2025/09/01 のログ
ご案内:「深き洞窟(過激描写注意)」から宿儺姫さんが去りました。
ご案内:「◆設定自由部屋(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
ご案内:「◆設定自由部屋(過激描写注意)」から宿儺姫さんが去りました。
ご案内:「洞窟・奥深く(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
「フゥゥゥゥ………ッ」

ぱた、ぱた…と。
苔生した薄闇の中、碧き鬼火に照らしあげられる女鬼の姿があり。
音は、その両腕から滴る赤黒い血の滴る音であった。

その周囲には巨躯──2.5メートルはゆうに超えよう上背の雄のオーガの遺骸が複数、転がる。

「くく……今の我では、こんなものか──」

一歩、二歩。
洞窟の壁へとその背をどすんと預け──ずるりと、尻餅をつく。
滴る血液は返り血だけに非ず。
武装したオーガと真正面から殴り合った女鬼は満身創痍──。
しばし休めば、時間と共にその疵が癒えるとはいえ…実に情けない姿である。

「こ…こやつらが最後であろうな……? 流石に、もたぬわい…」

疲労困憊、といった様子でボロボロの女鬼が項垂れる。
闘争欲求こそ存分に満たせたものの…呪詛に縛られた肉体の心許なさと言えば。