2015/12/07 のログ
ヴィヴィ > 己を包囲していた敵兵の中から、部隊長章を着けた男が現れ、声をかけてきた。
そちらへと碧い瞳を鋭く向ける。
生憎と傭兵部隊などと酔狂なものを見た覚えもなければ、当然男との面識もない。
「……刃を交わしもせずにおめおめと捕虜に成り下がるほど、自分の矜持は落ちぶれていない」
凛と、銀の髪を靡かせて言い放つと同時に、男へと駆け出す。
槍を正面へ構え、高速の刺突を胸部めがけて繰り出した。
アノー > 「なるほど」
と、男は鷹揚に頷いた。通りである。
どうやら相手は武人の家系であるようだ。
「なら、死んでも文句は言えないな」
男はそう言って剣を抜いた――瞬間。
彼女の刺突が銀閃のごとく閃き、心臓目掛けて伸び――
「ふっ!!」
男は裂ぱくの気合と共にその槍を地面に叩き落さんと剣を振るう!
二手、弾き返すことが叶えば一気に距離を詰める算段の足運び。一歩目は震脚とし轟音を響かせた。
ヴィヴィ > 相手が部隊長ともなれば、倒せれば周囲に隙も生まれるはず。
逃げられると断言はできないが、それぐらいしか数の不利を覆せる案はなかった。
渾身の刺突、男の心臓を穿たんとしたそれは、しかし裂帛の気合と共に振るわれた剣に狙い逸らされ、地を抉る。
長柄の武器は、懐に入られると脆い。
「くっ、やるな」
一気に距離を詰めようと踏み込んできた震脚に響く轟音。
男の潜ってきた死線の数を思わせる。
だが、素直には飛び込ませない。
地を抉る穂先を敢えて回転させ、石突を男の頭部へ振り下ろす。
アノー > 「ほぉ」
男は吐息を吐いて相手の動きに感心した。
穂先がぐるりと描いて石突が此方を狙うと分かれば剣の柄で弾く――ことはしない。
定石ならばそうするが、相手の技量と遠心力を加味した結果だ。
「なるほど、戦いなれている」
男は踏み込みを行わず、一歩下がる。突っ込みさえしなければその石突は眼前を通り越すだろう。
2手目、と相手が移る前に一歩分距離を取った男は片手を握り締めると、今度はそれを手のひらを広げる。
そして、二本の指を立てて貴方を指差す。ハンドサイン。
これは軍によって様々な形があるが、この場合「準備」「開始」「対象」となる。
つまり――、
「こっちは最初から1対1なんていう高尚な戦いは臨む気はない」
と言いつつ仕切りなおしと言う風に剣を大上段に構えようか。
「悪いが、これも戦争だからな。わざわざタイマンをする意味を俺は感じない」
つまり、男が剣を振り下ろせば部下達が一斉に貴方を攻撃するという意味だ。
ヴィヴィ > 目測通り、一歩下がれば振り下ろした石突は男の眼前を過ぎり、地面を打ち付ける。
己の手元へとまた引き寄せた槍を、油断なく構えるが、男は冷静だった。
ハンドサインの意味は知れなかったが、男の言葉と態度、動作から伝わってくる。
何より、周囲を取り囲んでいる敵兵の気配が、変わった。
「……確かに、それが戦争というものだな」
苦しげに、言葉を返した。
捨て鉢になっているわけではないが、己の誇りが命を守ろうとする本能の邪魔をする。
じり、と周囲へ鋭く視線を巡らせながら、左足を僅かに下げて撓ませる。
応戦する気だった。
だが、数の不利は覆らない。
傷つき倒れたなら、潔く捕虜にもなろう。
アノー > 「そうだな、これが戦争だ」
男は悲しげに、そして苦しげにそう言った。
無論、男として、一戦士としてこのタイマンを続けたい気持ちはある。
だが、部隊を預かる身として被害は最小限に食い止めたい。
数の利を使わぬのは部下を信用していないという証左になりかねない。
もっとも、相手が名のある武人であったり、名誉や栄誉に固執するならば違うのだろうが、残念ながらこちらは戦争屋だ。
「放て。捕虜にする」
男が剣を振り下ろして声を放った。
弓矢、そして槍といった貴方との射程距離が違う武器が次々と貴方の脚や腕を狙って飛んでくるだろう。
そう、命まではとらない。捕虜として情報を得ようと言うのだ。
さて、この数の暴力を貴方は切り抜けれるだろうか?
ヴィヴィ > 男は長たるに相応しい兵士だった。戦士ではなく、兵士。
己は男をそう心中で評して、振り下ろされる剣を見た。
そして、襲い来る無数の矢や槍。
射撃され、投擲されるそれらを、最初槍の一閃でいくつか叩き落とした。
しかし全ては追いきれない。
腕を槍の穂先が掠める。矢が浅く左太腿に突き立つ。いくつもの裂傷が生まれ、槍を握る右肩に矢が刺さり、己の武器を取り落とした。
からん。威力の割に軽い音が鳴る。
片膝を折り、左手で肩を押さえ、男を睨めつける。
「……殺せ。捕虜にしたところで、自分は何も喋らない」
悔しさに滲みそうになる涙を堪えて言う。
だが、利き腕は治療しなければ上がりそうになく、足も動かない。
正直に言ってしまえば、魔力的にも限界が近かったのだ。
切り抜けることなど叶わず、己が身を始末することすら、できない状態となっていた。
アノー > 「潔いな。どうだ。うちに来ないか?」
男は気に入った相手にそう言う。
とはいっても万年人員不足だからだが。またか、と兵士達が笑いあう。「隊長はいつもそれですね」「見境なくね?」「女のほうが誘ってるよな」「ああ・・・」とか。
恐らく、貴方を無力化したことで兵士達に安堵の空気が流れたのだろう。
「そうか、だがお前の意思は関係ない。喋らざる得ない状況にするだけだ。そいつをそこの宿屋まで運べ」
負傷者の確認と前哨地点への帰還確認。周囲索敵を支持する。
貴方は縛り上げられると宿屋へと連れ込まれ応急手当を受け、ベッドに転がされるだろう。
「この後どうなるかは予想できているんだろう? 酒はいけるクチか?」
そういった男は酒を用意させると貴方の前で酒に混ぜ物をする。
白い粉である。そしてそれらを混ぜたものを貴方の口に流し込もうとしようか。
「まあ、どっちにせよ呑むしかないわけだが。自白剤ってのは聞いたことがあるか? 一種の麻薬なんだが。ようは――嘘が吐けなくなるやつだ。あと媚薬の成分なんかも入っているな。成分的には似てるんだが」
ヴィヴィ > 無力化された己を前に、男が吐いた軽口には、苦痛の中に薄らと笑いが混じった。
「冗談を。自分はティルヒア様の兵士だ。死ぬまで」
迷いがあることを隠して、強がりを吐いた。
どうやら距離を置いたところで戦っていた仲間たちは引いたようだった。
周囲の敵兵たちの和やかな様子には、浮かんだ笑みを消し、唇を引き結んだ。
そして運ばれ、応急手当を受けて転がされたベッドの上。
男の言葉に恐ろしい想像がいくつも浮かぶ。
例えば、そう。拷問。女相手であれば、異なる手段を用いられる可能性もある。
ふる、と噛み締めた唇が震えた。
「酒は好かない」
短く答えて、歯を噛み締め唇を固く閉ざした。
しかし無理矢理に流し込まれる液体が、こじ開けられた唇から喉へ流し込まれる。
喉を焼く酒精の感覚に噎せて、数度咳き込む。
かっと胃が熱くなる。酒精と薬を同時に摂取すると早く回るものだ。
くら、と酩酊感を覚えて、白い頬にほんのりと朱が差した。
「嘘など……吐かなくとも、どうせ自分は何も知らされていない」
言いながらも、次第に思考がぼんやりと霞がかってくる。
アノー > 「そうか。ならそのままテルヒアと運命を共にするがいい」
忠誠厚い兵士と言うものはいつだって憧憬を覚える。
自分とは縁遠いものだからだ。
そして、ベッドに転がされた女性に薬を盛り、早くも酩酊と薬の効き目を確認する。
「さて、質問だ。お前の名前は?」
男はそう言うとベッド上の女性の服をナイフで切り取っていくだろう。
すぐに拘束され生まれたままの姿になることは想像に難くない。
「お前にする質問はいくつかある。テルヒア軍で魔族を見たことは?」
そういいながら男は更なる媚薬と自白剤をミックスしたものを指に塗ると、それを女性の秘所に塗り始めようか。
ゆるい刺激。まるで愛撫のようなそれは皮膚から、粘膜から薬効成分を吸収させ徐々に感度と嘘を吐けない様にしていくだろう。
ヴィヴィ > 最初の質問に、戦慄いた唇は素直に言葉を紡ぎ出す。
黙ろうとして失敗した形だ。薬はよく効いている。
「……ヴィヴィトーネ=グローネ」
身に纏う衣服をナイフで裂かれていくと、ひっ、と悲鳴があがる。
肌に触れる外気の冷たさと、ナイフの冷たさと、その先にある恐怖に。
拘束されたままに生まれたままの姿を男の目に晒すと、それなりに豊かな乳房が身震いにぷる、と揺れた。
「あ、んんっ」
秘所に触れた指に驚きの声を漏らす。
未だ誰にも触れられたことのない場所を整えられた銀の茂みが覆っている。
秘所に与えられる緩い刺激は、それでも経験のない己にとってはとんでもない刺激で。
身体以上に精神が、その愛撫に恐れを抱いて、薬の効果も相まってとろりと蜜を零してしまう。
感度が上がっていけば、一層驚愕と恐怖を、同時に快感を覚えてしまって。
「魔、族を見た、こと……あ、る」
震えながら質問に答えてしまう。
しゃべるな、と頭のどこかが強く訴えているが、同時に何もかも、しゃべってしまえと訴える部分がある。
アノー > 「そうか、ヴィヴィト。良い子だ。これはお礼だ」
男はそう言うとヴィヴィトを四つん這いにさせると薬を追加するのをやめて秘所の愛撫をさらに強くする。
蜜をたらしていくその姿に男は苦笑いを浮かべ、小豆の部分を擦っていく。その動きは機械的で、何かの業務を行っているかのごとく無慈悲だった。
「どんな魔族だ?」
男はそう、貴方の耳元でささやく。優しく、暖かく、まるで恋人にするかのように。
後ろから貴方を抱きしめるとその胸部に今度は両手が回り、ゆっくりと優しく乳房をもみ始める。ゆっくりとその感触を楽しむように手のひらで形をいじりながら徐々に先端の敏感な部分を指先で弄り始めていく。
「気持ち良いか? 恥じることは無い。お前は今、薬でおかしくなっている。お前のせいじゃない。全ては薬と酒のせいだ。誰もお前を責めたりしない」
より正直になれるよう逃げ道を与える。
「ちゃんと応えれば――御礼をしよう。ほしいだろ?」
男はそういって貴方の秘所の膣に指を侵入させよう。
じゅぶじゅぶと人差し指を侵入させ、中を掻き回しはじめようか。
ヴィヴィ > 四つん這いに変えられた体勢で、肉豆を擦られれば逃げようと尻を振って、強請る動きにも見えてしまうだろう。
「ひっ、や、いやっ」
快感が恐ろしくて首を横に振り、銀の髪を乱す。
優しい、暖かい声音の囁きにしか縋れるものがなくて、ぐちゃぐちゃにかき乱されはじめた思考の中、記憶を探る。
「おんな、のこ……オークを、連れてたっ、やぁっ」
質問に、必死に答える。そうしなければ、喋っていなければ、おかしくなってしまいそうで。
ゆっくりと揉みしだかれる乳房は柔らかく、手の中で形を変え、その先端は既にぴん、と硬く尖っていた。
それを弄られると背筋を反らして初めての快感から逃れようと喘ぐ。
「くす、りと、酒の、せい……? わたしじゃ、ない……?」
ぽろ、と眦から涙が零れる。それは決壊した心のダムの水。
初めての、知らない快感に飲まれる恐怖と、期待に零れた涙。
与えられた逃げ道に縋って、己を手放してしまう。
「ほ、しぃ……ひあぁっ」
膣へと侵入してきた指を、未通のそこはきつく締め付けながら小さく痙攣した。
指一本の挿入で軽く達してしまったらしく、蜜でとろけている。
中をかき回せば、処女膜があることも知れるだろうか。
アノー > 「ふむ、やはり魔物を従えた魔族がいるのか」
女の秘所を機械的に解しながら男は言う。
ぬるり、と女の秘所から指を引き抜くと男はそれを貴方に見えるようにかざす。
「気持ちいいだろう。こんなことは知らなかったって顔だな。泣かなくても良い、お前がいつかは通る道だ」
男は優しくそう言うと貴方の秘所を指先で抉じ開けようか。
蜜が滴るそこを確認すると自らのズボンを下ろし――貴方が始めて迎えるだろう肉棒を見せ付けるようにゆっくりと秘所にあてがう。
「そう、ヴィヴィト。お前に俺が男を教えてやろう。お前の中を俺の色で染めてやろう」
ゆっくりと、ヴィヴィトの中に肉棒を侵入させる。
こつ、こつ、とそれでも焦らす様に処女幕を軽く擦るようにして先端部分だけを挿入する。
「どうだ、もう一度聞く。俺の部下にならないか? そうすれば――」
そして、再びゆっくりとヴィヴィトの膜を突き破らんと肉棒を押し込んでいく。
ずぶずぶと蜜を掻きだし、少しずつ圧迫させていく。快感と破かれていく痛みが脳髄を刺激するだろうか。
それも薬のせいで快感に変わるか?
「この感覚を何度でも味わえるぞ? 好きな時にだ」
ヴィヴィ > 機械的にされているなどと、察することはできず、ただ快感に荒く呼気を吐く。
目前にかざされた指に、べっとりとまとわる蜜を、見つめる。
恥ずかしそうに、けれどどこか不思議そうに。
「知らな、かった……」
ぽつりと、返すように呟いて。
秘所を指でこじ開けられる。外気に触れて、そこはひくりと震える。
そうして、熱くて硬いものを宛てがわれた。
本能的に悟る恐怖と期待の両方に、拘束された身体は抗えない。
身を捩っても誘っているように映るだけだろう。
「ひっ、ひぃっ」
男を教える、それがどういう意味かも知らないほどには初心ではない。
ゆっくりと、処女膜を擦るように先端部分だけが挿入されれば、狭いそこはそれだけでもきゅうきゅうと吸い付いて、肉棒を締め付ける。
こわい、と小さく力なく囁いた。届くかどうかもわからない声音で。
そして再び、挿入が再開される。
じゅぶじゅぶと押し出されて溢れる蜜。
ぷちぷちと処女膜を引きちぎっていく音や僅かな感触。
初めての異物の侵入に圧迫される膣内の痛みと、快感に脳裏にちかちかと光が走る。
「ひ、あ、やぁぁぁぁぁっ」
ぐん、と背を反らして快感を逃がそうとする。
だが逃げ場などどこにもない。
脳髄が快感に溺れて、思考がぐちゃぐちゃになる。
部下になる、何度でも、そんな言葉がぐるぐると快感と一緒になって頭を巡る。
アノー > 「やはり狭いな。だが、具合はいいな」
じゅぶじゅぶとヴィヴィトの嬌声と共に男の肉棒は容赦なく貴方を犯す。
ゆっくりと――処女幕を突き破れば子宮口をごつんとノックする。
そこで一拍。
「まあ、そこはゆっくりと考えてくれ。テルヒア軍はまだ残ってるからな。戦後の就職先に困ったら訪ねてくれ」
男はそれだけ言うと、肩に両手をおくと押さえ込む。これ以上暴れないように? 否、動けないように。そして、貴方の子宮口を突き破らん勢いで肉棒をさらに擦りつけ、押し込んでいく。子宮口が壊れるかもしれない? まるで形を残すように、擦りつけ、肉棒を膣の中で動きまわし、掻き回し、乱し回し、ぐちゅぐちゅと音を立てていく。まるで入りきらないのを我慢できないように子宮口をひたすら攻め続ける。そう、まるで拷問のように。
「どうだ、男の味は。癖になるか? まあ、薬と酒が入ってるからな。」
そう言った後、男は――
突然激しく、急にヴィヴィトの中を犯し始める。
ストロークもピストン運動も突然に荒々しく動かしながら子宮口を。慣れてない処女膜が破かれた場所ををイジメル。攻める。侵す。犯す。冒す。
廃墟の宿屋の中を女の嬌声と肉と肉がぶつかる音、そして愛液が滴りはじける音が響き渡るだろう。
「どうだ、お前は今始めて、男を、知った。よく見ろ、お前に男を教えた男の顔だ。これが、アノー・ニュクスの顔だ」
男は貴方に覆いかぶさると、その顔を覗き込もうか。
強気な態度が一転、乱れ、快感に涙する姿にはそそるものがある。
征服欲がさらに熱く盛り上がり、ヴィヴィトの中で肉棒がぶるりと溜め込んだものを吐き出そうと膨らんでいく。
「お前の中に子種を仕込んでやる。子供ができるかもしれないな?」
そっと耳元でささやくと同時、男の精がヴィヴィトの中で爆発するだろう。
ヴィヴィ > 処女膜を突き破った瞬間、びくんと身体が跳ねた。
子宮口をごつ、と叩かれて膣内が痙攣する。また、軽く達した。
蜜と一緒に一筋の赤が結合部から溢れ滴る。
「い、ぁっ、わから、なっ」
戦後、などと言われても今は考えが纏まらなかった。
肩を押さえ込まれてしまえば、それ以上身悶えることすら叶わなくなる。
子宮口まで突き破りそうな勢いで押し込まれていく肉棒の激しさに、悲鳴混じりの嬌声があがる。
しかし膣内は中へ招き入れるように吸い付き、蠢く。
男の形を覚えさせられるように、擦りつけられ、掻き回され、見出し回され、水音が立ち上る。
まるで拷問のように、子宮口を執拗に攻め立てられて、痛みと快感に呻く。
「やっ、あ、はげ、しっ、……ひぁっ」
答えられずに喘いでいたが、突然、激しくなる動きに、ついていけるわけがなく。
がくがくと揺さぶられ、荒々しく犯される。まだ痛みを訴える破れた処女膜を擦りつけられる。
痛みと、痛みと、快感に、侵される。
己のあげる高く甘い声と肉のぶつかる音と、愛液の飛沫たつ音とが響く。
「アノー……アノー」
一度目はただ音に乗せただけ。二度目は、しっかりと記憶して。
男の名を口にした。
痛みと快感に涙を零して乱れた顔が、男の顔を呆とした目で見返す。
震える肉棒を、膣内がぎゅうと一際強く締め上げて。
「や、だめっ、赤ちゃん、だめぇぇぇっ」
耳元で囁かれた言葉に、はっとした。
ふるりと首を横に振り、それでも逃れることもできず、膣内に男の精を受け入れた。
と同時に、己もまた大きく膣内を痙攣させて達した。
アノー > どくんどくんと脈打つ肉棒はしばらくぶりの女の感触に酔いしれてるようだった。
精を溢れんばかりに注ぎ込み、それでも肉棒は余力があるようだった。
「そう、アノー・ニュクスだ。覚えておけ」
男はそう言うとヴィヴィトの腰を持ち上げ、再び肉棒をゆっくりとピストン運動させる。
まるで零すことを許さないと言いたげな動き。子宮の中に熱い精が注ぎこまれて行くのがわかるだろうか。
「お前の始めての男だ」
男はそう言ってヴィヴィトのおなかをゆっくりと撫でると、その唇を唇で覆うか。
ゆっくりと堪能するように、口内を舌で掻き回す様に。
やがてゆっくりと唇も離せば満足げに笑う。
「さて、魔族の確認はとれたな。ま、各所で確認されているからあまり重要な情報じゃないかもしれんが」
ゆっくりと肉棒を引き抜きながら男は呟く。
「どうだ、ヴィヴィト。楽しんだか? そろそろ自白剤も切れてきた頃合じゃないか? ま、この中毒性の薬と同時にセックスをすると禁断症状がセックスの快感と混同することもあるらしいが・・・。どうだ? 気分は悪くないか?」
ヴィヴィ > 達している間にも動かれれば、ゆっくりとした動きでも十分な快感を生み出して腰を震わせ。
子宮の中にまで熱い精がとぷとぷと満ちて、揺れる音が聞こえるようですらあった。
破瓜の血と痛みは、もはや薄れてわからないほどになっている。
「初めての……男、んぅっ」
お腹を撫でられ、唇を重ねられれば抵抗なく口内まで舌で蹂躙されるに任せ。
ようやく少しずつ、頭に昇った熱が下がるように意識がはっきりしてきた。
男の呟きが意味のある言葉として理解できれば、案の定、重要な情報などではないようで。
涙に濡れた碧眼が、徐々にはっきりしてくれば、不安げに揺れながらも男を睨みつける。
「た、楽しむものか……っ。気分は、最悪、だ。用が済んだなら、この拘束を解け……」
震える声音は、薬から抜けて強がりが多分に混ざるもの。
乱れた銀髪をふるふると振って、拘束を解くよう求める。
アノー > 「そうか、それは残念だ。お前は何を言ってるんだ。捕虜となった以上、この先でお前に待っているのは強制労働だが?」
男はそう言うと苦笑いと共にヴィヴィトの前で煙草に火を点ける。
「女性兵士の今後を思うと大変だと思うぞ。この後は正式に王国軍の捕虜収容所へ送られ、そこからはまあ・・・複数の男相手に『強制労働』だな」
同情するよ、と男はそう言って煙草をうまそうに吸い紫煙をくゆらせる。
「今も昔も女はそれだけで戦利品だからな。拘束を解くわけがない。――それに、あそこまで気持ちいいと快楽に呑まれていたんだ。薬のせい? 酒のせい? いいや、あれはお前の本性が露になっただけだ。お前は――」
男はそう言うと、ヴィヴィトの秘所を――膣口から精を掻きだす様に指を挿入し精を掻きだそうか。
「もう前のお前ではない。男を知って快楽を知った。認めてしまえよ。今後戦場に立つなら同じようなことは何度でも――」
と、そう言い掛けて男はドアのほうへと視線を向ける。
やおら、ノックする音の後「隊長、お楽しみのところすみません。そろそろ潮時です」という言葉に小さく頷いた。
「そろそろお迎えのようだぞ、お姫様。いや、騎士様か?」
そう言って煙草を消すと自分の服を着だす。
もちろん、ヴィヴィトの拘束を解かなければ、服を着せたりもしない。
「テルヒア軍の中隊規模が此方に向かっているそうだ。恐らく波のように押して引いての瀬戸際だろ。良かったな、テルヒア軍に戻れるぞ。ま、そんな格好で転がってて仲間が情欲に駆られてお前を襲うかもしれないがそればかりは俺達の知ったことではないが」
そう言って自分の身支度を整え始める。
ヴィヴィ > 理性が戻ったが故に、恐怖もまた戻ってくる。
下肢に残る違和感から身を捩って逃れ、男の言葉に震える。
「強制労働……ひっ」
複数の男相手、などと聞けば恐怖に肌が粟立つ。
壊れずにいた矜持が、男を睨みつけさせる。
しかし、続いた言葉に表情が凍りついた。
「ちが、違う……あれは、あんなのは、自分じゃ、わたしじゃ、ひぅっ」
本性、などと言われて慄き、首を必死に横に振って否定する。
けれど秘所を掻き出す指に余韻を引き出されて、否と思いながらも感じてしまう。
と、ドアを叩かれ、その向こうから聞こえた声。
そしてふかしていた煙草を消す男へと恨みがましく視線を送る。
「自分は、兵士だ。姫でも、ましてや騎士でも、ない……」
己が何者であるかを、己で定義し続ける。それに縋るように。
男から伝えられる情報に、喜色が浮かび、次いで僅かに恐怖が滲む。
また、あんな目にあって、また乱れてしまったら、そんな己の可能性が怖かった。
「アノー・ニュクス」
自由に身動きすることも叶わなければ、ただ憎々しげに男の名を呼んで、身支度を整える姿を睨みつけた。
涙でくしゃくしゃになった顔では、威嚇するほどの効果もなかっただろうが。
アノー > 「どうかな。まあ、お前の中には俺の子種が入ってるんだ。それに――ずいぶんと嬌声を張り上げていたじゃないか。お前が認めなくても、体が覚えてるようだがな」
男はそう言うと新たに掻き出した愛液と精液が交じり合ったそれを眺めるとそれをシーツで拭う。
「どちらにせよ、慣れるなら慣れておくことだ。魔族が一緒なら人間以外を相手にさせられることだってありえるからな」
剣を装備し、盾も背負った。ドアの向こうから「お早めに」という言葉に返事する。
「なんだ? ヴィヴィトーネ=グローネ」
名前を呼ばれれば部屋を出る前に其方を振り返ろうか。
「そう泣くな。お前も戦場と言う場所を楽しめよ。じきに慣れる。ま、一度敵国の人間に抱かれた仲間は結構な頻度仲間にも襲われるらしいがな。それとも――、一緒にくるか? 歓迎するぞ」
男は冗談を含めてそう言うと「準備は終わった、すぐに隊を終結。本隊と合流するぞ」とドア越しに命令を出して歩き出そうか。
ヴィヴィ > 「く、ぅ……っ」
男の言葉に、否定も肯定もできずにただ、小さく悔しげに呻いた。
そう、今まで性経験がなかったことが幸運だったくらいなのだ。
都の惨状も、魔族の参入も、知っていながら何もしなかった己にとっては。
準備を調えてこちらを振り向いた男に、元々釣った目尻を更に釣り上げた。
「ヴィヴィトーネ=グローネ、だ。覚えておけ……いつか、この借り返す」
強がることでしか、己を守れずに、そう言って。
男の冗談に、初めて少しだけ頬を緩ませた。
「自分は、ティルヒア様の兵士だ。まだ。……早く行ってしまえ」
ふい、と首を背けて歩き出す男を見送りはせずに、一人取り残される。
その後、友軍に見つけられてどんな目に遭ってしまうのかは、まだわからない。
アノー > 「お前こそ覚えておけ。お前の始めてを奪った男がアノー・ニュクスだということをな。なぜなら――」
一息
「子供が出来たとき父親がわかるだろ?」
と、未だに精液で汚れた下腹部を指差して男は言った。
「早く行ってしまえ」という言葉に男はひらりと手を振り部屋を後にする。
その後、部下からは「隊長ばかりずるい」「今度は俺達にも参加させてください!」とか散々文句を言われたとか。
ともあれ、またこの戦場で会うことがあるかはわからないが、ヴィヴィトーネ=グローネの名前を覚えた。
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」からアノーさんが去りました。<補足:@.テルヒア軍間諜を終えた後王国軍に復帰。その後女王の都攻略作戦に出兵を命じられた部隊長>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」からヴィヴィさんが去りました。<補足:銀髪、碧眼、軽装の鎧姿>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」にナルラさんが現れました。<補足:武装済:黒天馬:顔のない騎士団複数名>
ナルラ > 先日の第7師団の無差別砲撃により、ティルヒアの都は見るも無残な状態であった。
できれば無傷で、インフラなどもそのまま利用できればと思っていたのだが、生命線でもある上下水道もこの様子だとボロボロになっていることだろう。
ナルラ達、顔のない騎士団の面々は黒天馬に跨がり上空からこの都の様子を伺っていた。
「まだ、残存兵士はいるな」
しばらくすれば地上から矢や魔法弾が飛んでくる。
それを避け、黒天馬に取り付けた新兵器のトリガーを引く
黒天馬に取り付けられた二本の木の枝のようなもの
テルヒアの軍人や、古代兵器に詳しい物が見れば、それが銃という武器であることはわかろだろう。
だが、テルヒアの魔法銃とは違い、汎用性は低く、ただ光の槍を解き放つ簡略化されたもの。
魔力は、組み込まれた魔法結晶により、自身からの消耗はせず、命中の制度や修正は天馬が行う。
ただ引き金をひけば、勝手に敵を殺す武器
それの試射を行ったのである。
結果は一目瞭然、顔のない騎士団に、弓を引いたものは光のジャベリンでその身体を貫かれていた。
「よし、この武装なら白天馬の面々にも使いこなせるだろう、掃討戦は彼女達に任せよう」
そう言って引き続き都の上空を旋回し、攻撃を行ってきた者に、簡単に殺す武器で命を奪っていく。
ナルラ > 今回の目的は、新兵器のテストだけではない。
さて、そろそろ始めるとしよう。
先に斥候として向かわせたツバキから入手したこの都、そして城の見取り図。
それを解析していくと、面白いことに気づいた。
「では、作戦を開始する……各自結界の要、全てを掌握するぞ」
このティルヒアの都、その街の構造、そして施設にはある法則性があった。
この街の構造自体がアイオーンの力を集め、アイオーンの結界を作り出しているのだ。
その要となる場所には、国の主要施設や教会等主要な施設が立てられている。
そこにだけ集中的に攻撃を行う予定だったのだが。
「第7師団の暴走は、思わぬ利点があったな」
先の砲撃により、放棄された施設もあり、余力を持って攻撃を行うことが出来るのだ。
ナルラ達は、その結界の要の一つ、放棄された騎士団の詰め所に近づけば、そこに一本の槍を投げ入れる。
ヤルダバオートの加護を受けた槍
槍は地に刺さればそのまま地面に飲み込まれていき、一度淡い赤い光を放った。
その調子で、一つまた一つとこの国の結界の要を、ヤルダバオートに侵食させていく。
強大なアイオーンの力を反転させ、ヤルダバオートの力で都を蝕み、その色に染め上げるために。
ナルラ > まだ無事だった施設、抵抗の激しい場所もあった
だが一つ、また一つ、この都をヤルダバオートの加護で染め上げていく。
まるでアイオーンが『存在しない』とティルヒアの都に錯覚させるかのように。
そう、アイオーンは存在しない
存在していると、民に感じさせなければならない。
ヤルダバートこそ神、ヤルダバオートこと真の守護神
この国の人々は、偽王ティルヒアに拐かされ、偽りの存在しない神を崇めさせられている。
だからこそ負けるのだ、この国は。
だからこそ導かなければならない、ヤルダバオートの勇者として。
この都は染め上げた、お誂え向きに、多くの血が流れ、贄となった者達は多くいる。
ティルヒアよ、お前の命で流されたお前の民の血で染まるが良い。
アイオーンではなくヤルダバオートに。
ナルラ > さて、次はいよいよ
「あの湖だな」
そうヤス湖へと視線を移せば、そちらの方へと天馬を飛ばしていく。
今度はあの湖を染めなければならない
ヤルダバオートの槍と聖水で、ヤルダバオートの加護に
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」からナルラさんが去りました。<補足:武装済:黒天馬:顔のない騎士団複数名>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」にハスタさんが現れました。<補足:イカしてない服装の貴族風ながたいの良いおっさん。戦う女性を凌辱したいっぽい。>