2015/12/19 のログ
ご案内:「“千年の女王の都”ティルヒア」にタマモさんが現れました。<補足:名簿参照。>
タマモ > 化け物達が暴れまわるティルヒア、その上空にゆらりと現れる少女。
ふわりと建物の一つの屋根に降り立つと、普段その手に持っている扇子と唐傘を払うようにどこかへと消し去る。

ちらりと上空でぶつかり合う2匹の龍を見上げる。
なるほど、こうして身近で感じると確かに凄まじい力だ。
肌を通して痛いほどに響いてくる。

「………婆様や母様が居ったら、何といわれてしまうのやらじゃのぅ…?」

ぽつりと呟く。
世を乱す存在であった己の祖先、次いだのはそういった力。
それを世が違うとはいえ、乱すのではなく戻そうとする為に使ってしまうのだ。
今まで使っていた己の力だけでない、受け継いだ九尾としての真の実力。

…では、その一端を見せてやろう。

心の中で呟くと共に、その体が変化を始める。
着付けていた着物は解かれるように消え、人の体であったものが蠢き、膨らみ…
屋根の上に存在していた少女は、1匹の巨大とまでは言わないが大きな狐の姿となってその存在を変えていた。
白面金毛九尾の狐、途端、辺りには言葉には出来ぬ程に強大な威圧感を感じさせる。
それは逃げ惑ったり戦ったりしている人間や化け物達の動きを一瞬で凍り付かせた。

変化は回りだけでなく、己にも起こっている。
湧き上がる衝動、様々に入り乱れる負の感情。
それをぎりぎりの線で抑えている状態だ。

タマモ > 「ふ、ふふ…美味そうじゃのぅ…喰らい甲斐のある者達がひしめき合って居る…」

にぃっと口の端を釣り上げ、狐の姿でありながら人の言葉を吐く。
爛々と輝くその瞳を向けるのは…人間ではない、暴れ回る化け物達だ。

とんっと屋根を蹴り、音も無く地面に降り立つ。
意識を集中…なんて事は、今の自分には必要ない。
指一つ動かす程度の力、それさえも必要としない。
次の瞬間、周り一帯の化け物という存在だけが弾け飛ぶ。
追われていた者、戦っていた者、そういった者達を前にして。

使う力はあまりにも大きなもの、だが、それによって得られる力も大きい。
化け物達の力の大きさゆえの、永遠に循環する力となる。

タマモ > 今、このティルヒアに存在する者達に、己はどういった姿で映っているのだろう?
少なくとも、生み出されていく化け物達にとっては…恐怖の対象でしか無いのだと思う。
常に与えられ続ける強大な威圧感、己に絶望を与える存在を簡単に捻じ伏せる力。
…人間であるのならば、別の意味で恐怖を与える存在か。

それを考える余裕、実は今の己には無い。
絶対的な力で化け物達を滅ぼしている中、ただひたすらに、その湧き上がる負の感情を抑え続けている。
喰らう存在が消えれば、それが大量に生まれる場所へと向かい、再び喰らう、その繰り返しだ。

一体どれ程の化け物達が生み出されていくのかは知らない。
だがそれを行えど、無駄に力を消耗する以外に他ならないだろう。

タマモ > …あわよくば、己のこの負の感情に囚われそうになる姿を見て、何かを感じよ。

この力を発現させる前、届くも分からないが強い力を込めて思念を送った。
その対象は…上空で暴れ続けている白い龍、ティルヒアだ。
届かぬとも構わない、一時といえ、地上の愚かしい力を感じてくれれば良いが…
そう思わせるが如き戦いを見せる。

黒き影よ、お主の名など興味は無い。
だが、お主のやり方は非常に気に入らぬ。
まるで…この先代より受け継いだ、己にある記憶と同じであるがゆえに。
それに同じ存在なんぞ二つもいらぬ、ならば…お主がこの地より消えてしまえ。
お主を消した後、あわよくば妾がこの地を支配してやろう。

普段は考えたりもしない思考、だが、今は違う。
しかも、どうにも一貫性を持たせる事が出来ない思考になってしまう。
膨らむ負の感情、抑えきれず僅かに零れるように溢れるそれが、あらゆるものに感じられるかもしれない。

タマモ > ティルヒアを飛び交う存在。
それは、大きな力を持つ化け物が居る場所へと現れる。
それを滅ぼせば、次なる力のある獲物を求める。

喰らえば喰らう程に、その負の感情は更なる高まりを見せる。
まるで、相手の力を己の力として吸収し続けるかのように。
…ある意味、諸刃の剣と言えるかもしれない。
果たして、己をどこまで深く深く、堕としめていくか…

ご案内:「“千年の女王の都”ティルヒア」からタマモさんが去りました。<補足:名簿参照。>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」にカテリナ・F=タイクンさんが現れました。<補足:黒い全身鎧。顔だけ人間。サーベル。いたる所に鉱石in.>
カテリナ・F=タイクン > ティルヒア都内。中央広場。 
死者が溢れ、グロテスクな化け物が蠢く広場。
地獄だ。亡者共が群れをなして暴れまわる。
その中、都を守らんとしている者達もいる。
誰も彼もが黒い全身鎧を着込み魔術鉱石を光らせる。
彼らは亡者であるが、暴れる化け物と積極的に戦っている。

「――死んだはず。……と思ったのだがな。
ふっ、人間に負けるならまだしも化け物共の好きにはさせんよ。
近衛隊、陸戦隊の大馬鹿共!、密集し方円を組み魔法攻撃!。
化け物共に元来た地獄が生温かった事を教育してやれ!!。」

氷の矛が集団から幾つも放たれ群れをなす亡者共を蜂の巣にする。
化け物からブレスが吐かれるが上手く魔法防壁を展開し防ぐ。
集団を指揮している者が飛び出しサーベルをふり化け物を斬る。
――ブンッ。ブンッ。ブンッ。
サーベルを振るたび化け物の魔力が散り、首がおちる。

「ゾンビ共は四肢を砕きトドメをさせ。化け物共の相手はまかせろ!。
ふふっ。腕が鈍っていたら、あの世で教練し直してやるぞ。」

そう鼓舞して化け物と戦う黒い女。
死人と戦う亡者の集団から「うへー」と叫び声があがり奮戦している。

カテリナ・F=タイクン > 「タイクン流。奥義、渦潮。」

サーベルの切っ先を大蛇の口に差し込む。
カテリナがするりと大蛇の脇を流れるように回転した。
大蛇の体が2つに割断される。

「……しかし数が多いな。一日ぐらいはもたせたかったが。」

天を仰ぎ神代の戦いを見て、苦いため息をつく。
蘇った指揮下の兵は奮戦するもどんどん数を減らしていく。
グロテスクな巨人の化け物を兵隊の氷魔法の投槍で足止めしサーベルで切り裂く。

「化物共にオリアーブの夢をみせてやろう。
私達を地獄に送り返したければ、あと2千はもってこい!。
――アララララーイっ!!」

広場で密集し連携をとりながら奇怪な化物共と戦い続ける。
一人また一人と数を減らしながら

カテリナ・F=タイクン > 地獄の化け物の大群と激戦を繰り広げる“千年の女王の都”ティルヒアで
突然、楽しそうな喜びの歌が響く。

「「「♪タララッタッタタ、タラララ、タララッタタララララ~♪
♪我は海軍、我が敵は~♪天地容れざる化け物ぞ~♪
(中略)
命散る剣、抜き連れて~♪、滅する覚悟で進むべし♪。フゥー!」」」

歌う。命を、魂を、記憶を乗せて詠う。
一人一人の歌声が重なり合って魔術鉱石を輝かせる。
それは水と風の大魔法。カテリナを軸に命の大詠唱を完成させる。
魔法の大波が自分達を中心に無数に沸く亡者や化け物などを飲み込んで渦を描く。

「――絶唱。
現われの音で舵取りの宙を封印する。
聖嵐の棺、砕けろ。砕けろーーっ!!。」

渦が化け物達を巻き込んだまま中空に浮いて、凍りつく。
中央広場にいた命、魔力を散らして砕ける。
……そして何も無くなった中央広場に寂しくサーベルが刺さっている。

ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」からカテリナ・F=タイクンさんが去りました。<補足:黒い全身鎧。顔だけ人間。サーベル。いたる所に鉱石in。>