2015/12/22 のログ
ご案内:「ティルヒア・廃神殿」にウスジャリル・ディナームさんが現れました。<補足:軍服にタイトスカートで黒タイツ。>
ウスジャリル・ディナーム > (ティルヒアへの攻撃は苛烈を極めていた。 幾つもの建物が瓦礫と化し、
 美しさを謳っていた街は見るも無残な姿と化している。
 そんな中、崩れ落ちた神殿で作業をしていたのは、
 マグ・メールの第九軍に所属するウスジャリル・ディナームである。
 小さな体躯に似つかわしくない膂力を用い、
 まるで積み木か何かのように瓦礫をぽいぽいと退ける。
 しばらくすると出てきたのは、地面に作られた扉……
 地下室へ続く、隠し通路の入り口だった。)

面倒なことをするものだな…。よいしょ。
(扉に手を触れると、バチバチとスパークが手のひらを焼くが、痛がる様子は欠片もない。
 おそらく侵入者よけの魔術を施してあるのだろうが、この程度ではドラゴンは傷つかない。
 そのままむんずと、防護魔術を無視して扉を掴み、蝶番ごと引きちぎるように持ち上げた。)
 

ウスジャリル・ディナーム > (地下への階段を降りながら、”いい匂い”に鼻をひくつかせる。
 間違いない。 階段を降りきり、小さな部屋の扉をもぐ。
 溢れる”匂い”のもとは、眼前に広がる金銀の食器とマジックアイテムの数々だ。
 匂いを胸いっぱいに吸い込み、目を細める。 財宝はドラゴンにっとって何よりの幸せだ。
 これを敷き詰めた床の上こそが無上の寝床なのである。世間で言われる、
 ”ドラゴンは財宝を集める”理由というのはこれである事が多い。少なくても自分の場合はそうだ。)

どれどれ…武具は無いようだが、これは中々のものが揃っているじゃあないか。
わたしよりは新しいが、マンカインドどもからすれば大分古い品が揃っている…
随分と貯めこんでいたみたいじゃないか、実によいぞ。
(食器は人間からすればかなり古いものだ。まずはこれだけでも希少価値というやつがある。
 それぞれの食器には魔術が施されている。隣の棚に目をやれば魔術が込められた巻物、
 そして様々な道具類…これらも同じようなものだ。 随分と良いものである。
 持っていたかばんを開けると、容赦なく戦利品を詰め込み始める。
 このかばんもマジックアイテムであり、いくらでも物が入る、というやつだ。
 取り出すには少し苦労があるが、こういう時には役に立つ。)

ウスジャリル・ディナーム > うん、なんだこれは……? う――――ん……
(色々とかばんに突っ込んでいたところ、ぴたりと手が止まる。
 手に取ったものは、古い龍の形をした神像と思わしきもの…
 そうとう古い代物のようだ。魔術的な力は感じ取れないが、どうにもきな臭い。
 気に入らない、とでも言うべきだろうか。
 一生懸命この神像について考えていたが、思い出すことは出来なかった。)

まあいいか。 えい。
(ぽい。地面に投げる。乾いた音を立てて神像は砕け散った。
 ほっといて他のアイテムをごそごそかばんに詰め込む。
 ひとしきり財宝を入手してから、小さく息を吐いた。)

よし、まあこんなものか。 次は……
(のんびりと部屋を出て階段を上げる。
 部下に調べさせておいた通り、財宝が隠れてそうな場所は、
 いくつもあるはずだ。 他の連中が来る前に、手に入れるだけ入れねば。
 決意を新たにして、その場を後にした。)

ご案内:「ティルヒア・廃神殿」からウスジャリル・ディナームさんが去りました。<補足:軍服にタイトスカートで黒タイツ。>