2026/01/13 のログ
ご案内:「九頭竜山脈・洞窟(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
「───ハ。小鬼風情が上等な住処に棲みおって」

ゴブリンの巣穴に乾いた音が響く。
それは小鬼に比べて遥かに巨躯だろう牝鬼が、小鬼の鉢を踏み割った音。

巣穴に踏み入ったのは、単純にこの女鬼が小鬼を嫌っているからに他ならない。

同胞が一匹縊り殺され、他の小鬼どもは奥へと逃げたか、辺りは静まり返っている。

あるいは隠れて襲ってくる腹積もりかもしれないが──そんなものは物の数にもならない。
鼻を鳴らし、汚れた洞窟を奥へと歩む。

運が良ければ、連中が襲った集落などから運んだモノを漁ることくらいは出来るか。
あるいは、群れを率いる長がいるならば、遊び相手くらいにはなるだろうと。

宿儺姫 >  
道中──物陰から飛び出してきたゴブリンを迎撃する。

女鬼に叩きつけられた棍棒は砕け、その素っ首を捕まれ壁へと叩きつけラえっる。
更にもう一匹。冒険者から奪ったか、短剣を逆手に振り上げたゴブリンの一撃はその屈強な腹へと傷をつける。
もっとも切先が傷をつけた程度、頑強な筋繊維に阻まれ刃は折れ…丸太のような脚による廻し蹴りによってそのゴブリンも壁の染みとなる。

「人は襲い慣れているようじゃが…フム、所詮この程度か」

ゴキリ。
棍棒で強かに打ちつけられた頭をぐるりとまわし、首を鳴らす。
然程のダメージですらもないが、さっさと怖け逃げ去る者よりは遥かに良い。

──そんな折。

ぐらり、女鬼の片膝が崩れる。

「───、…此れ、は」

覚えがある。
視線を背後に向ければ、砕け折れた短剣──。
薄皮を切る程度の傷ではあったが。──成程、毒か、と。
熱毒が血流に乗り、浅黒い肌を汗ばませ、視界を揺らめかせる。
……人間程長く効いてはいないだろうが、まるで効かぬわけでもない。