2025/12/08 のログ
魔王ニルヴァローグ >  
やがて大きな空間に出る。

そこに待っていたのは…魔王の背丈のゆうに三倍はあろうかという巨大なる一つ目巨人。
その手に無骨ながら使い込まれた大斧を携え、何より目を引くのは。

申し訳程度の襤褸を巻いただけの腰布を大きく持ち上げ、その体躯の臍まで反り返る肉の威容。

「我を雌と認識したか」

魔王と相対し、そうなれることがその戦力の高さを表していた。

「興が湧いた──味を見てやるぞ」

その評定は変わらず、声の抑揚もまたない。
しかし螺旋光渦巻くその瞳は爛々と、眼の前の獲物を見据えているのだ。

ご案内:「魔族の国・洞窟深層(過激描写注意)」から魔王ニルヴァローグさんが去りました。