2025/07/14 のログ
ご案内:「魔族の国 欲望の街「ナグアル」」にタルフさんが現れました。
タルフ > 後ろ手に手を組み、ゆったりと中央街を歩む白衣姿の男。
モノクル越しに動く瞳が震える。それから、絹手袋で覆われた指が目じりを抑えて。

「んっ、ん……。そろそろ交換時期ですね。」

視力の低下具合から頃合いを見計らって、使うに値する”部品”があっただろうかと思い返し。
そういえば、最近に人間が商談を持ち掛けに来たのだったか。

何故だろう、あの時はその”商人”はエンズルートを避けていた気がする。
そこかしこに潜む”同胞”達からそういう情報を受け取っている。

「そういえば貴族はともあれ、王族、の、部品は平民と本当に差があるのか、血統で部品の優劣は生じるのか……。」

相応以上に身なりや身だしなみが良かった情報を思い返し、そう独り言ちて。

「他の商談を持ち掛ける身分の良い者がエンズルートに現れませんかね。」

あらぬ方向に動く瞳を抑えて押し込みながら、部品の仕入れ先に想いを馳せて。
他にも、取引相手や部品の仕入れ先がいないものかと、中央街を歩いて回り。

タルフ > 「そろそろ仕入れが必要ですね。流通に陰りが生じて……。
 人間共がアスピダで同士討ちしてくれれば御の字ですが、その兆しさえないのがなんとも……。」

 大通りの雑踏に紛れ、己が統治する区画目指して消えていく―

ご案内:「魔族の国 欲望の街「ナグアル」」からタルフさんが去りました。