2025/07/12 のログ
ビデラ > そうしたいと思うなら、逆に騎士も無理強いすることは無い
信心さえ見えるのなら、彼はどこまでも信徒に対しては寛容であるから

そして既に彼の頭の中では…
出産を手助けする部屋、そこに配置する人員、レイアウトまで組み上がっている
後は聖女に上申するだけだが…さて、どうなるかは聖女次第
あるいは他の聖天騎士にいさめられるか

「その心が肝要なのです
報いたいと…少しでも、矮小な身を捧げてかの聖女が笑って下さるのなら…それでいいと思う心こそが」

自分に刻まれた傷を鎧の上から撫でる
聖天騎士となる試練の際に受けた…彼としては傷とも言えない傷を

「もちろん
私の全身全霊もまた、同様に。そしてその対象は…信徒にも及びます
何か困ったことがあれば、いつでも相談してくださ…………はっ」

聖女に向けられるのが一番大きいのは確かだが
その御手に抱かれた信徒たちもまた庇護の対象だ
言葉通り、困ったことがあれば…手を貸すだろう
ただその途中、それこそ電撃が落ちたような表情である

「確かに………、持ち歩いていては…完成品が出来た際に汚れてしまう可能性もある…
非常に良いアイディアです、シスターアグニア。是非手配を。人員と金銭は私の裁量の範囲内で自由にして構いません」

興奮した彼は、ば、と手を広げて天を仰ぐ
これで、不幸な?落し物はなくなるだろう

アガタ > 何やら黙考している相手が、どのようなことを考えているのかはわからないが。
その方向性だけはいつだって決まっているので、さほど大事にはならないだろうと思われる。
勿論それを事前に阻止する他の聖天騎士たちの努力があるのかもしれないが。

「……もう十分、私は欲しいものを得ていますので」

生きながら、肉を食まれるような傷みは抑えられている。
聖薬──その功罪を知りながらも修道会に膝を折るのは、信仰よりなにより
切実なものがそこにある。

「お言葉だけ、覚えておきましょう。本来であれば卿が私に下命なさる立場ではあるとは進言しておきますが───……なにか?」

会話の途中、彼の言葉に嘘がないことは重々承知してはいるが
己はさほど多くを欲してはいない。
その言葉の途中に代わる表情に軽く眉を上げて問いかける。

続いた言葉に軽く笑みを浮かべると頷いた。

「畏まりました、ビデラ卿の名において──
 保存によい一室の準備をさせていただきましょう。内装や、棚の様式についてはまた後ほど伺います」

手を広げたことで落ちたかもしれないぬいぐるみは受け止めて、回収。
彼が落とし物をした理由を何となく察しながら──。
女は彼の言葉に忠実に、修道会内のそれなりの広さのある一室をぬいぐるみ専用の保管室として──もちろん聖女に傾ける彼の意向を酌んだ装飾と内装のものを用意するためにその場を辞すことにした。

資金については言質を得たし、問題ないだろう。

「それでは一度失礼いたしますね」

従士としての礼をとると、聖堂を後にした。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」からアガタさんが去りました。
ビデラ > 「――それもまた、よきこと」

柔和な笑みは崩れない
どのような形、理由であれ
聖女を戴いているのであれば…彼は寄り添い、導こう

「すぐに書類に纏めましょう。こういったことは早い方が良い
ああ…、ありがとうございました
貴方たちも、すぐに今日の洗礼が始まります。どうぞ入ってください」

準備に向かってくれたのだろうシスターを見送った後
まだこちらの様子を見ていた修道女たちを招き入れて
その後は、いつも通りの日々だ
今日もまた、聖女の威光を広めよう


…後日
多量の聖女様人形が丁寧に置かれた一室が大聖堂の中に整えられたとかなんとか

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」からビデラさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」にビデラさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」からビデラさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」にグアルティエロさんが現れました。
グアルティエロ >  
「……はん? ……バティスタはんグッズルームぅ~……?」

朝。大聖堂敷地内に設けられた孤児院の、庭先。

アサガオ、ハイビスカス、サルビア――
景観を良くするため、職員の趣味、子供たちの教育、等々等々の
目的で育てられている花々が花壇に色めいて爽やかな朝日で輝いている。
日も高くなれば茹だるような熱気だろうが本日の朝は比較的涼しく
少し動けば額に滲む汗も心地よい風がのんびりと冷やしてくれる。

ぱんっ! と、そこで良い音を立てて洗濯物を広げて物干し竿に掛けている神父は

「何やねんそれ。誰やそないめんどいこと言い出し、ああ、ビデラの坊かい、んで? アグニアの嬢ちゃんがあれこれ言うて回とると。湿気対策と日焼けはよ~~~気ぃ付けぇておっちゃんが言うとったって言うといたれ、ああ俺が会うたら直接言うとくけど」

同輩達と雑談しながら雑事をこなしていた。
只今話題に上がった片方は同位とはいえ片方は聖天騎士なのだが、何せ、教主すら気さくに名前呼びする人であるし怖い物この世にねぇんじゃねえかってぐらいの図太い人でもあるから周りも一応注意はするけれどほぼ慣れたもので諦めたものである。

グアルティエロ >  
「ところでな? さっきからずう~~~っと気になってたんやけど言うていい?
 何やこの乳バンドとパンツ。誰や買うたったん。子供が着けるもんちゃうぞ」

レースがあしらわれたそれは意匠は可愛らしいのだがいささか布面積が少ない。
これ、と今しがた洗濯バサミで挟んだものを指差して

「意中の男の子を射止めるって? ほうかほうか。うん。まあ。色気づくんはええとしてや。知識もまあ下手なもん付けられるよりはちゃあんとあったほうがいいんも確か。やからってこれはないやろ……これはない……買い与えたん誰? ゲンコや。パチキでもええ。後で連れてこい」

お仕置きやな、と頷く神父。
諸事情あって体重が大型肉食獣に比類する男の、拳骨or頭突き。
手加減をどれだけされたって激痛不可避の事態に慄く一部。
痛みで悲鳴を上げる可哀想な、自業自得でもあるが、そんな人を出しながら朝の忙しい時間帯を忙しなくも適度に緩く過ごす平和な時間は続く。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート ファルズフ大聖堂」からグアルティエロさんが去りました。