2025/07/24 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」にアガタさんが現れました。
■アガタ > とどろく雷鳴。
どん、と空気が振動するような鳴動を感じた後で、視界がけぶる様な豪雨。
通り雨だろうなと思いはしても───、その被害に直接会った後ではいかんともしがたい。
黒衣は別に肌を透かすことはないのだが───、さすがに張り付く頭巾類はうっとうしい。
ずる、と引きはがして搾れば、じゃば、と床に水たまりが小さくできた。
あとで掃除しなければ、と嘆息一つ。
回廊の屋根のある部分に退避し、しかしそれ以上施設に足を踏み入れることもしないのはさすがに水たまりを作りながら歩みを進めることは躊躇われる。
とりあえず搾れる部分──、袖や裾などをぎゅ、と無造作に絞って水気を切る悪あがきを試みながら、物音が遠くなってゆくような雨音、その景色に視線を流した。
■アガタ > 既に明かりを入れる時間帯。
この荒天では視界は望むべくもない。
日中、穏やかな天気の中では瞑想の庭園は丁寧に手入れが成され、季節の花々が緑の中に彩を添えていただろうが、今はそれも雨の中に沈んでいる。
このまま歩哨をするにも都合は悪い。
掃除する範囲が増えるだけ、であればさっさと着替えに戻るのが最善だろうと判断する。
持ち場を離れるためにも一旦は詰所で申し送りをしなければならないだろう。
出来るだけ聖堂を汚さないルートを頭の中で構築しつつ。
もうここまで濡れてしまったのなら、外をまわっていったほうが早いかもしれない、と投げやりな思考もまた巡る。
ただそれは正規のルートからは外れるので、自分の中での規範意識とのせめぎ合いに揺れはし。
■アガタ > ま、いいか、と己自身のことについては乱暴な結論に達すると、いまだ雨のやまない中に無造作に歩き出して───。
結論としては修道女のまとめ役に怒られたりはした模様。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」からアガタさんが去りました。