2015/12/08 のログ
ヴィクトール > わりぃな、上品に喋れねぇもんでな!

(家が焼け焦げるほどの破壊力、直撃していたら火傷どころの話ではなかった。ぞっとする破壊力に肝を冷やしたが、同時に何か痛みに耐えるような仕草が見えれば、目敏くそれに気づく)

(「無茶してんのか?」)

(これだけの破壊力、何か代償もあるのかもしれない。尚の事さっさと近づかねばと思いきや、降り注ぐ雷。今度は幕のように行く手を阻む。ここで止まったらどちらにしろまずい、双剣を使う時のように四肢へ意志の魔法を纏うと、獣のように身を低くして加速する。ギリギリに雷をくぐり抜けようと、かなり無茶な突撃を仕掛けるのも、離れてしまうと、自分ができる手段が殆ど無いからだろう。くぐり抜ければ相手に飛びつくだろうが、果たして。)

カテリナ・F=タイクン > いいや、違うな。
上品さが無いのは、お前さんが……坊やだからさ。

(そうクールに言うと脂汗を滲ませながら雷光を、抜けて
飛び掛るヴィクトールに帯電している魔剣で横切りを放つ。)

ぐ……、わからないんだ。
もう理性と呼べるモノがあまり残って無くてな……。
正直、何でもいいから壊したい…ナぁ。ァ、ァぐぐぐ。

(片目を光らせ、包帯顔を歪ませる。
男の動きをギロリと残った目玉で睨みつける。
ぶらりとぶら下げた魔剣からバチバチと黒い雷電が女に絡みつく。
――ふと不思議そうに問いかける。)

そういえば、お前さんは……なん、何者か?。

ヴィクトール > かもなっ、馬鹿だし考えなしだからよぉっ!

(否定のしようがなく、苦笑いを浮かべながらも飛びかかろうとするが、横薙ぎに振られる刃をみやり、ショートソードを逆手に抜くとそれで刃をガードする。衝撃とともに電気が伝われば、しびれが走ることになるだろうが、直撃よりはマシだ)

…やっぱヤクか? ちげぇか、よく分からねぇ

(どちらにしろこの間に合わせの剣で相手できるものじゃない、ショートソードを収めると背中の大剣を引き抜いた。真っ黒な刀身に黒い靄の様な魔法をまとわせながら、睨みつける彼女へまっすぐ視線を返す)

俺か? 傭兵だ、アンタみたいに強い奴誘ってこいっていわれてな。まぁそりゃ今いいわ、仲間ぶっ殺したくねぇんだったら剣納めろよ、自分で守り崩して何がしてぇんだよ。

(どうみてもここの守りを任されているようなのだが、敵味方関係ない攻撃で前線はグチャグチャだ。王国は立て直す余力がある、これでは自滅と問いかけながら様子を見やる)

カテリナ・F=タイクン > (ひゅーひゅーと呼吸すると雷撃を辺りに拡散して放つ。
ドガンと地面や家屋、兵隊が引き裂かれる。ヴィクトールを狙った訳ではない様。
ふーと休む様に一息つく。)

傭兵?。そうか、私はティルヒア軍、カテリナ・タイクン海上司令官……。
ああぁ、違う!。ああ、私の子供達(海兵隊)は……。

(鉱石の目から血涙を流す。天を睨み叫び鳴く。
黒い雷電がカテリナの身を包む。その姿は魔人といっても過言ではない。)

仲間?そんなものどこにいるのだ?。
守りを崩す?。いったい何処を守ればいいんだ?

(周りは瓦礫と焼ける死体だけで地獄の様だ。
ざりっざりっと砂の動く音が聞こえてくる。)

ヴィクトール > うぉぁっ!?

(不意に放たれた電撃を避けようと身構えるが、こちらには届かず建物を焼き、兵を屠る。暴れまわる獣の様な雷。なんて女だと内心思いつつも、爆発物でも扱うかのように慎重に様子を見やる)

おいおい…海上司令官が部下殺しちゃ…。

(まずいだろうと言いかけた瞬間、血涙と共に雷をまとう女。予想外の連発だ、何が仲間か、何を守るかすらも分からず錯乱する女に…少々いらっときた。今はイメージを研ぎ澄ます時ではない、錯乱した女の意志を叩き戻すためにと真っ黒な魔力を剣にいっぱいに溜め込んでいく)

ガキが死んだのか、仲間がくたばったのか、アンタが言わなきゃわかんねぇけどよ…仲間の天辺にたつ女なんだろ! 俺が知るわけねぇだろ! この国守るつもりだったんじゃねぇのか!?

(叫びながらも刃に載せていくのは彼女へ伝えたい自分の意志。形にするものではない、熱と剛気に任せて叩きつけるものだ。大剣を振りかぶると、それを一気に地面へ振り下ろす)

ラリってんじゃねぇぞ! …目ぇ覚ませやぁっ!!

(地面に激突するとともに、真っ黒な魔力が突風のように吹きすさび、カテリナへ迫るだろう。それに触れれば、彼女の意識へ働きかける。目を覚ませと、彼の強い意志が女の理性を引きずり出そうとするはずだ。目が冷めぬなら殴ってでも、耳を閉ざすなら強引に腕をへし折ってでも引きずり出してやると、強固な意志で。)

カテリナ・F=タイクン > (突風のような魔力と大剣が目先に迫っても、天に叫ぶ)

壊れろ!。壊れろ、思い出も!この気持ちも全て!

(ガキンとヴィクトールの剣を四方から黒い大蛇が防ぐ。よく見ると黒い砂だ。
黒い砂が周囲から集まってきている。
包帯と火傷に隠れた表情が能面のようにストンと落ちる。)

ぐぁーーッ、くっ。さっきから坊やは、少し五月蝿いな。
薬はあいにくと効きづらくてな。
よくわからないモノに浸らせてくれもいいじゃないか
……私の任務を知りたいか?

(苦痛に顔を歪ませ、憑き物が落ちたように、親しみもった声でそう言うと
黒い砂が大蛇のようにカテリナの元に集まり、全身鎧の様にカテリナを包む。
魔剣を大きく薙ぐと黒い雷光が閃く。まっ眩しい。
光は眩しいだけだが、前横後ろ、ダメージを伴う爆音の雨が降り注ぐ。)

――皆殺しだそうだ。

(爆音の雨の中で、笑うように口を歪ませ、悲しくそう言った。)

ヴィクトール > (剣を防ぐ黒い砂、不意に生まれたそれに目を見開いて驚くと、先程とは違ったしっかりとした声が響く。結果として彼女の正気を取り戻せたのは幸いなのだが、それでも今だに戦いw収める気配がない。爆音に蹌踉めきながらも再度剣を構える)

アンタが見境なくぶっ殺すからだろうが、そりゃただ逃げてるだけじゃねぇか、女々しいこといいてぇなら飲んだくれてからゲロと一緒に吐き出しやがれ。

(任務と言われれば なんだよ? とは問い返す。その結果が皆殺しを求めている、だが彼女の表情はそれを良しとしていない。深い溜息を零し、切っ先を彼女へと向ける)

嫌ならやめちまえよ、理由があったとしても終わった後、胸糞悪くて意味がねぇよ。

(説得が無理なら叩きのめして連れ帰るまでだ、兄ならもっとマシな話もできるはず。しかし、それには雷を掻い潜る何かが必要。雷を避けるイメージ、何となく絡めて投げ捨てるという変なものが浮かぶのだが…不意に視野の隅に見えた、ティルヒアの戦記槍をみやり、脳内にイメージがつながっていく)

カテリナ・F=タイクン > 嫌ではない。それは私の意思で志願した。
それに大事な者達はもういない。
重死傷者であった私が役に立てる場所はこの地獄以外にない。

(片目を光らせ、断言する。
魔剣が絶えず爆音の雨を降らせている
その爆音の中を涼しげに歩む。砂鉄の鎧が身を守っているのだ。)

……やはり坊やには聞こえんか。この都に囚われた死者達の怨嗟が。
これは、なんだろうな。
いや、兵士がいちいち気にすることでもないな。

(ゆらりと間を詰め、ふっと脱力しヴィクトールの大剣を魔剣で抑えこみ、胸を狙って肩でタックルを放つ。
これなら狂っているほうが楽だっただろう歴戦の武人を感じさせる一撃だ。)

ヴィクトール > だったらアンタの意志で殺せよ! 朦朧と人殺すんじゃねぇよ!

(雷の嵐の中を歩く女の様子にぎょっとしつつも、今は新たな武器の生成に意識を向けるしかない。というよりは、それが使えねば、この女をだまらせることが出来ないだろう。幸い、目で見たものをそのままイメージすれば良い分、今までよりもやりやすくはあったが)

…ぐぁっ!

(大剣で攻撃を受け止めたところでのタックル、意識を戦いに集中しきれない分、綺麗に直撃してしまう。肺の中の空気を絞り出されるような力、そのまま後ろへと飛び退くようにしてダメージを減らしたが、痛いことには変わりない)

…知らねぇよ、俺にはアンタが何もかも失って腐ってるだけの呑んだくれの女の質がわりぃ奴って感じるな。死に場所が欲しいだけの弱虫が抜かすんじゃねぇっ!

(兄と似ているがとことん違うのはこの腐った感じである。次のためにこうしよう、繰り返さないためにもこうしようと言わない。ただ任務だからと従い、くたばろうとするのが男には逃げにしか感じられないのだ。力がある分に、その意志の曲がり具合に憤りを覚えながら大剣に魔力を纏わす)

お得意の雷でも落とすか? やってみろよ…全部掬い取って捨ててやるからよぉっ!

(大剣が魔力の靄の中で変化する。それは細くなり、先端が鋭く変わり、そして揺らめく何かが垂れ下がった。黒が散ると、その手には戦旗槍が握られる。その形状は、三角形の傍が飾られたティルヒアの戦旗槍そっくりのものだ)

カテリナ・F=タイクン > ……坊やは傭兵だったな。
ノブレス・オブリージュといって伝われば良いが。
女王がいくらご無理な命をだそうと呑むのだ。
『北部王国名門貴族、フォンロークは裏切らない』のだ

(その言葉はどんな色を含んでいるのか。
誇りか、悲しみか、その色は砂鉄に阻まれ伺いしれない。
槍を生成したのを見て、足を止めた)

ふっ。朦朧としていた時なら力比べといったが、たたき起こした事を後悔するなよ?。
坊や、それダンスのレッスンだぞ

(楽しそうに苦笑すると砂鉄の鎧が蠢くとヒュン!と親指ほどの鉄の弾が鎧から黒電を帯びて発射される

ヴィクトール > んな上等な言葉なんざ知らねぇな……んでなんだ? 裏切らねぇの次は何だ? そこで脳みそ止めんじゃねぇよ、だったらその女王がまともになるようにぶん殴ってから死ね!

(所謂、規律やら誇りや、そんなものよりがむしゃらな意志でしがみつき、願うことを突き進む男としては、そこで留まる理由が理解できないようだ。余裕のある言葉と共に放たれた鉄の弾、それに対して槍をなげば、雷をまとった弾丸を絡めとってあさっての方向へと投げ捨てていく)

コケたらお持ち帰りだぜ?

(魔力を注ぎこむと旗の部分が広がり、伸びていく。槍を棒術の様に回転させ、演舞の如く彼女へと突撃する。旗の軌道に巻き込まれた雷や砂鉄を外へと撒き散らしつつ、切っ先と柄頭で連続攻撃をけしかけに掛かる。旗で鎧を削ぎ、そこへ叩きこもうと、見た目とは裏腹に舞うような流れる動きで仕掛けるだろう)

カテリナ・F=タイクン > 女王に手を挙げては意かな理由あっても反逆だろうに。ふふふ。
だから……坊やなのさ

(キイン、ガシンっと連続攻撃を鎧と剣で受ける。鎧はだんだん削がれていく。
ヴィクトールの呼吸のタイミングで後方に下がる。
手持ちの鉄弾を魔電を帯びさせ一気に在らぬ方向へ即射する。
ヴィンと急に方向かえてヴィクトールに追尾するように鉄弾達が襲い掛かる。)



くっ……。ふぐっああ!?。

(少し時がたつと鉱石が埋め込まれた片目を抑え、苦しむ。
砂鉄の鎧から黒い雷電がもれる。)

……ふっ。時間の様だ。
次にまみえた時に私でいられるだろうか……。
坊やに期待しているぞ、淑女はあまり待たせるなよ。
くくくっ。

(激痛に耐えながら、口に笑みを浮かべる。
砂鉄と共に天に舞い、何処かへ撤退して去っていく。
すると鉄弾の追尾もなくなったよう)

ヴィクトール > それならガキで十分だ!

(どうにか新たな槍の特性で攻め手を得るものの、ダメージに繋げられない。後方に下がられたところで飛来する飛び道具に身構えるも、何故かあらぬ方向へ。それがこちらの槍の防御を掻い潜るためのものと分かれば、頭上で戦旗を揺らし、回す。渦を描くように旗を揺らし、広げ、受け流すようにして直撃のコースを変えていってしまう)

ん?

(不意に目を抑えて苦しむのが見えれば、もしやあれが元凶かと思うも、言葉と共に空へと消えていく。相棒を変化されれば追いかけられなくもないが、被弾もあり、これ以上は難しいところだった)

とんでもねぇじゃじゃ馬淑女だな…ったく

(次を期待されれば、こんどこそ叩きのめして連れ帰ってやろうと心に誓う。今は雑兵に囲まれぬよう、急いでこの場を去って行き…)

ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」からカテリナ・F=タイクンさんが去りました。<補足:包帯顔。黒服。片目に鉱石in>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア2」からヴィクトールさんが去りました。<補足:黒の短髪に金の瞳、黒色の戦装束に身の丈ほどあるクレイモア>