2025/10/02 のログ
ご案内:「魔族の国・深き洞窟(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
■宿儺姫 >
「流石は魔族の領域…か……」
昏き暗き洞窟の奥深く。
広大な空洞となったドーム状の大部屋にては激しい戦闘を物語るように夥しい赤に彩られる。
矮小な魔物、魔獣といったこの洞窟に棲まう魔の亡骸が転がる中、疲弊の吐息と共に侵入者たる女鬼は片膝をつく。
荒く息衝き、背を上下させるその身体には纏った襤褸の合間からいくつもの傷が刻まれた浅黒の生肌が覗く。
勇み飛び込んで大立ち回りを演じたものの、雑魚と侮ることなかれ、王国とは段違いの強さと生命力。
この分では、この洞窟を統べるもの、主がいるならばそれはさらなる強者か。
そんな化け物と邂逅するのも良しではあるが、今は一旦、酷使した肉体に休みを与えんと壁面まで下れば背を預け、座り込む。
──激しい闘争の音は洞窟中の魔物が勘づき、濃密な血の匂いはさらなる怪物をこの場へと誘うやもしれぬ。故に、ただ一時の休憩に過ぎないのだろう。
ご案内:「魔族の国・深き洞窟(過激描写注意)」から宿儺姫さんが去りました。