2015/12/09 のログ
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」にアノーさんが現れました。<補足:@.テルヒア軍間諜を終えた後王国軍に復帰。その後女王の都攻略作戦に出兵を命じられた部隊長>
アノー > ( ティルヒア内にあって廃墟となった宿屋を主な拠点として占拠したナナシ部隊はそこから斥候、間諜を放った。 敵の勢力図や武装、敵との戦闘で捕虜とした者へと勧誘。 やることは多い。 宿屋の一室で指揮を取っていたアノー・ニュクスは溜息混じりに煙草を吸いながら窓を開けた。 未だ耳をそば立てれば遠くで剣戟の音が聞こえるほど前線に近い。 )
・・・・なるほど、わかった
( 部下からの報告に短く首肯し、アノーは部下に下がらせた。 )
どこも考えることは同じだな
( 戦場は己らの生きる場所であり、己の人間性を表現する場所だ。 傭兵、という人種は戦場しか知らない。 故に、その部隊への勧誘のほとんどは戦場で行われる。 それはどこも同じコトで、今回の戦では多くの傭兵部隊がティルヒアに侵入してきている。 その中には勧誘や資金目的の者も多いようだ。 つまり、勧誘した対象が被ることもあれば、こちらが勧誘した際に他に勧誘された後であったり、その逆もある。此方が勧誘した後に他所より勧誘されるケースだ。 )
魔道鉱石の盾を製作する計画は中止し、先に人員確保、と思ったがなるほど。
ここまでの数の傭兵部隊が参入していればそちらが芳しくないのも頷ける。
( アノーは苦笑いと共に王国軍から手に入れた傭兵部隊のリストをテーブルに放り投げた。 さらには戦争に参加せず勧誘だけの目的で戦場に来ている者もいるだろうから、実際の数はこのリストより更に多いだろう。 溜息を吐きつつチェアに腰掛けると眉間の皺を揉んだ。 )
アノー > と――なれば、後方部隊の技術開発班と作戦本部に連絡を入れろ。
人員確保は難しく、鉱山攻略部隊への参入は不可能だ。
( 戦争と言う場所に部隊を配置している以上、死傷者は双方出るものだ。 ナナシ部隊からも少なくない死傷者が出ており、その人員の数は徐々に減少傾向にあった。 そうなってしまえば部隊運用のあり方を変えていかねばならない。 まず、正規の傭兵部隊と同じように戦場に立つことは難しくなるため、少数精鋭に切り替えなければならない。 )
直ちにフラ=ニスの技術開発班に魔道鉱石を届けさせろ。
此方での戦場で使えない以上、あっても荷物になるだけだ。
( 現在のところ唯一の拾得物と言えば「魔道鉱石」だろう。 それなりの数を揃える事ができたのは今後のことを考えれば装備面でありがたい。 だが、それらはこの戦場では間に合わないだろう。 鉱山攻略作戦には間に合っただろうが、それに参加しないとなれば今次大戦においてティルヒア都攻略線がナナシ部隊最後の戦場となるだろう。 )
後味が悪い。葉巻を吸う気分にもなれそうにない。
( 当初の予定していた鉱山攻略にも参加できなければ人員確保も芳しくない。王都から出される報奨金と魔道鉱石を使って部隊を運用していかなければならないが、これでは赤字に近いラインの支出である。 )
アノー > 前線に出ている人員を下がらせろ。
部隊運用を正規傭兵部隊の動きから少数精鋭のゲリラ戦に変更する。
( アノーは部下にそう指示すると自らの装備を解いた。剣と盾を外し、コンバットナイフを主にした身軽な兵装へと変えていく。 )
ジャージャー、ワイスン、ギーニャ、ソラナスを呼べ。負傷しているカカルは後方で待機。主戦武装は潜入近接に限定しろ。重くなる武装は外させていけ。
( 了解しました、という声にアノーは小さく頷いた。 今や島に上陸した際には100名を越えたナナシ部隊は60名差し掛かっていた。他40名は負傷で後方へ送られたり、戦死した者もいた。このままでは部隊が崩壊してしまう可能性もある。 )
俺達がこの戦場において生き残る術は一つしかない。
少数精鋭におけるティルヒア城潜入だ。目標は『魔族』を討つ事だ。
小隊規模で潜入するぞ。他の人員はセーフハウスの確保と退路の確保を行え。
( 部下数名を従えてアノーは宿屋の1Fへ降りると部下達にハンドサインを送ると顔を隠すようにフードを被った。
全身ローブ姿の特殊作戦班精鋭部隊が宿屋を立つ。それら人員は身軽なもので構成され、アノーも他の部隊員と変わらぬ動きで城へと向けて走り出す。経路は―― )
屋根に上がれ。屋根伝いに行くぞ
( 小さな取っ掛かりや洗濯ロープすら綱渡りの要領で使って屋根の上に上がると隊列を組んで走り出す。その動きは宛らニンジャやアサシンに近い身軽さで持って敵との戦闘を極力回避して城を目指した。 )
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」からアノーさんが去りました。<補足:@.テルヒア軍間諜を終えた後王国軍に復帰。その後女王の都攻略作戦に出兵を命じられた部隊長>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」にミトラ=ソピアさんが現れました。<補足:頭から金鳳花が生えてる素朴な魔族の少女の姿。貫胴衣。リュック。>