2025/10/26 のログ
ご案内:「九頭竜山脈・地下洞窟(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
──白髪の牝鬼が目を開く。その眼前の光景は暗闇。
闇夜の中でも薄翠に光るその夜光眼が見通すは、赤茶けた岩肌と、周囲に不規則に転がる岩、岩、岩。

「……ぐ、そう、か……」

朧気に記憶が蘇る。
黒肌の大柄な、恐らくボス格のオーガと殴る蹴るを繰り広げ…。
いくつかイイのをもらい、追い詰められ…、奥の手を使用した。
枷の為された今のカラダで使うにはやや危険な、怪力乱神と化する力。
──ああ、そうしてその闘争の激化に耐えきれず、洞窟の奥が崩落した──というところまでを、思い出した。

「はぁ…、決着を着けれなかったのは、惜しいが……」

さて、そうなれば此処は。
洞窟のさらなる深部か。

「く…しかし、気を失っていたとは」

満身創痍ではあったし、その上で自壊する程の力を使ったのだから自明の理。
起き上がろうとするも全身に激痛が走り、已む無くその身をその瓦礫へと横たえる。
無理をすれば起き上がれないこともなさそうだったが、一旦身を休めるように天井を仰ぐ。