2025/10/28 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」にルーパスさんが現れました。
ルーパス > 大聖堂の絨毯、その最奥に飾られる神体を前に、両膝をついて祈りを捧げる修道女の姿。
その両手は胸の前で組まれ、その胸もサイズが合っていないのか窮屈そうに張り詰める。

「あぁ……神よ──。私は……。」

大罪を犯した。魔の者の自然でない形であれ子を宿し、そして失った。
出産はしたのだ、しかし気が付けばその存在は目の前に無く、
ただ身体にはその証が色濃く残り夢であることは否定される。

打ちのめされたよう、憔悴しきった表情で頽れてしまった。
紅いじゅうたんに額を押し付けるようにして、顔を上げる事も、祈りを捧げる事すら
不浄な身ならば許されないのかもしれない、そんな思考が自然と顔を伏せさせたのだ。

ルーパス > 伏して、流す涙は絨毯を濡らす。
枯れ果てる事のない涙をそのままに、姿は何時しか聖堂より消えた。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」からルーパスさんが去りました。