2015/11/23 のログ
魔王サタン > トータル約2~30秒位の間だろうか。
この魔王が更に追加で溜息を二つ、三つ零すには十分過ぎる時間だろう。

『――あぁ、…久しぶりであるな、ベルフェゴール。
相変わらず眠そうなようだが、お前も神龍絡みの視察か?」

この地は今まで結界があり、魔王クラスの者であっても容易には干渉できぬ場所であった。
とは言え、此度の騒乱によってこうしてこの地に魔王二人が立ち入る事も可能となり、序に賭けの件もある。
そしてさらに序に昨日の神龍の件だ。
長い年月眠りに落ちていたらしい少女が、起きて…というが寝て居たが、この地に居るのなら、自らと同じような用事であろうかと、コキン、コキンと男は首を左右に捻りながら問い尋ねた。

魔王ベルフェゴール > 『新流?……』

(何やら脳内で誤変換しながら首をかしげつつ、すいーっとサタンに近づいて両手を広げて、抱っこしろと言わんばかりに。大きい人には抱っこしてもらうものだという理屈なんだけど)

『ああ、そう……そうそれ、神龍ね…うん、珍しいから見たかったんだけどね。
面倒くさくなっちゃった』

(今のいままで忘れてた。何かと途中で挫折するのはデフォルトである。例の賭けの件でということならこの魔王にしてはよく動いている方だが)

『そっかー、だからこんな感じなのか~』

(と、周囲の荒廃した様子に、でもあんまり興味なさそうに話を合わせて)

魔王サタン > そういえば嘗て会った際も彼女は空中に浮かんでいたような気がする。朧げながらだが。

そして魔王はついつい条件反射のように両腕をゆるり伸ばし、着陸地点を作った。作ってしまった。
それはもう両腕はしっかり少女のボディサイズに合わせた幅で、頭の置き位置もちゃんと下腕が枕くらいになるよう両腕で多少高さを違えてばっちりと。

「――…ふむ。我も残念ながら姿は見ておらぬが…。しかし、お主がわざわざ出向いてまで見ようということは、容易い相手では無いようであるな。」

この少女もまた『酔狂』の魔王と同じように頭脳派だったはず。
まぁ、珍しい物見たさという気もするが、あまり出歩かないはずの少女が自ら出てきている辺り

(珍しく働いているのであるな。)
凄く失礼な感想を抱きつつも、両腕だっこしたまま同様に周囲の荒廃の様子を再度眺め。

「既に王による治世も無い、魔族の国以下の惨状であるな。」
そんな感想を呟いた。

魔王ベルフェゴール > (それはもうぴったりサイズの寝床を用意してもらえばそこに飛び込むに決まっている。これはもはや己の意志で抗えるものではない節理である)

『う~ん…おっぱいも良いけど…筋肉も悪く無い…低反発枕のごとし……』

(何やら感想を告げながらしっかりと抱っこされて定位置のように収まる。因みに自分が抱いていたクマのぬいぐるみはサタンの傍にふわふわ浮いていて。パジャマの幼女を抱っこしているのと合わせてサタンの威厳とか風格のようなものを根こそぎ奪うという高等技術を用いていた)

『一応、ボクら悪い魔王としては、魔族の国「以上」と褒めたたえる手もあるけどね』

(サタンの意見にはおおむね同意。そんなに、見ていて面白い参上でもない。頭脳派といえば頭脳派なのだが、単に肉体労働を拒否しているともとれる己の場合。指揮官というタイプでもない開発者型だが)

ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」に魔王ネスさんが現れました。<補足:赤と黒のフリルドレス/赤と青のオッドアイ/小柄/プロフ参照>
魔王サタン > 「――…筋肉であれば、我よりもハスターの奴の方が色々と付いてはいる様であるがな。」

威厳とか風格とか既にそんなものは無く、荒廃した街で黒服の厳つい男が、浮遊するクマさんぬいぐるみと、パジャマ姿の少女を抱っこしているという、ここが普通の街であれば通報待った無しの状況だ。
しっかり腕の中納まっては枕の感想を述べる少女にふと、自分以上にごつい彼の名を述べてみる。

「が、これは最早『国』ではあるまい。
力を得る為の家畜に成り下がったこやつらの集まりと、我らが統べる国を比べるのも馬鹿馬鹿しいが…。
まぁいい…散歩でもするとしようか。この地特有の珍しい料理を出す店があると奴も言っておったしな。」

見るべき物は見たし、知るべき事はしった。この地に滞在する必要は最早無いものの、この子を捨て置く訳にもいかない魔王は仕方なし、抱っこしたまままだ無事にあるかは分からない料理店を探す為歩みを進めることとした。

魔王ベルフェゴール > 『…………ハスタ―…?……?………ああ……(思い出した)……ハス太オジサンは大人しく抱っこしてくれないからな~。』

(どうせすぐに色んなセクハラをしてくるんだろうとは予想される酔狂を思い出す。それが凄い嫌だという訳ではないんだが。安眠は邪魔されること請け合いだ)


『…………ボク、甘いの食べたい…』

(と、リクエスト。その前にサタンの話を聞いて何やら考え込むが。そういう難しい話されてもよくわからないな~、あんまり興味ないな~と割と失礼なことを思っていて。口に出すのも面倒くさがった)

魔王ネス > (自らの欲求を満たしてくれる、そんな面白いものを求め魔族の国から少し離れた都"ティルヒア"へと訪れる。人間と人間が争うというなんとも面白い出来事。涎が垂れるほど食欲がそそり、人の臭いがする方へと飛ぶ。周りを見るからに、とても腐敗した光景、風景が後を絶たず、獲物になりそうな人間はいないかなぁなんて首を左右へ揺らす)

はぁ、こんな廃れきったところに来るんじゃなかった。何も面白くない。それどころか生きた人間もまともにいない。

(そろそろティータイムの時間。いつもならメイドを連れて、そのメイドに茶の用意をさせるのだが、道中はぐれてしまっいでティータイムもおあずけ。大層機嫌の悪そうに、人気の少ない都を飛び回る。そして、少し先を見つめると、二人の人影。その影の持ち主が誰のものなのかと、きづくのは意外にも早かった)

おっと....、あれは....、面倒臭そうなのが二人....

(自分の目の先にいる二人の魔王。もちろん顔も名前も知っているが、直接話したことは無い。それどころか自分のことを知っているかどうかもわからない。そんな、二人の魔王に、下手に声を掛け好戦的な態度を取られては溜まったものではない、が。少し悩んだ後、暇潰し感覚で、話しかける程度ならと、手に持っていた日傘を開き、二人の魔王の元へと近づく)

魔王サタン > 「まぁ…奴ならば間違いなく…ハイテンションのままセクハラ抱っこ確実であろうなぁ…。」

憤怒の魔王の頭にも想像できそうなイメージ図に、魔王は天を見上げた。遠い目で。

新鮮な魚やらが味わえるとは聞いて居たが、果たして甘い物は何か特徴的な物があっただろうかと、魔王を抱っこした魔王は通りを歩みながら考える。

自らが進もうとする先で、開かれる日傘の存在は一応に認識はしているが、警戒の色は薄い。
近づいてくるもう一人の存在へとこの魔王もまた歩みを止めるでもなく、今はやってそうな料理店を探していた。

魔王ベルフェゴール > 『こう言っとくと、サーたんへの防壁にもなるって言う連続技だよ?…今のとこわかった?…』

(たぶん、ハスタ―だとこうするからやーだーとか言っておけば、この生真面目な魔王はしないんじゃないかなぁという何となく。それが嫌だという訳ではなくて戯れ程度の心算で)

『まぁ、やっぱりこんなに荒廃してるとこでも、往来でイチャつくのは流石のボクもどうかと思うんだ…』

(割と、どうでもいい世間話をしながら。警戒心というものが基本的に存在していないような何でもオートメーション魔王は、近づいてくる存在に何かを思うなんてことも無く)

魔王ネス > (魔王同士の話、なんて興味もないことなのだが、二人へ近付く度に聞こえてくる世間話とやら。どうやら、警戒はされていないらしいが、自分の存在に気づいているのだろう。まあ、姿を消す魔法や気配を消す魔法なども使っていないのだから当然か。魔王達との距離は大分近づいた頃、吸血鬼であり魔王でもある少女は口を開いた)

魔王のお二人さん。こんな何も無いところでデートかしら?

(強い印象を与える吊り上がった瞳に、口紅をつけているわけでもないのに真っ赤な唇。赤と青の左右非対称な瞳は二人の後ろ姿を捉え、真っ赤な唇は饒舌ながらに言葉を述べる。傘のせいで、光を遮っているため、二人から自分の顔が見えるかどうかは微妙だが、人と間違われることはないだろう。警戒されていないのなら、もっと近づいても平気かと、羽を使い宙へ浮き、二人の前へ降り立つ)

魔王サタン > 「アレと同じに認識されるのは心外であるな。我も色は好むが変態ではない。」

ここに居ない魔王をバッサリ変態だと斬って捨てる。
適度な温度差で気が合う部分もあるが、やはり自身は変態では無いと、今頃何処かでクシャミでもしているだろうか。

次第に近づいてくる存在に仕方なし、男は天を見上げて居た視線を降ろし向けることにした。
イチャつく云々を言うのなら降りろと思うのだが、両腕の力を抜いて地面に落とすのも何となく気が乗らず、抱っこのままで威厳は皆無。
傘越しにではあれど、聞こえる少女の言葉に
男はやれやれと溜息を一つ吐いて、歩みを進める足を止めた。

「――…久しぶりの邂逅なのでな。我も気が向いた故にこの地方の料理と甘い物でも探している所だ。」

男の事を魔王と呼ぶ辺り、同族なのだろうが正直相手の存在の記憶は薄い。
羽を広げ宙より眼前へと降り立つ存在を、男はただ視線にて追った。

魔王ベルフェゴール > 『…………スー………』

(そして、このタイミングで唐突に寝た。いきなり手を離して落ちても色々とオートで守られているので大丈夫なんだけど甘えられる人にはめいいっぱい甘える主義だ)

『…………………』

(主が寝ているときの自動機能そのなんぼか。サタンの傍に浮いていたクマのぬいぐるみが新たに現れた謎の女性に丁寧なお辞儀をした。ちなみに、起きていても誰か思い出すわけでもない、大罪の人ですら思い出すのに30秒くらいかかる場合もあるのだから)

魔王ネス > ...あー、あれよね...二人ともきっと、私のこと覚えてないっていうか...知らないよね....?

(これでも、闇の化身でありこの世に夜が来るのは自分がいるからこそなのになー、なんて内心傷付きを覚えるも、名の知れた魔王様からしたら自分なんてちっぽけな存在なのだろうと、プライドもへったくれもない魔王(仮)は苦笑を浮かべる。長身の男を一瞥し、すぐ様眠っている少女の方へ顔を向ける。彼女の代わりに丁寧にお辞儀をしてくるクマのぬいぐるみに少し不気味さを感じつつ、再び顔を上げ、言葉を続けていく)

まあ、会ったことあると言っても話したことはないから仕方の無いことなのだけれど。私は、ネス·アプル·ポイズニー。これでも一応、貴方達と同じ魔王の1人、よ....

(最後の、魔王の1人という台詞を終えてから、なんだか木っ端図かしくなったのか、顔を林檎のように真っ赤にしていく。目の前の、既に魔王の威厳などない長身の男1人と、こちらも同じく威厳などないくらい顔が赤いのを隠すように傘を顔の前に突き出す)

へぇ、料理と甘いもの、ね。料理店は皆潰れて瓦礫に埋もれていたけれど、甘いものならさっき近くの人間から量産奪ってきたわよ?

(二方が探していたものかどうかはわからないが、妹のお土産にでもと、甘い生地を揚げた丸いもの。それが大量に入っている袋を男に見せる)

もし良かったら、幾つか持っていくかしら。お近づきの印、ってことで。

(袋に入っている、甘菓子を数個、別の袋に移し変えれば、眠っている魔王を抱っこしている男の手へと渡す。それにしても、魔王でも魔族の国から外出し、料理なんかを探すこともあるのか、なんて意外に思う。自分も、お出かけや散歩なんて毎日していることだが、自分が特別おかしいと思っていたばかり。こうして魔王二人に出くわしたのは意外とラッキーだったのかもしれない)

魔王サタン > このタイミングで唐突に眠る魔王をどうしたものか。もう色々面倒になってきた。
このクマにでも助けてもらいたい気分になる。
チラリ、一礼するクマのぬいぐるみへと男は溜息を零しつつ一度だけ視線を向けた。

自らの名を名乗る少女。
自らと同じ魔王と名乗るのであれば、相応の返礼はせねば成るまいと。
なにやら再び傘にて顔を隠した相手へと

「――…ふむ、どこぞでお会いした事もあるやも知れぬが…すまぬ。思い出せぬ非礼、申し訳ない。」
軽く上体を傾けて謝意を示した。
やはりこの戦火と荒廃の中でやってる料理店を探すというのは難しい事だった様子は、相手の言葉にて納得せざる終えない。運がいい店はこの国には最早無いのだ。

「我は別段甘い物はいらぬのだがな…。まぁ、連れが喜ぶだろう。感謝する。」

両腕は塞がっているのだが、なんとか手首と指先だけででもその袋を受け取ろうとはするだろう。上手い事受け取れるかはこの腕の中の人物次第なのだが。
しかし、同じ地に魔王と名乗る者が三人も揃うというのも珍しい事。ふと、目の前の少女の目的でも気になり

「それで、魔王ネスよ。お主はこの地にて何を?神龍を調べにでも来られたのか?」
とりあえず、自分がこの地に訪れた目的と同じだろうかと問いを向けた。

魔王ベルフェゴール > 『………ぬぅ?…良い匂い…』

(お菓子の匂いにつられて目を開けた。ふわりとサタンの手から離れて、何やら見えない手がサタンが受け取ろうとしていた袋を横取りする。威厳の無さでは誰にも負けない自負があるとかそういうわけではないが、そんなものは無い、誰よりもない)

『おねーさん、ありがとう……けど……ボク、今これを食べたら……死ぬの……』

(手は使わずに見えない手が袋を開けて中身を確認。言葉の意味を要約すると。飲み物なしにぱさぱさ系のお菓子を食べると喉に詰まらせて死ぬという意味だ。怠惰の魔王を殺すためには世の中からミルクティーやカフェオレをなくせばいい)

魔王ネス > (やはり、覚えられてはいなかったか。まあ、魔族の国でもそこまで名の知れたものではないため仕方ないなと、納得。軽く状態を傾け、頭を下げる魔王を見つめ、礼儀の正しい魔王だなんて、感心する。今まで出会ってきた魔王や魔族達は皆敵意むき出しで、好戦的だったためか、目の前に居る二人のお陰で魔族達のイメージは覆されたであろう)

別に、気にしてないわ。あまり外に出ないし、種族的には吸血鬼だからね。陽の光は苦手なの。

(両腕を塞がっている状態の男に気が利かなかったかしらと、心配そうな視線を送るも、目を覚ました可愛らしい魔王に横取りされるのを目撃すればその視線を止め、顔を上げる。甘いものが好きなのかしら?と男に抱かれる魔王を見つめ、お礼を言われれば軽く微笑み、食べたら死ぬという言葉に首をかしげた)

あぁ、確かに飲み物なしでは喉につまらせてしまうわね。

(しばし考えれば彼女の言っていることが理解できたのか、口を開き、冗談めかしに人の血液が入った瓶を見せこれでも飲む?なんてからかってみせる)

神龍?いえ、私がここに来た理由はただの暇つぶし。あとは、人間達の争いを、高みの見物ってところかしら。

(自分の目的を問われればそんなもの無いに等しいようなもの。何の憶測も虚言もなく、さらりと答えれば、神龍というものに興味を持ったか、それについて訪ねようか)

神龍とは、何かしら。なんだか、面白そうな話だわ。

(陽が出ているうちは、あの狂気にも似たあの笑みを浮かべることはないだろうが、今はニッコリと微笑む。こうして二人の魔王と遭遇したのが陽の出ている今でよかったとホッとする。月が出ている、夜の理性が働かない自分は、何をするかわからない。とにもかくにも、神龍というワードに興味津々といったように微笑む)

魔王サタン > 自分から離れて入ってくれた事に、多分今日一番の安堵の溜息を零す男。
受け取ろうとしていた袋が横取りされても構いはしない。
好きにさせよう。
ダラリと両腕を下ろした男はもう二度と抱っこする事は無いつもりだ。

そしてもう一人の魔王の少女は
所謂享楽がてらの散策かと、返る言葉から認識した。
吸血鬼という部分で思い当たる節はあるだろうが、まぁもう思い出すよりも話して記憶した方が楽だとの判断。
昨日の件の説明をしても良いだろうが、手っ取り早い手段としては
ユルリ片腕を持ち上げてこの街の奥に聳える女王の城を指差し

「あの城の主で、まぁ…この街の民から力を搾り取ってる本人…中々に壊れた王の様だ。」

神龍という存在に興味を示したようであったが、とりあえずはざっくりと、男はこの街に来て見て感じた部分での説明にした。他の魔王の様に知識派というわけでも無し。
割と物理専門の魔王は説明するのが苦手な様子。
とりあえず、見るべき物は見たし感じる物は感じた。この地に最早用は無いだろうと判断し。

「さて……すまぬな、魔王ネスよ。
もう少しお主と語らうのも良いのだが、今宵はここいらで失礼するとしよう。あぁ、そやつの相手は頼む。我は……もう色々疲れた。」

疲労の色どっと。
多分凄い疲れたオーラとか出ているのだろう。
自らの足元に転移魔法の陣を展開すれば、自らの領地へ帰還することにした。

「まぁ、機会があれば我が領地にでも来るがよい。
この菓子の返礼位はさせてもらうが故に。」

そうして、魔方陣が光を放つと、男はその光に飲まれ消えていった――

魔王ベルフェゴール > 『シンリューのことはボクらも正直詳しくはわかんないけどね~。
その名の通りの神性存在ではあるっぽいよね。…』

(魔王とはいえ、あくまでイチ魔族である。神ではない。
目の前に浮かべた菓子を眺めつつ、今食べるかどうか迷いつつだが少し説明してみて)

『ん~、ボクも…帰るね……お菓子も食べたいから飲み物ないと…眠いし』

(そういうと、熊のぬいぐるみが近づいてきて背中のファスナーが開く、少女はその中に入っていけばすっぽりと飲み込まれて、次にクマ自身が自らの身体をファスナーの中に呑みこんでいけば。その姿は完全に消える)

ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」から魔王ベルフェゴールさんが去りました。<補足:翡翠の髪と同色の瞳。くるくる寝ぐせ。水玉パジャマ。クマぬいぐるみ。>
魔王ネス > (眠っていた魔王が離れていったことに安堵の息を吐く魔王に対し、クスッと含み笑いを零す。後、咳払いで誤魔化し、王城を指さす方へと顔を向ける。執事やメイドたちからの情報は聞いていたつもりだが、大した知識もなく、興味もなかったせいか目にも入れていなかった城。今度は男の説明を聞きながら相槌を打ち、簡潔な説明を聞き終えれば、小さくソイツは美味しいのかしら、等と口にする。もちろん、その声はとても小さく聞こえるようなものでもないだろうが)

あら、そう。子守も大変なのね。いいわ。そうね、今度時間がある時にでも呼んでほしいわ。それじゃあ、またね。

(男の周りから溢れ出す、疲れというオーラはきちんと見えており、引き止める理由もないので見送ることとしよう。そして光に包まれる男を見送りながら、眠っていた小さな魔王の方へと目を向ける)

神、ね。

(陽が落ちてきているのもあるのか、ニタァと不気味な笑みを浮かべたのが見えただろうか。そして、その魔王も変えるという言葉を発せば、次求めることなく見送る)

気をつけてね、のんびりな魔王様。

(クマのファスナーへと姿を消す魔王に笑顔を向け、一人取り残された魔王は欠伸を一つもらした。帰りに、主戦場で生き血を吸ってから帰ろう。そんなことを思いつつ、背から羽を伸ばし、日が暮れる夜空へと消えていく___)

ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」から魔王サタンさんが去りました。<補足:銀髪のミディアムウルフ、紅瞳、がっしりと筋肉質な肉体/黒服、黒革靴>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア」から魔王ネスさんが去りました。<補足:赤と黒のフリルドレス/赤と青のオッドアイ/小柄/プロフ参照>
ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア 都内」にツバキさんが現れました。<補足:オリアーブ島の一般的な服装、フード付きマント。>
ツバキ > 暴動が続き更なる混乱を見せる都内、いつもと変わらぬ調子でふらふらっと散歩がてらに適当に歩みを進める少女。
そろそろまた連絡の一つもしないといけないな、とか、そんな事を考えながら少し影になるような路地へと体を滑り込ませる。

壁に背を預けるようにして凭れかかると、意識をそこへと集中させた。
さすがにこれは伝えないといけないだろうな、とまず思ったのは三つ。
一つ目、ティルヒアと思われる計り知れない程の強い感覚がこのオリアーブの島のところどころを破壊し回っていた事。
その後は感じる感覚が一気に萎んだ、多分、その破壊行為によって力をかなり消費したんじゃないかな?と思う。
二つ目、その破壊行為の後、治安が更に悪化した事。話によると、儀式やらなんやら怪しいものがまた増えてるみたいだ?
王都並かなーとか思ってた治安の悪さが更に悪化するとか、何なんだろうね?とかとりあえず聞いてみた。
三つ目、ティルヒアに魔王が姿を現している。特定出来たのはたまたま城門付近で見た魔王アスタルテ…いやまぁ、あんな大所帯だし気付くの簡単だったよ、うん。
後はちょくちょくと現れたり居なくなったり、アスタルテを含めて六つくらい確認出来たはず。
さすがに目的は聞けなかったけどね、近付くと危なさそうだし?
…そんなところだろうか?

ツバキ > 他何かあったらまた伝えるねー?とか言葉を残し、そこで集中を切った。

破壊状況を説明しなかったのは、あまりに被害が大き過ぎて調べきれないと思ったから。
ティルヒアと思われるあの気配は海のある方向も飛んでいた、囲む湖を越えた先にも飛んでいた…下手をしたら、このオリアーブ全土なのかもしれない。
というか、なんで女王が自分の国を破壊する訳?それが一番の疑問だ。
普通に考えて攻撃するなら味方を巻き込まない外周に向けるものじゃないのかな、と。

まぁ、考えるのは軍人さんやお偉いさんに任せよう。
そう考えを切り替えて深く考えるのをやめた。

ツバキ > 報告は終わったんだし、後は自分のやりたい事でもやってよう。
そう思えば路地から大通りへと出る、そろそろお昼かな?という時間帯か。

それならば、酒場とか食堂を探そう。
そう考えるのが普通なのだが、少女が探そうとするのはとりあえず美味しそうな匂いがする方向。
受け取ったお金はあるのだが、どうしても他所様の食事に手をつけてしまうらしい。
ほらだってお金かからないし。

あぁ、せっかくだから人外を見付けたらまた遊ぼうかな、そのついでに。
歩き始めながら、思い出すのは先日の事。
ちょうどよい感じに見付けた人外、1人だったから路地裏にご招待をした。
そこで何を行ったのか…所謂拷問である。
肉体的苦痛で気配の変化はあるだろうか、それを実験した。
しかし、それは1人では無理なので、その後にもう1人。
ミレー族とか言ったっけか、動物のような種族。
最初の人外は人型だったし、魔族か何かだったのかな?
結果は変化が無かった、どちらも人外であるのは分かるが変化は分からなかった。

なら次は…精神的苦痛?凌辱でもしてあげれば何かあるんじゃないかな、とか考える。
よし今度はそれにしよう、そうしよう。

笑顔で歩く少女の姿、頭の中はこんな非人道的な事を考えているなんてきっと誰も思わないだろう。

ツバキ > 「んー…?あ、食べ物発見…人外も発見だね」

すんすんっと鼻を鳴らす、どこからか漂ってくる美味しそうな匂い。
その匂いの方向は、すぐ側にあった民家っぽい建物だ。
そして、見付けた人外は…その先に居た。

二兎追うものは一兎も得ず、さぁ、選択だね?
お腹か興味か、どちらを満たそうかと、そんな思いを天秤にかけた。

ツバキ > よし、決定。そう心の中で一言呟く。

笑顔を浮かべたままの少女は、その足を先に佇む人外へと向けた。
頭の中で色々とやりたい事を考えながら、近付いていくのであった。

その後はどうなったのか、それは誰も知らない。

ご案内:「◇“千年の女王の都”ティルヒア 都内」からツバキさんが去りました。<補足:オリアーブ島の一般的な服装、フード付きマント。>