2025/08/14 のログ
ご案内:「診療所」に射干さんが現れました。
■射干 > 平民地区の外れにある診療所。平屋のこじんまりした建物に明かりが灯る。
昼間は国営の診療所もあるためあまり需要は無いが夜になるとまた別。
今日も一人、発熱をした小さな子供を抱えた母親へ、乳白色のポーションを処方し、赤子を腕の中で抱き、それを飲ませてたった今落ち着いた所。
「お代? 今は良いよ。この子が落ち着いたら一緒においで。
その時は、君も少し癒されるといい。」
とるものとりあえず子供を抱えて出て来た母親がお金が無い事を気にして。
その様子がなんとも母親然としていて好ましかったから支払いは後日でもと、子供を彼女の腕に返した。
最後にサラサラと護符へ冷却の呪を認めると子供の額に貼ってやり、少し穏やかな表情になったのを見届けて二人を見送った。
「子供のために必死になる母親、良いね。これだから仕事は辞められないよ。」
扉を閉めて、受付を抜けた診察室。デスクに診察台とベッドのみの簡単な部屋で、先ほどの親子の状況を羊皮紙に認めた。
■射干 > 「これで良し。 もう少し台紙を用意しておきたいけど……、今夜は良いかな。」
受付に戻ると少し溜まっている空気を感じて、窓をあけてから最後に、一口の扉も開く。
夜も更けて大分過ごしやすい空気が抜けて行く感覚に自然と笑みも深まった。
眼鏡の位置を少し直しながら敷地と通りに面した場よまで出ると、大分街の明かりは消え始めていて…。
「このまま、何もないと良いね。 まぁそれはそれで商売あがったりなんだけど。」
あはは、と独り言を紡ぎながら、遠い星空を見上げていた。
この数日 日中の暑さに耐えかねて倒れるといった話もあまりなく街が平和に営まれている。そんな様子を満足そうに眺めていた。