2025/12/13 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂 孤児院」にヴィドさんが現れました。
ヴィド > 聖堂の奥、別の棟に用意された孤児の為の場所。
年端も行かぬ乳幼児から、そろそろ独り立ちを求められる子まで、
今は昼寝の後処理に奔走していた。

夕食の準備も自分たちの仕事であると理解している子らの動きは機敏で、
特にその行動をリードする年長者を慈しむように双眸を細め見守る。
まだ一つ、敷かれたままの布団の上で一人の赤子を抱き、膝には愚図る子を載せあやしていた。

「良いお姉さんになるといいな。 幸せになって、ここを忘れる位に。」

両腕で抱える赤子を胸元で、その心音を、体温を分け与えながら、
それを羨ましそうに見上げる、子供返りを起したような女の子。
食事の準備が終わるまでもう少しだけ、面倒を子等の代わりに。

「アナタも、良いお姉さんにならないとね? ほら……。」

すやすやと、眠る赤子を視界に入れてあげる。愚図っていたのが嘘のように立ち上がり、自分傍らへ寄りかかると一緒に寝顔を覗き込んでいた。

まだ庇護されるべき子らの穏やかな時間。いずれ、何かを選ばなければならないとしても
今は唯、何も考えず甘えて欲しいと、そっと身を寄せ合う。

ヴィド > 食事が出来た。そう声が掛かる。
子を抱いて、服の裾を掴む少女と共に、穏やかな様子で食堂へと。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂 孤児院」からヴィドさんが去りました。