2025/07/25 のログ
ご案内:「王都貧民地区の娼館周辺」からグスタフさんが去りました。
■メイベリーン > パラソルの下でそれでも目を細めて、唇をとんがらして
あつーあつー、とぶー垂れている。
視界の端に常連の姿を見て、
両手をあわせ、きゅっと目を閉じ
くちを
ごめんね、の形に動かした。
■メイベリーン > 間食。
少なくとも今はシフトがない。
色ごとは体力勝負だから、食べられる時に食べる主義。
貧困なエリアなので、正直手に入る食事も平民区域ほどにはならない。
「あっちのほう、行こうと思えば行けるんだけどぉ。馴染みがあるのはこっちなんだぁ」
硬い菜っぱをクタクタに似たやつにドレッシングみたいなものをかけて、モッギュモッギュ食べてる。
丈の短いフォークでブスッと刺してはむっと。
「ねぇねぇ、あんたマジで葉っぱばっか食べてんのね」と、エルフ女性の同僚曰く。
「ん〜〜…牛だもん…野菜以外も食べるけど、野菜がないと困るっていうか…なんかよくわかんないけど、野菜だけ食べてもちゃんとなんとかなるよ?」
酵素の働きでタンパク質が得られる体をしている牛族なんだけど
「魔女の先生がなんか言っていた。あたしのはうけうり。よくわかんないし」
もっぎゅもっぎゅ。
娼館の方から鐘の音がする。
「おねーさん、時間じゃないの?」
あっそうだ、シフトだ。と席を立つ同僚たちが数名。
あんたは?と同僚に聞かれてメイは答える
「……もうちょっと夏してる……」
娼館の中で客を待つ生活は、季節感が遠くなるから。
今ここで夏を満喫しておきたい。
以前相手してあげた20代の冒険者が通ると、空いた椅子に置いた自分の麦わら帽子をパッと目深に被って、娼婦じゃないですよ!とポーズをとりつつ、なーーーんにもしない時間を味わっている。
■メイベリーン > 「ごちそうさまぁ…」
ふぅ。
やり切った顔である。
お皿には草の一欠片さえ残っていない。
お支払いをすると
「そだ。あっち側に行ってみよ。」
金銭的には平民区域でフラブラできるだけの稼ぎが、ある。
いつもお世話になってる魔女の先生のお店に行ってみるか。
それとも冒険者ギルドで外の世界を見てみるか…
ちょっと具合の良くない中古の日傘を差して、てぷてぷとあるいていく。
ご案内:「王都貧民地区の娼館周辺」からメイベリーンさんが去りました。