という現実に自棄になっているからか。
もしくはそもそもの性格か。
幸いヴェルムの愚痴は周りには聞こえていないらしいし、そもそも数少ない客の中に聞き耳を立てるような者はいないようだ。
ヴェルム > しばらく静かに酒と食事を取り、それが済む頃にはいい時間となっていた。
勘定を置き、店を出れば取っておいた宿へと向かう。
酒も回っているのでいい具合に眠ることができるだろう。
少しの不安を抱きながら、夜の帳へと消えていく、都ティルヒアまで無事にたどり着くことができるだろうか…。
ご案内:「◇“堅実なる街”フラ=ニス」からヴェルムさんが去りました。<補足:175cm/黒髪/灰色のコートと冒険者風の装い>