2015/12/04 のログ
ご案内:「ティルヒアを見下ろす丘」にアルフレートさんが現れました。<補足:身長171cm 銀髪翠眼 切れ長のややツリ目気味 神経質そうな表情 小振りの眼鏡 黒地に銀糸のインバネス 全身マジックアイテム>
アルフレート > (遠くには攻城戦の光景が見える小高い丘
ここは地勢状、攻めの要所として確保を命じられ
アルフレートも部隊つきの魔術師として参戦していた
その戦闘も終わり、兵士たちが陣地の構築に動くのを横目に、遠く戦場を見つめている)
どうにも、妙だ……
(戦塵の中でも曇る事のない黒のインバネスをはためかせ、真銀製の杖を地面について一人ごちる
この土地に入ってから感じていた違和感
妙に肌がちりちりとするような感覚は戦端が開かれると異様な力の増大として形を成した。
単純に魔力が向上したというわけでも、自身の腕が上達したというわけでもない
なにか根本的な…何もかもが実感できるほどに強化されていた
戦闘も終わった今、その不可解な現象に思いを馳せているのだった)
アルフレート > それも、僕だけじゃあない…
(あらかじめ人払いを命じており、人前では滅多に口に乗せない一人称で呟く
前回、海を渡る前の戦場と比べ、明らかに動きや魔術の冴えが違っている騎士や魔術師が目立つ
普段は好き勝手動いており宮廷に知人と呼べる相手も殆ど居ないためこの場で意見の擦りあわせが出来ないのが些か痛い
が、少なくとも自身では明らかに違いを体感出来るほどの向上が見られている
それも単純に威力が上がったというような判り易い現象ではない
今も同心円状に飛ばした風でソナーのように周囲を知覚しているのだが、その範囲が伸びている)
この土地で産出される魔鉱の影響?
いや…そんな普遍的な現象ならとっくに知られているはず
となると…暫定情報すら出回らない最近の出来事?
ティルヒアの主が行った神を呼ぶ儀式とやらか?
神は与太だとしても大規模な儀式魔術ならば…馬鹿か、人の分を越えている
(ぶつぶつと、自分でも馬鹿げていると思える事でも口にしながら、思考をまとめていく
しかし自分の知識の中では指先すら引っ掛からない状況に神経質そうに眉根を寄せ、舌打ちを一つ漏らす)
アルフレート > そもそもこの戦争、判らない事だらけだ
何故今蜂起などした?
宮廷闘争に明け暮れる奴らも明確な敵が居ればある程度は足並みを揃えようとする…明らかに悪手だ
開戦せざるをえない逼迫した何かがあった?
流石に一戦闘単位の視点では何も見えないな…
(探ろうと思えば権勢の妖怪共のはらわたに手を突っ込む必要があるだろう
それは流石に避けたい
が、しかし…しかしだ)
コレは…悪くない
(ヒュン…と杖を振ると魔力で編まれた風の刃が宙を走り、自分に向かい飛んできた矢を遥か遠くで切り払う
弓兵の使うものではない、狙撃用の剛弓だ
魔力の乗せられたそれは風の速さで飛翔していたはずだが…到達する遥か手前で捕捉され、針の穴を通す精度で迎撃されていた。
杖の先をピタリと虚空に据え付けると、螺旋状の風の渦を先端に作り…放つ
確かめるまでもない、狙撃手の命が散る手ごたえが確かに返ってきた。
無論、彼の実力ではここまでの芸当など出来ない。出来ないはずだった。
だが、出来てしまった)
アルフレート > ああ、悪くない…
得体の知れない何かというのが気に食わないが…
こうした力が存在すると確証を得れたのは収穫だ
(くく…と笑みを噛み殺し、こみ上げてくる高揚感に身を浸す
アルフレート・グレイホークは魔術の天才だ。
魔術の構成を熟知し、自分用にアレンジ、最適化された術式は数知れず
錬金術、魔導具に関しても深い造詣を持つ。
が、しかし、それでも手の届かない高みというものがある
自分がぶつかり、取っ掛かりすら見いだせないでいる壁を悠々と越えていく連中がいる
彼は魔術の天才ではあるが、しかし特別な何かを持ち合わせているわけではない
だから力を求める、魔術師という生き物であるがゆえに魔術の深奥をめざし、進まぬ歩みに苛立ちを覚える
ゆえに、この出来事は彼の心に火をつけるのに十分だった)
アルフレート > 陣地は確保した、後は魔術師抜きでも維持は出来るだろう
これより俺はこの戦場で起きている異変の調査、及び報告の準備に入る
(コートを翻し戦陣に戻れば指揮官にそう告げ
了解を得れば即座に風の結界を見に纏い、空に飛び上がる
いつも感じているより遥かに重い加速の重圧に眉をしかめ、口の端を吊り上げる
これからしばらく戦場を飛び交い、力を試し、観察し調査を続けるのだが
結局手がかり足りえる何かは見つけられずに終わるのだった)
ご案内:「ティルヒアを見下ろす丘」からアルフレートさんが去りました。<補足:身長171cm 銀髪翠眼 切れ長のややツリ目気味 神経質そうな表情 小振りの眼鏡 黒地に銀糸のインバネス 全身マジックアイテム>