2025/06/09 のログ
ご案内:「◆九頭竜山脈(過激描写注意)」に賢しい小鬼さんが現れました。
賢しい小鬼 > 九頭竜山脈
様々な生物がひしめく麓の森
冒険者たちがたまに採取依頼にも訪れる場所
そこに、森の緑に紛れ込むように小鬼が濁った眼をらんらんと光らせている

彼らは、巣の小鬼の中でも斥候、誘拐を主とする集団である
中型の個体が1匹、小型の個体が十数匹の班である

目的は巣の周囲を巡回し、新たな苗床となる雌となりそうな相手を見つければ…
襲い、抵抗力を奪って巣へと連れ帰る
危険も多い役目だが、それでも彼らにはメリットがある
捕えた雌を巣の中の序列に関わらず、ある程度優先的に回してもらえることだ

彼らの本能の第一は、生殖本能
であるから、例え小柄な個体であっても…その体には欲望が詰まりに詰まっている

雌が、その気配に気づかず通りがかってしまえば
無言の目配せで、すぐに小鬼たちは動き始めることだろう

ご案内:「◆九頭竜山脈(過激描写注意)」から賢しい小鬼さんが去りました。
ご案内:「九頭竜山脈(過激描写注意)」に宿儺姫さんが現れました。
宿儺姫 >  
「くぁ……───」

久方ぶりに己の巣穴に戻ってきたのは、大欠伸をしてみせる牝鬼。
全盛の姿を取り戻し、しばらくシェンヤンのて道士狩りなどに勤しんでいたがそれにも飽いて。

「呵々…。今や此方のほうが身に馴染む」

姿形多種多様、得も知れぬ力を持つ魔王とかいう者。
それらに充てられてか自然発生したものか、強力無比な原生の魔物。
そして竜。

「久々に竜の肉でも喰らうとするか──」

シェンヤンの山といえば、幅を利かせるのは妖しげな術を扱う邪仙悪仙。
どうにもウマの合わぬ連中にくらべ、此方の山は己の力で君臨しテリトリーを築いている魔物も多い。
そういった、わかりやすく力を誇示する相手のほうが好ましいのだ。

さてさて、と適当に見繕った大きな洞穴へと侵入する。
内部には何らかの強い気配を感じるが、その暗闇に姿はまだ浮かんでは来ず。

魔物か、さてはて竜か、あるいは怪物か。
高鳴る胸の内は自然と笑みを形作り、牝鬼を洞窟の奥へと誘ってゆく…。

宿儺姫 >  
暗闇に鬼火を灯す。
蒼く湯揺らめく灯りが照らす洞窟内部は異様に広い。

「ふぅむ…」

大型の魔物か、魔獣か、竜か。
あるいは群れか…といったところ。

「!」

足を取られるものがあり、それを拾い上げる。
衣服…の残骸だろう。赤黒い染みがすっかりと乾いている。

「くく、こいつは剣呑じゃのう」

より笑みを深め、愉しげに。
冒険者か、それとも攫われてきた哀れな人間か。
ともあれ、そういったものを嬲る何者かが潜んでいるらしい──。