2025/08/21 のログ
ご案内:「貨物馬車(過激描写注意)」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > がたん、ごとん――
二頭の馬を使って堂々と進んでいる馬車には巨大な荷台、すぐ後方には護衛がぴったりと位置取っている。
窓も何も無いが隙間から空気が流れているのか疎らに光が見えており、頑丈に作られた荷台は内側に詰めて運んでいる「物」をがっちりと守ってくれているだろう。
「…………」
貴族向けの物や街道を巡回している馬車とは異なり、無機質でただ頑丈な荷台の中に詰められているのが、他でも無い人であったとしても。
既に全裸に剥かれているものばかり、人間の他にはミレー族や亜人も入り混じり、助けを必死で求めている者から枷で繋がれている者や既にまともな気を保っていなさそうな者。
既に売約されているのか枷で封じられてこそすれ檻の中に収められている者まで入り混じり、むん、と饐えた汗の匂いが入り乱れている。
丁寧にも荷台に施された防音の魔法によって内側の音は何も外には聞こえず、空気の流れと外の光だけを残して馬車の進行を止められる者はいない。
がた、ごと――
馬車は構わず進み続ける。粗雑に扱ってもいい「荷物」を連れて。
ご案内:「貨物馬車(過激描写注意)」からレフェーリアさんが去りました。