2025/08/21 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」にアガタさんが現れました。
■アガタ > 陽がくれる頃合いの小休憩。
大聖堂を彩る花々を育てている花壇の脇。
葉を茂らせた常緑樹に軽く身をもたせ掛ける女が一人。
瞑想の小庭で腰を落ち着けるほどもない……というよりは落ち着くことが難しい折はそうやって人気のない木立の間を散策するように足を動かしてやって来たというところ。
ベールの影が降りる顔色が少々悪い。
人気のない場所までやってくるとようやくそこで足を止め。
修道会に参与する人員によって丹精されている花壇に向ける一瞥は、それらにやや柔らかな色を帯びたものの、また一度閉じて。
ぐ、と体に込める力を調整しながら、カソックの隠しから小さな巾着を取り出した。
ピルケースと携帯用の水筒を取り出し、薬を一つ唇で挟むと、水筒の蓋をあけて嚥下する。
温い水が喉を滑り落ちてゆくのを感じ、そこでようやく一息入れ。
背中に感じる幹の感触へと深く身を預けた。
女が口にしたのは、純度の高い『神の塩粒』
それが女がここに身を置く理由の一つでもあった。
巾着をもとのように仕舞い込み
じくじくと自身を蝕む痛みがその薬効で収まるのを待つように、そのままの姿勢。