2025/08/03 のログ
ご案内:「九頭竜山脈・洞窟(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
九頭竜山脈──洞窟の一つ。
小鬼の巣となっている、その部屋の一つ。
広々とし、多くの子鬼がその部屋で活動することが出来る空間。

女鬼は、そこに打ち捨てられたように汚されきった身体を横たえていた。
出産と堕胎を繰り返し、最早孕み袋としてすら使い物にならなくなり。
巣が、群れが再び形を為せば悪鬼、そして有象無象の小鬼達の嗜虐心を満たすだけの、頑丈でそう簡単に壊れぬ玩具。
そんな扱いを受け始めて、幾日。

小鬼どもの力程度ではこの女鬼の鋼とも思える肉体を用意には破壊することは叶わない。
しかし、群れの主が鬼姫に産み落とさせた変異個体は違う。
まるで鬼の雄であるかのような怪力を誇り、女鬼の肉体を壊すに足る力を十分に持っていた。

宿儺姫 >  
倒れ伏した女鬼の眼は虚ろに虚空を眺めていたが──近寄る足音を聞けば、灯を取り戻す。

──このまま嬲られ続ければ、やがては完全に壊される日が来る。しかし。
絶望に囚われるよりも、弱りきった女鬼の肉体に火を加えるものがあった。

……それは、飢え。
闘争欲求に加え…全く人間を喰らっていない、人喰いの鬼としての狂気の飢餓。

「──、く、く…。小鬼どもが…。
 喰らいついて、刺し違えてやるも一興じゃ」

──角は復元し、膂力の要は元に戻っている。
逆折りにされ無惨な姿を晒した両腕も、特にひどく破壊された左腕は動かないまでも、右腕は十分に回復している。
悪鬼が如き巨躯であれ、一匹くらいならば刺し違えてやれようと───気だるげに穢れ、ボロボロとなったその身を起こす。

宿儺姫 >  
幾日かの間に、小鬼どもが人間の娘などを攫い囲っているような様子があった。
自らを嬲り玩びに訪れる有象無象の数が減ったことがその証左。
しかし並の人間では持て余すのか、悪鬼が如き個体が訪れる。
故に迎え撃ってやろうと考えていた、が──。

現れたのは、小さな個体だ。
──残り数匹までに降らしたこの小鬼どもも、今は恐らくかつてと同じほどの数にまで戻されたか。

その小鬼が、起き上がった女鬼の姿を見て声をあげようとする──その顎を、即座に女鬼は掴み声を封じた。

「───…喚くでない。
 さしもの我といえど弱っておってな……?
 大勢でかかられては、堪らぬのじゃ」

両脚で威風堂々、立ち上がり掴み上げた小鬼を高く掲げながら──その瞳は狂気に満ちている。

「…貴様では、食い出がない。
 やはり散々と我を玩んでくれた…我が子らよな」

みしりと、その握り力に小鬼の頭蓋が歪み、軋み──。

厚い陶器が割れるような音と共に、小鬼の頭は爆ぜる。
吹き出した赤黒い血を浴びながら、嗤う───。

にわか、洞窟の中に様々な気配を感じる。
それは小鬼か、巨躯か、主か、悪鬼か──あるいは、攫われながらに逃げ出した人間か、それを助けに来た者か………まるで別の闖入者か。

ご案内:「九頭竜山脈・洞窟(過激描写注意)」に賢しい小鬼たちさんが現れました。
賢しい小鬼たち > もはや孕み袋も使えないと判断された女鬼
普通ならば捕食されていただろうが、それをされなかったのは女鬼の回復力でまた子袋が復活すると判断したから

――だが、賢しい小鬼と言えど手と頭が回らないことはある
新たな雌を嬲っている間に、飢えた女鬼が立ち上がっていることにも、まだ『巣』は気づいていない

それは、女鬼が出会った小鬼を騒がせないように殺したのが大きい
もし声をあげさえていれば…あっという間に巣はまた蜂の巣を突いたような騒ぎとなったことだろう
気配は多数あるものの、狂気に満ちた女鬼の前に立ちはだかったのは…前回女鬼を嬲った悪鬼個体、その1体であった
悪鬼個体の中でも特に戦闘意欲が高く、狩りにもよく出ており…女鬼を痛めつけるのにも精力的であった個体である

その個体が、女鬼の正面に現れる
ただし…それは騒がない
騒いだところで、ようやく復活してきた巣の勢力が削られるだけだとわかっているからだ
所詮、弱い雌、嬲られるだけの雌だと悪鬼個体は感じていた
自分を産み落としたとはいえ、雌は雌だ
だが、今の目の前の女鬼は…ここを襲撃した時とも違う狂気を放っている

同じようにはいかないと感じ取ったか、現れた悪鬼は女鬼と向き合う
悪鬼個体の眼は、性欲ではなく戦闘意欲に満ち溢れている
筋肉は膨張し、息は荒く。ただ警報のように叫びはしない
あるいは、この悪鬼個体も戦いにおいては邪魔を好まない個体であったのかもしれない

すぐに、悪鬼は戦闘態勢を整える
腕を左右に大きく開いた前傾姿勢
牙を剥き、獰猛に嗤う悪鬼個体。それは挑発であった
散々我らに犯され、雌となったお前に何ができるのか…その飢えをまず見せろと

人間の雌を中々直接的に嬲れず、狩りは動物を狩るのみ
そんな、フラストレーションの溜まった強大な個体
ある種退屈していたが故の、行動である

宿儺姫 >  
それは現れた。
小鬼の醜穢なる血に鬼の血と遺伝子を色濃く含んだ、悪鬼。
そこに血の繋がりをどうのといった感傷は女鬼にはない。向こうも当然同じであろう。
しかし眼の前に立ちはだかる巨躯は…仲間を呼ぶこともせず。
嗚呼成程と納得を得る。
多分に含まれているのは力ばかりではなく、その闘争欲もであると。

「──牝は矢張り、己が力で捻じ伏せ喰らうものである──、と」

「佳き…!! 鬼ならば、そう嗤え…!!」

ただの小鬼ではない。
いわば鬼の亜種。
傷つき弱りきり、角を折られ満足に動けぬ牝を嬲ったとて満たされまい。
己に牙を、爪を突き立て抗う牝を力で叩き潰してこそであると。
鬼の矜持の何たるかを説くなどという腹積もりなどはなく、ただそれを佳きを嘲笑う。

瞬間、雷光眩く迸らせた女鬼が地を蹴る。
飢えにに飢え、狂気すら孕んだ狂笑と共に、猛然と己の倍近くはあろう体躯の悪鬼へと襲いかかった。
その体躯は一瞬ではち切れん程に筋肉が盛り上がり、亜麻色を棚引かせるその様はまさに怪力乱神。

喰らってやる──その意思が牙を剥く。
飢えから来たる底力、その全てが尽き、使い果たすことを厭わず──使い尽くすのみ。

──どの道、ここで暴れ果てた先に敗北が待っているなら、次は孕み袋などという使い方はされまい。ならば全て燃やし尽してやろう、と。

賢しい小鬼たち > 他の悪鬼は、ズル賢さを利用して雌を間接的に嬲っていたり
あるいは狩りに愉しみを見出した個体も居る

しかしこの鬼は女鬼にある種執着している

強い相手程、この悪鬼はより興奮する性質であったからである
最初はもちろん本能のままに力を振るい、愉しかった
弱い雌を嬲り、鳴かせ、踏みにじって犯す
命を奪い、喰らい、殺す
その対象には雌鬼も含まれていたが…
けれど、成長してからこの数十日で…悪鬼は飽いてしまっていた

そこにこの雌鬼という、明らかに身体的に強い相手
ただ、自分が生まれた時には既にその強さは発揮されなくなっていた
ならば、狂気に満ちたこの相手は自分にとっては最上の雌である

地を蹴り、突進して来る女鬼を前傾姿勢のまま迎え撃つ
肉体同士がぶつかり合ったとは思えない金属音に近い音が洞窟に響き
地揺れに等しい衝撃が洞窟を襲う
ただ、それによって邪魔が入ることは無い。この峻厳な山脈が起こした、自然のものだと判断されたからである

がっぷり体を突き合わせて、触れ合わせる
相手からから感じるのは、痺れるような狂気と闘争心
雌鬼の…己の命を燃やしても、この巣を…あるいは悪鬼を喰らおうという意思が伝わってくる衝撃

ぎ、がぁ、ぐがががががが…!!

みしみしと筋骨隆々の悪鬼の筋肉が軋む
受け止めたとはいえ、悪鬼の…雌鬼と比べて巨大な体躯が押し負ける
勢いに負けたその体が後ろに押され、鉄鉱山の壁へと迫っていく
女鬼の腕が全力であれば、壁に叩きつけられていたことだろう

だが、それでも悪鬼は嗤った
鬼の血をこの個体はより濃く受け継いだのであろう闘争心
それを発揮し、壁際で押し込みを耐え始める
悪鬼もまた、この雌鬼を必ず喰らってやると…性欲とは別の欲望を剥き出しにして
唐突に身を屈めたかと思えば
剥いた牙で、直接雌鬼の体、その左肩に食らいつこうとしていく
もっとその血を、強い血をよこせと言わんばかりの行動である

宿儺姫 >  
己の肉体が自壊しかねない程の力。
何も残すつもりがない、その狂気が支配しているからこその双角雷火───。
膨れ上がった筋骨は見掛け倒しではなく、壁にまでその巨体を押し込んだ。
しかしめきりと握り込んだ右拳を振り上げ、巨大な顎を殴り砕かんとした矢先。

「グ───ッ!!」

ぞぶりと悪鬼の牙が女鬼の肩の肉へと突き刺さる。
鬼の血を引いているのだ。人の血肉を喰らわぬわけがない。
そして同族であろうが──それは同じこと。

「ただ、で…喰らえると思うな…!!!」

鮮血が夥しく漏れ落ちる熱を感じながら、振り上げた右拳を開き──己に喰らいつく顎の下…その太い頸の喉笛を掴む。

「っ、ぐ、ぬ…っが、あああっ…!!」

身体に残る力を振り絞り首を締め上げながら、押し返さんと。
当然牙は女鬼の肉を裂き、食い千切る。──それすら、構わぬと。
痛みには慣れている──、喰われることには経験がないが。

そうして距離が離れれば──剛脚一線。その筋骨隆々の鋼の腹めがけ、渾身の蹴りを横薙ぎに叩き込む。
悪鬼が力のみで女鬼の肉体を破壊し得るのであればと、放ったが──両者では根本、その厚みが違う。
破壊するには至らず、女鬼が脚に大きな痺れを逆に負うこととなってしまう。

賢しい小鬼たち > 溢れる碧い雷が、洞窟を染める
突進を受け止めた悪鬼の体が重度の火傷に包まれ、焦げていく
喰おうとした顎は押し上げられ…僅かな血肉を得る

強敵から肉を得た
その甘美な感触に酔いしれたのも束の間

横腹に向けての強烈な蹴りが放たれる
逃げるという選択肢はない。一度退けば敗北になると悪鬼は悟っていた
筋肉によって受け止めはしたものの、衝撃は内部に伝わって臓腑を揺らし
口腔から涎交じりの血が鉄鉱山に落ちる
だが悪鬼の体は破壊しつくされてはおらず、動くことが出来る

そして逆に女鬼の次の動きも鈍っている
その好機を逃す悪鬼ではない

まずは大きく両手を上に
そのまま大振りに、腕を振り下ろし…雌鬼の体を抱きしめるために襲い掛かる
抱きしめる、とは言っても当然恋人のように甘いものではない
自身の筋肉の内で強靭な雌を捕え、万力の如く締め上げるための行動である

悪鬼に、女鬼のような強力な再生能力は無い
それ故の勝負の焦りではあるが、当然捕えれば軽々に離すつもりはない
捕えられれば、人間であれば骨も肉も一緒くたに砕けて肉塊となるであろう万力締めが襲い掛かる

宿儺姫 >  
「く、ふ…、ククッ… 頑丈、じゃな……」

ぐらりと体幹が揺らぐ。
元より衰弱し弱りきっていた肉体。
それを飢えという名の狂気、闘争欲という名の燃料で無理矢理動かしていたに過ぎない。
そう長くは続かないことを、なによりも女鬼自身が理解していた。

恐らく、今の一撃を超えるものを放つことは出来ないだろう。
自身に遅いかかる巨大な悪鬼の腕を振り払わんとするが──、

「ゥ…ぐ、ううっ…!!」

強靭な筋肉の檻に抱き竦められ、その脚は宙に浮く。
内側からそれを弾き飛ばさんと力を籠めるも、左腕は効かず、右腕だけではそれは為し得ない。
食い千切られた左肩から血が噴き出し、悪鬼の貌を汚す──その程度の成果であった。
同じような力を持つのであれば、成長しきった雄と雌。単純な力の差は明白──そう言わんとする様に。

ミシッ…メキ、めき

「が、あ゛ッ…‥っは……ッッ!!」

締め上げられ、真っ先に腕の骨が軋み、悲鳴をあげる。
…しかしそれだけでは留まらなかった。まさに、人間の貧弱な肉体であれば抱き潰され血と肉の塊にされているだろう、圧力。

「あぐ、あ……あ゛ッッ……ぁ……ご、ぼっ…!」

みし、ぼき、べきん。
腕が砕け、守るもののなくなった身体が圧される。
ぶりゅ、びち、と卑猥な音と共に雌穴や尻穴から体内に残っていた凌辱の証が体外に押し出され、ひり出したものが床を汚してゆく──そしてついに。

バキンッッ

一際硬質な音と共に、女鬼の堅牢なる背骨が砕けた。

「ぁ────」

女鬼の屈強な四肢から力が逃げてゆく。
くの字に反り曲げられた女鬼の口からは押し出された空気の奏でるような声と共に、ぶくりと白泡が零れ落ちて。
そして狂気を孕んでいた眼すらも、虚ろに濁り、何も無い洞窟の闇を見上げるかのように、白目を剥いて。───、ぐたりと、意識を遠のかせた。

賢しい小鬼たち > 万全同士であったなら果たしてどうなったか
散々な凌辱の末、しかも回復したとはいえ手負い
それでもなお…悪鬼の臓腑を傷つけられ、全身は焼け焦げている

けれど悪鬼は止まらない
この雌をもっと味わいたい、戦いたい――
そうして勝利し、犯した時どれだけ心地よいか
それを想像しながら、全身に力を込めて締め上げる
だが、故に加減などできなかった
腕に伝わってくる、太い何かをへし折った感触

その直後、だらりと…見慣れた様子で雌鬼の体から力が抜ける

悦びが、悪鬼の内に沸いた
悪鬼が望む強い雌を倒したのだからそれは当然
だが、戦闘が終わっても…小鬼を呼ぶことはしなかった


この雌は己が命を奪った
小鬼たちと共に踏みにじって殺したわけではない
強い雌と全力でぶつかり合った結果である
――ならば喰らうのも、自分のみの、特権である

身体から力が抜け、意識すらない女鬼を正面から抱きしめ、座り込む
そのまま…
反応もないであろう体に、自身の逸物を一気に埋める
そうして次に…牙を突き立て、その肉を喰らう、喰らう
音を立て、血を飛び散らせながら


その肉を食ったとて劇的に強くなるわけではないのだろう


ただ腹が満たされるだけだ
だが…食いたかったから、喰う
肩を、腕を、首の肉を削ぎ、血を啜り、皮と骨を噛みちぎる
既に孕み袋にもできない体を味わいながら…その内に意味の無い精を放っていく

それから逸物を引き抜き…
上半身にあらかた牙を突き立て、食い終われば
次は下半身すらも味わい始める
だが、復活した角を持つ頭部だけは割らず、食いもしなかった

いずれ肉が削ぎ落ちれば残った骨を加工し
悪鬼の首にかかる…雌鬼を食った証とするために

この悪鬼はいずれ、新たな主となる
己の種が耐えうる、強者の雌を狙う主に
武力は一等強いが、獲物は小鬼に譲らない性質を持つ主に
再度、強者との邂逅があるかは…まだわからない

宿儺姫 >  
人を襲い、喰らえばこそ鬼。
同族であれ優劣があれば喰らう者、喰らわれる者は自ずと別れよう。

女鬼は生きていた。不死身、不滅の大悪妖であるが故に。
最早動かぬ身体を剛直が貫き、犯されながら喰らわれる。
多くの強敵と渡り合ってきた戦の力が凝縮された肉体が損壊、欠損してゆく。
それを、濃い霧に閉じ込められたかのような意識下で感じていた。
不死とはいえ、最早肉体は死んだも同然。
どこか第三者のようにそれを感じながら──その意識すらも暗闇へと沈み落ちる。

小鬼と侮ったが故の結果か。
次にこの巣に訪れれば…この、より強大になった雄を潰さねば、この巣は繁栄を続けることになる。

しかし、今しばらくは──随分と、懲りさせられた。
己が雌であるという事実も、徹底して味わうことになった。
自嘲するように、鬼の首が嘲笑う。

再び、月が巡り、妖気が満ちる刻。遠く離れた地にて、その鬼は姿を現すことになる、が…。
小鬼の群れに報復などということは然程すらも謳わない。
鬼姫の興味は既に、己を正面から打倒し、犯し、喰らった。群れの長となった超雄にのみ注がれることになる故に。

ご案内:「九頭竜山脈・洞窟(過激描写注意)」から宿儺姫さんが去りました。
ご案内:「九頭竜山脈・洞窟(過激描写注意)」から賢しい小鬼たちさんが去りました。